2024年5月16日から放送された連続ドラマ『ブリジャートン家 シーズン3』
アメリカの作家、ジュリア・クインベストセラーロマンス小説「ブリジャートン家」(全8巻)を元にしたドラマ。シリーズ第3弾。
2部構成となっており、後編のパート2は2024年6月13日(木)に配信される予定です。
前作、かなり気になるところで終わったので、待ちに待っていた人が多いのでは?
ペネロペとエロイーズの友情、新たな社交シーズンに期待大です!
この記事では、ドラマ『ブリジャートン家 3』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。
途中まではネタバレ無しなのでご安心を!※但し、シーズン1、2を観ていない方にはネタバレになっています。
公開日 | シーズン |
2020年 | ブリジャートン家 シーズン1 |
2022年 | ブリジャートン家 シーズン2 |
2024年 | ブリジャートン家 シーズン3 |
『ブリジャートン家 シーズン3』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 4
- サプライズ度
- 3
- 話題性
- 5
前作では、アンソニーとケイトの恋に焦点が当てられており、同時にペネロペのホイッスルダウンとしての胸中が描かれていましたが、本作ではほぼペネロペが主軸となっています。恋愛要素もたっぷり!
終始ペネロペの可愛さに癒されました…。中身も等身大の女の子で、非常に好感が持てます。
また、新しくメインキャストに加わったフランチェスカの恋も見どころポイント!
ヴァイオレットや、ついにベネディクトにも新たな恋の予感が…♪
以下より重要なネタバレを含みます。
主要キャスト※シーズン1、2に関するネタバレ有り
フェザリントン男爵家
- ペネロペ・フェザリントン/ニコラ・コクラン(フェザリントン家の三女で、レディ・ホイッスルダウンの正体。ふくよかで可愛らしいが、自分に自信を持てずにいる。コリンに想いを寄せている)
- ポーシャ・フェザリントン/ポリー・ウォーカー(故フェザリントン男爵の妻。野望に満ちている)
ブリジャートン子爵家
- ヴァイオレット・ブリジャートン/ルース・ジェメル(故ブリジャートン子爵の妻で、8児の母。優しく子ども達の良き理解者)
- アンソニー・ブリジャートン/ジョナサン・ベイリー(第1子・長男。前作でケイトと結婚した)
- ベネディクト・ブリジャートン/ルーク・トンプソン(第2子・次男。絵描きの自由人)
- コリン・ブリジャートン/ルーク・ニュートン(第3子・三男。旅に出ており、本作で帰国。ペネロペの初恋の相手)
- ダフネ・ブリジャートン/フィービー・ディネヴァー(第4子・長女。シーズン1の主人公。サイモンと結婚し、子どもにも恵まれた)
- エロイーズ・ブリジャートン/クローディア・ジェシー(第5子・次女。社交界を嫌う読書家。前作でペネロペと喧嘩をしてしまった)
- フランチェスカ・ブリジャートン/ルビー・ストークス(第6子・三女。ピアノが好き。社交界は苦手だが、本作でデビュタントとなる)
その他関係者
- シャーロット王妃/ゴルダ・ロシューベル(ゴシップ好き。デビュタントは皆、彼女が選ぶ〝ダイヤモンド〟を目指す)
- アガサ・ダンベリー/アッジョア・アンドー(元シャーロット王妃の侍女。社交界の重鎮で、ヴァイオレットと仲良し)
- クレシダ・カウパー/ジェシカ・マドセン(婚期を焦っている性格の悪い子。本作ではエロイーズと友人関係になる)
- マダム・ドラクロワ/キャスリン・ドライスデール(貴族御用達の仕立て屋店主。口が固く、レディ・ホイッスルダウンの協力者)
- ケイト・シャルマ/シモーヌ・アシュリー(インド出身。前作、すったもんだの末アンソニーと結婚した)
- サイモン・バセット(ヘイスティングス公爵)/レゲ=ジャン・ペイジ(ダフネの結婚相手。シーズン1で降板)
『ブリジャートン家 シーズン3』のネタバレ解説
エピソード1 光の当たる方へ
新たな社交シーズンが始まる。
ホイッスルダウン…ペネロペは、相変わらず目を光らせ記事を書いていた。
正体を見破られてしまったエロイーズとは、仲違いしたまま。
しかもエロイーズは、印刷工見習いのテオ・シャープに恋のようなものをしてから着飾る事を覚え、またペネロペから逃れるように、クレシダと親交を深めようとしている。
一方、外国を旅して帰って来たペネロペの想い人・コリンは、何やらイケてる男性に変貌。
口が上手くなっており、数々の令嬢達が彼に狙いを定め始めた。
疎外感を感じたペネロペは「自分を変えよう」と決意し、母の好みである黄色いドレスを脱ぎ捨て、シックなカラーのドレスやメイクをして舞踏会に行く。
ーー
今季最初、ダンベリー主催の舞踏会は見事な盛り上がりを見せているが、シャーロット王妃は〝ダイヤモンド〟が現れず、つまらなそうにしていた。
美しいフランチェスカを見て少々惹かれはしたが、前回のシャルマ姉妹の事があったので、慎重になっている。
そこへ、いつもと違った装いに身を纏ったペネロペが登場。会場の目を惹く。
そんなペネロペに男性達が話しかけに来たが、うまく会話をする事が出来ず、結局はいつもと同じく「壁の花」となってしまった。
その後クレシダの意地悪によってドレスを破られてしまい、いたたまれず会場を出ると、心配したコリンが追いかけて来る。
苛立ったペネロペは、昨シーズンにコリンが「ペネロペとの結婚は絶対にない」と紳士仲間に言っていたのを聞いていたため「絶対に私には求婚しないのでしょう?」とコリンを咎めてしまった。
そして自宅に戻り、怒りに任せてコリンについての記事を書き始める。
ーー
翌日、ペネロペの元にコリンが訪れ「前季は酷い事を言った。今は君を友達として大切に想っている」と謝罪した。
そして「旅で多くの都市を周って来て、人に自分の魅力を伝える方法を知った。君が夫を探すなら、レッスンをするよ」と提案。
ペネロペは「友達」という言葉が引っかかりながらも、それを受け入れた。
ーー
社交界新聞が配られ、エロイーズとコリンも記事を読む。
コリンについての悪評が書かれていたため、エロイーズが「大丈夫?」と聞くと、彼は「私の事はいい。でも、この筆者はトンプソン嬢や君の悪評を流した。絶対に許さない。見つけたら破滅させてやる」と怒りを露わにしていた。
確かに、一体誰!?と思うほど、コリンは外見もステキ男子になっていました。
しかし中身はただのジローラモに…。
そして本シリーズ1番の注目ポイントである、舞踏会のシーンは相変わらずゴージャスでした!
ドレスや内装も本格的でお見事。とにかく毎回クイーンの頭に見入っちゃう!!これ作るの楽しそう。
また、ペネロペが前向きに変身して行くシーンには、とっても勇気をもらいました♪
エピソード2 月の輝き
コリンのペネロペへのレッスンが始まった。
2人は、実家同士が仲違いしているため外で会う事が多かったが、その日は誰も家にいないという事で、コリンはペネロペを自宅へ迎え入れる。
すると、出かけていたエロイーズが帰宅してしまい、ペネロペは慌てて書斎へ逃げ込んだが、そこでコリンが書いた「女性達との夜の行いを書いた詩」を読んでしまう。
ショックを受けつつも、勝手に日記を読んだ事でコリンと揉め「ごめんなさい。でも素敵な文章よ」と言ってコッソリと家を出た。
しかしその後ろ姿を、エロイーズに見られてしまう。
エロイーズは、コリンに「彼女の夫探しを手伝っている」と打ち明けられると「結婚しないと言っていたのに、彼女らしくない。手伝っている事を記事に書かれたら大変だから、他の人には知られないで」と責めた。
ーー
その日の舞踏会、ペネロペは一生懸命紳士達と話す。
そして、ある男性と上手く話せた事をコリンと喜ぶが、2人を見た周りが騒ついて噂話を始めた。
コリンが噂話をしている女性達に何を話しているのかを聞くと、女性達は「なぜあなたのような紳士が、全く見込みのない人の夫探しを手伝うのかしら。悲しい事だわ」と言って嘲笑し始める。
それを見たペネロペはいたたまれなくなり、会場を後にした。
実は舞踏会が始まった時、エロイーズが話の流れで、クレシダにコリンとペネロペの事を話してしまったのだ。
エロイーズはペネロペを追いかけるが、コリンに咎められ何も言えなかった。
一方、フランチェスカが会場を抜けてピアノを弾いているところに、ダンベリーが偶然を装いシャーロット王妃を連れて来る。
フランチェスカの腕前に驚いたシャーロット王妃は、「最高よ。あなたは輝いていると言えるかも」と賛辞を送った。
ついに、今季のダイヤモンドが決定された。
ーー
翌日の新聞では、ペネロペの事が酷評されていた。
ペネロペは、怪しまれないよう自分で自分の醜聞を書き、辛くなって引きこもってしまう。
新聞を読んだエロイーズは、クレシダを「なぜ周りに話したの」と責め立てる。
しかしクレシダは誰にも話しておらず、2人が話している時に近くにいた女性が広めたらしい。
クレシダは「私を責める前に、鏡で自分を見て」と傷付いた様子で、エロイーズから去って行った。
その夜、ペネロペの元に心配したコリンがやって来た。
希望をなくしたペネロペは、コリンに「キスをして」と言って慰めてもらおうとする。
コリンは戸惑ったが、ペネロペにキスをした。
ペネロペとコリンのキッス!これはコリンの心を掴むきっかけになりそう。
ペネロペは自分が噂の対象となった事で、これまで書いて来た人々の気持ちが分かったでしょうね。
あと、意外とクレシダが友達を大事にするような子で驚きました。(それでもシーズン通して行って来た数々の悪行は許せない…)
エピソード3 自然の力
塞ぎ込むペネロペの元にエロイーズが訪ねて来て、図らずも噂を広めてしまった事を謝罪する。
ペネロペは全く責めず嬉しそうに部屋へ案内しようとするが、エロイーズは断り「探し物が見つかる事を祈ってるね」と言って出て行った。
和解は出来なかったが、ペネロペは少し元気を取り戻した。
ーー
舞踏会では、新たな紳士が注目されている。
それは、広大な領地を持ちながら、菜食主義で自然の研究に没頭している変わり者・デブリング卿。
抜け目のないクレシダの母は、クレシダに「今季結婚出来なかったら何と言われるか。彼を射止めなさい」と言ってつついた。
一方コリンは、キスをした日からペネロペの事ばかりを目で追うようになった。
そのペネロペは、目立たないように舞踏会の隅に立っている。
しかし、言い寄って来る女性達から逃れて来たデブリングが彼女に興味を示し、冗談を交えながら楽しく会話し始めた。
2人が長く話しているのを、コリンは複雑な気持ちで眺めている。
ーー
翌日、大きな気球が公開され、シャーロット王妃や貴族達は見物に集まった。
シャーロット王妃は、フランチェスカにウィーン在住の「サマダーニ侯爵」を紹介する。
爵位のある者を探し出し、フランチェスカの結婚を取り持とうとしているのだ。
一方ペネロペは、コリンに「デブリング卿とうまく行きそう。特訓の成果よ、ありがとう」と感謝する。
コリンはにこやかに接しながらも、彼女のしぐさや唇に目を奪われていた。
その後、ペネロペはなんとかデブリングを射止めようとするが、同じく彼を狙うクレシダと、激しいバトルを繰り広げる事となる。
2人が好きでもない自然の話をして、デブリングの気を引くのに必死になっていると、突風が吹き気球を支えるロープが外れてしまった。
それに気付いたコリンが先頭になり気球のロープを持つと、次々と男性が気球を止めようとする。
クレシダとデブリングは危険を察知しその場を離れたが、ペネロペは転んで逃げ遅れてしまった。
ペネロペが迫り来る気球に目を瞑ると、デブリングが彼女を抱きしめ守ろうとする。
間一髪気球は止まり、ロープをいち早く掴んだコリンは「英雄だ」と称えられた。
ペネロペとデブリングを見ていたクレシダは、わざと「足を痛めました」と言って、彼の注意を自分に向ける。
ーー
舞踏会。
フランチェスカは王妃の期待を背負い、サマダーニと話をするが、やはり疲れてしまって外に出る。
そこへ別の男性が現れたので、嫌気が差し話すのを断ろうとすると、男性は「静寂を一緒に楽しみましょう」と言って静かに前を向いた。
何も会話をしなかったが、フランチェスカは時折微笑む彼に惹かれる。
ーー
ペネロペは今夜もクレシダに先を越されたが、女性達に「勇敢だわ」と言い寄られているコリンを見て落ち込み、デブリングに「私は嘘を付いていました」と本当の自分を打ち明ける。
するとデブリングは「自分を理解し、自分の世界を持っている人を求めていた」と目を輝かせ、ペネロペをダンスに誘った。
コリンは2人を見て、自分の奥にある衝動を抑えられなくなって行く。
そんな息子の様子を見ていたヴァイオレットは、彼の本当の想いに気付き始めた。
サマダーニさんのモミアゲが気になって仕方ありませんでしたが、ヴァイオレットにも春が来そうでドキドキしました!
フランチェスカも、胸が高まる相手と出会えたようです。これはまた、シャーロット王妃のメンツが…ひと波乱ありそう。
そしてコリンも、どうやら自分の本当の気持ちに気付いたようですね。デブリングさんも魅力的ですが、果たして!?
エピソード4 昔からの友達
サマダーニの訪問を待つブリジャートン家に、一足早くキルマーティン伯爵のジョン・スターリングがやって来た。
気になっていた相手からの思いもよらぬ訪問に、フランチェスカは喜びを隠せない。
戸惑うヴァイオレットをよそに、2人はまた座って何も話さず静寂を楽しんだ。
ーー
ある貴族が収集した本が保管されている図書室が公開され、ペネロペは嬉々として本を選ぶ。
そこへデブリングが現れ、趣味に没頭する彼女を賞賛し「夫は長い間旅に出て、妻は領地を守る。そんな本はないだろうか?その夫は、妻にどのように求婚したのか?」と言って、ペネロペに求婚する事を仄めかした。
ペネロペは驚きつつも「その本を読んでみてはいかが?」と返答し、言葉を濁す。
しかしその後、デブリングはポーシャの元に、結婚の承諾を得に来た。
ペネロペは、愛の見えない結婚に悩むが、お金に困っているポーシャは「この機会を逃さないで」と結婚を迫る。
一方コリンは、酒を呑み自堕落になっていた。
二日酔いになり、部屋にいたいと言う彼を見かねたヴァイオレットが「ペネロペは今夜の舞踏会で求婚されるらしいわ」と話す。
驚いたコリンは、今まで見て来たペネロペを想い、舞踏会へ向かった。
ーー
舞踏会。
ペネロペはデブリングと踊りながら「互いが離れていても、愛は育ちますか?」と聞く。
しかしデブリングは「私の心の中は研究が占めているから、育たないかも。でも、あなたが自分の世界を持っている人で良かった」と返答し、ペネロペは愕然とした。
そこへコリンが現れ、ペネロペをダンスに誘い「よく知らない奴と結婚するな」と婚約するのを止めようとする。
ペネロペは「結婚が破談になる」と苛立つが、コリンは舞踏会が終わるまでダンスをやめなかった。
デブリングはそんな2人の様子を見て、彼らの本当の気持ちに気付き、ペネロペに「私は長く留守にするから、誰かを愛している人を妻には出来ない。あなたの探し物が見つかる事を祈っています」と言って身を引いた。
ーー
ショックを受けたペネロペは馬車に乗って帰ろうとするが、コリンが追いかけて来て無理やり乗り込む。
そして「最近気付いたんだ。僕はもう君の事しか考えられない。君が好きだ」と告白した。
ペネロペは「あなたと友達以上になりたい」と返答。2人は熱いキスを交わした。
そしてコリンは「ペネロペ・フェザリントン、僕と結婚しよう」と求婚した。
ついに!!この2人が想い会う日が来るとは。
最後のアチアチシーンも美しくて、ペネロペのもっちもちのお肌にドキドキしました♪ 挿入曲もピッタリで、感動的!!
ここでパート1は終わりですが、まだまだ他キャラの恋愛模様が残っています。
しかも、フェザリントン家は窮地に立たされている…!これが2人の障害となるのか。
ペネロペは、コリンが憎んでいる「レディ・ホイッスルダウン」である事を打ち明けるのか!?エロイーズとは仲直り出来るのか!?
このあとも目が離せませんー!!
エピソード5 タイムリミット
コリンは、早速家族にペネロペと婚約した事を発表した。
誰もが祝福したが、ただ1人、エロイーズだけは「結婚はダメよ。あなたがホイッスルダウンだと知っているの?」と動揺している。
ペネロペは「お願い、自分で話すから…」と懇願するが、エロイーズは婚約を受け入れず、クレシダに「私を利用して兄に近付いたんだわ」と愚痴を言っていた。
しかし、クレシダも「曽祖父ほどの年齢であるグリアー卿との婚約を、両親に用意されてしまった…」と嘆く。
エロイーズは、女である自分も、いずれは結婚せねばならないという現実を突きつけられ、ぼうっとしながら毎日を過ごしていた。
反対に、コリンとペネロペは深く愛し合い、結ばれる。
ーー
王妃が、ついに懸賞金を賭け本気のホイッスルダウン探しを始めた。
クレシダは、グリアー卿との結婚を回避するため「懸賞金を手に入れ、ウィーンで一人暮らしをする」と計画し、エロイーズに協力を仰ぐ。
しかしペネロペは、未だコリンに本当の事を打ち明けられずにいた。
エロイーズは痺れを切らし、夜に行われたブリジャートン家主催の舞踏会で「いずれバレるし私の沽券に関わるから、12時までにコリンに話すのよ」とペネロペにキツく言い放った。
ーー
時計が12時を指す。
エロイーズは、コリンに打ち明けるために近付いた。
同時に、アンソニーとケイトが、子どもが出来た事をヴァイオレットとダンベリーに報告。
クレシダが、突然参加者達の注目を集め「私がレディ・ホイッスルダウンです」と発表。
ペネロペは、あまりの緊張に息を切らし、倒れてしまった。
もう最後はめちゃくちゃ!そこかしこでストーリーが出来ている、これぞブリジャートン家シリーズ。
一体、クレシダはどういうつもりなのでしょうか?確かに、夜もやる気満々のグリアー卿との結婚はあまりにも…酷いですが。
ホイッスルダウンの事はかなり大きくなってしまっているので、ペネロペ1人に収められるのか心配です。
エピソード6 恋心だけ秘密にして
ペネロペは、具合が悪いと言いつつもペンを握るが、スランプに陥ってしまう。
一方、嘘の告白をしたクレシダは、怒った父に勘当され、王妃には「新聞を書けば信じましょう」と言われる。
唯一、母だけはクレシダがホイッスルダウンではないと見抜いていたが、クレシダは王妃に気に入られるべく、新聞を書く事を決意した。
ーー
エロイーズは、コリンのペネロペへの深い愛を知って「コリンに真実は言わなくていい」とペネロペに伝える。
そして、ホイッスルダウンの名を捨て、記事を書く事を止めるように説得した。
執筆を人生の一部として来たペネロペは、コリンかホイッスルダウンか…難しい選択を迫られる。
しかし、コリンとの結婚式が3週間後と決まると、意を決してペンなどを床下に仕舞い、暖炉の火で今まで発行された社交界新聞を燃やした。
また、「私の結婚を記事にした最終号を出し、ホイッルスダウンの正体はクレシダという事にする。恋愛結婚を大切にしたい」とドラクロワに打ち明け、ウィディングドレスを注文する。
姉達はそれぞれ妊娠し、順調に結婚生活を送っており、また「女に夢はない。あるのは夫よ。アーチボルトは酷かったから、娘達に名声という幸せを掴み取って欲しい」と願う母・ポーシャとも和解した。
ーー
モンドリッチ主催の舞踏会が行われる。
そこへクレシダが現れ、王妃と貴族達が待ち焦がれていた新聞が配られた。
そこには「しばらくの休暇を楽しんだ。私は戻るので、次号を期待せよ。レディ・ホイッスルダウン改め、クレシダ・カウパーより」と書かれており、王妃は「中々面白いじゃない。懸賞金を与えましょう」と微笑み大満足。
他人の家…特にブリジャートン家に対する悪口が好きなクレシダが、王妃をも唸らす新聞記者になりすました事で、エロイーズは危機を感じて困惑した。
ペネロペは「私は、声を上げられない人のために記事を書くべきだった。今まで多くの人々を傷付けてしまったわ。だから、最後に良い事をさせて」と言って、クレシダより先に記事を発行すると決意した。
ーー
ペネロペは、馬車の中で急いで記事を書き上げ、下町の印刷所へ持ち込む。
するとそこへコリンが現れ、「君がホイッスルダウンの正体なのか?」と詰め寄って来た。
隠しても、隠し通せないだろうなと思ってはいましたが、最悪のタイミングで知られてしまいましたね。
コリンはマリーナとの一件で、裏切られる事には敏感なはず。
まして、今回は憎き相手のホイッスルダウン…。
ペネロペへの愛は、敵への憎しみに勝るのでしょうか??
エピソード7 手に手をとって
ペネロペの正体を知ったコリンは憤慨した。
エロイーズとクレシダの事を話しているのを聞き、尾行したらしい。
涙を流しながら、「絶対に許さない」と言ってペネロペを突き放した。
ーー
翌朝、二つの社交会新聞が配られる。
クレシダの書いた記事は、ブリジャートン家を批判する拙いもので、その直後に配られたホイッスルダウンの記事は、様々な貴族の噂話が書かれており、その出来栄えの差は一目瞭然だった。
結局クレシダは、激怒した父の手によって、叔母のいるウェールズに勘当される事になった。
一方で、ペネロペとコリンの結婚式の準備は進められて行く。
ペネロペに「結婚は中止にするの?」と聞かれたコリンは、「私は紳士だから、関係を持った君との結婚を中止には出来ない」と答えた。
反対に「もう記事は書かない?」と聞かれたペネロペは「分からない」と答え、コリンは「母に疑われたく無い。式の後に考えよう」と、ペネロペの顔を見ずに話した。
ヴァイオレットは、ギクシャクしている2人を心配そうに見つめる。
ーー
結婚式前日。
ペネロペはドラクロワの店へ行き、コリンにバレてしまった事を相談する。
仕立て屋として成功したドラクロワは、「まずは本当の自分(ホイッスルダウンとして記事を書いている事)を愛さないと、真実の愛は掴めない」と言って、ペネロペを慰めた。
その帰り道、偶然コリンと会ってしまう。
2人はやはり言い合いになってしまったが、ペネロペは「愛してる!」と想いの丈を叫んだ。
そして互いに気持ちを抑えられなくなり、熱いキスをする。
その後自宅へ戻ったコリンは、アンソニーとケイトにペネロペとの事を心配され「皆んなは本当の彼女を知らないから…」と、彼女には秘密がある事を打ち明けた。
それを聞いたケイトは「それが何かは言わなくていい。過ちは誰でも犯すわ。あなたが知ったその何かは、彼女を大切に想う気持ちを覆す?」と聞く。
そして、首を振るコリンに「1つの過ちで彼女との関係を決めないで」と優しく助言した。
ーー
結婚式は滞りなく行われ、ペネロペとコリンも見つめあってダンスを踊った。
しかし、突然王妃が来て「ブリジャートン家以外の者は出て行きなさい」と命令する。
王妃は、ホイッスルダウンの正体が分かった、と興奮した様子だ。
それは、クレシダの新聞の内容知っていた人物…すなわち、厳しく書かれたブリジャートン家の人物こそが、ホイッスルダウンであると推測したのだ。
その場はアンソニーが収めたが、王妃は「必ず口を割らせる」と言って帰って行く。
コリンは、ペネロペに執筆を止めるように頼むが「自分の居場所は捨てられない、女である以上、なりたいものになるには陰でやるしかない」と言って断った。
コリンは「受け入れられない」と言って、新婚初夜にも関わらずペネロペと寝るのを別にした。
ーー
クレシダは、下町の印刷所を回り本物のホイッスルダウンを探していた。
すると1人の印刷工から、「以前ホイッスルダウンの記事を印刷していた上司が、赤毛だったと話していた」と聞く。
クレシダはその印刷工から、さらなる情報を引き出していた。
自分でいられる場所…。
ペネロペにとっては、ホイッスルダウンが初めて成功した場所であり、コリンへの愛と同じくらい重いものなのでしょうね。
御曹司のコリンには、その気持ちは分からないだろうなぁ。
また、ケイトの助言には、とても説得力があって素敵だなと思いました!(あといつもドレスも素敵)
2人を見ていると、真実の「愛」が垣間見られて嬉しいです♪
エピソード8 白日の下に
クレシダはホイッスルダウンの正体を見破り、ポーシャの前で非難し、ペネロペを脅迫した。
これで、彼女の正体を知っているのは、エロイーズ、コリン、ポーシャの3人となる。
コリンがクレシダを説得しに行ったが、後のない彼女は頑として譲らず、ダンクワース家・フィンチ家主催の舞踏会までにお金を払わなければ、印刷工にも証言させ全て公にすると言い放った。
手に入れたお金で、独り立ちするという決意は変わっていない様子だ。
また、フェザリントン家には、ポーシャが金銭を違法に得た事が暴かれ、弁護士が王室に全てを明かすと通告しに来る。
次から次へと降りかかる大ピンチに、ペネロペは頭を抱えた。
ーー
フランチェスカとキルマーティン伯爵の結婚式が行われた。
派手な事を嫌う2人らしい、こじんまりしていてアットホームな家族のみのパーティーである。
結婚後は、スコットランドにあるキルマーティン邸で生活する予定だ。
また、ヴァイオレットはダンベリーの弟であるアンダーソンと恋仲になり、良い雰囲気になっているのを家族は微笑ましく見ていた。
そんな中、コリンはクレシダにお金を払って口止めしようと提案し、ブリジャートン家の財産を管理しているベネディクトに、ペネロペの事を伏せつつ頼んでみると言う。
しかしペネロペは「あなた達の家族は優し過ぎてもう騙したく無い。あなたは私を愛して、そばにいて」と断る。
そして何かを計画し、ヴァイオレットと王妃に手紙を出した。
ーー
ペネロペの姉2人が嫁いだ、ダンクワース家・フィンチ家主催の舞踏会が開かれる。
ペネロペは、たくさん貯めた原稿料を使い、ポーシャの手柄にして豪華なパーティーにさせた。
そこへ突然王妃が現れ「ホイッスルダウンが、説明をしたいと懇願して来た。彼女の口から話してもらいましょう」とペネロペをホール中央に呼ぶ。
ペネロペはこれまでの事を「私は陰の存在だった。でも新聞を出した事で力を得て、その力を軽率に扱ってしまった」と謝罪。
「皆さんの会話や噂話は、情報であり人々の絆を作ります。特に情報のない者達の絆を。陽のあたる場所に出してくれた、王妃に感謝いたします。許可が出るのなら、これからは内容に責任を持ちます」と言って、謝罪と嘆願を申し出た。
王妃は「その謙虚な態度が続くかどうか、見ているわ。噂の無い日々なんて、想像出来る?」と微笑み、会場から出て行く。
しかし、会場の者達は怪訝な表情でペネロペを睨んだ。
その状況を見たフィリッパが、ヴァーリーに合図をすると、仕込んだ多くの蝶々が舞い上がる。
その美しさに見惚れた貴族達は歓声を上げ、拍手が舞い起こった。
ーー
舞踏会が再開し、貴族達はホールで煌びやかに踊り始めた。
ダンベリーは「予想はしてたわ。ブリジャートン家を愛する者は、私以外にただ1人。明日の新聞も楽しみにしてる」と言って、ペネロペに微笑む。
ポーシャも労いに来ると、ペネロペは「これで、あのお金は私の原稿料だったと弁護士に言える。これからはうまくやろう」と答えた。
さらに、コリンには「迷惑はかけられないから、婚姻は無効にして」と伝える。
しかしコリンは「君の昔の手紙を読んだら、どれも面白かった。ホイッスルダウンと君は分けられない。実は、勇敢な君を羨ましく思っていた。そんな女性に愛されて幸せだ。婚姻は無効にしないよ」と言って、ダンスに誘った。
一方、エロイーズは「世界を見てみたい」と言って、フランチェスカに「来年まで一緒にスコットランドに連れて行って欲しい」とお願いする。
キルマーティンは快諾し、少々癖のあるいとこを2人に紹介した。
ーー
フェザリントン家に、3人の赤ちゃんが産まれた。
幸せの絶頂の中、社交界新聞が配られる。
「記事によって、傷付いた人々には深く謝罪したい。ただ幸運を祈る。今は未来に目を向けるべきだが、筆者は未来を予測するような事はしない。しかし、物語は終章を迎えるごとに面白くなって行く」
「私の自己紹介をしよう。以前は壁の花で、今は作家。読者の皆様、一緒に楽しんで欲しい。これからまた、新しい旅が始まる。それでは、また。ペネロペ・ブリジャートン」
ホイッスルダウンの正体が明かされましたが、割と皆んな受け入れるの早くて心広いなと思いました。笑
反対に、クレシダは可哀想でしたね。確かに性格に難はありましたが、両親が酷すぎる。
ポーシャのほうが何倍も悪い事をして来たのに、と腑に堕ちないところはありました;(最後の良き母みたいな描写に違和感が…)
また、キルマーティンのいとこ、何か波乱を巻き起こしそうな雰囲気でしたが、果たして…?
シーズン4も制作されるようなので、楽しみですね♪