2024年12月13日に公開されたNetflix映画『セキュリティ・チェック』
冴えない空港保安官・イーサンの元に、謎の男が近付く。
その男はある荷物を機内に持ち運ぶため、何を見ても何もするなと命じた。
手荷物のX線検査で、イーサンが見たものとはー?
タロン・エガートン、ジェイソン・ベイトマンの豪華共演!
アメリカのサスペンス・スリラー・アクションムービー。
緊迫感のあるアクション映画が大好物のbeersyです!
『キングスマン』『ロケットマン』などで人気を博した、タロン・エガートン主演作。
コミカルな演技からシリアスな演技、そして歌まで歌えちゃう名俳優…大注目です!
この記事では、Netflix映画『セキュリティ・チェック』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします!
『セキュリティ・チェック』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 4
- サプライズ度
- 4
- 話題性
- 5
『キングスマン』『ロケットマン』のタロン・エガートン、『JUNO ジュノ』『マイレージ、マイライフ』のジェイソン・ベイトマンが共演した、ハラハラドキドキのアクションスリラー!
本作は、機内に持ち込まれるものを厳しくチェックする「空港保安官」が主役。
確かに彼らを脅してしまえば、何でも持ち込めてしまう!
主役のイーサン・コーペックは、持ち込まれようとしているものの正体を知り、何も出来ない自分が不甲斐なくて、でもなんとしてでも乗客の命を助けなければならないと、元から持ち得ていた強い正義感で立ち向かいます。
もうね、冒頭は彼に味方がいなくて本当に辛い。まさに鼓舞奮闘。
彼を脅す謎の男も、表情を崩さずに恐ろしい事を淡々と語ったり、サラッと行動したり、不気味な恐ろしさを醸し出していました。
しかも名前も明かされていません…。
でも、刑事のエレナが冴え渡った推理をしてくれて、もどかしいストーリーの中に一筋の光を作ってくれるのが胸アツでした!
頭を使うアクションが好きな方にオススメです♪
以下より重要なネタバレを含みます。
『セキュリティ・チェック』のネタバレ
謎の旅行客
空港の近くにある、園芸店ではクリスマスツリーを売っている。
そこへ銃を持った帽子の男が現れ、札束の入ったバッグを店主に見せた。
髭の男性店主は「〝ノヴィチョク〟の入手は困難だから、税関検査官が倍額をよこせと言っている」と話しながら中身を確認し、店の裏にある車からスーツケースを持って行けと指示。
しかし突然、血を吐きながら死んでしまい、駆けつけた他の男性は帽子の男に銃殺された。
さらに男は、店に放火して証拠を隠滅し、車の中からケースを奪って逃走した。
ーー
イーサン・コーペック(演/タロン・エガートン)は、警察官の採用試験に落ちてしまい、ノースウィンド空港の保安検査員として働いているが、遅刻をするなど堕落している。
そんな中、同じ空港内でオペレーション・ディレクターとして働く、恋人のノラ(演/ソフィア・カーソン)の妊娠が発覚。
イーサンはノラに「警官を目指していた時の方が幸せそうだった。私へのクリスマスプレゼントは、採用試験にもう一度申し込むことがいいわ」と励まされたが、もう警官になる事は諦めていた。
クリスマスイブ。
2人は今日も仕事だが「終わればタヒチへ旅行ね」と約束した。
イーサンクは上司であるサーコウスキーに「昇格させて欲しい」と頼むが、日々のやる気のなさを見抜かれており断られてしまう。
しかし「ノラが妊娠したんです」と言って食い下がり、友人のノーブルも助け舟を出してくれて、X検査レーンに配置してもらう事になった。
イーサンは「ここで成果を上げれば自分は変われる」と意気込み、配置されたレーンに座った。
ーー
その頃、怪しげな男(演/テオ・ロッシ)が男性を拘束し、作業者に乗って空港の駐車場に到着する。
コンピュターを駆使して空港内にいる男と連絡を取り合い、ノーブルの家族を襲おうとしていた。
しかし彼らがターゲットにしていたノーブルの席に座ったのは、イーサン。
予定外の事だったが、ターゲットをイーサンに変更して調べ上げ、家に向かって情報をかき集めた。
ーー
イーサンが落とし物のイヤホンを拾うと、スマホに「付けろ」とメールが入る。
言われるがまま付けてみると、「今からこちらの言う通りにしないと、妊娠中のノラを殺すぞ」と脅されて驚愕した。
イーサンは、こっそり911に緊急通報するが見破られてしまい、何も言えずに電話を切りスマホを別の場所に置かされる。
そして彼らは「マテオという乗客の手荷物をスルーしろ」と命じた。
高度なスキルを持つ殺し屋?が登場。捕まっている人は車の持ち主?なぜ殺されないのかしら。
そして空港にいる大勢の人を見て「ハローエブリワン」って怖いわ〜!
イーサンは割とダメ男っぽいですが、このピンチをどのように切る抜けるのか…?
ノラはしごできなんだろうな。演じているソフィア・カーソンは、語学堪能で歌手としても活躍中!
スーツケースの中身の正体
イーサンはあの手この手で、なんとか外部に知らせようとするがどれも失敗に終わる。
しかし持ち前の洞察力で、イヤホンに指示を出している帽子の男を発見した。
そこで、慕っていた同僚のライオネル(演/カーティス・クック)に男の存在をなんとか知らせたが、それを知った帽子の男はライオネルに近づき、人混みの中で静かに殺害する。
ライオネルはその男とすれ違っただけで倒れており、イーサンは敵がどれだけ恐ろしい者なのか、目の当たりにした。
イーサンが椅子に座り呆然としていると、帽子の男(演/ジェイソン・ベイトマン)が「ルールは教えたはずだ」と話しかけて来る。
そして「俺を見抜くとは大したものだな。でも、今の状況とノラの事を考えろ。お前の仕事は何もしない事だ」と言って去って行く。
ーー
園芸店の火事現場に警察が駆けつけ、被害者はマフィアのオレクとその甥だった事が判明する。
オレクはロシアに武器を売っていたらしく、ATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)が目をつけていた人物だ。
ロサンゼルス市警の刑事エレナ・コール(演/ダニエル・デッドワイラー)は、現場から盗聴器を見つけ、コンピューター関連に長けているハーシェル(演/ジョシュ・ブレナー)と共に分析。
「ノヴィチョク」と聞こえたため調べてみると、それは強力な神経剤で解毒剤はなく、極めて致死率の高い殺人兵器だと分かった。
さらにエレナは、空港に勤務しているイーサンから911番通報が入っていた事を知り、DHS(国土安全保障省)に連絡を入れる。
他の者は「イヴにやる事か?」と呆れ顔だったが、エレナは自分の勘を研ぎ澄ました。
同じ頃、イーサンの前に「マテオ」が現れ荷物をX線に通すと、爆弾と脅威物とされる液体が入っている事を知る。
あまりの恐ろしさにイーサンがトイレで吐いていると、帽子の男が来たので「乗客が250人いるんだぞ?あんな爆薬は見た事がない」と息を切らして言った。
すると男は「神経剤A234〝ノヴィチョク7〟だ。身体中が内出血し、最後は自らの血で溺れ死ぬ」と教え、。離陸したら解放すると約束した。
ーー
エレナの働きかけで、空港に警察官達が現れ、荷物のランダム検査を行う事に。
そこでイーサンは、隙を見てサーコウスキーの端末を操作し、マテオの名前を入力して検査をさせるように仕向けた。
マテオは別部屋に連行され、サーコウスキーが中身の検査をしようとしている。
イーサンは怒った帽子の男と揉み合いになったが、持っていたプラスチック銃を向ける事に成功。
しかし男は「ノラを狙っている狙撃手に連絡をする」と嘘を付き、爆弾を起動させた。
爆弾は遠隔操作出来ず、その場に行って解除するしかない。時間は10分、爆弾処理班は間に合わない…。
ーー
またしても形勢逆転してしまったイーサンは、男に言われるがままサーコウスキーの元へ行き、「銃で殺せ」と脅された。
さすがにイーサンはサーコウスキーを殺せず、銃をおろしたが、マテオがペンでサーコウスキーの首を刺し殺す。
イーサンがマテオに殴りかかると、彼も耳にイヤホンをしており、夫を拉致され脅されている者である事が分かって愕然とした。
そしてイーサンは、男に起動装置の解除方法を聞きながら爆弾を操作し、なんとか停止する事に成功。
一方、エレナはDHSの捜査官と空港に向かっていたが、車を運転している男が偽物だという事をハーシェルからの電話で知り、緊張した。
サーコウスキーが可哀想!ライオネルに続き、何の罪もない犠牲者が出てしまった…。
エレナの勘は神がかっていますが、イーサンの洞察力も中々のものです。
DHSのフリをしている男も不気味だし、一体敵は何人いるのだろうか…。
明かされた真実、イーサンとエレナの機転
エレナは偽物と激しくやり合い、車は横転したがなんとか銃で倒す。
空港に駆けつけ事情を話し、イーサンを探し始め、ハーシェルに偽物の正体を調べさせた。
ーー
その頃イーサンとマテオは、男に命じられ爆弾の入ったスーツケースを仕分けエリアに運んでいた。
しかし、男がマテオだけに「イーサンを殺せ」と命令。
2人は揉み合いになり、マテオがイーサンのプラスチック銃を奪い何度も撃っていたところ、暴発して死んでしまった。
イーサンがマテオのスマホで同僚に連絡し、ノラもやっとイーサンの身に起きている事を把握し逃げ出す。
ーー
男は仕分けエリアに向かい、監視役・狙撃手にノラを殺すように命じてスーツケースを取り戻す。
ノラは空港に入って来た狙撃手から逃げ、ついにイーサンと再会。
2人は絶体絶命のピンチに陥ったが、マテオの夫・ジェシーが拘束を解き、銃で狙撃手を撃ち殺した。
命を助けられたイーサンは、ジェシーにマテオの死を伝え「彼はあんたを守るために命を懸けた」と伝えると、ジェシーは号泣した。
ーー
男は飛行機に乗ったが、スーツケースが収納棚に入らない。
実はイーサンが、預け手荷物となるよう爆弾を大きめのスーツケースにすり替えていたのだ。
男は仕方なくCAにケースを預け、爆弾は貨物室へと送られた。
そしてイーサンは、ノラに「ヤツは飛行機を止めたら爆弾を起動させる。警察が止めると思うけど、離陸させるように伝えてくれ。俺が爆弾を止めに行く」と言って、その飛行機へと走って行く。
ーー
エレナを襲った偽物は、防衛企業が雇った元CIAの殺し屋だった。
そして帽子の男が依頼された内容は、DTD法案(軍事費増大の法案)を通すため、DTDの顔であるグレース・ターナー下院議員を暗殺する事である。
軍需企業寄りのこの法案は議会で通す事が難しいが、あえてロシアの兵器を使用し、一般人をも巻き込むショッキングな議員暗殺が起きれば、一気に可決されるだろうという計画だ。
そうすれば大金が動き、民間請負業者は大儲けとなる。
エレナはターナー議員が乗った飛行機を止めようとするが、ノラが来て事情を説明。
エレナはかなり悩んだが最終的に離陸を許可し、ノラの「彼氏」に懸ける事になった。
ーー
イーサンが貨物室に入り、先ほどの要領で爆弾を止めていると、それに気付いた男が来て銃で足を撃たれる。
冷蔵庫にスーツケースを入れたがすぐに見つかり、男は悪態をつきながらケースを開けた。
すると中のノヴィチョクが無く、顔を見上げるとイーサンが持っている。
イーサンは男を冷蔵庫に押しやり、ノヴィチョクを投げ込んでドアを閉めた。
すると男は苦しみだし、血だらけになって死亡する。
イーサンは足を引きずりながら、貨物室から脱出した。
ーー
一年後、イーサンとノラは赤ちゃんを抱いてノースウィンド空港にいた。
荷物のX線検査で、同僚達に温かい目で見送られる。
そしてボディスキャナーを通る際、「おっと!」と言ってイーサンが荷物の中に放り投げたのは、ロサンゼルス市警察のバッジだった。
スッキリしたラストでしたが、犠牲者が多く可哀想だった事が引っ掛かり、少々苦々しい気持ちで観終えました。
ノーブルとも仲直り出来てよかったねぇ。
ただのアクションではなく、しっかりと練られて見応えのあるストーリーでした。
評価も高いので、クリスマスアクション映画『ダイ・ハード』のような名作となるのでしょうか!?
『セキュリティ・チェック』が好きな人にオススメの映画
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