2020年12月25日から放送された連続ドラマ『ブリジャートン家 シーズン1』
アメリカの作家、ジュリア・クインベストセラーロマンス小説「ブリジャートン家」(全8巻)を元にしたドラマ。
配信開始直後から8200万世帯が視聴した大ヒット作品で、シリーズ化されています。
このような時代劇ものはちょっと苦手でしたが、見始めるとま〜面白い!
ネトフリ歴代視聴率ランキング上位の傑作です♪
この記事では、ドラマ『ブリジャートン家 1』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。(途中まではネタバレ無しなのでご安心を)
公開日 | シーズン |
2020年 | ブリジャートン家 シーズン1 |
2022年 | ブリジャートン家 シーズン2 |
2024年 | ブリジャートン家 シーズン3 |
『ブリジャートン家 シーズン1』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 5
- 再鑑賞度
- 4
- サプライズ度
- 5
- 話題性
- 5
本作のテーマである「デビュタント」というのは、1600年代にイギリスから始まった「初めて社交界にデビューする若い女性」というコンセプトで、またその時の君主にデビュタントを正式に紹介する、厳格な式典だったそうです。
摂生時代が舞台という事で、ドラマの中の世界はどこを見ても煌びやかで美しい!
当時の貴族の生活がしっかりと描かれています。(ストーリーは実話っぽいですがフィクションだそう)
一見華やかに見えても、その裏の生活は過酷なものだな…と考えさせられました。
恋愛、友情、家族愛といったテーマを主軸に、様々な登場人物達のストーリーが楽しめますよ♪
以下より重要なネタバレを含みます。
主要キャスト
ブリジャートン子爵家
- ヴァイオレット・ブリジャートン/ルース・ジェメル(故ブリジャートン子爵の妻で、8児の母。優しく子ども達の良き理解者)
- アンソニー・ブリジャートン/ジョナサン・ベイリー(第1子・長男。亡き父の代わりとしてきょうだいを見ている。頑固者)
- ベネディクト・ブリジャートン/ルーク・トンプソン(第2子・次男。絵描きの自由人)
- コリン・ブリジャートン/ルーク・ニュートン(第3子・三男。真面目でウブ)
- ダフネ・ブリジャートン/フィービー・ディネヴァー(第4子・長女。本作の主人公)
- エロイーズ・ブリジャートン/クローディア・ジェシー(第5子・次女。社交界を嫌う読書家)
フェザリントン男爵家
- アーチボルト・フェザリントン/ベン・ミラー(フェザリントン男爵。家族に関心が無く、何を考えているのか分からないお父さん)
- ポーシャ・フェザリントン/ポリー・ウォーカー(アーチボルトの妻。野望に満ちている)
- ブルーデンス・フェザリントン、フィリッパ・フェザリントン(長女と次女。シンデレラの義理の姉みたいに嫌味な人たち)
- ペネロペ・フェザリントン/ニコラ・コクラン(フェザリントン家の三女。ふくよかで可愛らしいが、自分に自信を持てずにいる)
その他関係者
- サイモン・バセット(ヘイスティングス公爵)/レゲ=ジャン・ペイジ(社交場が苦手なイケメン)
- シャーロット王妃/ゴルダ・ロシューベル(ゴシップ好き。デビュタントは皆、彼女が選ぶ〝ダイヤモンド〟を目指す)
- アガサ・ダンベリー/アッジョア・アンドー(元シャーロット王妃の侍女。社交界の重鎮で、ヴァイオレットと仲良し)
- シエナ・ロッソ/サブリナ・バートレット(オペラ歌手。アンソニーの恋人)
- クレシダ・カウパー/ジェシカ・マドセン(婚期を焦っている性格の悪い子)
- マダム・ドラクロワ/キャスリン・ドライスデール(貴族御用達の仕立て屋店主)
『ブリジャートン家 シーズン1』のネタバレ解説
エピソード1 ダイヤモンドの輝き
1813年、イギリス・ロンドンのグロヴナー・スクエアでは、社交シーズンが始まった。
フェザリントン男爵家からは3姉妹、他にも様々な若い女性達が、デビュタントとしてお披露目される事となる。
中でも1番注目されているのは、8人きょうだいがいるブリジャートン子爵家の第4子・長女のダフネだ。
その美しい容姿と振る舞いは、見る者の視線を奪った。
彼女の父である第8代ブリジャートン子爵・エドモンドは、若くして亡くなっているが、ダフネは両親のような恋愛結婚を夢見ている。
ーー
花嫁候補の200人が、王妃陛下に謁見する日が来た。対面した際、王妃が渋い表情をすれば令嬢としての価値が下がってしまう。
フェザリントン姉妹は、母・ポーシャが必死に準備をしたが王妃に気に入られる事は無かった。
一方ダフネを見た王妃は、立ち上がって額にキスをし「完璧ね」と賛辞を贈る。ダフネは、ヴァイオレットと共に舞い上がった。
その翌日、街中に「あなたは私を知らないが、ご用心を。私はあなたを知っている」と書かれた社交界新聞が配られた。
新聞記者のレディ・ホイッスルダウンは、辛口な批評を書き、貴族の秘密を暴く。
人々は皆、彼女の記事を食い入るように見て噂をしているが、今回はダフネの事を「今季の華。ダイヤモンドの輝き」と評価した。
ーー
王妃との謁見で酷い結果に終わったフェザリントン家。
暗い面持ちの家族の元へ、フェザリントン男爵の遠縁の娘である、マリーナ・トンプソンが引き取られて来た。
彼女は身分の低い女性だったが、美しい容姿を持ち合わせている。
自身の3姉妹よりも綺麗なトンプソンを気に入らないポーシャは、彼女にキツく当たった。
ーー
社交シーズン最初、アガサ・ダンベリー主催の舞踏会が始まる。
彼女は社交界の重鎮であり、亡き友人女性の息子、サイモン・バセット(ヘイスティングス公爵)の育ての親でもある。
そのサイモンはすでに独り立ちしていたが、最近父が亡くなって「ヘイスティングス公爵」を継承し、所用でダンベリーの元へやって来た。
舞踏会に誘われるが、彼は「独身の公爵」という事で多くの花嫁候補の母親から付き纏われるため、拒もうとする。
しかし結局、恩のあるダンベリーからの誘いを断る事は出来なかったので、嫌々ながらも参加する事にした。
ーー
舞踏会が始まると、デビュタント達は両親と共に相手を探し、独身女性の汚名を着せられないよう必死になる。
美しく、持参金の多いダフネには多くの男性が声をかけて来たが、長兄のアンソニーが男性達の素性を見極め、妹に近寄らせまいとしていた。
しかし、隙を見て近付いて来たのは、魅力的とは言えないバーブルック卿。
ダフネがしつこい彼から逃げていると、サイモンとぶつかってしまった。
しかし、バーブルックの気を逸らしたかったダフネは、無理やりサイモンの名前を聞き出そうとした。
そんな不躾なダフネに、サイモンは怪訝な表情を浮かべ「失礼な誘いだ」と一蹴する。
ダフネもその言葉にカチンと来て、二人の間には険悪な空気が流れた。
そこへアンソニーが登場。
アンソニーとサイモンは大学時代の友人で仲が良いらしいが、ダフネは気に入らなかった。
その後もダフネは、アンソニーが近付いて来る男性をことごとく断るため、あまり収穫が無いまま帰宅した。
ーー
翌日。
デビュタント達の家では、昨日の舞踏会で出会った男性達の訪問を待っていた。
しかし、ダフネの元に来た男性達を、またしてもアンソニーが睨みつけ追い返す。
父親代わりになって「妹に変な男を近寄らせない」と躍起になるアンソニーだが、結局残ったのは空気の読めないバーブルックだけ。
ダフネは散々な結果に落ち込んでいた。
一方、フェザリントン家には続々と男性が現れる。彼らのお目当ては、マリーナだ。
ポーシャは、自身の娘達のお披露目がうまくいかず、マリーナをさらに冷たくあしらう。
ーー
その後、配られた社交界新聞には
「ダフネは輝きを失った。王妃は彼女を賛辞した事を撤回したほうが良いのでは?」
「一方で、稀有な宝石、マリーナ・トンプソンが発掘された」
「独身のヘイスティングス公爵は、結婚する気は無いと宣言しているようだ。誰が仲介するのか?」
…などと書かれてしまって、ダフネに対する風当たりが厳しくなり、サイモンはさらに辟易した。
そして夜、また社交会が行われ、ダフネは王妃に挨拶したが「あなたは印象的だった。束の間だけね」と言われてしまう。
そこでダフネの母・ヴァイオレットとダンベリーは会場で話し合い、ホイッスルダウンに良い記事を書かせるため、ダフネとサイモンを恋仲にしようと企み始めた。
ーー
ヴァイオレットに強く命じられたアンソニーは、翌日参加した夜会で、ダフネにサイモンと結婚するよう伝える。
そんな状況が嫌になったダフネが会場の外へ逃げると、バーブルックが追いかけて来て、強引に迫ろうとした。
そこにたまたま居合わせたサイモンが止めに行こうとすると、ダフネは勢い余ってバーブルックを殴り、倒してしまう。
動揺しつつも「2人の男性と、人気のない場所にいる事を噂されては困る」と思ったダフネは、その場から立ち去ろうとする。
しかしサイモンはダフネに、「ホイッスルダウンの目を欺こう」と提案。
結婚する気がないのに女性に言い寄られ、面倒になっていたサイモンと、「変人しか寄って来ない」と書かれて焦っていたダフネは協力し、互いに想い合う演技をしよう、と密約した。
1話から、エレガントなドレスと社交場、キャスト達の美しい立ち振る舞いにウットリしました!
ストーリーは分かりやすくありがちな展開ですが、ドキドキしますね。
エピソード2 衝撃と喜び
夜会の翌日に配られた社交界新聞には「不死鳥のごとく羽ばたいたダフネ・ブリジャートン。2度もダンスをしたお相手は、熱い視線を集めるヘイスティングス公爵」と書かれていた。
ダフネの価値が上がり、ブリジャートン家には次々と男性がやって来る。
しかしまたしても、アンソニーがそれを阻止。
「女遊びをしながら自由に暮らすサイモンに妹はやれないし、彼は結婚する気は絶対にない。ダフネはバーブルック卿と婚約をするんだ!」と怒った。
しかし後日、バーブルックがアンソニーに婚約を急かしているのを見たサイモンは、耐えきれず夜会の出来事をアンソニーに話す。
怒ったアンソニーはバーブルックに「2度と妹の前に現れるな」と言って婚約の話を白紙にした。
するとその夜、バーブルックが今度はサイモンの前に現れ、腹いせにダフネとサイモンの事を侮辱する。
怒ったサイモンは、バーブルックをボコボコに殴ってしまった。
ーー
実家に戻ったサイモンは、幼少期の事を思い出す。
彼は幼い頃、勉学や武道など優秀であったものの、吃音症でありうまく話す事が出来なかった。
父(当時のヘイスティングス公爵)はそれを嫌悪し、「お前を産んですぐに死んだ母親同様、お前も役立たずだ。お前は死んだ事にする」と言ってサイモンを捨てる。
ヘイスティングス公爵夫人と親しかったダンベリーは、彼女が命懸けで産んだ子を不憫に思い、引き取った。
それでもサイモンは父に愛されたいと思い、毎日のように手紙を送ったが、一切読んではもらえなかった。
その後、ダンベリーは根気強く彼と接し、吃音症を治すトレーニングをして立派に育てあげる。
それを知ってもなおヘイスティングスは、たった1人の息子を愛そうとはしなかった。
…サイモンは、愛を知らない孤独な男だったのだ。
ーー
翌日の新聞には「ダフネ嬢は公爵を射止めたはずなのに、男爵達から言い寄られるまま…。何か事情があるのだろうか?それが醜聞ならば、私が事実を突き止めよう」と書かれていた。
ダフネは苛立ちつつも、いつものように他の男性達に見せつけるようにサイモンと散歩をする。
すると、顔中怪我をしたバーブルックが現れた。
そして彼は唐突に「結婚許可書を手に入れたぞ!3日後にダフネと結婚する!!」と宣言。
アンソニーが断ったはずだと言い返すと、バーブルックは「夜会の日、その気もないのに男と2人でいたと噂が立つぞ」と脅した。
あらぬ噂話によって家名が汚されると恐れたダフネは、バーブルックと結婚する事を決意。母に「仕方ないわ」と諦めた表情を見せた。
しかしその後、王妃と謁見したヴァイオレットは、王妃から「噂話を逆に利用すれば、結婚は免れる」という事を暗に教えられる。
そこで早速、バーブルックの母を茶会に招待した。
実は、王妃は社交界新聞に書かれた事を気にしており、自分が認めた美しいダフネと、見た目も爵位もピッタリなサイモンを結婚させたいのだ。
そして、ヴァイオレットは自身のメイドに協力させ、向こうのメイドから「バーブルックはメイドを妊娠させたが、母子を捨てた」という醜聞を聞き出す事に成功する。
ホイッスルダウンの耳に入るよう、街中にその噂話を流した。
その後、ヴァイオレットの作戦が功を奏し、新聞にバーブルックの醜聞が記載され、彼は街を出て行った。
ーー
サイモンとダフネは、今宵もダンスを踊っている。
ダフネはサイモンに向かって、「この密約は絶対に成功させる。新聞も世間も関係ない。これは私の人生よ」と決意を新たにした。
サイモンは「協力しよう。もっと親密に見せるため、名前で呼び合おう」と返す。
「サイモン」「ダフネ」と呼び合った2人は、見つめ合った。
ーー
そもそもサイモンはなぜ、結婚をしないのか…?
実は彼は、父の危篤の知らせを受け実家に帰っていた。
そして父に「息子よ。立派になったお前が戻って来てくれた。ヘイスティングスの名を残してくれる事が誇りだ」と言われる。
しかしサイモンは「これを言うために戻って来たんだ。俺は結婚しないし後継ぎも作らない。ヘイスティングスは、俺の代で終わりだ。分かったか、人でなし!」と言い放った。
それを聞いたヘイスティングス公爵は、絶望の眼差しを向けたまま息を引き取る。
「結婚せず子どもも作らず、ヘイスティングスの血を途絶えさせる」
彼のその誓いは、父への復讐だったのだ。
今回明かされたサイモンの幼少期…。
酷い言葉を投げつけられても、父に手紙をしたためていたシーンにはウルっと来ました。
「人でなし」と言い放つのも納得ですね。
ダンベリーは、最初敵キャラなのかと思いましたが、人情味あふれる良きマダムでした!
エピソード3 失神という技
ダフネは男爵達からの求婚を立て続けに断る。何故なら、夢にまで見るほどサイモンに惹かれているのだ。
そんな中シャーロット王妃は、自分が選んだダイヤモンドが中々結婚しないため焦っていた。
そこで、自身の甥であるプロイセンのフリードリヒ王子を呼び、結婚相手として真っ先にダフネを紹介。
思惑通り、王子は美しいダフネをひと目見て気に入ったが、当のダフネは王子の事は眼中に無く、そっけなく応じていた。
またしても、その様子を新聞に面白おかしく書かれた王妃は、苛立ちながら「あなたは王子よ。魅了なさい」と言ってフリードリヒを突いた。
ーー
様々な紳士達が言い寄って来たマリーナだったが、なんと妊娠している事が発覚する。
お相手は戦場に行っている幼馴染の兵士・ジョージで、「妊娠した」と書いた手紙を出したが返信がない。
それを知ったペネロペは、「本当の愛」を知り、母になる彼女に憧れ、応援する事となる。
一方焦ったポーシャは、マリーナが妊娠している事を隠すため、部屋に閉じ込めて軟禁状態にした。
それでもマリーナは、愛した相手を信じ続ける。
腹を立てたポーシャは、家政婦のヴァーリーに命じ、ジョージの手紙を偽造。
「君や子どもとも関わりたくない」と冷たく書かれた手紙を読んだマリーナは、絶望した。
ーー
ダフネとサイモンは、お互いを少々意識し始めた様子で、偽装恋愛を楽しんでいる。
クレシダがお得意の「意中の人の前で失神する技」を王子の前で披露すると、それを見てクスクスと笑い合った。
しかしその夜サイモンは、ダンベリーから「ダフネは王子様に気に入られている。あなたが本気なら何も言わないが、そうでないなら彼女の幸せを壊しているだけ」と言われてしまった。
そして次の日、ウキウキで会いに来たダフネに、突然「密約は終わりだ。王子と幸せに」と言って別れを告げる。
ダフネは悲しみに暮れたが、その夜美しく完璧に着飾り舞踏会に行った。
王子はその姿に見惚れて、「どうか最初のダンスのお相手を」と手を差し出す。
ダフネは、サイモンに見せつけるように王子の手を取った。
サイモンとダフネがすれ違ってしまいました。
王子は良い人そうですが、恋をしてしまったダフネには関係ないのでしょうね。
一方で、マリーナを応援するペネロペが可愛くて癒されました!
マリーナはポーシャの悪巧みに負けないで欲しいです。
エピソード4 名誉をかけて
ポーシャは、マリーナの子どもを利用する事を思い付き、年老いたラトリッジ卿と結婚させようとする。
彼は跡取りを必要としているため、妻の子が誰の子であっても構わないのだ。
あまりにも非情な扱いに、マリーナはショックを受けた。
一方、フェザリントン家次女のフィリッパに、アルビオン・フィンチという男性が花を持って会いに来る。
爵位は無くとも唯一のお相手だったのに、なぜかアーチボルトは反対し、「三姉妹とも結婚は来季にすればいい」と言い放った。
その様子を怪訝に思ったポーシャがアーチボルトの書斎を調べると、彼がギャンブルに溺れ、多額の借金をしている事が判明する。
マリーナの父親にも借金をしており、どんな事をされても送り返す事が出来なかった上に、姉妹の持参金にまで手を付けていたのだ。
ポーシャがそれを問い詰めると、アーチボルトは「どうしよう。私はお前と娘達を裏切ってしまった」と号泣した。
ーー
アンソニーは、ダフネとヴァイオレットに「王子が求婚の許可を得に来た」と興奮気味に伝える。
ヴァイオレットは、ダフネがサイモンを想っている事に気付いており「母の目はごまかせないわ。ヘイスティングス公爵との間には愛があったはず。色々あるけれど、あなたが自由に決めて良いのよ?」と心配した。
しかしダフネは「ごめんなさい。あれは全て演技で嘘だったの。でも、もう終わり。彼は去るの…」と打ち明けて泣いた。
ーー
舞踏会。
マリーナはラトリッジと踊らされ、それを見ていたペネロペとコリンは「彼女は全く楽しくなさそうだね」と話す。
しかし、ペネロペに「助けてあげたら喜びそう」と言われたコリンが、その言葉を真に受けて助けに行く。
2人は楽しくダンスを始め良い雰囲気になり、マリーナはコリンに狙いを定めた。
ラトリッジと結婚させようとしているポーシャに、「彼と結婚するか、誘惑して既成事実を作るから待ってください」と伝える。
コリンに恋をしているペネロペは、それを聞いて苛立ち慌てた。
その後「ホイッスルダウンの正体を暴こう」と何も知らず無邪気に誘って来るエロイーズに、キツく当たってしまった。
ーー
一方、ダフネは王子とダンスを踊り求婚されそうになるが、いたたまれなくなり外に出る。
するとサイモンが登場し、ダフネに別れを告げようとしたが、想いが溢れてしまいキスをした。
ハッと我に返り「すまない…」と息をのむサイモンだったが、次はダフネからキスをする。
激しく絡み合う2人だったが、それをアンソニーが見付け、サイモンに殴りかかった。
この時代では、爵位のある未婚の男女が触れ合う事は御法度。
アンソニーは「責任を取れ!」と詰め寄るが、サイモンが「結婚は出来ない」と言ったため激怒し「ブリジャートンの名が汚された。決闘しろ」と言い放った。
「決闘」は違法であり生死を懸ける行為だが、アンソニーの気は変わらず、サイモンも承諾する。
ーー
次の日の早朝、サイモンの友人であるウィル・モンドリッチと、ベネディクトが見守る中、サイモンとアンソニーの、銃を用いた決闘が始まる。
しかし、キスの現場をクレシダに見られていた事に気付いたダフネが駆けつけ、身を挺して止めに入った。(幸い無傷で済んだ)
ダフネはサイモンに「噂が広まったら終わりよ。結婚して」と話して説得する。
困った彼はついに「母になりたがっている君のためを想うからこそ、結婚は出来ない。俺は子どもを作れないんだ」と打ち明けた。
しかしダフネは、アンソニー達に向かって「ヘイスティングス公爵と結婚します」と宣言した。
サイモンが、抑えきれずにダフネにキスをしたシーンにはドキドキしました!
でもそれだけで決闘って…。
アンソニーは自分もやる事やってるのに、よく言えるな?と思いました。妹が大事なのは分かるけども。
貞操観念にも男女間で差別がある風潮。エロイーズのような快活な女性は、この時代本当に大変だったでしょうね。
エピソード5 恋のたくらみは公爵と
ダフネは、クレシダが吹聴する前にと焦り、3日後に婚礼を挙げる事にした。
大急ぎで準備をするが、憧れていた両親のような「愛のある結婚」とは程遠い結末に、周りに笑顔を見せる余裕は無い。
その後の記事には「今季の宝石は、王子ではなくヘイスティングス公爵を選んだ」と記載されたので、王子は清々しく身を引いた。
しかし、王妃の怒りは頂点に達し、大主教に結婚の許可をしないよう命じたようだ。
そこで2人はダンベリーの助言を聞き、王妃に直接許可をもらいに行く事にした。
ーー
王妃と、英国王・ジョージ3世は、肌の色を超え大恋愛の末結ばれた夫婦。
しかしジョージは、結婚前より幻覚・錯乱などを伴う病気を患っており、現在ほとんど表に出る事はなかった。
そんな王妃を前にし、サイモンは「私達は友人関係で、しばらく社交界を欺いて来ました。しかし王子が現れ嫉妬し、始めてダフネを妻にしたいと思ったのです。彼女はかけがえのない存在。どうか、婚礼の許可をください」と真っ直ぐに真実を話す。
ダフネは驚いていたが、王妃に「私は、友人関係こそが、結婚の土台となる事を知っています。ダフネ、あなたが決めなさい」と優しく話され、改めてサイモンとの結婚を決意した。
ーー
サイモンとダフネの婚礼の日。
ポーシャは、ラトリッジが他の女性と結婚した事をマリーナに伝え「後が無いわよ」と、コリンと結婚する事を急かす。
ペネロペは「彼は大事な友人なの。騙すなんてやめて」と言って、無理やりマリーナに他の男性を勧めるが、マリーナは「そんな時間はない」と言ってコリンに近付き、純朴なコリンはまんまと彼女に惹かれて求婚してしまった。
ーー
ダフネとサイモンは結婚式を終え、新居となるヘイスティングス邸へと向かった。
そこまではかなり遠いため、途中宿に泊まる事になり、2人はギクシャクしながら別々の部屋に行く。
「サイモンは、きっと王妃に嘘を言っていたのだろう…」と疑っていたダフネだったが、部屋に来たサイモンと話をして、やっとお互いの想いを伝え合い誤解を解いた。
そして、熱い初夜を迎えた。
2人がついに結婚を!!激しいベッドシーン、ちょっと過激でした。
王妃については、スピンオフが制作されているだけあって、現国王との間には強固な愛があるのだと感じられますね。
また、今回出演したフリードリヒ王子は、次のシーズンにも名前が出て来るので要チェックです♪
エピソード6 スカートの音
公爵夫人となったダフネは、自分なりにヘイスティングス家を理解し、街を良くするために努めようとするが、無知だったため空回ってしまう。
そして、ヘイスティングス家に長く務める家政婦に、公爵夫人としての振る舞いや仕事などを教えてもらう事にした。
一方サイモンは、しばらく留守にしていた間に、街が貧困で苦しむ状況になっていた事を知り、昼夜仕事に励む事に。
忙しくなり、すれ違う事が多くなった。
それでも2人は、時間を見付けては激しく求め合い愛し合う。
しかしある時ダフネは、行為をしてサイモンが果てる時、必ず離れて何かを処理している事に疑問を持った。
そこで、仲の良い使用人・ローズに「子どもが宿る仕組みを教えて欲しい」と聞きに行く。
母は婚前、その行為については言葉を濁しており、ダフネにきちんとした説明をしていなかったのだ。
ーー
全てを聞いたダフネは、次の日の夜自らサイモンの上にまたがり、身体を離さないようにして果てた。
避妊に失敗したサイモンが戸惑っていると、ダフネは「あなたは私を欺いた。子どもが〝出来ない〟と〝作らない〟とでは、意味が違う」と言って非難する。
サイモンは慌てて「君は承知の上だったろ?」と返すと、「私は子どもの作り方を知らなかった。無知だけど、これは愛じゃ無いと分かる」と嘆いて部屋を出て行った。
ーー
ペネロペは、我慢出来ずコリンに「マリーナには想い人がいる」と伝える。
しかしコリンは「過去の事は気にしない」と言って、マリーナと駆け落ちをしようと考えた。
ペネロペは、マリーナに再度コリンを誘惑しないで欲しいと伝えるが、子どもがいる彼女は強情で、首を縦には振らなかった。
ーー
後日、いつものように新聞が配られる。
そこには、マリーナがフェザリントン家に来る前から妊娠しており、コリンが騙されているという醜聞が書かれていた。
やたら過激なベッドシーンが続くなと思いましたが、こういう展開だったとは!
誰も悪くないので、中々難しい問題です。
一方で、マリーナの妊娠がホイッスルダウンに知られてしまいました。
時間の問題だとは思っていましたが…ホイッスルダウンはこの秘密をどうやって知ったのか…?
エピソード7 大海を隔てるがごとく
マリーナの噂はたちまち街中に広がった。
ポーシャは「私は何も知らなかったのです。住まわせた恩を仇で返されましたわ」と話すが、誰も信じない。
また、騙されたとはいえ、ブリジャートン家も好奇の目に晒されている。
ダフネはそれを理由に実家に戻る事にし、冷戦状態のサイモンと離れようとしたが、サイモンは「妊娠したかどうか分かるまでは、離れられない」と言って付いて行った。
ーー
家に戻ったダフネは、自分達公爵夫婦が戻って来た事で周囲の関心を逸らせ、噂を消そうとする。
一方で、コリンとマリーナには話し合いの場を設けた。
コリンはマリーナに「本当の事を言ってくれてたなら、迷わず結婚したが、全て嘘だったとは。もう会いません」と言って、紳士らしく頭を下げ去って行く。
心配したダフネがマリーナに近付くと、彼女は涙を浮かべながら「もう帰ります。お宅の名は汚しません」と言って部屋を出て行った。
ーー
王妃の昼食会が開かれる。
サイモンとダフネが現れると、王妃や多くの夫人達に「子どもはいつ?」と感心が寄せられ、マリーナの噂が消えて行った。
しかし2人の胸中は複雑だ。浮かない顔をしながらも、幸せだというアピールをした。
その後ダフネは、フェザリントン家を訪問し、再度マリーナと会う。
そして「あなただけ罰を受けるのはおかしい。子の父親を呼び戻し、責務を果たさせるわ」と話し、ジョージがいる駐屯地や連隊名を聞いた。
ちょうど街に来ていたランガム大将の妻に接近し、頼めば居場所が掴めるはず…。
しかし、結局ダフネがした事は、遠方にいる大将に手紙を書く事のみ。あまりにも拙い方法だった。
それを聞いたマリーナは落胆し、ジョージ探しは無理だと諦める。
そして薬庫で勝手に薬を調合して飲み、倒れてしまった。
ーー
ダフネは、サイモンに優しくキスをしながら「なぜ子どもが欲しく無いの?」と聞く。
観念したサイモンは、それが亡き父への復讐である事を説明した。
ダフネは「私を愛する気持ちより、いなくなったお父様への恨みの方が強いのね」と言ってサイモンを蔑み、妊娠している可能性に懸けた。
しかしその後、無情にも下から出血が…。
ダフネは、居合わせたヴァイオレットに抱きついて、泣き崩れた。
行為をしてすぐに妊娠が分かるとでも!?笑
偉そうな事を言っていたサイモンも、妊娠の仕組みをあまり知らない様子ですね。
とはいえ、この時代の医学レベルで知ろうとするのは、難しい事なのかもしれません。ダフネが不憫…。
一方で、コリンがマリーナに別れを告げたシーンはスッキリしました。
彼は、ブリジャートン家の中で、1番のしっかり者かもしれません!
エピソード8 嵐のあと
エロイーズは、王妃に命じられホイッスルダウンの正体を探っていた。
しかし、調査に進展が無く痺れを切らした王妃は、エロイーズではなく警察隊を使ってホイッスルダウンを捕らえようとする。
それでもエロイーズが根気強く調べた結果、正体は仕立て屋のマダム・ドラクロワではないかと考えた。
貴族達の洋服を仕立てながら、様々な噂話などを盗み聞く事が可能だからだ。
ペネロペにその事を伝えるが、やはりあまり乗り気では無い様子。
また、ベネディクトに至っては、ドラクロワと良い仲になっていたため、エロイーズに「彼女は違う」と叱った。
しかしエロイーズは、ドラクロワに「ブリジャートン家にとって良い記事を書いて欲しい」と暗に頼みに行く。
ドラクロワは笑いながら、「ホイッスルダウンはお得意さんを大事にするはずですわ」とはぐらかした。
ーー
マリーナは、自分で堕胎薬のような薬を煎じて飲み倒れたが、すぐに回復し「お腹の子はいなくなった」と言って家に帰ろうとする。
しかしそこへ、ジョージの弟・フィリップ・クレインが現れ、兄の戦死を報告した。
マリーナに、途中まで書かれたジョージの手紙も渡す。そこには、彼女への愛が綴られていた。
そして、駆けつけたダフネに「私は愛されていました。私は間違っていた…」と言って、号泣した。
その後フィリップは、「兄の意思を継ぎたい。私と結婚してくれませんか」とマリーナに求婚する。
しかしマリーナは「愛のない結婚は出来ません。お引き取りください」と断り、ポーシャは「なぜ断るの」と非難した。
ーー
サイモンは、ダフネと離れて暮らす事にした。
ダフネもそれを承知し、2人にとって最後の舞踏会を開催する事となった。
しかし彼は結局、父が何をしたのか頑なにを教えてくれなかった。
どうしても気になったダフネは、ヘイスティングス邸を調べ始める。
すると、サイモンが父に宛てた、大量の手紙を発見した。そしてダンベリーに、真実を聞いたのだった。
ーー
舞踏会が始まった。
コリンは、ペネロペに「忠告を聞かずに申し訳なかった。私は旅に出ようと思う」と話す。
告白をしようと思っていたペネロペは、言葉を失い会場をあとにした。
一方エロイーズは、王妃の従僕・ブリムズリーから「ホイッスルダウンは、舞踏会を抜け出して印刷所に記事を持ち込んでいる事が分かった。今夜彼女を捕まえる事が出来るだろう」と聞いて、愕然とする。
ドラクロワが危ない…。
ホイッスルダウンの、女性らしからぬ強い生き方に憧れていたエロイーズは、王妃の画策を阻止するため会場を抜け出し、印刷所へ向かった。
そして、ホイッスルダウンが乗った馬車が到着した際、王妃の護衛が走って来たため「罠よ!」と叫び、彼女の危機を救ったのだった。
ーー
サイモンとダフネは、最後のワルツを踊る。
愛し合っている2人は、やはり離れる事など出来なかった。
ダフネは「お父様への手紙を読んだわ。お父様は、完璧な者しか愛されないと、反対の事をあなたに教えた。違うわ。完璧じゃなくても愛されるのよ。証拠は私。欠陥があっても、あなたが恥じる部分があっても、幸せになる事をあなたは選べるのよ」と訴える。
サイモンは「しかし、どうしたら君に釣り合う男になれるのかが分からない」と言う。
それに対しダフネは「ありのままでいい。私達2人なら、何があっても乗り越えられる」と優しく囁き、キスをした。
その後2人は、嘘偽りなく愛し合う事が出来たのだった。
ーー
アーチボルトが、危険な賭け事をしたのち死を迎えた。
フェザリントン家にあった、全ての財産を持って…。
一方、マリーナのお腹の子は無事だった。
身重の彼女は結局、フィリップに頼らざるを得なくなり、フェザリントン家から去る事となる。
ブリジャートン家からは、コリンがギリシャへ旅立った。彼は様々な都市を周る予定だ。
ーー
エロイーズは、ベネディクトから「昨夜はドラクロワと一夜を過ごしていた」と明かされる。
そこで、ホイッスルダウンはドラクロワでは無かったのだと知り、動揺した。
では、あそこにいたのは、一体…?
その後の社交界新聞には「この筆者に終わりが訪れる事はない。ある者が正体を暴こうとした。いつか、このベールを脱ぐ時が来るかもしれない。しかし、その決断は他ならぬ私が下す」と書かれた。
レディ・ホイッスルダウンの正体。
それは、ペネロペ・フェザリントンだった。
ま・さ・か・の!!!!!ペネロペェー!!!
ホイッスルダウンは、コリンにもめちゃくちゃ恨まれてるけど大丈夫かしら?大波乱の予感。
若干「DEATH NOTE」の月にも似た危うさがあるな…と感じました。
登場キャラの多くは幸せになったようなエンディングでしたが、続編へのハードルが上がりますね!!