2025年1月31日公開の映画『BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウン』。少年院で出会ったイクトとリョーマは、過去を乗り越え新たな人生を切り開くため、格闘技イベント「ブレイキングダウン」への出場を目指します。友情や成長を描く青春アクション映画であり、監督は三池崇史。実在の「ブレイキングダウン」とのコラボレーションにより、リアルな格闘シーンが展開されます。
BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウン
- 未体験
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- 感情移入
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- 再鑑賞
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- 予測不可
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- サウンド
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二人の主人公が成長していき、熱い展開が繰り広げられる作品!ケンカもボクシングも凄かった!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
『BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウン』は人気?どんな人が観ている?
2月1日に川崎の映画館に行ったら、映画ファーストデイなので賑わっていましたね。女性と男性の割合は半分ずつくらいかなと思いました。ペアやグループで見に来ている人も多いようで、映画上映までの時間は話をしている人も多かったです。何人かで邦画を楽しもうと見に来る人もいる感じですかね。
三池崇史監督の他作品が好きだったり、GACKTなどの人気俳優のファンだったり、さまざまな人が見に来ていたのでしょうか。私は「大画面でケンカやボクシングのアクションを見るぞ!」くらいの心意気で見て満足でした。(朝倉未来の動画を良く知っている人が見たら、その楽しみ方もできたのではという感じです!)
以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
イクトとリョーマ
強盗などの罪で少年院に入っていたイクト。リョーマは彼の恐ろしさを知らずに気軽に声をかけましたが…それがキッカケで二人で行動を共にするようになります。
ある日、少年院で朝倉未来(あさくらみくる)の講義がありました。彼は努力すれば今からでも夢を叶えられると後押し。イクトはそんな朝倉と話してみたいと思い、格闘技に興味を持ちます。
しかし、教官の袴田はイクトの夢を一蹴。イクトが反抗的だったため、彼の母親との面談時にその旨を報告しました。イクトは殺人の罪で勾留中の父の話を持ち出されて怒りを露わにしますが、母親が強く抗議したことでその場は収まります。
映画の冒頭からイクトの腕っぷしが伝わってくるワンシーンが見どころ!ケンカに強いことがしっかり伝わってきました。
朝倉未来は講義の際にみんなに夢があるか聞き、来ていた人たちが次々と夢を持つようになるのが良いですね。前向きに頑張れるのは良いなと思いつつ、教官に目を付けられて冷や冷や…しかし、イクトの母親がカッコ良かった!教官の暴言を録音しており、強く出るシーンが見どころでした。
ケンカ
イクトとリョーマは少年院からでた後、工場で働きました。キックボクシングを習うためジムを訪ね、イクトはリングにいた男に勝負を挑みます。
戦いを経てイクトはジムに通うことを決め、リョーマも共に精進しました。朝倉が開催する「BLUE FIGHT」に応募すると、なんと選考に通過。二人は母親に選考のことを伝えつつ、喜びます。
ジムでトレーニングをしていると、ジュンと仲間たちがやってきた…仲間の一人であるコースケがリングに上がるとリョーマは戦わせて欲しいと言ってリングへ。少年院に入ることになったのはコースケが原因だったことを思い出しつつ、勝負開始…なんとかリョーマは勝ちました。
イクトはジュンとリングで戦い、相手の防御が下がった隙を見計らって攻撃を打ち込みます。イクトが勝ち、ジュンたちが去った際に玉木から彼の過去を聞くのでした。
少年院から出た後、イクトは父親の面会に行きましたね。自分も冤罪だったのに少年院いきになってしまったことから、父も無罪なのではと考え直した…こうした人間ドラマも見どころです。
一方で、ジュンとの戦いはハラハラ!ケンカの強さを競い合うにあたり、リング上で勝負がつくのが見ものでした。ボクシングの腕っぷしがあるジュンとイクトの戦いはもう一度見直したいです!
イクトの選択
イクトとリョーマはBLUE FIGHTの選考へ。朝倉含む多数のスタッフがいる中、面談開始。イクトは少年院のことを話しつつ思いを語ると…父の裁判を担当する検事の息子が割って入ります。大学のボクシング部の主将である彼はイクトとの戦いを希望。イクトも怒りを露わにし、それを見ていた朝倉は許可しました。
本選が控える中、ジュンに窮地が…ジュンは玉木を守るために半グレの「クリシュナ」の数人と争い、不意打ちされてアジトに連れ去られてしまったのです。コースケと玉木はイクトとリョーマに助けを求め、彼らはアジトに乗り込みます。イクトたち3人は30人を相手に劣勢…そこにジュンの仲間も乗り込んできて乱闘になりました。
「クリシュナ」のリーダーは圧倒的な強さを見せましたが、右腕が折られても諦めないイクト…その心意気のおかげもあり、イクトたちはジュンを助けられ、その場を去ります。
ケガを負ったイクトは本戦出場を辞退し、リョーマに代わりに戦ってほしいと言います。リョーマはイクトのおかげて生き方を変えられたと思いつつ、リングに向かうのでした。
BLUE FIGHTの戦いを経て、イクトは朝倉ともう一度話したいという夢を叶えようとしていましたね。その本選を前にして、ジュンを助けに行くというストーリーは熱かったです。自分に胸を張れる生き方を望んでいるんだなと思いつつ、最後はリョーマに託して映画が終わるのもドラマチックでした。
リョーマ視点でいろいろと考えるのも見どころが多いですが、やっぱり大乱闘のシーンも印象的だった最後でした!「クリシュナ」のリーダー演じるGACKTの迫力も流石だなと思いつつ、若者を応援していた感じも良かったです。
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三池崇史監督作品や不良バトルなら、以下の2作品もおすすめ!
クローズZERO
日本一の不良高校・鈴蘭高校。そこへ転校してきた源治(小栗旬)は、「鈴蘭制覇」を目標に、強敵たちと対立しながら自らの軍団を作り上げていきます。鈴蘭の頂点に君臨する芹沢(山田孝之)率いる「芹沢軍団」との激突や激化する抗争から目が離せません。
「強さ」や「仲間」とは何かを問いかける、青春バトルアクション映画です。後に続編『クローズZERO II』も製作されました。
『クローズZERO』は、不良漫画の金字塔『クローズ』(原作:高橋ヒロシ)を実写化した作品で、三池崇史監督による迫力のアクションが見どころ!荒れた学校に手繰り広げられるリアルで激しい喧嘩シーンは特に必見です。
主演の小栗旬が演じる源治は、武力で高校の頂点を目指す無鉄砲さが際立ちますよ。派閥争いやライバルたちとの因縁、仲間との絆が濃密に描かれ、単なるバトル映画にとどまらない人間ドラマも魅力です。
OUT
ケンカをしたら再び少年院に逆戻り…そんな設定が『BLUE FIGHT』との共通性を感じますね。『OUT』は、実在の不良をモデルにした同名人気漫画を原作に、品川ヒロシが監督を務めた青春不良映画です。
少年院帰りの主人公・井口達也(倉悠貴)の成長物語を描き、更生を誓うも暴力と裏社会のしがらみから抜け出せず、地元の最強グループと衝突していく作品です。
主人公が社会に適応することの難しさを痛感しつつ、暴走族「斬人(キリヒト)」と関わっていくことになるのが見どころの一つですね。新たな抗争の引き金となりつつ、街中で繰り広げられる壮絶なタイマンや乱闘シーンが凄まじいです!
仲間との絆を感じさせるストーリーにも注目ですよ。