2025年7月11日にNetflixで公開された映画『バッド・バディーズ ~最強の? ふたり~』
気弱な地域警察(CSO)と無鉄砲で型破りな刑事。
ある事件をきっかけにバディを組む事になった二人が、街の闇に迫る。
オランダのバディ・アクションムービー。

バディ映画といえば『メン・イン・ブラック』を思い出すbeersyです!
ギャグ要素と派手なアクションが多用されがちなバディ映画。
本作ももれなく同じような作品でしたが、少々物足りなさを感じました;
この記事では、Netflix映画『バッド・バディーズ ~最強の? ふたり~』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします!
『バッド・バディーズ ~最強の? ふたり~』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 2
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 2
- 話題性
- 5
警官だった父に憧れている真面目な警官と、破天荒な刑事が織りなすギャグ・アクション。
設定はわかりやすく予想がつくもので、あまり斬新さは感じられませんでした。
しかも、主人公の二人が序盤からキャラ変し過ぎて戸惑いが。笑
理由は分かりましたが、元々の設定はどこへ…。
前向きに言うと、それくらい主演のジャンディノ・アスポラート(ラモン役)、ヴェルナー・コルフ(ジャック)のお二人の演技が素晴らしかった!
だからこそ、もっと個性的なキャラを確立して欲しかったです。
そしてアクションが物足りなかったり、二人の仲が深まって行く描写も少なかったので、カタルシスも弱め…。
と、少々辛口レビューになりましたが、バディ映画らしいギャグ(ちょっと下品でしたが)や、盛り上がりに欠かせない挿入曲の選曲は◎でした。
頭を使わないので、サクっと観たい方におすすめです!
以下より重要なネタバレを含みます。
『バッド・バディーズ ~最強の? ふたり~』のネタバレ
二人の警官の転機
ラモンは地域警察(CSO)という仕事をしているが、気の弱い性格のため市民に舐められ、大した事をさせてもらえずに日々を過ごしている。
彼の父・エシリオは偉大な警官だったが亡くなっており、母にはすでに新しい恋人がいた。
しかし、異母兄弟の弟・ケビンとは仲が良く、ラモンが若者のための憩いの場を作る夢を応援している。
ーー
刑事であるケビンは、ジャックという無鉄砲な男とバディを組み、コカインの取引現場に来ていた。
そして14歳の少年達が現れると、ジャックは応援を待たず追いかけ、ケビンも戸惑いながら2人の少年達を追い詰める。
100キロものコカインを押収したが、取り逃した少年達に自分達の車を盗まれ、駆けつけた同僚に失笑された。
2人は、別の車でコカインを搬送。
するとケビンが「警察を辞める」と言い出し、ジャックが驚くと、突然武装集団に襲撃される。
ジャックは殴られて気を失い、目が覚めるとケビンは殺されていた。
この事件により、ジャックはラモンのいる地域警察に降格され、ラモンとバディを組む事になる。
ーー
ジャックはCSOが市民から虐げられているのに、それでも優しく接しているラモンに苛立つ。
ある男性を軽微な違反で捕まえるが、それはファン・デル・フルートという資産家であり、街の誰もが手を出せない人物だった。
また、街中でケビンの事件の際にいた少年達を見つけたが、未成年の彼らからは聴取出来ず、すでに釈放されていた。
ラモンとジャックは、同僚からもますます疎まれる。
その夜、ラモンはチンピラに襲撃され、制服や金を強奪されてパンツのみで立ち尽くす。
さらに父の形見のネックレスを取られ、父が強盗に殺された日の事を思い出した。
するとラモンは人が変わったように雄叫びをあげ、チンピラからネックレスを奪い返す。
翌日ジャックは、上司のデ・コニングから「もう事件に関わるな。ラモンに何かあったら警察の失態になるから、傷一つ付けず守るように」と命じられた。
しかしラモンは、昨日とは打って変わって険しい表情で市民を監視しており、厳しく取り締まり始める。
ジャックは、自分達をからかいに来た同僚達に「誰かが、俺らがコカインを運んでいる事を漏らした。そして俺は事件から外された」と明かすと、同僚達は「コニングか。しばらく監視するよ」と伝えた。

市民の態度が本当に酷いですね。
ジャックだけではなくこちらもイライラしました!
パンイチで性格が変わったラモン、そして仲間の死ですっかり大人しくなってしまったジャック。
すでに設定がガラリと変わって、ジャックの良さが消えてしまっています…。
事件の関係者
2人はついに少年達から、コカインを運ばせたのが、ロッテルダム最大のコカイン密売一家「ブカーリ家」だと聞き出す。
ブカーリ家はゴーカート場「ドリフトキッカー社」の運営をしているが、忍び込んで調べると、彼らもコカインを盗まれた側であり、ギャング同士の抗争が始まっているらしい。
ジャックは冷静に「犯罪捜査課の仕事だ」と言うが、ラモンは「弟を捕まえたいんだ!」と説得し、二人は手を組む事になった。
ラモンはCSOの同僚から、ブカーリ家が対立しているのは自動車ディーラーの「スミッツ家」だと知り、ジャックと共に探りに行く。
スミッツ家とブカーリ家がポーランド人と取引をするらしく、その現場へ忍び込んだ。
するとそこへ、CSOの仲間も参上。
しかしヘマをしてしまい、銃撃戦が起きて犯罪者達はほぼ死亡、スミッツだけが助かる。
そしてラモンがケビンを殺した事を咎めると、スミッツは「あいつは良い仲間だった」と明かした。
なんとスミッツは、ケビンから情報を得て、老後の資金になるほどの大金を渡したと言うのだ。
弟の本当の姿を知ったラモン、相棒の裏の顔を知ったジャックは絶句していた。
ーー
ラモンは落ち込み号泣するが、ジャックはまだ自分がケビンの相棒だった事を話せなかった。
しかし同じように涙を流しながら、「運命は自分で決めるんだ」と励ます。
すると、目の前に爆弾が投げ込まれ咄嗟に身をかわす。
幸い怪我はなく、外を見ると一台の車が走り去って行った。
ラモンはCSOに無線で車のナンバーと種類を伝える。
街中に散らばっている仲間達は、車を見かけては報告し合い、最終的に警察署に入って行った事が判明した。

CSOの強さはこういうところで発揮出来るのですね!
これは素敵。仲間同士の絆も固そうです。(唯一のカタルシスかも)
そして実はジャックの同僚が犯人だった。ここまでは想定済み!
CSOの絆
ラモンとジャックは警察署の駐車場に向かったが、ジャックの元同僚の刑事・グイド、リジー、フアンに拉致されてしまう。
そこでラモンは、ジャックがケビンの相棒だった事を知らされ、不信感を募らせた。
また、ケビンは「これ以上の悪事は出来ない」と反発したため、グイドが殺したのだと判明した。
その後、ラモンとジャックは隙をついて催涙スプレーを発射し、ジャックが犯罪捜査課に連絡してリジーとフアンを逮捕。
しかしラモンは、ジャックがケビンを守れなかった事を咎め、去って行った。
グイドは逃走したものの、ジャックはコニングから「よくやった」と言われ、CSOへの移動を取り消される。
ーー
ラモンはCSOを辞めようとし、密かに想いを寄せる同僚のディランと話す。
そこで、コカイン事件関連で動いている際、いつも近くにファン・デル・フルートがいた事に気付き、彼が真犯人なのではないかと推測。
そしてラモンがファンが建設している高層ビルへと向かうと、グイドがおり問い詰めようとしたが、護衛に拉致されてしまった。
一方ジャックは、ラモンが一人でファンのビルへ向かった事を知り、街の少年達やCSOのメンバーの手を借りて忍び込む。
すると、ファンはブカーリとスミッツ、グイドを集め和解させようとしていた。
ファンが裏で彼らを牛耳っている黒幕だったのだ。
ーー
ジャックはラモンを見つけ謝罪、2人は和解する。
そしてファンの前に姿を見せた。
一方グイドは、ファンに殺人の罪を着せるためスミッツを刺殺。
そして3人の元へ行き、ラモンに刃物を突きつけた。
グイドはファンに「死体が増えたら困るだろ」と言って、逃走用の資金や車などを要求し、ファンは了承してその場から離れた。
しかしラモンとジャックは、グイドと格闘になり怪我を負いながらも倒す。
直後にファンも銃を構えて戻って来たが、ラモンはジャックを制し、言葉で語りかけ説得。
それは父の教えであった。
ファンは銃を下ろし、突入して来たCSO達に逮捕された。
ーー
ラモンの想いがディランに伝わり、二人は恋人同士に。
麻薬組織を二つも撲滅させたCSOは、市民から感謝される存在となった。
コニングは、ラモンとジャックに「捜査課に来ないの?歓迎するわ」と打診する。
しかし二人はこのままCSOに残る事を決断。
今日も不良少年を取り締まるため、街を駆け巡るのだった。

ラブ要素はあまり必要なかったような。でもラモン、幸せになれそうで良かった!
ファンはちょこちょこ出て来ていたのですが、この結末はちょっと意外でした。
ラモンが最後に説得出来たのも、オープニングの伏線回収で面白かったです。
もう少し!という点は多いものの、普通に楽しめる作品でした!
『バッド・バディーズ ~最強の? ふたり~』が好きな人にオススメの映画
映画『バッド・バディーズ ~最強の? ふたり~』が好きな人にオススメの映画をピックアップ!
バッド・ボーイズ(シリーズ)
メン・イン・ブラックと同じくらいお気に入りのバディムービー!
1995年、2003年、2020年、そして2024年にも続編が公開され、話題となりました。
ウィル・スミスとマーティン・ローレンスの痛快コメディ・アクションが楽しめますよ!