2021年7月9日公開の映画『ドアマン』。
元海兵隊の女性アリ(演:ルビー・ローズ)は過去の任務で心に傷を負い、ニューヨークの高級アパートでドアマンとして働き始めるのが物語の始まり。武装集団が侵入し、住民を守るため再び戦うことになる展開が見逃せません。監督は北村龍平。共演にジャン・レノ、伊藤英明ら。
この記事では、映画『ドアマン』で流れた音楽のうち5曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『ドアマン』で流れた曲とは?
アリが護衛のため車で移動するシーン
Young Wolf Hatchlings - We Like To Party
アリが護衛のため車で移動するシーンで流れた曲は、Young Wolf Hatchlingsの『We Like To Party』です。
アリは護衛任務のため、要人の娘と一緒に車へ。4台の黒い車が林道を抜けていく際に、要人の娘はイヤホンでポップな音楽を聞いてきましたね。キャンディをアリにくれたり、無邪気にしていたり…ここから奇襲を受けるという展開への伏線のようでしたね。
「We Like To Party」は、陽気でポップなエレクトロビートが特徴。軽快なシンセサウンドと繰り返されるリズムが耳に残る、若者向けのパーティーソングのような雰囲気があります。
Amazon Music Unlimited
1ヶ月無料
さらに、Amazon Music Unlimitedで「Audible」のオーディオブックがつき1冊、追加費用なしで楽しめるように!!
アリが更衣室でボルスに会うシーン
Moscow State Symphony Orchestra, Pavel Kogan (cond.) - Isle of the Dead Op.29 (Rachmaninoff)
アリが更衣室でボルスに会うシーンで流れた曲は、Moscow State Symphony Orchestra, Pavel Kogan (cond.)の『Isle of the Dead Op.29 (Rachmaninoff)』です。
アリはパットおじさんの元に行き、ドアマンとして働くことに!さっそく更衣室に向かうと、ゆったりとしつつダークな感じがする音楽が流れていましたね。ボルスがシャワーを浴びていましたが、男女兼用の更衣室だったようです。ボルスはクラシックが好きみたいでした。
この曲はラフマニノフ作曲の交響詩。死や運命をテーマにした重厚で暗い音楽が特徴です。静かな低音から始まり、徐々に波のように盛り上がっていく構成で、荘厳かつ不穏な空気を漂わせます。そのため、平穏なアパートにこれから何かが起きるということを示唆しているようでした。
デュボアの手下がハンマーで壁を壊し始めるシーン
Richard Wagner (composition) - Ride of the Valkyries
デュボアの手下がハンマーで壁を壊し始めるシーンで流れた曲は、Richard Wagner (composition)の『Ride of the Valkyries』です。
デュボワは部下を引き連れ、壁の中にあるという絵を探させる!その際にスピーカーでワーグナーの代表作を流します。盛大な曲を大音量で流しながら、悪党たちがハンマーで壁を叩き壊していくのが印象的ですね。
この部屋に住んで7年が経つという言葉を聞いてデュボワが絵の在りかを察するのにはハラハラします。 この曲はオペラ『ワルキューレ』の一場面に登場する劇的な楽曲で、力強い金管のフレーズと高揚感のあるリズムが特徴です。
食事に呼ばれたアリがアパートに到着するシーン
Point Classics Orchestra (arr. Jim Long) - Symphony No. 41 "Jupiter": Menuetto Allegro (Mozart)
食事に呼ばれたアリがアパートに到着するシーンで流れた曲は、Point Classics Orchestra (arr. Jim Long)の『Symphony No. 41 "Jupiter": Menuetto Allegro (Mozart)』です。
高級アパートの1階ロビーではクラシック音楽が流れていました。ほんの少し聞こえて来る音楽と共にアリがやって来てボルスに声をかけられます。ほとんど人のいないアパートにて、イースター休暇を楽しめと言われていたアリですが食事に呼ばれたとのことでした。
この時流れた曲は、モーツァルトの「ジュピター交響曲」第3楽章。優雅で上品な三拍子のメヌエットで構成されており、古典派音楽の洗練された様式美が感じられる曲です。