2023年4月14日にアメリカで公開された映画『マフィア・マンマ』
平凡な主婦が、疎遠だった祖父の葬儀のためにイタリアへ。
そこで衝撃の事実を聞かされ、人生がひっくり返ることに!!
イギリス、イタリア、アメリカ共同製作のコメディ・アクションムービー。

マフィア映画で大好きなのは『フェイク』のbeersyです!
本作、アル・パチーノの渋さとは正反対のドタバタムービー。
薄〜いストーリーで面白いのですが、グロ・下ネタ多めなので苦手な人は要注意!
この記事では、映画『マフィア・マンマ』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします!
『マフィア・マンマ』の評価&感想
- 感動度
- 3
- 脳トレ度
- 2
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 3
- 話題性
- 3
主演は、叫ぶ姿が印象的なトニ・コレット(『シックス・センス』『ヘレディタリー/継承』)
そして「イタリアの宝石」と呼ばれるモニカ・ベルッチ(『007 スペクター』『マトリックス』シリーズ)が豪華共演!
真っ当な映画に出ている俳優陣ですが、今回はストーリーに重みのないドタバタコメディです。
だがしかし、この薄っぺらさがなんとも魅力的で面白い。
嘘みたいな展開であれよあれよという間に進んで行くので、飽きが来ないんです!
キャラクターが濃くて、それぞれ引き立っているのも良きポイントでした。
サスペンス要素はなく、アクションはちょこちょこ。
マフィア映画という事で、グロ描写がある事には驚きましたが…。
トニ・コレットが愛嬌たっぷりに演じているので、その瞬間だけ薄目で観れば大丈夫でした。笑
あと下品なセリフも多く出て来るので要注意。下ネタ満載です。
トニ・コレットは綺麗なんですが、彼女に惚れる男性・ロレンツォ(ジュリオ・コルソ)が若過ぎてリアリティ皆無。
そこだけどうしても気になって、「そんなはずないだろ」とモヤモヤしながら観てました;
ラストはハッピーエンドなクライムストーリー。元気が欲しい時にオススメ!
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以下より重要なネタバレを含みます。
『マフィア・マンマ』のネタバレ
疎遠だった祖父の正体
主婦・クリスティン(トニ・コレット)は明るい性格だが、息子・ニッキーが進学のため家を出て行ってしまい、また仕事もうまく行っておらず平凡な日々にため息をついていた。
すると突然、ビアンカ(モニカ・ベルッチ)という女性から「ジュセッペ・バルバーノ(アレッサンドロ・ブレッサネッロ)が亡くなりました。すぐにイタリアのローマに来てください」と電話で言われる。
ビアンカは祖父の秘書らしいが、クリスティンが断っていると、夫が他の女と浮気している現場に遭遇。
親友で弁護士のジェニー(ソフィア・ノムヴェテ)に励まされ、クリスティンは憧れの地・ローマへと飛び立った。
そして空港に着くと、美しく若い男性・ロレンツォ(ジュリオ・コルソ)と出会い、連絡先を交換。
良い休暇が取れると喜んで、迎えを待った。
ーー
クリスティンを葬儀場まで送るのは、コワモテのダンテ(アルフォンソ・ペルジーニ)とアルド(フランチェスコ・マストロヤンニ)。
会場に着くと多くの人々、電話の主であるビアンカがいたが、突然何者かに銃で襲撃されて大混乱。
命からがら逃げたクリスティンに、ビアンカは「これはマフィアの抗争。互いのボスが死んだのよ」と言って、生前のジュセッペの遺言映像を観せる。
ジュセッペは、表向きはワイン醸造を生業としていたが、実はマフィアのボスだったのだ。
画面の中の彼は「君のお父さんは敵対組織〝ロマーノ・ファミリー〟に殺された。母親は危険から身を守るため、君を連れてアメリカに行ったんだ。私亡き後、私の血を受け継いでいる君に、バルバーノ・ファミリーのボスの座に就いて欲しい」と言った。
それを聞いた、ジュセッペの甥の息子・ファブリツィオ(エドゥアルド・スカルペッタ)は激怒するが、そもそもこの抗争の原因が彼の短気のせいだったため、ビアンカが黙らせる。
クリスティンは驚き断ったが、ダンテとアルドにスマホを壊されてしまい、ビアンカに「ロレンツォと会いたければ了承しなさい」と言われ、渋々OKする事になった。
ーー
新しいボスの、カルロ・ロマーノ(ジュゼッペ・ゼノ)と会合する事になったクリスティン。
カルロは魅力的な男性で良い雰囲気になるが、彼はクリスティンのグラスに毒薬を入れ殺そうとする。
しかしクリスティンはたまたまグラスをすり替えており、カルロが自分の毒で死んでしまった。
これによって、ロマーノのボスはカルロの従兄弟・マンモーネ(ヴィンチェンツォ・ピロッタ)が就任。
彼は精鋭の殺し屋・ブルーノ(アレッサンドロ・クレモナ)に、クリスティンを殺すよう命じた。

下ネタワード全開でびっくり。笑
やっぱり、クリスティンとロレンツォは年齢差があり過ぎて気になってしまいました。
モニカ・ベルッチの美しいことよ…。
クリスティンの才能
クリスティンは、リモート会議中にブルーノに殺されそうになる。
しかし護身術を習っていた彼女は、ブルーノに反撃し鋭いヒールで刺しまくって殺した。
息を切らしながらリモート画面に戻ると、酒を飲んだと勘違いされ解雇されてしまう。
失意の中、部屋をそのままにして外に出ると、ロレンツォの元に行き激しく愛し合った。
ーー
クリスティンはブルーノを殺した事で、マンモーネに一目置かれる状況に。
バルバーノの縄張りを分け与える事で休戦交渉をし、ジェラート店での会合で見事に成功させた。
自分の立場を受け入れたクリスティンは、クリーンな事業を展開しようと試みる。
ジュセッペが遺した荒れ放題のぶどう園を復活させ、ワインの味を研究。
さらに高価な薬を安く販売する事業も始め、街の人々に感謝されるようになった。
また、ロレンツォとお付き合いも始めて、順調な日々を送っていた。
しかし突然、浮気した夫がクリスティン達の前に現れる。
ロレンツォには「離婚した」と言っていたため、クリスティンとの間に不穏な空気が流れた。
彼に嘘をつき続ける事が辛くなって来たクリスティンは、ビアンカに相談し、ボスの座を離れようと決意する。
ーー
ロマーノとの会合が行われると、クリスティンは貿易の検査官を買収した事を責められる。
そこで自分はボスをやめてマフィアから離れ、後任はビアンカにすると宣言した。
マンモーネは、「自分達に損をさせておいて逃げるのは許さない」と言ってクリスティンに銃を向ける。
後任に選ばれなかったファブリツィオも、クリスティンを睨みつけた。
マフィア達が銃を向け合い一触即発の中、突然警察官達が現れ「銃を捨てろ!」と叫ぶ。
クリスティンが振り向くと、なんとその中にはロレンツォがいた。
彼は両親をマフィアに殺された過去を持つ警察官で、ジュセッペを追っていた。
そしてクリスティンと出会い、潜入捜査をしていたのだ。
その場にいたマフィア達は全員連行。クリスティンもロレンツォ(本名はロドルフォだった)に手錠をかけられ、連れて行かれた。

ブルーノへの攻撃シーンはほぼ観られませんでした;
しかも最後に目玉がごろって。ごろって…。
クリスティンは肝が座り過ぎていて、すぐにマフィアのボスの孫である事を証明出来そうです。笑
私が相続したもの
クリスティンの裁判が始まり、ジェニーが弁護士として寄り添った。
ダンテとアルドは証拠不十分で釈放となり、証人として出廷している。
検察側にはロレンツォがいて、バツが悪そうにして座っていた。
証人達(ダンテとアルド、街の人など)は、クリスティンが信頼に値する人物である事を証言。
クリスティンも、「私は祖父から、人生を全うする機会…。私自身を相続したんです」と言って笑顔を見せた。
双方の話を聞いた裁判官は「公訴棄却」と判決を下す。
ロレンツォは嘘をついていた事を謝りつつ、「君の事を本当に愛してしまった」と打ち明けるが、クリスティンは「自分を認めてくれる男が欲しかっただけだった」と返答しお別れをした。
ーー
屋敷に戻ったクリスティンとアルドは、先に戻っていたダンテが撃たれて重傷を負っている姿を見つける。
また、ビアンカに電話をかけると、彼女もまた撃たれていた。
クリスティンがビアンカを探しに行くと、拘束された夫とニッキーがおり、ファブリツィオが銃を向けていた。(夫がクリスティンの同情を誘うため息子を呼び出した)
彼はどうしてもボスの座に就きたいらしく、ロマーノと結託していたらしい。
しかし、クリスティンがニッキーを助けるため立ち向かい、戦闘が始まった。
必死に戦っているとビアンカも合流。
最後はファブリツィオがブドウ撹拌機の中に落ちて死亡。クリスティンが勝利した。
ーー
クリスティンは、ファブリツィオの指を入れたワインを留置所のマンモーネ達に送り「刃向かったらこうなる」と忠告する。
無事に救い出した夫とはきちんと離婚する事にし、ニッキーには「ここに残って、ワイナリーの経営者として生きる」と説明した。
しかし、その裏では何をするのだろうかー?
クリスティンは美味しそうにワインを呑みながら、にこりと笑った。

経営者としても頭角を現しているクリスティンですが、まぁ最強のマフィアのボスになるんだろうな。笑
人望ってどこの世界でも大切だ、と改めて思いました。
あ〜最後もグロかった!!でもスカっとしました。
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クマロ家にようこそ
南アフリカのコメディ映画。パワフルママ達の喧嘩が大勃発です!
ドタバタでわかりやすい展開ですが、最後にはほっこり。