2025年9月19日公開の映画『チェンソーマン レゼ篇』は原達矢が監督を務め、デビルハンターとして生きるデンジが、謎めいた少女レゼと出会うのが物語の始まり。彼女に惹かれる中、デンジは過酷な運命を呼び寄せていきます。
チェンソーマン レゼ篇
- 未体験
- 5
- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
- 4
- 予測不可
- 5
- サウンド
- 5
爆発満載の戦いが見もの!デンジを応援したくなる中、ラストは泣けるかも…
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
『チェンソーマン レゼ篇』は人気?どんな人が観ている?
土曜の映画館に観に行き、7割ほど埋まっていましたね。観客層は10〜30代を中心に、原作漫画の読者やTVアニメの視聴者がメインのようでした。
『チェンソーマン レゼ篇』は、マンガやアニメで人気の『チェンソーマン』の続編にあたる物語が描かれます。そのため、続きが気になる人やマンガの演出がアニメーションでどう表現されるのかが気になる人が多いようですよ。
激しいアクションが見どころとなる一方で、「泣ける」「想像以上に深かった」といった感想も多いようで私も納得でした…。他にも青春の葛藤や“一瞬だけの幸福”を描いた部分に共感する声も多く見られます。

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『チェンソーマン レゼ篇』で流れる4曲をシーンごとに解説!米津玄師,宇多田ヒカルの曲やレゼの歌も
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以下より重要なネタバレを含みます。
『チェンソーマン レゼ篇』をネタバレありで解説!
デンジ
デビルハンターのデンジが目覚めると、一緒に暮らしていたパワーの異常に気付き、アキと共にマキマの元へ。パワーの代わりにデンジはビームと組むことになりました。
その際にマキマはデンジをデートに誘い、2人は複数の映画を観て過ごします。デンジは晴れ晴れとした気持ちで街を巡回。すると、にわか雨にあってデンジは公衆電話に避難すると、そこにレゼという少女がやってきます。彼女は屈託なく笑い、花をもらったお礼をすると言いました。
レゼの働くカフェを訪ねたデンジは一緒にコーヒーを飲みました。デンジはレゼに惹かれ、その後もカフェに通うのでした。ある日、レゼが勉強しているのに気を遣うデンジ。16歳のデンジはデビルハンターとして過ごしており、学校に通っていませんでした。レゼは夜の学校に行こうとデンジを誘います。

オープニングで流れた米津玄師の『IRIS OUT』がカッコ良かったと思いつつ、パワーに代わってサメの悪魔のビームが相棒となるのに驚きましたね。「チェンソー様!」と、テンション高々でおもしろかったです。そんなビームが地面や壁を泳ぐように移動したり、デンジと共に戦う後半も見ものでした。
序盤はデンジが楽しく過ごすのを見守りましょう。
レゼ
デンジはレゼに付いていき、教室の黒板で問題を出して遊びました。その後、レゼはプールに誘い、2人は服を脱いで楽しみます。教室に戻った際にレゼはトイレへ…すると不審な男が現れて彼女にナイフを向けました。
男はレゼを利用してデンジ(チェンソーの悪魔)の心臓を狙おうとしていた…しかし、レゼは男を返り討ちにし、男が従えていた台風の悪魔を服従させたのです。レゼは教室に戻り、それまでどおりデンジと話をするのでした。
その後、デンジはレゼに誘われて夜の祭りへ。花火を見るため、レゼは人のいない見やすい場所へ案内します。レゼは改めてデンジに「普通の日々を過ごさないか」と問いました。デンジはデビルハンターとしてのやりがいが出てきたと話します。レゼは残念そうにし、デンジにキスをしましたが…デンジは舌を噛み切られました。

マキマのことが好きなデンジがレゼも好きになってしまい思い悩むのが初々しいですね。身体が正直という罠?によりひどい目に遭うのが定番になっていますが…デンジの魅力にもなっているのかもと思いました。
一方、レゼは最初からデンジの命を狙っていたようですね。正確には「チェンソーの心臓」をとのことですが…みんなにチェンソーの心臓を狙われ続けるデンジが「俺の心臓は要らないんですか!?」とキレながら叫ぶのも印象的でした。なぜ狙われるのかも踏まえて続きをマンガで読みたくなりました!
戦い
レゼはナイフでデンジの心臓を奪おうとしますが、地中から現れたビームがデンジを抱えて逃げます。ビームはすごいスピードで逃げつつ、なぜ「ボム」に気づかなかったのかと動揺。そして、あっという間にボムに変身したレゼに追いつかれました。
なんとかビームはデンジをアキの元に連れていきますが、レゼは爆弾や爆発の力で圧倒的な強さを見せます。第二課もレゼにやられ、アキは車で逃げつつ目覚めたデンジが応戦を始めました。
デンジはチェーンを使って戦い、最後は彼女と共に自身を拘束して海へ…レゼが目覚めるとデンジと浜辺にいました。レゼは自分を助けたことを呆れつつその場を去ります。デンジから一緒に逃げようと言われたレゼですが…マキマたちに見つかり、殺されてしまいました。
デンジはカフェでレゼが来るのを待ち続ける中、そこにパワーが来て物語は終わります。

レゼ(ボム)頭を投げ入れて爆弾のように使ったり、足や手をミサイルのように変形させて攻撃したりするのが派手!一方で、火花を飛ばして爆発させるのもオシャレでしたね。機動力も機転の利かせ方も目を見張りました。
マキマと天使の悪魔はレゼがボムに変わる前に封殺…まさかのラストでしたね。レゼが学校に行ったこと無かったと明かされ、彼女もまたデンジとなら楽しく学校に通えたのかなと思いました。
『チェンソーマン レゼ篇』に関連する作品ならこちらもオススメ!
『チェンソーマン レゼ篇』に関連する以下の2作品もおすすめ!
呪術廻戦 0
主人公の乙骨は、子どもの頃に死んでしまった幼なじみ・里香の“呪い”に取り憑かれてしまった高校生。呪術高専に入ってから少しずつ仲間と出会って、戦うことを選ぶようになる物語が描かれます。
呪霊による恐怖が描かれる世界で、呪いに立ち向かう呪術師たちが活躍するのが『呪術廻戦』シリーズの見どころです。今作では声は緒方恵美さんや花澤香菜さんなどがメインです

乙骨が「りかちゃん」と呼び、激しい戦いが繰り広げられる!百鬼夜行でのバトルはとにかく熱いですよ。
呪術高専に入学してからのパンダや狗巻といった仲間たちとのやり取りがちょっと面白く描かれるのも注目です。呪言や結界といった呪いに関する攻防も見逃せません。
『チェンソーマン レゼ篇』と同じく、ただの戦いじゃなくて「大切な人との関係」や「守りたいもの」がテーマになっているのでオススメできる1作です。
BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-
『Bloody Escape -地獄の逃走劇-』は、谷口悟朗が監督を務め、ポリゴン・ピクチュアズがアニメーション制作を担当したハードボイルドSFアクションです。
物語の主人公は組織から追われ、逃げ続けているのが物語の始まり。近未来の日本が舞台なので、ヤクザ、吸血鬼、公安といった変わった勢力が交錯するのにも注目です。
言葉少ない主人公の姿を通じて、「なぜ生きるのか」「何者なのか」といった問いが浮かび上がる作風で、アクションとともに存在の孤独が描かれます。

薄暗い高架下や無機質な都市の奥深くで、銃撃と血煙が交錯するサイバーパンクな逃走劇が展開するのが見どころ!改造人間キサラギは、身体の内に仕込まれた凶器などを武器にしながら、バイクで駆け、追手と戦うアクションも凄いですよ。
派手なアクションや、人でなくなった存在がそれでも人らしくあろうとする姿が『チェンソーマン レゼ篇』を思わせるかなと思いました。