2020年3月20日公開の映画『一度死んでみた』は、澤本嘉光監督、広瀬すず主演のコメディ作品。製薬会社社長の父(演:堤真一)が新薬の実験で2日間だけ“仮死”状態になるが、社内の陰謀で永遠に目覚めない危機に陥ります。父を嫌う娘の奔走を描きます。共演は吉沢亮、小澤征悦ら。
この記事では、映画『一度死んでみた』で流れた音楽のうち7曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『一度死んでみた』で流れた曲とは?
魂ズのライブシーン
魂ズ - 一度死んでみた
魂ズのライブシーンで流れた曲は、魂ズの『一度死んでみた』です。
面接を終えた七瀬はバンド「魂ズ」のミサを聞きに来てくださいと言う映画の冒頭。そのまま魂ズによる『一度死んでみた』のミサ(ライブ)シーンが始まります。呼びかけで観客を沸かし、タイトルコールと共に「デス」を連呼する歌が始まりましたね。
勢いのある曲は耳に残ります。後に、七瀬の歌には魂が込められていないと言われるのにも注目です。 ※この曲は松岡が監視をしに来るライブ時や、エンディングでも流れます
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七瀬の父が三途の川を舟で渡るシーン
ベドルジハ・スメタナ - モルダウ
七瀬の父が三途の川を舟で渡るシーンで流れた曲は、ベドルジハ・スメタナの『モルダウ』です。
七瀬の父は仮死状態となり、死後の案内人の火野に連れられて三途の川を舟で渡ります。亡き妻の百合子の姿を見てワイワイしている間も、ベドルジハ・スメタナによる『モルダウ』が流れます。(アレンジかもしれません。上記の動画は参考用です)
壮大な音楽と共にコミカルなシーンが続きますが、果たして父は無事に生き返れるのでしょうか?
中華店で七瀬たちが作戦を立てるシーン
James Lord Pierpont(“Jingle Bells”) - メリーメタルクリスマスデス
中華店で七瀬たちが作戦を立てるシーンで流れた曲は、James Lord Pierpont(“Jingle Bells”)の『メリーメタルクリスマスデス』です。
七瀬は松岡と共におなじみの中華店で作戦会議開始!店内にはメタル調のクリスマスの曲が流れていましたね。父が行き交えるのは12月25日の14時2分…火葬をそれ以降にするため、松岡は七瀬に演技を頼みました。演技が下手な七瀬ですが、告別式をお願いできて良かったですね。
『ジングル・ベル』はアメリカの作曲家ジェームズ・ロード・ピアポントが1857年に発表したクリスマスソング。以下のような曲が有名です。
正式タイトルは『One Horse Open Sleigh』で、雪の中を馬そりで駆ける楽しさを描いています。
七瀬がホテル会場を抑えに行くシーン
郷ひろみ - 2億4千万の瞳 – エキゾチック・ジャパン –
七瀬がホテル会場を抑えに行くシーンで流れた曲は、郷ひろみの『2億4千万の瞳 – エキゾチック・ジャパン –』です。
葬儀場がどこも空いていなくて途方に暮れる中、七瀬は心当たりがあると言いました。その後、「ジャパーン」と彼女が良い、クラウンホテルが映し出された際に郷ひろみの声で「ジャパーン♪」と歌のワンフレーズが入ります。
支配人に掛け合う七瀬は葬儀ではなくライブ(魂ズのミサ)をすると言って会場を抑えるのが頼もしいですね。 果たして父が蘇る時間を稼げるのでしょうか!?
クリスマスイブに七瀬と松岡がケーキを囲むシーン
The Righteous Brothers - Unchained Melody
クリスマスイブに七瀬と松岡がケーキを囲むシーンで流れた曲は、The Righteous Brothersの『Unchained Melody』です。
クリスマスイブの夜、七瀬は父の安置所(といっても会社の食堂ですが)で過ごしていました。そこにクリスマスケーキを買って来てくれた松岡。クリスマスならではのロマンチックな雰囲気に合うような音楽が流れます。
男性ヴォーカルの聞かせるような歌も続きつつ、父たちが見ているのがコミカルですね。松岡は七瀬を気遣って父と親子水入らずを過ごすように促しました。そのまま寝につく七瀬を見守りたくなるワンシーンです。
魂ズがミサ(葬儀)で歌うシーン
魂ズ - 水平リーベ 僕の船
魂ズがミサ(葬儀)で歌うシーンで流れた曲は、魂ズの『水平リーベ 僕の船』です。
七瀬は社長命令でミサ(葬儀)のための歌を披露!「水平リーベ僕の船 涙の海に溺れそうだけど 大事な人はあなただと 失って初めて気が付いた」としっとり歌い始めます。
父を思う歌を魂を込めて歌う姿が印象的。会場は暗く、ゆったりとした雰囲気から楽器が入って力を込めていく雰囲気に変わっていくのも良かったです。 ※上記の動画は歌入りではありません
火葬された父が宇宙服を着て現れるシーン
リヒャルト・ゲオルク・シュトラウス(Richard Georg Strauss) - ツァラトゥストラはかく語りき(一度死んでみた Version)
火葬された父が宇宙服を着て現れるシーンで流れた曲は、リヒャルト・ゲオルク・シュトラウス(Richard Georg Strauss)の『ツァラトゥストラはかく語りき(一度死んでみた Version)』です。
渡部は棺桶を火葬炉へ…スイッチを入れて火葬が始まり、父はもうダメかと思われました。しかし、スタンリー・キューブリック監督の映画『2001年宇宙の旅』のテーマとして知られている曲のアレンジが流れながら火葬炉の扉を叩く音が!
棺桶に入れられていた宇宙服に早着替えした父が現れるという感動的なシーンとなりました。 リヒャルト・シュトラウス作曲、1896年初演の交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』は、哲学者ニーチェの同名著に触発され制作された大規模オーケストラ作品です。