2018年12月14日に日本で公開された、映画『グリンチ』
意地悪でひねくれ者のグリンチは、クリスマスが大嫌い。
彼が思いついたのは、皆んなが楽しみにしているクリスマスを盗む事!?
ドクター・スースの児童文学『いじわるグリンチのクリスマス(1957年)』を原作とした、3DCGアニメーション。
この記事では、映画『グリンチ』で流れる音楽23曲をご紹介します。
※以下ネタバレ有り
『グリンチ』で流れる曲とは?
グリンチが目覚まし時計に物を投げつけるシーン1
グリンチが目覚まし時計に物を投げつけるシーンで流れた1曲目は、Jackson 5の『Santa Claus Is Coming To Town』です。
ジャクソン5は、1960年代にインディアナ州出身の「ジャクソン兄弟」によって結成された、アメリカの音楽グループ。
12月20日。この曲ならそんなにイラっとしないでしょう…と思いますが、グリンチの寝起きの悪さが露呈するシーン。
見た目はフサフサで気持ちよさそうなキャラですが、どのようなモンスターなのでしょうか?
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グリンチが目覚まし時計に物を投げつけるシーン2
グリンチが目覚まし時計に物を投げつけるシーンで流れた2曲目は、José Felicianoの『Feliz Navidad』です。
ホセ・フェリシアーノは、プエルトリコの歌手兼ギタリスト。盲目のアーティストながら、世界中でヒット曲を生み出しました。
「フェリス・ナビダッド」は、スペイン語で「メリークリスマス」。
アメリカやスペインでは、クリスマスの定番曲だそうです。
2016年に収録されたMVではFaWiJo少年とコラボしており、ほっこりしますよ!
それにしても、グリンチの最初の一撃で倒れない時計…強い。笑
グリンチが目覚まし時計に物を投げつけるシーン3
グリンチが目覚まし時計に物を投げつけるシーンで流れた3曲目は、Run D.M.C.の『Christmas Is』です。
Run-D.M.C.は、アメリカのヒップホップ・グループ。代表曲は『Walk This Way』『Peter Piper』など。
お次に流れたのは、ヒップホップのクリスマスソング。
ラップとロックをクロスオーバーした先駆け、Run-D.M.C.のクリスマス曲といえば『Christmas in Hollis』も有名です!
しかし、さらにイライラして来たグリンチ、この曲は一瞬で消されてしまいました。
グリンチが目覚まし時計に物を投げつけるシーン4
グリンチが目覚まし時計に物を投げつけるシーンで流れた最後の曲は、Ray Conniff, The Ray Conniff Singersの『The Twelve Days of Christmas』です。
レイ・コニフは、アメリカの歌手、トロンボーン奏者、アレンジャー、「レイ・コニフ・シンガーズ」のバンドマスター。
グリンチが、時計を下に落としようやく音楽が止まったかと思いきや、またしても音が聞こえて来て怒るシーン。
短いクリスマスメドレーでしたが、知らない曲もあったのでお腹いっぱい!
最後に流れたこの曲は、1956年リリースの温かいジャズでした。
グリンチがマックスを大声で呼ぶシーン
グリンチがマックスを大声で呼ぶシーンで流れた曲は、Tyler, The Creator の『You're A Mean One, Mr. Grinch』です。
タイラー・ザ・クリエイターは、アメリカのラッパー、ソングライター、デザイナー、映像作家。
1966年のアニメTV特番で、ドクター・スースが書き下ろしたテーマ曲をリメイクした曲です。
グリンチとペットのマックスの、モーニングルーティーンが流れるシーン。
全部やってくれる可愛いわんこ、誰もが欲しい事でしょう…。
グリンチがやけ食いをしているシーン
グリンチがやけ食いをしているシーンで流れた曲は、Geoff & Maria Muldaurの『Brazil』です。
ジェフ&マリア・マルダーは、夫婦のデュオ。代表アルバムは、『ポテリィ・パイ(Pottery Pie)』
『カリオストロの城』のミートボールパスタのような、美味しそうな料理を無表情で食べるシーン。
1月までもたせてクリスマスを乗り切るはずが…!何があってこんなに食べたのかしら?
グリンチが歌っている村人たちに追われるシーン
グリンチが歌っている村人たちに追われるシーンで流れた曲は、Pentatonixの『God Rest Ye Merry Gentlemen』です。
ペンタトニックスは、アメリカの5人組アカペラグループ。多くのクリスマスソングや、有名アーティストのカバー曲も人気です。
町中の人々が歌っており、なぜかグリンチを標的にするシーン。
ミュージカルさながらの迫力がありました!一緒に逃げるマックスも可愛い。
ブリクルバウムが歌いながら飾り付けをするシーン
ブリクルバウムが歌いながら飾り付けをするシーンで流れた曲は、Burl Ivesの『A Holly Jolly Christmas』です。
バール・アイヴスは、アメリカのフォーク歌手、俳優。代表曲は「Frosty The Snowman」「A Holly Jolly Christmas」など。
村1番の能天気野郎・ブリクルバウムを、グリンチが隠れて見ているシーン。
彼はグリンチを友達として振る舞いますが、グリンチは面倒くさそう!
街には1人いて欲しいキャラです。
グリンチが雪だるまに吹っ飛ばされるシーン
グリンチが雪だるまに吹っ飛ばされるシーンで流れた曲は、Jackie Wilsonの『Deck the Halls』です。
ジャック・ウィルソン・ジュニアは、アメリカのソウル、R&B歌手。代表曲は「ロンリー・ティアドロップス」「リート・プティ」など。
こっそり立ち去ろうとしたグリンチが、ゆきだるまのバルーン「フロスティ」に殴られて吹っ飛ばされるシーン。
曲が流れて膨らむバルーン。これ欲しい!3倍楽しいクリスマスを考えている村長、素敵です。
壊れた目覚まし時計が動き出すシーン
壊れた目覚まし時計が動き出すシーンで流れた曲は、The Spinnersの『The Twelve Days of Christmas』です。
ザ・スピナーズは、アメリカのボーカル・グループ。代表曲は「It's a Shame」「I'll Be Around」など。
グリンチに落とされた時計が「12月21日」を指して動き出すも、すぐにチェストが落ちて来て壊れるシーン。
グリンチの暗い気持ちを表すかのような、目覚まし時計の悲しい結末!?
一瞬だけ音楽が流れて止まってしまいました。
マックスが妄想で車を運転しているシーン
マックスが妄想で車を運転しているシーンで流れた曲は、Lou Begaの『Mambo No. 5 (A Little Bit of...)』です。
ルー・ベガは、ドイツのミュージシャン。代表曲は「Mambo No. 5」「Mambo Mambo」など。
グリンチに「今日何したい?」と聞かれ、グリンチをペットにしたマックスがオープンカーを運転(妄想)しているシーン。
1999年にリリースされた名曲をかけ、サングラスをかけたイケてるマックス。
グリンチが犬のように吠えています。本当は逆の立場になりたい?
グリンチがパイプオルガンを弾くシーン
グリンチがパイプオルガンを弾くシーンで流れた曲は、Eric Carmenの『All By Myself』です。
エリック・カルメンは、アメリカのミュージシャン、シンガーソングライター。代表曲は「All By Myself」「Never Gonna Fall in Love Again」など。
ドラムはマックス。グリンチは陶酔しながらオルガンを弾いているシーン。
昔の名曲も、パイプオルガンだとこんなにもクリスマスっぽくなる!
ブリクルバウムが巨大なクリスマスツリーを運んでいるシーン
ブリクルバウムが巨大なクリスマスツリーを運んでいるシーンで流れた曲は、童謡・クリスマス・キャロルの『O Christmas Tree』です。
ドイツ発祥のクリスマス定番曲。邦題は「もみの木」
ブリクルバウムが、点灯式に向けて「世界で1番立派な」ツリーを運んでいるシーン。
グリンチはド派手な大きさに驚き、点灯を邪魔しようとしているかのような発言。
それにしてもブリクルバウム、何の仕事をしているのかは分かりませんが、村長の所望にピッタリなものを準備出来るので天職なのではなかろうか?
ツリーが点灯する際、グリンチが過去を思い出すシーン(村人達が歌うシーン)
ツリーが点灯する際、グリンチが過去を思い出すシーン(村人達が歌うシーン)で流れた曲は、Danny Elfmanの『Welcome Song / Forlorn』です。
村人立ちが手を取り合い、ツリーを囲んで歌っているのを、幼いグリンチが遠くから見ているシーン。
とても美しく温かいカットですが、グリンチの悲しい過去の思い出なので、なんともやるせない気持ちになります。
この輪には入れなかったのかなぁ…。
グリンチが筋トレを始めるシーン
グリンチが筋トレを始めるシーンで流れた曲は、BROCKHAMPTONの『BOOGIE』です。
ブロックハンプトンは、アメリカのラッパー、プロデューサー、シンガー、デザイナーなどのクリエイティブ集団。代表アルバムは「Iridescence」。
グリンチが「憎いクリスマスを盗んでやる!」と意気込み、エクササイズのような筋トレを始めるシーン。
壮大な計画「サンタクロースになって、盗むこと」をマックスに熱弁します。
…全然意味が分かりません。笑
シンディ・ルーが、友達とサンタクロースを捕まえに行くシーン
シンディ・ルーが、友達とサンタクロースを捕まえに行くシーンで流れた曲は、Run D.M.C.の『Christmas In Hollis』です。
おてんばな女の子、シンディが男子達を集め「サンタクロースを捕まえてお話しをしよう!」と提案するシーン。
悪ガキっぷりがキマっていましたが、「ごはんよ〜」で解散に…。
そんな単純な子供達にほっこりしました♪
ブリクルバウムの家の中で、村人達が歌っているシーン
ブリクルバウムが巨大なクリスマスツリーを運んでいるシーンで流れた曲は、童謡・クリスマス・キャロルの『Silent Night』です。
ドイツ発祥のクリスマス定番曲。邦題は「きよしこの夜」
グリンチが、ブリクルバウムの家の屋根の上にあるソリを盗もうとするシーン。
家の中を覗くと楽しそうにクリスマスパーティーをしており、グリンチ表情が曇ります。
羨ましいんだろうな、と思わせる雰囲気でした。
グリンチがソリに乗って逃げるシーン
グリンチがソリに乗って逃げるシーンで流れた曲は、The Brian Setzer Orchestraの『Jingle Bells』です。
ブライアン・セッツァー・オーケストラは、アメリカのミュージシャンであるブライアン・セッツァーが結成したビッグバンド。
グリンチがドタバタしながらソリを盗み出すシーン。
どこまでも楽天家なブリクルバウム。お友達になりたい。笑
盗みが成功してご満悦なグリンチは、狭いベッドでマックスとフレッドと共に眠りにつきますが、とっても幸せそうでなんだか嬉しくなりました。
グリンチが「プレゼントで遊びたくなる誘惑に打ち勝て」と説明しているシーン
グリンチが「プレゼントで遊びたくなる誘惑に打ち勝て」と説明しているシーンで流れた曲は、The Supremesの『My Favorite Things』です。
スプリームスは、アメリカのガールズ・ボーカル・グループ。代表曲は「You Can’t Hurry Love」「You Can’t Hurry Love」など。
グリンチが、223軒の家の中にあるプレゼントを、7時間で盗み出すという計画を話しているシーン。
プレゼントを見つめる彼の表情は、本当に遊びたそうに見えますが…本心ではプレゼントが欲しいのでしょうか。
ポカンと話を聞いているマックスとフレッドは、めちゃくちゃ可愛い!
グリンチがサンタクロースの衣装を作るシーン
グリンチがサンタクロースの衣装を作るシーンで流れた曲は、Buster Poindexterの『Zat You Santa Claus』です。
デヴィッド・ロジャー・ヨハンセンは、アメリカのシンガー、ソングライター、俳優。
パンクバンド「ニューヨーク・ドールズ」のリードシンガーや、バスター・ポインデクスターという名としても活動。
発明家でもあるグリンチ。洋裁も得意!笑
マックスをトナカイにして、いざ街へと向かいます。
プレゼントを盗まれた村人達が歌い始めるシーン
プレゼントを盗まれた村人達が歌い始めるシーンで流れた曲は、Danny Elfmanの『Welcome Christmas』です。
「プレゼントはないけれど、クリスマスは心の中にある」村人達の温かい歌声が、グリンチのハートを取り戻しました。
点灯の時の「Welcome Song」、そしてこちらのシーンの「Welcome Christmas」
どちらも同じメロディの曲ですが、それぞれシーンにピッタリな編曲がされていて感動的ですね。
ダニー・エルフマン、本当に天才だ…。
でも、ずいぶんあっさりと改心するんだなぁとも思ってしまいました。
グリンチが、シンディに招待されたクリスマスパーティーに行くシーン
グリンチが、シンディに招待されたクリスマスパーティーに行くシーンで流れた曲は、Nat King Coleの『The Christmas Song (Merry Christmas To You)』です。
ナット・キング・コールは、アメリカのジャズピアニスト、歌手。代表曲は「Unforgettable」「L-O-V-E」など。
シンディが自分のホームパーティーにグリンチを招待し、グリンチが歓迎されるシーン。
みんなちょっと心が広過ぎないかい?笑 シンディの優しさ、素晴らしいね…。
こぢんまりとしているけれど、キラキラと心が踊る彼女の家。ママも人格者で素敵!
グリンチが、シンディに招待されたクリスマスパーティーに行くシーン
グリンチが、シンディに招待されたクリスマスパーティーに行くシーンで流れた曲は、Tyler, The Creatorの『I Am the Grinch』です。
グリンチの自己紹介のようなエンディング曲。
自分はかなり偏屈です!と言っているような歌詞で、読むとグリンチの性格が伝わって来ます。
(「クズ」とか言ってるし…)
イルミネーションらしいキュートなスタッフクレジットで、最後までしっかり視聴出来ました!