アガサ・クリスティの名作をケネス・ブラナー監督が再び映画化し、主演のエルキュール・ポアロを演じる作品です。
大富豪の女性と親友、婚約者の三角関係が愛憎劇を生み出し、豪華客船で殺人事件が起きるのですが…前作の『オリエント急行殺人事件』に続き、驚きのミステリーが繰り広げられます。
2022年2月25日に公開し、3日間の累計で動員12万人し、興収1.6億万円と好調なスタートになっているのにも注目でしょう。
この記事では、『ナイル殺人事件』で流れる曲とサウンドトラックをご紹介します。
『ナイル殺人事件』を観る方法
『ナイル殺人事件』で流れる曲
予告動画
こちらの『ナイル殺人事件』の予告動画で流れている音楽は、Depeche Mode(デペッシュ・モード)の『Policy Of Truth』です。
Depeche Mode - Policy Of Truth
ミステリアスな感じがする歌声は本作と合わせて怪しげで「何か起きそう」と予感させるのが良いですね。楽器の主張は少なめかと思いきや、途中でギターが合いの手のように入ってくるのも曲の特徴でしょう。 映画ではポアロが偶然居合わせたクルーズで犯人不明の殺人事件が起きますが、乗客たち全員に対して遠慮なくアリバイや動機がないかを聞いていくのが見どころの一つ。好かれるタイプとは言えないポアロですが、彼が過去に愛した女性についても語られるのにも注目ですね。 ナイル川と空や広大な地を映し出す風景美、豪華な結婚式と愛し合う夫婦の様子など綺麗な場面が多い一方で、男女の愛憎劇も見逃せませんよ。
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サロメが歌い、みんなが躍るシーン
Sister Rosetta Tharpe - That’s All
『ナイル殺人事件』のサロメが歌い、みんなが躍るシーンで使われている音楽は、Sister Rosetta Tharpe(シスター・ロゼッタ・サープ)の『That’s All』という楽曲です。
サロメが歌う『That’s All』に合わせてタキシードの男性たちがドレスを着た女性とダンスを踊るという華やかなシーンになっていましたね。軽やかなステップ、流れるようなカメラワークの演出に見入ってしまいます。
その中でも、サイモンは婚約者のジャクリーンを持ち上げたりしてダイナミックに踊るのが凄い!「愛情深い2人の素敵なシーンだな」と思ってみていると、大富豪のリネットが現れて親友のジャクリーンにサイモンを紹介してもらって、そのままサイモンとリネットが関係を深めるという驚きの展開に…
愛が憎しみに変わったジャクリーン、幸せな結婚式を挙げるリネットですが、リネットが殺害された際にジャクリーンはどうしていたかに注目です。そして、他のワケあり乗客にも考えさせられることでしょう。
事件後ポアロがサロメの歌を聞くシーン
The Staple Singers - Stand By Me
『ナイル殺人事件』の事件後ポアロがサロメの歌を聞くシーンで使われている音楽は、The Staple Singers(ザ・ステイプル・シンガーズ)の『Stand By Me』という楽曲です。
ザ・ステイプル・シンガーズの曲を、サロメを演じるソフィー・オコネドーが歌い、ポアロがそれを聞くという映画のラスト…感傷的な気分にさせられる素晴らしい曲でした。
リネットを殺したのは、やはりジャクリーンでしたが元婚約者のサイモンが共犯者だとは驚きでしたね。サイモンは金目的でリネットと結婚し、彼を愛するリネットを利用して、3人も殺すことになったと思うと一連の愛憎劇に色々と考えさせられます。
ポアロもまた複数の愛の物語を見たことで、トレードマークとなっているヒゲを剃ったのかなと思いました。サロメの素晴らしい歌声を聞きつつ、彼は再び探偵として生きていくのか…次回作があれば再び彼の推理ショーを見たいですね。
筆者の感想
ナイル川をゆく豪華客船はエジプトの風景美と共に見入ってしまいますね。サントラの曲も景色に合わせた壮大な音楽になっており、美しい弦楽器で奏でているのも素敵です。
ジャクリーンが現れて不穏な雰囲気になったり、次々と被害者が出てしまう際の曲も、深刻さを醸し出しているため是非、注目してみてくださいね。
改めて思うのは、ポアロと友人のブークの仲睦まじい様子や、サロメと良い関係を築けそうな様子など、微笑ましかったですが…犯人を知った上でもう一度見たくなる映画です!
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