Netflixドラマ『恋愛バトルロワイヤル』をネタバレ解説!一人の貧しい女子高生が、初めて恋を知って学院と戦う。

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Netflixドラマ『恋愛バトルロワイヤル』をネタバレ解説!一人の貧しい女子高生が、初めて恋を知って学院と戦う。

https://youtu.be/ElIOeA27kWU



2024年8月29日に公開されたNetflixドラマ『恋愛バトルロワイヤル』

女子校から男女共学になった明日蘭高校に追加された校則は、「男女交際禁止」。

異性と触れ合っている者は、見つかったら即退学という厳しい校則。

いつの間にか、生徒達の間ではリーク合戦が行われて行くー。

2019年に起こった実話に基づいた、衝撃的な学園ドラマ。

beersy
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筋肉とイケメンと可愛い子に目がないbeersyです!

顔のサイズを測ってみたい見上愛さん、見事オーディションを勝ち抜き、ドラマ単独初主演となった本作。

錚々たるベテラン俳優陣にも負けていない、魅力的な演技が光っていました!!

この記事では、ドラマ『恋愛バトルロワイヤル』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。(途中まではネタバレ無しなのでご安心を♪)

『恋愛バトルロワイヤル』の評価&感想

『恋愛バトルロワイヤル』予告編 - Netflix

  • 感動度
    4
  • 脳トレ度
    4
  • 再鑑賞度
    4
  • サプライズ度
    4
  • 話題性
    4

2019年、堀越高等学校の女子生徒が「恋愛禁止」の校則を破ったという理由で自主退学を勧告された上、大学の指定校推薦をも取り消されてしまい、裁判を起こした事件。

本作はその事実に基づいて練られたストーリーで、リアルな心理描写が魅力的です。

そこかしこで繰り広げられる恋愛、禁じられた恋、三角関係、同性愛、そして家族愛。

主人公の唯千花が着ている毛玉だらけの服や、絶妙にちょっと貧しい家、高校生男子ならではの性の目覚め、それぞれの家庭環境など、細かい部分が丁寧に描かれています。

キャラクターの一人一人が魅力的で、全8話ながらそれぞれの性格などが伝わり、どっぷりハマってしまいました!(筆者は、一ノ瀬るか君と篠田先生推し)

「バトルロワイヤル」なんて名前なので激しいモノを想像していましたが、ラブコメ要素とちょっぴりのサスペンス要素がスパイスとなっていますよ。

また、若い俳優さん達を支えるベテラン俳優陣にも注目。

サクサク観られるので、イッキ観しても疲れないですし飽きも来ません!

以下より重要なネタバレを含みます。

 

『恋愛バトルロワイヤル』の主要キャスト

(役名/演者/説明)

  • 有沢唯千花(いちか)/見上愛(酷い父親のせいで苦労している女子高生。生徒会会計。前向きで芯の強さがあり応援したくなる)
  • 真木陵悟/宮世琉弥(県知事の次男。誰とでもキスしちゃう男で、父親に反発している)

明日蘭学院学校関係者

  • 幾島葉子/寺島しのぶ(明日蘭学院校長。常に冷静で表情も姿勢も崩さない)
  • 真木悠人/浅香航大(県知事の長男、陵悟の兄。数学教師)
  • 篠田有希/穂志もえか(スクールカウンセラー。クールだが実は生徒想い。顔小さ過ぎる)

生徒達

  • 藤野紗和/秋田汐梨(生徒会副会長。悠月に恋をしている)
  • 桜井悠月/碧木愛莉(生徒会書記。紗和に恋していると思っているが…)
  • 神田篤史/水沢林太郎(生徒会会計。明らかに何か事情を持っていそう)
  • 梨木祐真/中山翔貴(生徒会会長。笑顔の裏には秘密が…)
  • 小森恵麻/尾真花(唯千花の親友。家が貧しいが、実力でイギリスに留学しようとしている)

親関係

  • 有沢千尋/吉田羊(唯千花の母。おおらかで、離婚後は唯千花と友達のように仲良く暮らし、昼夜働いている)
  • 三島陽一/眞島秀和(唯千花の父。借金して逃げた最低男)
  • 真木彰/石黒賢(県知事。悠人と陵悟の父。DV男)
  • 真木奈那子/奥貫薫(彰の妻。控えめだけれど、懸命に陵悟を庇う。見てられん)
  • 神田十和子/矢田亜希子(篤史の母。過去に過ちを犯す)

 

『恋愛バトルロワイヤル』のネタバレ解説

エピソード1/私の青春が始まって終わった日

明日蘭学院 学則 第三十三条

一、本校生徒の男女交際は禁止する。

二、学校外において、異性と二人で行動することを禁止する。

三、いかなる理由に於いても、性的な接触を禁止する。

女子校から共学へ変わった明日蘭学院。

校長の幾島は、名門女子学院として淑女を育てる努力をしていたが経営難に陥り、県知事の真木彰に多額の支援をしてもらい共学にした。

しかし彼女は「魂まで売り渡すつもりはございません」と言って、「男女交際禁止」という厳しい校則を追加した。

ーー

父親の不倫で両親が離婚し、貧しい環境で育った唯千花は「自分と同じような生活をして欲しくない」という母・千尋の考えで、名門高校へ進学した。

親友の恵麻と共に、この学校で成り上がろうと約束する。

唯千花は生徒会の書記となり、いっそう勉強に励んだ。

一方、県知事の息子・陵悟は裕福な家庭で生まれ育ったが、父が母へDVをしており、早く大人になって守ってあげようと思っていた。

ーー

半年前、唯千花と陵悟は互いに母親の病院に付き添った際に、偶然出会っており、高校が共学となって再会する。

唯千花は陵悟に憧れていたが、彼が県知事の息子だと知り、住む世界が違うと思い恋の芽を摘み取ろうとした。

しかし、陵悟は普通に唯千花に話しかけ、唯千花が部活動をしているなぎなたを披露すると、二人の距離は少し縮まって行く。

すると突然生徒達のスマホが鳴り響き、ある男女の生徒が退学処分となったという一報が入った。

二人がラブホテルに行っている事が学校にバレたらしい。

全校生徒が「本当に一発退学になるんだ…」と怯え始める。

恵麻は他校の彼氏と別れようと考え、唯千花も陵悟と親しくするのはマズイと思い、辛かったが話しかけられてもそっけない態度をとった。

ーー

そんな中、唯千花はクラスメイトの心春と陵悟が、濃厚なキスをしているのを発見する。

驚いていると先生が近付いてくるのを見て焦り、持っていたなぎなたでごまかして、二人に存在を気付かせ逃がした。

その後唯千花の元に心春が来て「助けてくれてありがとう。退学は避けたいからお金は払うよ!」と言ったが、唯千花は「うちが貧乏だから?お金なんかいらない!」と怒って去って行く。

しかし帰宅すると消費者金融の取り立てが来ており、逃げた父親の連帯保証人となっている母に一千万円を返済しろと要求。

それは母が父に騙されて書いてしまった書類であり、弁護士に相談したが、破棄する事は難しいらしい。

学費どころか生活費も払えるか分からなくなり、唯千花は絶望した。

ーー

陵悟は父親へのあてつけで、自宅で飲酒をともなうパーティーを開き、家は無法地帯と化す。

集まった生徒達が酔っ払ってプールに飛び込んだり、同級生の悠月に恋している紗和が男子生徒にヤキモチを妬いてナイフを振り回したり、また陵悟の兄で明日蘭高校教師の悠人は、女子生徒のあやみと隠れてキスをしたりしていた。

そんな中、陵悟は心春に「当事者だから一緒に来て」と呼び出されて外に行くと、唯千花の姿があり「お金をもらいに来た。こないだの、黙っててあげるから」と言われる。

驚いていると、心春が100万円を財布から出し、唯千花に差し出した。

陵悟が驚きながら「え、黙ってる代わりに金払えって事?引くんだけど…」と言うと、唯千花は睨みつけながら、金を受け取った。

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なんだか犯罪の臭いがして来るスタートでした。

ポンと100万出せる女子高生なんて、危ないよ…。あと他の子はナイフも振り回してるし。

けれど唯千花も切羽詰まっていて、もうどうしようもない状況ですよねコレ。

唯千花と陵悟、ラブに発展しそうだが果たして?

 

エピソード2/ウサギ狩り

悠人は、あやみと付き合っていたが別れを告げる。

しかしあやみの想いは止まらず、悠人も結局我慢できずに抱くのであった。

一方、生徒会の悠月も紗和に「なんか重いよ。紗和への気持ちは、恋じゃなかったのかもしれない」と告げる。

ショックを受けた紗和は勉強に集中出来ず、テスト中にカンニングをした。

それを唯千花が目撃して目が合ってしまい、唯千花が「言わないよ」と伝えるが、紗和は「もういいわよ!」と言って教室を出て行ってしまった。

ーー

後期の授業料75万、学校納付金30万、そして父親の借金。

千尋はパブでの仕事もプラスしたが、唯千花は「奨学金が下りた」と嘘を付いて自分で学費の工面をしようとする。

とりあえず心春からもらったお金で前期分を支払ったが、後期の分はまた貯めなければならないと思い定期券を解約、自転車で通学を始めた。

一方、貧しいながらもイギリスへ留学が決まっていた恵麻だったが、学校のスクールポストという悩み相談が出来るサイトに、恵麻と別れた彼がラブホテルの前にいる写真が送られる。

幾島は恵麻を呼び出し「性交渉はしましたか?」と問い詰め、スマホ内の写真を確認し退学を言い渡した。

恵麻は唯千花に「性行為をしてなければ停学で済むんだって。あからさまだよね。唯千花は頑張ってね…」と言って、二人で号泣する。

ーー

実は、恵麻の写真を撮ったのは、紗和だった。

恵麻の事件を皮切りに、スクールポストには続々とリーク情報が送られてくる。

スクールカウンセラーの篠田は幾島に、今後エスカレートする恐れがあるためサイトの閉鎖を提案するが、教師での取り締まりに限界を感じていた幾島は「生徒が生徒を監視する。いいじゃないですか」と微笑み、引き続きポストの管理をするよう、篠田に命じた。

その篠田はというと、悠人と身体の関係を持っていた。

悠人は、同じ学校内で二股をかけていたのだ。

ーー

幾島は、生徒会のメンバーに他の生徒達を見張るようにと命じる。

そこで生徒会副会長の紗和を筆頭に、生徒会が学校内外で恋愛する生徒を摘発をする事になり、その行為は「ウサギ狩り」と呼ばれた。

唯千花は、恵麻に連絡をするが繋がらず家に行くと、すでに引っ越した後でありゴミ袋だけが残っている。

その中を見ると、二人で写真などを貼ったビジョンボードが出て来た。

志半ばで、恋愛禁止という校則により夢を絶たれた親友を想い、号泣する。

「私は、誰かが決めた運命なんかに負けない」

そう決めた唯千花は、校則を破っている生徒を見つけ出しては、口止め料を請求する…という手口で、金を稼ぐのであった。

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退学者が出ても、これだけ違反している者がいる。

高校生への「恋愛禁止」はかなり難しいものでしょうね。

唯千花が危なっかしくて、ハラハラして来ました;

 

エピソード3/初恋のコーラス

唯千花は、スクールポストにリーク情報が集まっていると知り、カウンセラー室に監視カメラを設置する。

そして、篠田の出勤日ではない金曜日早朝にカウンセラー室に忍び込み、カメラで盗み見た暗証番号を入力し、スクールポストの情報を見る事に成功した。

そして、該当生徒のアカウントを見つけ出し「Love keeper」と名乗って「20万円であなたの恋愛を守ります」と連絡。

金が手に入ったら、篠田が出勤する前にその生徒の情報を消す…というやり方で、学費と家の借金返済費用を稼ぎ始めた。

ーー

紗和は、だんだんと良心が痛み始め篠田の元へ相談に行く。

篠田は名を伏せて「〝自分のせいで、クラスメイトが退学になってしまい辛い〟という話がありました。やはり対処をした方が…」と幾島に伝えるが、幾島は無理やり名前を聞き出す。

そして校長室に紗和を呼び出して「あなたのしている事は間違っていません。皆さんを正しく導く立場になっていただきたい」と話して心を掴んだ。

紗和はその言葉通り、取り締まりを強化する。

ーー

一方で、陵悟は自分が女子と写ってる写真を集め自らポストにリークする。

バスケットボールに打ち込んでいる彼は、奈那子が独身時代に貯めたお金でアメリカへ留学しようとしていたが、彰にバレて金を全て回収されてしまい、更に反発していたのだ。

唯千花は陵悟にも20万円を請求し、何も返事が無いためそのままにしたが、幾島は、県知事の息子だからか陵悟のリークは揉み消していた。

退学にされないのは父親のせいだ…と思った陵悟は、留学費用を貯めるためバイトを始めるが、Love keeperの正体を暴き共に金稼ぎをしようと思い付く。

そして、Love keeperに20万円の取引を持ちかけ、お金を入れたバッグにGPSを忍ばせて、正体が唯千花だと分かり家を訪ねた。

ーー

言い逃れできなかった唯千花が、渋々家へ入れると陵悟は「儲けは折半で、一緒にやらせて。今のやり方だと危険だし、二人でやった方がバレにくいよ」と言い出す。

「あんたには必要ないでしょ」と話していると、突然取り立て屋が来たので、唯千花は金を渡し「お母さんには言わないで」と言って帰した。

屈強な取り立て屋にビビり呆然としている陵悟に、唯千花は「一緒にやるの?いいよ、折半でね」と言って、共にLove keeperで稼ぐ事になった。

しかし陵悟のやり方は慎重で、今までより確実にバレにくくなっている。

危機が迫る事もあったが、二人で協力しそれを乗り越えて行った。

beersy
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なんだか「Love keeper」がダークヒーローのようになって来ました。

紗和も根っから悪い子では無さそうなので、校長に利用されないと良いのですが…。

 

エピソード4/恋なんかしないほうがいい3つの理由

2人体制になったLove keeperは、陵悟の提案でキャラクターを作って、親しみのあるメールを送り稼いでいる。

唯千花は順調に借金を返済し、楽しい日々を送っていた。

しかし、「恋愛してもお金を払えば助けてくれるLove keeper、略してラブキがいる」という噂が広がり、唯千花は危機を覚える。

ついには「誰かに写真を撮られたが、カトリック教で親には言えず、お金が無いので無償で助けて欲しい」という連絡も来て、唯千花は「これはビジネスなの、払わないなら助けない、と決めないと…」と心を鬼にした。

ーー

陵悟は、悠人があやみとイチャついているのを見てしまう。

黙っていたが、その後家で悠人に悪態を付かれたため、苛立って殴り掛かると彰に投げ飛ばされ「こちらに迷惑をかけなければ自由にして良いと言ったはずだ!」と怒鳴られた。

そして家を飛び出し、いつもLove keeperの活動場所としている学校の倉庫にいると、落し物をした唯千花が来たため「うちは父親が母親に暴力を振るうんだ。そんな家から母を連れ出してやりたくて、留学しようと思った。だから、自分の金がいるんだ」と打ち明ける。

そこで唯千花も陵悟を家に、招き恵麻と作ったビジョンボードを見せ「恵麻と人生を変えると約束したの。この学校に入れてくれたお母さんのために、今度は私が上流階級の世界に連れて行ってあげたい。同じだね」と話した。

そして、連絡を無視していたカトリック教の生徒二人に「他言しなければ、今回に限り無償で助けます」と返信し、リークを消した。

ーー

何かと唯千花を気にかけている、同じく生徒会書記の篤史。

実は彼の母・十和子は、昔陽一と不倫し、千尋が唯千花を連れて責め立てに行ったという過去がある。

幼い篤史は、屈託のない唯千花を見て「僕が守らなきゃ」と決意したらしい。
しかし彼の愛情は歪み、唯千花の写真を集めるなどストーカー化していた。

その一方で、唯千花は段々と陵悟に惹かれて行く。

でも、「恋なんてしないほうがいい理由」を並べて気持ちを落ち着かせる。

付き合えたとしてもバレたら退学。

相手の気持ちが読めなくて辛い。

恋をしたばかりに、卑屈になる。

可愛くてお金持ちで性格の良いあやみと、陵悟の仲を疑い「しばらくLove keeperは一人で活動します」と連絡を入れ、涙を流すのであった。

しかし陵悟は、あやみに悠人の事を話していただけだった。

beersy
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勘違い、すれ違い、妬み嫉み。

恋愛あるあるですよね〜(遠い目)

篤史がトンデモキャラになりそうで戦々恐々ですが、味方になってくれるかな?

 

エピソード5/同性愛は恋愛じゃないんですか?

修学旅行。

生徒会会長の祐真と、同級生の一ノ瀬るか(男子)は互いに想いを寄せており、静かに愛を育んでいる。

しかし二人がキスを瞬間が写真に撮られ、リークされてしまった。

唯千花は男の子同士の写真に驚きつつも、ラブキとして連絡を入れる。

ーー

陵悟は、悠人が自宅に婚約者を連れて来ていると奈那子に聞き、あやみにその事実を伝える。

唯千花は二人を見て、徐々に近づいて行くのを見ているのが辛くなり、陵悟に冷たく接した。

そんな中、紗和が「ラブキは、カウンセラー室のパソコンをハッキングしてるのではないか」という話を聞き、生徒会の敵であるラブキを見つけ出そうとする。

それを知った篤史は、唯千花と紗和が鉢合わせするのを阻止。

祐真とるかのリークは消せなかったが、間一髪助かった。

すると篤史は、唯千花に「ラブキ、協力するよ」と申し出る。

しかしそれを聞いた陵悟はイラつき「いや、俺も金が欲しいからそれは困る」と言ったが、篤史は「俺は金はいらないから、二人で分ければいい」と吐き捨てた。

とりあえず唯千花は、リークを消せなかった祐真とるかに「校長室に呼ばれても、その前に写真を消しておけば停学で済む」と伝えた。

しかし、ラブキの存在がついに幾島にバレる。

篠田に「リスクがあり過ぎるのに。生徒たちの恋愛を守る、みたいな大義があるのでしょうね。あなたも、情報が漏れないように気を付けなさい」と言った。

ーー

祐真とるかのリークは、何故か不問にされる。

唯千花は、彼らが同性だから問題にならないのかと、複雑な気持ちになった。

一方、彼らをリークしていた紗和は、不問になった事にショックを受け、掲示板に二人のキス写真を大量に貼って関係を周知させる。

しかし担任は生徒達に「個人的な写真は貼らないように。風紀が乱れます」とだけ話してスルー。

祐真はゲイとバレて不登校になり、るかは心配している唯千花に「こんなに悩んでいても、俺らの恋愛は…俺らは『ただの風紀を乱す変な奴ら』としか思われないんだよね」とボヤいた。

唯千花は幾島に「同性愛については、どうでも良いのですか?あんな風に無視されたら傷付きます」と訴えるが、「高校生の男女が恋愛をして我慢が出来なくなったら、何が起こると思いますか?傷付くのは女性ですよ」と答える。

さらに「…あなたがLove keeperなのですか?」と問われ、唯千花は凍りつきながら「…違います」と答えたが、震えが止まらなかった。

ーー

あやみは決意し、悠人に別れを告げて陵悟に報告する。

すでにあやみは陵悟に惹かれていたのだ。

すると、通りかかった唯千花がその場面を見てしまい、陵悟と目が合うと逃げ出してしまう。

陵悟は、あやみを置いて唯千花を追いかけ「事情があって話してただけだから」と言い訳するが、唯千花は「何?別に聞いてないんだけど」と言い放った。

すると陵悟は「俺が…俺が知って欲しいから」と言って、突然唯千花にキスをし、唯千花も抱きしめて受け止めた。

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なんと!こんなところで!!誰も見てない!?と、つい画面の中を確認してしまいました。

二人の「感情を抑えられない」という想いがひしひしと伝わって来ますね!

あやみちゃんと篤史と、四角関係に…?

 

エピソード6/恋する文化祭

唯千花と陵悟は両思いになったものの、唯千花は「絶対に退学したくないから、付き合うのはあと1年半後の卒業まで待って欲しい」と言い

陵悟は「今の想いを大切にしたいから、今すぐに気を付けながら付き合いたい」と言って、考えが食い違ってしまう。

そんな中、文化祭の日がやって来て、幾島は「見回りを強化するように」と教師達に命じた。

しかし篠田は、毎日自分に真っ直ぐ気持ちを伝えて来る美山飛鳥に惹かれ始める。

そして「打算的な付き合いだった」と言って、悠人に別れを告げた。

ーー

一方、レズビアンの紗和は、学校が同性愛をないがしろにした事で思い悩む。

校長室へ行き、幾島に「校長先生が正しい道に導いて欲しいと仰ったので、ウサギ狩りをして来ました。でも、男女の恋愛だけが対象なら、女子生徒が妊娠して学校の評判が落ちるのが心配なだけでは?同性愛は、恋愛では無いのですか?」と訴える。

幾島は「学校の評判を守るのは、あなた達を守ると言う事。同性愛は分かりません。経験がないので」とそっけなく返答した。

そして、部屋を出ようとした紗和に「藤野さん、有沢さんがLove keeperだという可能性はありませんか?」と囁いた。

ーー

あやみは陵悟に、「別れたのに納得してくれず、悠人に付きまとわれていて困っている」と相談する。

そこで陵悟は名前を伏せて篠田に伝え、「こんな事伝えてごめん。先生から言って欲しい」と頼んだ。

篠田は「腹立ってるよ、見抜けなかった自分にね」と冷静に呟いた。

ーー

陵悟は「嫌われるのは嫌だから、付き合うのは卒業まで待つよ」と唯千花に伝える。

しかし紗和は、唯千花に疑いの目を向け、直接「ラブキは有沢さんだね」と話しかけた。

唯千花が「違うけど、ラブキの気持ちは分かる。違ったらごめん、藤野さんは悠月ちゃんの事が好きなんだよね。だから、他の人が恋愛してるのが憎かった。でも、藤野さんは好きでたまらなかっただけなんだよね」と諭すと、紗和は目をうるませながらその場を立ち去った。

「どうしたって私達は恋を知ってしまうし、そうなったら、例え辛くても止められない」

唯千花はそう思い、気持ちに蓋をする事が出来なくなって、いつもの学校の倉庫で陵悟とキスをし、そのまま肌を重ねた。

ーー

次の日、全生徒のスマホが鳴り響く。

それは、唯千花と陵悟の退学処分の通知であった。

beersy
beersy

なんと!学校で!?!?誰か観てないか、またしても確認しました。

本能のおもむくままに…激しいなぁもう。

そして本作、もう一人の主人公のような紗和ちゃん。

唯千花の訴えで、心は変わって行くのでしょうか。

しかし徐々に校長が迫って来ていて、ハラハラします。あと2話で収束するのか?

 

エピソード7/誰かを好きになるのは罪ですか

あやみはと篤史は、唯千花と陵悟がキスをしているところを見てしまっていた。

嫉妬したあやみはキス写真をリークし、篤史は唯千花と陵悟がお金を受け取っている写真を全生徒へ向けて送信した。

幾島に詰め寄られ観念した唯千花は、自分がラブキである事、陵悟と交際はしていないが、好きだから性交渉はしました、と正直に白状する。

学校から連絡を受けた千尋に「お金が無いからって、人様のお金を脅して取るなんて…育て方を間違えた」と責められた唯千花は、「だってお金がなきゃ何も出来ないじゃん。私だって好きでこんな家に生まれたわけじゃない!」と暴言を吐き、家出した。

一方彰は幾島に頭を下げ、今までも見逃してくれたんだから今回も…と懇願する。

しかし幾島は「勘違いしないでください。今までのリークは自作自演のようだったので、不問にしただけ。今回のような明らかな校則違反は、県知事のあなたにであっても忖度などいたしません」と、毅然とした態度で伝えた。

さらに、篠田からは「悠人さんは、この学校の生徒とお付き合いをして、別れを告げられたのに付きまとってるようです。生徒が困っているので、二度と近付かせないのであれば警察や学校には言いません」と明かした。

激怒した彰は家で暴れ、悠人を殴りまくる。

悠人は「今まで何も言わず父さんのレールの上を歩いて来た」と言うが、彰は聞き入れなかった。

ーー

満喫で寝泊まりしていた唯千花がハンバーガーを食べていると、紗和が会いに来て「文化祭の時にあなたに言われて気付いた。私は、好きな人が簡単に離れて行った事が辛くて、恋愛してる人に嫉妬していたのね」と話す。

唯千花は「偉そうな事言ったけど、私も逃げてるだけだよ」と答え、二人の間にあった壁は無くなり、仲良く笑い合うようになった。

すると、今度は唯千花に恵麻から連絡が来て、翌日会うと恵麻のお腹が大きくなっている。

紗和はリークした事を謝り、恵麻は元彼の子を妊娠している事を告げ「どのみち妊娠してたから、退学だったんだ」と明かした。

紗和が帰宅し、二人で久しぶりに話していると、突然陣痛が来てしまう。

少し早めのお産だったが、無事に恵麻の赤ちゃんが産まれた。

ーー

一方、飛鳥は篠田にきちんと告白し、大人になるまで待ってて欲しいと伝えるが、その後のバスケの試合で頭を打ち、緊急搬送されてしまう。

陵悟が駆けつけ、飛鳥が無事に目を覚ますと、篠田も慌てた様子で病室に入って来た。

飛鳥は改めて「先生を好きになれて良かった」と伝える。

ーー

恵麻と飛鳥は同じ総合病院に運ばれたため、唯千花と陵悟は初めて出会った時と同じように院内で会う。

唯千花は篠田の助言もあり、「人を好きになるという気持ちを、問答無用で潰されるのはおかしい。校則の撤廃を要求しようと思う」と力強く宣言した。

beersy
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あの良い子のあやみちゃんが嫉妬して、酷い事をしてしまう。これも恋の怖さですよね。

篤史のように、歪んだ想いを抱えるのも恋。本当に恋愛って千差万別。

でもね千尋さん、ショックだけれどここは唯千花を抱きしめて欲しかった。

今突き放しちゃダメでしょ…気持ちは分かるけども、親の都合で貧しい思いをさせているのは事実だし。

うちも娘ズがグレたら、どうなるか分かりませんが、突き放さずに善処しようと思いました。

 

エピソード8/最終話・私の人生は私が掴み取る

唯千花は、学校を相手取り「恋愛禁止の校則の撤廃」を求め、裁判を起こした。

第一回目の公判では、篠田、紗和、るかが、幾島が生徒に命令して何をさせて来たか、恋愛を禁じられてどういう気持ちを持ったか、どのようにして問いただされたかを証言する。

傍聴席には陵悟を始め、奈那子や飛鳥、祐真も着席していた。

しかし幾島側が、唯千花は校則の撤廃を求めているのに、何故金を巻き上げていたのか、金儲けのために容認していたのではないかと突っ込む。

そこに篤史も駆けつけ、自分もラバキだったが、あれは恐喝では無く取引きだった、相手の同意を得た上で退学から救っていただけだと主張。

しかし幾島側は、唯千花がその相手の名前を一切明かしていないので、それを証明する事は出来ないと反論した。

ーー

唯千花と、弁護人で篠田の友人・安西は、なぜ幾島がここまで自信を持って揺るぎない態度を取れるのか、過去に何があったのかを調べた。

すると、幾島は明日蘭高校の卒業生であり、親友が妊娠した末に家出し、河川敷で子どもを産んで亡くなったと判明する。

唯千花は「校長先生は、親友の恋愛を止められなかった事を悔いているのかもしれない」と呟いた。

ーー

第五回証拠調期日。

唯千花は幾島に直接質問をぶつけて行くが、頑として男女交際禁止の姿勢は崩さない。

そして「もっと生徒を信じてください」と訴えるが、幾島は「学校は、あの時こうしておけば…など後悔してはならない。生徒を守らねばならないんです!」と涙ながらに反論する。

唯千花も泣きながら「もっと、生徒を信じる勇気を持ってください」と訴えた。

ーー

判決が言い渡される。

唯千花と陵悟の退学は取消され、また今まで退学になった者も希望すれば戻れるようになったが、校則撤廃の訴えに関しては棄却するという内容だった。

しかし紗和が先頭に立って署名を集め、今度は明日蘭学院の全生徒で「男女交際禁止 校則改正全校投票」を行う。

幾島は唯千花に「結果がどうなろうと、私にもあなたにもあの校則は必要だった。今に分かりますよ」と言った。

ーー

三ヶ月後。

ウサギ狩りは解散したが、投票の結果、賛成239、反対258、棄権41となり、恋愛禁止の校則は変わらなかった。

それぞれ自分の道を歩み始め、陵悟は「父親に反発するだけじゃなくて、やっと自分の意思を持てた」と言ってアメリカに留学する事を決める。

唯千花と「良い恋したよね」と言って、涙を流し、抱きしめ合いながらお別れをした。

ーー

ーー

唯千花は陵悟に手紙を書きながら、ビジョンボードを見上げた。

「私も夢が出来たよ。貧乏でも通えるスゴイ学校を作る」

「道がなかったら、自分で作ればいい。私の人生は、私がつかみ取る」

そう考え胸を張って登校すると、スマホに一通のメッセージが送られて来る。

そこには、唯千花と陵悟がキスをしている写真が貼られていて、

『今までお疲れ様でした。私たちはラブキです。ラブキと言っても、Love Killerです。』

『学校に報告されたくなければ、すぐに現金50万円を用意してください』

と書かれていた。

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恋愛の全てが詰まった、見応えたっぷりの作品でした!

結局、陵悟と篤史は親と仲違いしたまま…とか

騒いでいたのは半分以下の生徒で、校則に賛成している生徒が実はたくさんいた…とか

どう訴えられても、校長の信念は変わらなかった…とか

このあたりもリアルなストーリーでしたね。

最終的に校長の言い分も悪いわけではないな、悪者はいないな、(県知事以外)とも思えましたし。

結局は唯千花達のワガママだった…?とも感じましたが、それが合っているか分からなくても、物おじせず真っ直ぐに攻める事が出来るのは、若さゆえの美しい青春だからなぁ〜と、昭和生まれのオバは思います。

躓いてもどんどんやってみたらいいんだよ!

次に繋がりそうなエンディングでしたが、今度は「Love Killer(愛を殺す)」というなんとも物騒な者が出て来たので、サスペンス側に寄るのかもしれませんね!期待大。

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ビール党のアラフォーで二児の母beersy(ビアシィ)子ども就寝後、夜な夜なテレビを付けては夫婦で動画視聴。仕事や家事から意識を飛ばすのが得意技。アクション好きだが、雑食性で何でも鑑賞するタイプ。しかしその実態はただの筋肉好き。いつかシルヴェスター・スタローンに会うのが夢であり、それゆえ筋トレを欠かさない(嘘) 私の記事を通して、筋肉好きの読者様が増えたら嬉しいです(?)