映画『ボレロ 永遠の旋律』のネタバレを劇場鑑賞者が解説!クラシックやバレエも見どころ!

こでぃも

映画『ボレロ 永遠の旋律』のネタバレを劇場鑑賞者が解説!クラシックやバレエも見どころ!


2024年8月9日公開の映画『ボレロ 永遠の旋律』。フランスの作曲家モーリス・ラヴェルの代表作「ボレロ」の誕生秘話を描いた伝記映画です。

1920年代のパリを舞台に、スランプに苦しむモーリスが、音楽に打ち込んでいく様子が描かれます。

 

ボレロ 永遠の旋律

  • 未体験
    3
  • 感情移入
    3
  • 再鑑賞
    3
  • 予測不可
    3
  • サウンド
    5

モーリス・ラヴェルの名曲を映画館で聞けて良かった!彼の生涯に考えさせられる!

評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。

『ボレロ 永遠の旋律』は人気?どんな人が観ている?

映画『ボレロ 永遠の旋律』の劇場ポスター

TOHOシネマズの映画館シアターは小さめでした。レイトショーの遅い時間だったこともあってか、10人くらいが鑑賞してましたね。年配の人や40代が一人で観ているようでした。

上映回数が2回だったのも観ると、人気・注目作品という感じでは無いようです。それでも、映画館で「ボレロ」をはじめとしたクラシック音楽を聴くという体験はおすすめしたい!オーケストラなどの会場でじっくり鑑賞するのも良いですが、映画ならではのストーリーと合わせて鑑賞するのも良いものですよ。

Spotifyでサントラの一覧が確認できるので、聞いておくのもおすすめですよ。

映画『ボレロ 永遠の旋律』の評価をどうぞ!

Loading ... Loading ...

 

以下より重要なネタバレを含みます。

ネタバレを見るネタバレを飛ばす目次に戻る

 

ネタバレありで解説!

モーリス・ラヴェル

音楽院に通っていたモーリス・ラヴェル。音楽の賞を取ろうと挑戦しますが取得は叶わず、母親に心配されながらも作曲家として大成していきます。

モーリスはイダからバレエの作曲を頼まれ、アメリカのツアー中に考えることにしました。社交場でイダから話をされた際にミシアと話し、彼女のことを時折思い出します。一緒に演奏したり、帰り道に話をしたり…2人の仲は良好でしたが、モーリスは独り身のままだったのです。

曲作りの途中で過去を思い出すモーリス。第一次世界大戦中は兵役に志願しましたが、医療班に回されました。一時的に家に戻った際に母が病気で寝込んでいたことを知り、そのまま葬儀に…ミシアから「お母さんは病気のことを知らせたくなかったようだ」と言われます。

こでぃも
こでぃも

モーリスは友人のシパの姉にあたるミシアと笑顔で話していることが多かったですね。社交場でダンスをしたり、ピアノを一緒に弾いたり…微笑ましく思えるシーンが多かったです。

ミシアには夫がいましたが、愛人も多かったとのこと。ミシアはそれでも一緒にいることを選び、モーリスと一緒にはならないんだなということがわかります。

アメリカでジャズに触れたりする中、モーリスが多くの曲に携わっていくシーンも見どころです。

ボレロ

ミシアと海の見える家で穏やかに過ごしたりする中、既成曲の編曲を進めていたモーリス。しかし、権利の問題で中断することになってしまい、2週間という限られた時間で曲を作る必要が出てきます。家に戻ったモーリスですが、譜面は白紙のまま…。

ある日、家事手伝いの女性に好きな曲を聞いて、その曲をピアノを弾きながら一緒に歌い、楽しみました。キッカケを得たモーリスは『ボレロ』を書き上げてイダに見せることにします。機械工場でイダに曲や劇のイメージを伝え、イダは曲の出来栄えに喜びました。

イダは『ボレロに合わせたバレエを考え、モーリスに披露。しかし、モーリスのイメージとはかけ離れていたため、意見を言いますが…イダは譲りませんでした。

こでぃも
こでぃも

無数の機械が並ぶ工場は一定のリズムの同じような音が続いていくのが印象的。他のシーンでもモーリスが周りから聞こえて来る音に耳を澄まし、その音が協調されていくシーンも多かったですね。彼だからこそ、音とイメージにこだわっていたと思いますが…イダが作り上げた『ボレロ』のバレエはモーリスのイメージと違ったようです。

バレエで情熱的・官能的に踊るイダは、赤の衣装がよく合うなと思いました。

バレエ

その後、モーリスは何人かに会います。ミシアに会った際にはキスをする仲に進みそうになり、店の女性とはゆっくりダンスをする仲に…そうして日々を過ごす中、バレエ公開日を迎えます。

モーリスは2階席へ行き、オーケストラの演奏と共にバレエを鑑賞しますが…途中で席を立ってしまいました。ミシアは彼に戻って欲しいと言うと、モーリスは席に戻ってバレエを最後まで見届けます。

曲のラストと合わせて崩れるように最後の演出が終わると会場は拍手に包まれました。モーリスにも拍手が送られる中、会場からでた際にはライターやファンにも話を聞かれます。モーリスはイダに謝り、『ボレロ』は話題になりました。

その後、モーリスは痴呆のような症状が進み、作曲はおろか生活すらも危うくなります。家事手伝いの女性に助けられますが、人違いも頻繁になってしまうモーリス…ミシアに会った後、モーリスは脳の手術を受けることに決めました。

―モーリスが帰らぬ人となる中、彼が指揮する『ボレロ』のシーンを経て物語は幕を閉じます。

こでぃも
こでぃも

モーリスは手の自由もきかなくなってしまい、色々なことを忘れてしまうようでしたね。作曲はできないと医者に言われた際に、それでも曲作りをしたいと言う…最後はモーリスが指揮をする姿が描かれましたが、イメージ映像だったのかな?やっぱり曲の最後の「ダーン ダララララン!」と崩壊するように終わっていく様が印象的です。

 

関連する映画ならこちらもオススメ!

音楽映画はたくさんありますが、作曲家を題材にした映画と、『ボレロ』という曲で個人的に印象的な作品を紹介します。

ブルックリンでオペラを

日本で2024年に公開したオペラ作曲家を題材にした映画です。主人公のスティーヴン(ピーター・ディンクレイジ)は次のオペラの作曲に行き詰まっているのがストーリーの始まり。妻のパトリシア(アン・ハサウェイ)の勧めでインスピレーションを探しに散歩に行くと…思いがけない出会いを果たします。

こでぃも
こでぃも

ピーター・ディンクレイジの深みのある演技と、人生が大きく変わっていく様子が描かれるのがポイント!新しいインスピレーションを得ていく様子も見どころですね。

映画では実際のオペラ歌手が登場し、リアリティと美しさを感じさせるのにも注目!音楽好きなら特に演奏曲やオペラに感動できるでしょう。

 

デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲

2001年に公開されたアニメ映画で「デジモンアドベンチャー02」の続編です。インターネット上で倒されたはずのディアボロモンが再び復活し、世界中のネットワークに攻撃を仕掛ける中、選ばれし子供たちとデジモンたちは再び力を合わせて戦います。

こでぃも
こでぃも

私はこの映画で『ボレロ』という曲を知りましたね!なので『ボレロ』=デジモンと思っていた期間が長いです。曲に対する最初にイメージは、人それぞれだろうな…と改めて思いました。

デジモン映画の見どころは、スリリング&スピード感満載のバトルシーン!デジモンが進化するシーンと合わせて胸熱な展開が多いです。

カテゴリー - ネタバレ解説
関連キーワード -

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

こでぃも

年100本以上の洋画を見て海外ドラマもついつい見続けてしまう こでぃもです。新作公開映画は年に20本観るので時間が欲しくてしょうがないです(笑)マーベル、DC、ディズニーを見たり、ネットフリックスのオリジナル作品も凄いなと思う今日この頃。アクション映画の迫力、ファンタジーの魅力などなど、皆さんにも映画のおもしろさを伝えつつ、楽しんでいければと思いますのでよろしくお願いします!