2024年8月17日から放送されたNetflix韓国ドラマ『となりのMr.パーフェクト』
ソリの合わない幼馴染が、大人になって再会。
互いに黒歴史を持つ2人は、喧嘩ばかりしているが…?
韓国のヒューマン・ラブコメディドラマ。
最近韓国ドラマにどっぷりハマっているbeersyです!
ラブコメの王道、仲の悪い幼馴染という設定。
あるあるなのに、自分はアラフォーなのに、なぜこんなにもときめいてしまうのか…。
この記事では、Netflixドラマ『となりのMr.パーフェクト』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。(途中まではネタバレ無しなのでご安心を♪)
『となりのMr.パーフェクト』の評価&感想
- 感動度
- 3
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 3
- 話題性
- 5
ペ・ソンニュ役のチョン・ソミン(『還魂』『空から降る一億の星』)
チェ・スンヒョ役のチョン・ヘイン(『D.P. -脱走兵追跡官』『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』)
有名俳優2人のW主演!
スタートは「犬猿の幼馴染」という王道なストーリーからですが、過去が重要になって来そうです。
親同士も喧嘩ばかりしているので、周辺キャラにもご注目。
サスペンス要素は無いですが、王道ラブコメとして楽しめる一作です。
以下より重要なネタバレを含みます。
『となりのMr.パーフェクト』の主要キャスト
役名/役者(キャラ説明)
ソンニュ側
ペ・ソンニュ/チョン・ソミン(主人公。アメリカの大企業に勤めていたが、ある事をきっかけに帰国する)
ナ・ミスク/パク・チヨン(ソンニュの母親。すぐに手が出る)
ペ・グンシク/チョ・ハンチョル(ソンニュの父親。飲食店経営で、ソンニュの良き理解者)
ペ・ドンジン/イ・スンヒョプ(ソンニュの弟。トレーナーになるべく筋トレに励んでいる)
チョン・モウム/キム・ジウン(ソンニュの親友。頼もしい救急隊員)
スンヒョ側
チェ・スンヒョ/チョン・ヘイン(主人公。ソンニュの幼馴染。人気建築家で、アトリエイン代表)
ソ・ヘスク/チャン・ヨンナム(スンヒョの母親。外交官)
チェ・ギョンジョン/イ・スンジュン(スンヒョの父親。救急医学科教授)
ユン・ミョンウ/チョン・ソクホ(アトリエ・イン共同代表。ちょっと抜けている)
イ・ナユン/シム・ソヨン(アトリエ・イン従業員。スンヒョの推し活をしている)
カン・ダンホ/ユン・ジオン(チョンウ日報の記者。アトリエ・インを取材する)
『となりのMr.パーフェクト』のネタバレ解説
エピソード1/カムバック
ミスク、ヘスク、ジェスク、インスク、奇しくも同じ語尾の名を持つ4人の賑やかなおば様達は、高校時代からの友人グループで「スク姉妹」と呼ばれている。
基本的には仲が良いものの、家が隣同士で昔からつるんでいるミスクとヘスクは、それぞれの子ども(幼馴染)の事を持ち出し、張り合っていた。
ヘスクの娘であるソンニュは、学業優秀で大学を早期卒業後、アメリカのグローバル大企業「GREIP(グレイプ)」に就職し、プロダクトマネージャーとして働いている。
近々優秀な国際弁護士の男性と結婚する予定であり、その招待状がスク姉妹にも届けられていた。
一方、ヘスクの息子であるスンヒョは、建築事務所「アトリエ・イン」という会社を、先輩のユン・ミョンウと共同で立ち上げ「韓国人初の国際建築賞を受賞」という輝かしい栄冠を手にしている。
しかも、スンヒョは元水泳選手であり、その実力は韓国代表となるほどであった。
ーー
ある日、結婚を控えたソンニュが突然韓国に戻って来る。
空港で出迎えた、親友で救急隊員のチョン・モウムは、久しぶりの再会を喜んだものの、ソンニュの話を聞く前に職場から呼び出され現場へと行ってしまう。
ソンニュが「一緒にいてもらわないと、ピンチなのに…」と呟きながらあてもなく歩いていると、銭湯があった場所にオシャレな建物が建っている事に気付き見上げた。
幼い頃母に連れられ、スンヒョと一緒に入ったなぁと思い出していると、偶然そのスンヒョが「何してるんだ?」と現れる。
その建物は、スンヒョが設計したアトリエ・インの新事務所だったのだ。
犬猿の仲の2人が憎まれ口を叩きながら話していると、向こう側からスク姉妹が、そして反対側からはソンニュの父・グンシクが歩いて来る。
ソンニュは慌てて「一度だけ助けて!」と言って、近くに置かれていた大きいダンボールに入って隠れた。
スンヒョがうまくその場をやり過ごし、ソンニュに「行ったぞ。でもなぜおばさんを避けるんだ?」と聞くが、ソンニュははぐらかしてトイレを借りに、勝手に事務所へ入って行く。
横暴な振る舞いを見たスンヒョが「こんな獣を受け入れる人がいるなんてな。結婚おめでとう」と祝うと、ソンニュの表情は曇った。
ーー
公園に救急要請されたモウムは、糖尿病の疑いがある酔っ払いの中年男性を搬送しようとするが、悪態をつかれる。
ヒートアップした男性が割れた瓶で襲い掛かろうとすると、通りかかったチョンウ日報の記者、カン・ダンホが「僕はテコンドー赤帯だ!」と言って助けに入った。
しかしダンホは、2人の前で盛大にコケてしまい、モウムが隙を見て酔っ払いの男性を見事に倒す。
モウムはダンホに向かって「私は黒帯よ」と言いながら男性を優しく介助し、病院へ搬送した。
すっかり大人しくなった男性が、受付でモウムからの「お酒はダメですよ。何かあったらまた119番を」と書かれた手紙と、ブドウ糖を貰うのを見たダンホは、勇敢で優しいモウムに惹かれる。
そして「余計な事をしてすみませんでした。お礼をしたいのでお名前を聞いても?」と話しかけたが、モウムは「そう言って連絡先を教えても、誰も連絡して来ないので」と言って、クールに去って行った。
ーー
ソンニュはスンヒョと共に実家に帰るが、近くなると母に怯え始める。
そして「実は、婚約破棄をしたの。それを言ったら、お母さんに何て言われるか…」と打ち明けた。
すると、ソンニュとスンヒョの両親がちょうど帰って来ていて、その話を聞いてしまう。
ミスクに「向こうの浮気で?違う?ならまさか、あんたがしたの?」と言われたソンニュが何も言わなかったため、ミスクは怒り狂い、グンシクはショックのあまりに倒れてしまった。
さらに、ソンニュが「仕事も辞めて来た。今は無職なの」と言うと、その場はさらに大騒ぎになり、ソンニュはたまらずスンヒョの手を取り走って逃げた。
ーー
逃げ切った2人が公園に落ち着くと、スンヒョは「お前は浮気なんかしないだろ?何があったんだ?婚約破棄と退職なんて、2同時に大きな決断をしたんだから、平気じゃいられないよな」と優しい言葉をかける。
その言葉に素直になったソンニュは、「大学、アメリカ留学、就職、結婚…。ずっとフル稼働していたからCPUが壊れ、人生がオーバーヒートしたの。勇気と決意が揺らぐ前に帰国したのよ」と打ち明けた。
しばらくすると、ソンニュの弟・ドンジンから「母さんがぶたないから帰って来いって」と連絡が来て、2人は並んで家に戻る。
しかしミスクは、「決着を付けるわよ!」とまだ激怒しており、ソンニュを追いかけ回した。
スンヒョは「ソンニュが帰って来たから、騒がしくなるな」と呟き笑った。
初回はとにかくドタバタで、韓国ラブコメの洗礼を受けた気分です。
ソンニュとスンヒョの2人だけではなく、モウムとダンホのラブも同時進行で描かれそうですね!
エピソード2/憎い
ミスクは、パールの付いたゴールドのブローチを見つめながら、ソンニュが高校時代にバイト代を貯めて、それをプレゼントしてくれた時の事を思い出していた。
そんな自慢の娘だったが、現在は「同じ仕事をする事も、同じ人と一緒にいるのも疲れたから、しばらく無職でいる」と言ってだらけている。
どうしても許す事が出来ずに、物置と化した娘の部屋を片付けず、ご飯も取り上げるなどして冷たく接した。
ーー
ソンニュはミスクに命じられ、新事務所の開業式を控えるスンヒョの元へ、祝いの餅を持って行く。
ミョンウとスタッフのナユンに歓迎され、スンヒョとの昔話をしていたが、自分に都合の良いように話すソンニュにスンヒョは激怒。
ナユンはスンヒョに憧れていたが、2人の幼稚なやり取りを見てちょっと引いてしまった。
しかし実は、スンヒョの事務所にはクライアントによる様々なトラブルが起こっていた。
「施工が始まったのに内容を変更」、「着工を一時中断し、再開までは支払いが出来ない」、「設計費の支払いは来年で」など…。
世の不景気のあおりを受け、事務所には暗雲が立ち込めている。ソンニュは元気のないスンヒョを心配したが、はぐらかされてしまった。
それでも、スンヒョとミョンウはダンホからの取材を受け、スンヒョは「事務所を建てたのは間違いだったかも。でも、やらずに後悔するよりは良いですよね」と言って前を向いた。
開業式の前日、ソンニュはザクロ(ソンニュ)の木を買って、スンヒョにプレゼント。
「花言葉は『豊か』だって。開業式には行かないから渡しておく」と言って、彼女なりにお祝いした。
ーー
ソンニュの婚約破棄、そして有名企業を退職し無職になった事は、街中の噂になっている。
イライラしたミスクは、グンシクに「理由を聞き出してよ!」と言うが、彼は「今はそっとしておいてやれ」と制した。
「いつも困難から逃げてばかり!」と怒られたグンシクだったが、「ソンニュの婚約者の両親もエリートだから、しがない飲食店を経営している自分のせいで反対されたのでは無いか…」と思い落ち込んでいた。
ーー
開業式の日。
スク姉妹は、ヘスクを祝うために駆けつけた同級生達とパーティー会場で食事をしていた。
しかし、その同級生であるヨンヒ・スンヒ・ジョンヒ・ミンヒという、性格が良くない4人の「ヒ姉妹」に、ソンニュの事に触れられる。
そして陰で「優秀な娘を持って威張っていたけれど、もう落ち目よね」と言われているのを聞いてしまい、居づらくなった。
そんな中、ソンニュはミスクが探していたブローチを持って、パーティー会場へ。
ミスクはソンニュを追い返そうとしたが、ヒ姉妹に見つかり「娘は一時帰国しただけなの。すぐアメリカに帰るし、スカウトされた大企業の中から転職先を選んだら、教えるわね!」と嘘を並べてしまう。
ショックを受けるソンニュをスンヒョが見ており、心配した。
ーー
帰宅すると、ソンニュはミスクを糾弾する。
しかしミスクは、「私がどんな思いであんたを育てたと思ってる?自分は貧しく育ったけれど、娘の人生が華やかならそれでいいと思って来たのに、裏切られて。苦労して就職したのに無駄にして。母さんにとって自慢の娘なのに!」と激怒。
ソンニュは「どうして私が眠れていたか気にしてくれないの?私に欠陥や傷があったら親子じゃない?私は母さんの勲章じゃないのよ!」と吐き捨て、家を出て行った。
心配してソンニュの家の前に来ていたスンヒョは、その会話を聞いてしまう。
出て来たソンニュと共に公園に行き、号泣するソンニュの隣に座って何も言わずにいた。
すると流れ星が流れたので、スンヒョも自身の事務所の経営が危うい事をソンニュに打ち明ける。
2人は目を閉じて、流れ星にそれぞれの想いを願った。
ーー
翌朝、願いが通じたのか、スンヒョの事務所に「施工中の変更はしなくて良い」との連絡が。
ミョンウは安堵したが、スンヒョはなぜだか忙しそうにしていた。
ソンニュは朝早くから書類を持って出かけ、帰って来ると、物置きだった自分の部屋が昔のように戻っていて驚く。
実は、思い直したミスクが「ソンニュが何ヶ月でもいられるように、部屋を元通りにしてくれない?」とスンヒョにお願いしていたのだ。
また、食卓には豪華な朝食が並べられ、一家は久しぶりに全員笑顔でテーブルを囲んだ。
ーー
その夜、ソンニュがスンヒョに電話をかけると「時間を戻しておいた。黒歴史を全て再現しておいたからな。カーテンは閉めてくれよ」と言う。
ソンニュは驚いてカーテンを開けると、隣の家にスンヒョがいる。彼は実家に戻って来たのだ。
ソンニュは高校時代、躓いてこのベッドにスンヒョと2人で倒れ込んだ時の事を思い出していた。
ちょっとラブが入って来たかな!?躓いてキスしそうになる…というのも少女漫画あるあるですね。
ミスクが思い直してくれて良かったですが、スンヒョのほうの両親は仲が悪く心配です。
エピソード3/停止線
2007年。
スンヒョは、ソウル全国水泳選手権大会、200m自由型に出場する。
韓国代表を決める大事な試合だったが、両親は仕事で来ていない。
しかし、ソンニュが旗を持って駆けつけ、応援席で大声で声援を送っていた。
結果、スンヒョは見事に優勝を果たし、ソンニュもおおはしゃぎだった。
ーー
ソンニュは、「無職の時間割表」を作りダラダラと生活している。
ミスクは、真面目なソンニュの事だから、いつか働きたくなるだろうと信じ放っておく事にした。
しかし結局、スンヒョもモウムも平日の昼間は仕事に励んでおり、ソンニュは街をぶらつく。
一方、スンヒョの事務所に「富裕層高齢者のためのシルバータウンの建設」という大きな仕事が舞い込むが、彼の関心は母校の「ヘルン高校の体育館改築のコンペ」だった。
ーー
ソンニュがグンシクの食堂でグダグダしていると、ヘルン高校の担任だった、ユ・ジネ先生が20人分のトッポッキとスンデを買いに来る。
偶然の再会に喜んだソンニュは、現在は校長となったユ先生と共にテイクアウトを高校に運ぶ事にした。
すると、コンペの現場説明に来ていたスンヒョと会う。
ユ先生は立派になった2人を見て喜び、ソンニュに「あのグレイプに勤めてるんだもの。生徒達の前で話をしてちょうだい」と提案した。
ソンニュは退職した事を言えないまま、生徒の質問を受けながら仕事の話をする。
そして帰宅し、手に湿布を貼りながら内職をする母、最近心を入れ替えてバイトをしながら、フィットネストレーナーの資格取得に向けて動いているドンジンを見て、「このままで良いのかな」と呟いた。
ーー
スンヒョは、ミョンウと共にシルバータウンの打ち合わせに行ったが、先方の「地下鉄を無料で乗るような老人用ではない」と低所得者を馬鹿にするような言い方や、「有名デザイナーのデザインをオマージュしたものを考えて欲しい」とパクりを仰ぐような物言いに腹を立て、案件を断ろうとする。
しかし、事務所の経営状態を心配しているミョンウと衝突し、「私情を挟まず社員の事を考えろ、お前は水泳のことばかり考えて…」と言われショックを受けた。
一方ソンニュは、ヘッドハンターからの連絡を受けカフェで話を聞く。
向こうは「優秀な人材が帰国したと聞いて、なんとか連絡先を手に入れました」と言った。
話し終え、ソンニュがカフェを出ると、偶然通りかかったスンヒョがいて合流する。
「問題なく出来る仕事内容だし、仕事なら嫌でもやれる。好きな事だけやってられないし…」というソンニュに、スンヒョは苛立ちながら「なぜみんな現実に屈してしまうんだ?夢を追って欲しい」と言うが、「夢を見られるのは余裕のある人だけよ!今のあんたの環境は完璧な地中海性気候。私はシベリアの冬なの!」と言い返される。
スンヒョは「俺にも冬はあったから分かるよ、覚えてないのか?」と言って去って行った。
ーー
スンヒョが水泳大会で優勝した次の日。
ソンニュはスンヒョに、お祝いに「チェ・スンヒョ、金メダル祈願」と書かれたタオルを渡して元気に見送る。
しかしその直後、信号無視の車に撥ねられて大怪我をしてしまった。
病院で、父・ギョンジョンから「リハビリをすれば、日常生活に問題はない。でも、水泳選手としては…」と言われたスンヒョは、絶望した。
ーー
翌日、スンヒョはミョンウと仲直り。
一方ソンニュも言い過ぎたと反省し、スンヒョが掘り起こそうとしていた、10年前に埋めたタイムカプセルを掘り出しに行った。
そこには、ソンニュ・スンヒョ・モウムがそれぞれ10年後の自分に宛てた手紙がしまってある。
そしてソンニュは、ちょうど高校にいたユ先生に、実はグレイプを辞めていた事を打ち明けた。
すると先生は責めずに「あなたは何でも上手くやれたから心配だったのよ。でも、自分の信じた道を突き進んでね」と言い、ソンニュは涙ぐんだ。
そして、プールにいたスンヒョと合流すると、スンヒョはひと足先にタイムカプセルを掘り起こしていて、ソンニュの手紙だけ取り出しからかって読み始めた。
スンヒョはプールに飛び込み逃げ、カナヅチのソンニュも勇気を出してプールに入る。
ソンニュが「グレイプを辞めたら、周りは皆んな進んでいるのに、私だけ止まってた」と呟くと、スンヒョは「俺も水泳が出来なくなった時はそうだったよ。でも、プール以外に自由に泳げる場所を見付けた。お前もプールに飛び込めたんだから、大丈夫だ」と励ました。
ーー
タイムカプセルに入っている、スンヒョの未来の自分への手紙。
そこには、「10年後なら、もうソンニュに告白してるよな?」と書かれていた。
スンヒョがソンニュに片想いしていた事が判明!
ドラマ『ドクター・スランプ』のように本当の犬猿の仲では無かったのですね…。
スンヒョの家庭環境も大きく関わっていそうですが、彼はソンニュの家族の事も大好きなんだろうな。
エピソード4/過去完了
スンヒョの事務所に、グレイプの韓国支社の建設の話が舞い込んで来る。
ソンニュの表情が曇るのをスンヒョは見逃さなかったが、英語が苦手なスンヒョとミョンウのために、ソンニュが通訳を買って出た。
しかし、リモート会議のあと、グレイプの担当者が「日程がキツイから他社にしよう、経歴の浅いアトリエ・インでは無理だ」と話しているのを聞いてしまう。
イライラしたソンニュはそれをスンヒョに伝え、「アトリエ・インは比較対象にされてるだけ。これは出来レースだから、あんな会社の依頼は辞めちまえ!」と言ったが、スンヒョは「それでもうちが推薦されたのは事実だ」と言って、食事もせずに企画書を作っていた。
自分とは違って、仕事に誇りを持ち、仕事が大好きなスンヒョを見て何も言えなくなった。
ーー
グレイプとの打ち合わせの日。気まずいながらも、ソンニュも同席する。
しかしそこに、たまたま寄ったという元同僚のクリスがいた。
彼は、ソンニュにいつも「君を信じている」という言葉を投げかけ、裏では「そう言えばなんでもやってくれるAIだ」とバカにしていたのだ。
今回もクリスは悪態をつき、あげくに暴言を吐いたため、我慢出来なくなったスンヒョが殴り掛かる。
するとクリスは「こんな町商店が大企業のオフィスを建てられるとでも?この暴力の事は上に話すからな!」と脅した。
しかしソンニュは「今、私はアトリエ・インを辞める!これからは無所属よ」と言って、クリスを思い切り殴る。
そして「あんたらには惜しいこの会社に何かをしたら、あんたのしてきた悪事(パワハラや職務怠慢等)を全てグレイプに話してやる!」と叫んでその場を去った。
ーー
ソンニュとスンヒョは、クリスの悪口を言いながら話し合う。
ソンニュは、「あんたはカッコイイ。出来レースなのに最後まで諦めなかった。私は好きな仕事をしていなかったから、グレイプにいてもダメだったんだと思う。これからは、自由に泳げる場所を見つけるわ」と言って微笑んだ。
するとスンヒョに、ミョンウから電話が来て「先方が案を気に入ってくれて、グレイプの旗艦店だが建築を任されたぞ!」と報告される。
実はミョンウが、会議の内容を録音していて、クリスの暴言がバッチリ入っていた。
また、ミョンウはグレイプの副社長(ワイン好き)とSNSの相互フォローで、とても仲が良いため、その音声を副社長に送りつけたと言うのだ。
クリスはその場でクビになり、アトリエ・インが大役を任される事となったのだ。
ーー
それを聞いたソンニュは、大喜びでスンヒョに抱き付く。
スンヒョは呆気に取られながら、昔を思い出した。
ーー
水泳大会の日、スンヒョはたった一人で応援に来てくれたソンニュにメダルをかける。
その瞬間を、別の高校で新聞部にいたダンホが写真におさめていた。
スンヒョはその時に、「俺は、ずっとソンニュの事が好きだったんだ」と気が付く。
しかし「この関係を壊したくないから、20歳を超えて大人になったら告白して欲しい」と、タイムカプセルの手紙にしたためていた。
その後、ソンニュがアメリカに留学した時、スンヒョが部屋に遊びに行く機会があった。
酒を酌み交わしつつ、ミソンからのお土産を渡した後人気の漫画を差し出すと、ソンニュは「これ読みたかったの!ありがとう!」と言って抱き付いて来た。
ソンニュは酔っ払ってそのまま寝てしまったが、スンヒョの鼓動は高鳴った。
高校生のダンホがこんなところに!
彼がおさめた写真は、誰がどう見ても恋人同士のようなワンシーンでしたね。
しかし、ダンホはモウムと好みが同じで、ジュースやアメを取り合うなどし、少々喧嘩友達のようになって来ました。
また、ヘスクとギョンジョンの仲も冷え切っていますが、この後どうなって行くのか。
エピソード5/Go Back
アメリカで家呑みした際。
酔っていたソンニュに抱きつかれ、スンヒョはドキドキしていたが、直後ソンニュに彼氏が出来ていた事を知りショックを受ける。
「在米韓国人なの。韓国語が下手で可愛いんだ♪」と話すソンニュを見て、スンヒョは何も言えなくなった。
ーー
「お祝いの時は手作りよ」と言いながら、アトリエ・インの事務所のキッチンで手際よく料理をするソンニュ。
スンヒョは「美味しい?」と顔を見つめられ、ついドキドキしてしまって戸惑った。
そしてソンニュに「もう手伝いは不要だ。自分の夢を早く見つけろ」などと言ってキツく当たり始める。
そんな時、スンヒョの元恋人、チャン・テヒ(演:ソ・ジヘ)が現れる。ソンニュも彼女の存在は知っていたが、別れた原因はテヒの浮気らしい。
オンギ(※)制作を生業としているテヒは、「グローバル企業・フレスコとのコラボが決まった。構造美を生かすために建築家が必要なので、スンヒョの手を借りたい」と言った。
スンヒョは戸惑いつつも、ミョンウがオンギ欲しさに受けろと言うので、協力する事になった。
※オンギとは、韓国の伝統的な焼き物。キムチ、醤油やコチュジャンなどの醬(ジャン)の熟成、貯蔵に用いられる大きな甕(かめ)。
ーー
テヒは、悪びれもせず普通に振る舞い、ワークショップを開こうと言ってソンニュも誘ったが、ソンニュは先ほどスンヒョに言われた事を根に持ち「私は社員じゃないので」と言って断る。
しかしその直後、スンヒョはひょんな事で足を怪我してしまい、結局ソンニュが車を運転し、二人ともワークショップへと向かった。
すると、テヒとソンニュは意気投合し、味噌作りに参加する。
ミョンウらアトリエ・インのメンバーも合流し、和気あいあいとしていたが、テヒはスンヒョを連れて別部屋へ行き「再会出来る事を祈ってた」と囁いた。
ソンニュがトイレを探していると、ろくろを回す二人の姿を見付け声をかけ辛くなった。
その後ソンニュは、張り切って手伝いを始めるものの、オンギを割ってしまい中身を無駄にしてしまう。
それを見たスンヒョは「出しゃばるな!」と怒鳴った。
実はスンヒョは、ソンニュがモウムに「まだ別れた恋人を愛してる」と話していたのを聞いてしまい、苛立っていたのだ。
テヒはソンニュを「手伝ってくれただけよ」と庇ったが、怒ったスンヒョはその場から去り、どこかへ行ってしまった。
ーー
救急要請で、ある家に駆けつけたモウムは、幼い女の子が倒れている事に気がつく。
その子は以前、公園で出会った時に親しくなった子であり、親が在宅しておらず「5歳の女の子が自分で119番したのか…」と心を痛めた。
高熱を出し意識を失ったが、搬送先の病院で措置をしていると、ダンホが「ヨンドゥ!パパだよ!」と言って駆けつける。
ダンホは仕事に出ており、留守を家政婦にお願いしていたが、家政婦が買い物に行っている間に運ばれていたらしい。
幸いヨンドゥは意識を取り戻したが、モウムは幼い子どもを置いて仕事ばかりしているダンホを咎めた。
ーー
ソンニュは、割れてしまったオンギに入っていた味噌をもったいないと言って、手料理をふるまう。
皆んなも協力し、とても美味しい醬カルグクスが出来上がった。
さらにソンニュは「甕のお金を弁償する」と申し出たが、テヒは「レシピを教えてくれればチャラよ」と言ってくれた。
二人で話していると、テヒは腕にある火傷の跡をソンニュに見せ「これはオンギを作った勲章。観賞用の器より、使ってもらえる器の方がいい。さっき私の作品にあなたの料理を入れたら、美しさが増したわ」と言って微笑む。
ソンニュは、そんなテヒの話を聞いて何かを思った。
ーー
テヒは、ボーっとしているスンヒョを見つけ「付き合ってた時は私だけが熱くて、あなたはそうじゃなかった。だから熱い男の元へ行ったけれど、私が振ったのに振られたような気分だったわ」と話す。
さらに「あの窯はヒビが入ってたのに、それを私は言わなかった。嫉妬してたの。でもあなた、ソンニュさんには怒鳴ってたわよね。あの子といる時のあなたは、まるで子どもみたい」と言って笑った。
ーー
ソンニュが、甕に入った100年ものの種醤油(選りすぐりの醤油を長期保存したもの。醤油の味の種となるもの)を探していると、スンヒョが現れ和解する。
一緒に探し始め、大量の甕の中から種醤油を探し当てると、ソンニュはキラキラとした笑顔で醤について語り「私、やりたい事が分かった。料理がしたい!」と言った。
その笑顔を見ながら、スンヒョは一緒にニッコリと微笑む。
そして「俺は今まで、自分の気持ちから目を逸らして来た。ソンニュの笑顔を見ていると、愛さずにはいられない」そう思った。
ついに!やっと!スンヒョは自分の気持ちを認めたようです。
そんな彼が可愛くて、最後のセリフには思わずニンマリしてしまいました…。
喧嘩してもすぐに仲直り出来ることろが、長年の二人の強さですよね。
しかしソンニュがまだ想っているという元カレ、どんな人なのでしょうか…?まさか死別?
さらに、新キャラのテヒは超良い子でほっこり。
演じているソ・ジヘさんは「愛の不時着」のダンのように、敵キャラかと思いきや良い子だった!というキャラを演じるのが最高にハマるなぁ。
そしてそして!まさかのダンホが子持ち、アッパだったとは…。
モウムとのこれからも見逃せませんね!!
盛りだくさんな第5話でした。
エピソード6/あなたの初めて
ソンニュは、ミソンに頼まれて大量の惣菜をおすそ分けしに、スンヒョの家に行く。
両親に惣菜を渡すと、スンヒョの部屋へ行きタイムカプセルの手紙を見つけ、読んでしまった。
そこへスンヒョが現れたが「これはお前を驚かそうとして書いたイタズラだ」と言って手紙をまるめて捨てる。
ソンニュは戸惑いつつも、冷たい態度のスンヒョを見て気にしない事にした。
ーー
ソンニュは、グンシクに「私、料理の道に行ったらどうなってたかな」と言うが「俺と同じ道に行って欲しくないから勉強させたんだ」と言われてしまう。
思い悩んだが、それでもやっぱり料理をしてみたいと思い、料理学校へ通おうと決めた。
それを聞いたモウムは応援するが、スンヒョは相変わらず冷たく接する。
しかし裏では料理の資格を調べるなど、気にしていた。
ーー
モウムがいつものコンビニでお弁当を食べようとすると、偶然ダンホに会う。
ヨンドゥは幼稚園のキャンプに行っており、一人で飲んでいたらしい。
そして「僕はヨンドゥのためなら何を諦めてもいい」と話すダンホに、モウムは「諦めちゃダメ。私も父を早くに亡くしたから分かるけど、母の重荷になりたくなかったから」と言って微笑んだ。
ダンホは嬉しそうに、モウムの仕事の話を聞きながら「カッコイイですね。先日の苦言も温かい言葉のように聞こえました」と言い、二人の間にある溝は少しずつ埋まって行った。
ーー
毎日朝帰りをし、何かコソコソしているグンシク。
実は、配信者を名乗る男二人に騙されて脅され、大金を工面するために夜な夜な代行運転手の仕事をしていた。
それに気付いたスンヒョは、ソンニュ達に伝え証拠を掴み、ダンホと共に正体を暴いて捕まえる。
「お父さんは、家族同然の人だから」と言うスンヒョに、ソンニュが「ありがとう。でも私は他人なの?最近、酷く冷たいから」と聞くが、スンヒョは「昔のように接する事は出来ない。これからはプライベートを尊重し合おう」と言って突き放した。
スンヒョは、ソンニュへの想いを自覚したものの色々な事を考えてしまい、どう接して良いか分からなくなっていたが、丸めて捨てた昔の自分の手紙は、ゴミ箱から大事に取り出していた。
ーー
ソンニュは料理学校で「五色焼き」を作る事に。
それは、フランスから帰って来たスンヒョが初めて食べた韓国料理だったため、父のお礼も兼ねてスンヒョに渡しに行く。
しかしスンヒョは「昔の事を思い出させるな。もう付きまとわないでくれ!お前のせいでおかしくなりそうだ」と怒鳴って立ち去った。
面食らったソンニュは、「スンヒョの〝初めて〟を全て知っている気がしていたけれど、初恋の人だけは知らなかった」と思い出し、後を追いかける。
そして履いていた靴を投げつけ、「さっきの言葉、どういう意味!?」と聞く。
スンヒョは、観念したようにソンニュを見つめた。
こんな美男美女の幼馴染二人がいたら興奮しっぱなしだよ…。
スンヒョはあまりにも冷た過ぎてやり過ぎィ!と思いますが、それだけ想いが強いのでしょうね。
次回告白しちゃうのかな?でも、もう少しこのもどかしい感じを味わいたい!
エピソード7/恋はタイミング
スンヒョが話そうとしていると、突然ソンニュの元婚約者、ソン・ヒョンジュンが現れる。
ミスクが家に招き入れ事情を聞くが、自分のせいと言って謝るため殴りかかった。
ソンニュはヒョンジュンを外へ連れ出し、やり直したい、愛してると言われたが「もう来ないで」と冷たく言い放った。
ーー
スンヒョが心配しながらソンニュの家の前にいると、モウムが通りかかる。
モウムはヒョンジュンが現れたと聞くと怒り、家に乗り込もうとしたのでスンヒョが止め、コンビニでビールを呑みながら落ち着こうとした。
そして話していると、モウムはスンヒョのタイムカプセルの手紙を読んだ事を明かし「気持ちまでタイムカプセルに閉まったら、絶対に伝わらない。片想いは自分でどうにかするものだけど、応援はするわ」と言って帰って行った。
スンヒョはそのまま酔いつぶれるまでビールを呑み続けたが、ソンニュに電話をかけられないままだった。
ーー
モウムがランチを終えると、車の事故に出くわす。
運転手は心停止しており、すぐに車から救い出し蘇生を始め、命を助けた。
そこへダンホとヨンドゥが居合わせ、その勇姿を見つめる。
それをきっかけにヨンドゥはモウムに笑顔を見せるようになり、モウムとダンホの距離も縮まった。
ーー
スンヒョは、先日ソンニュに「お前のせいでおかしくなりそうだ」と言ったのはなぜだったのか、その真相を話そうとする。
しかし、いつに無く真剣な彼を見たソンニュは「今は頭の中がエラーだらけだから、片付いたら聞く」と言って制した。
スンヒョが「わかった。一つだけ聞くけど、あの男とまた会うのか?」と言うと、ソンニュは「そのつもりは無い」とキッパリ言い放った。
ーー
その後、ソンニュはヒョンジュンに「最後に食事に行ってくれ」と言われ、渋々ホテルのレストランへ行くと、偶然スンヒョとテヒも来ており居合わせてしまう。
スンヒョは「もう会わないと言ったのに」とイライラ。
互いを牽制する二人は、またしても言い合いになるが、ソンニュは複雑な気持ちになった。
ーー
スンヒョは、今まで何度もソンニュに気持ちを伝えるチャンスはあったな…と思い返す。
モウムやテヒ、ダンホからもらった言葉を思い出し、居ても立っても居られずソンニュの元へと走った。
そして、グンシクの店で料理の練習をしているソンニュに「もう先延ばしはしない。お前が好きだ」とハッキリ伝えた。
ついに!ソンニュの元彼が出て来たし、ついに!スンヒョが気持ちを伝えました!!!
ギャー!!!と悶えておりましたが。
ソンニュは何と返すのか、最近見てるとテヒにヤキモチっぽいのも妬くし、好きだと自覚してくれるのか…?
しかし、ヒョンジュンは絶妙にイラっとさせる役回りで、本作に欠かせないスパイスを持ったキャラですね。笑
エピソード8/彼の秘密
気持ちをハッキリ伝えたスンヒョだったが、ソンニュに「今は元彼も来て頭がいっぱいだろうから猶予をやる」と言った。
しかしソンニュもスンヒョも眠れないまま、何度もカーテンを開けて互いの窓を見て朝を迎える。
ソンニュはちょっとオシャレをして家を出て、スンヒョに「答えは待ってて」と伝えた。
ーー
スンヒョとテヒのコラボ商品の商談が上手くいき、タッグを組んでの仕事もあとわずかとなった。
「終わって欲しくない」と残念がるテヒに、スンヒョはソンニュに告白した事を伝える。
テヒは「上手くいかなかったらヤケ酒に付き合うわ」憎まれ口を叩きつつ、立ち上がり颯爽と去って行った。
一方ヒョンジュンはミスクに会い、ソンニュを愛してるからアメリカに連れて帰りたいと言う。
何かを聞いたミスクは、アメリカに帰るのは賛成だとグンシクに話した。
ヒョンジュンはソンニュに「出会った時からやり直したい」とアプローチを続ける。
ーー
ミスクは、ドンジンに投資の話を持ちかけられる。
それを聞いていたソンニュは、なぜ親の脛をかじっているドンジンばかりを可愛がるのかと憤った。
その後、ミスクはソンニュが料理学校から出て来るところを見かけ、「何をしているの」と問い詰める。
グンシクも一緒になって、「料理人になりたい」と言うソンニュを責めた。
しかしソンニュはドンジンの事を持ち出し、「なぜ弟は何をしても許されて、私は試行錯誤する事も許されないの?」と言い放ち家を出る。
居合わせたスンヒョがソンニュを慰め、今度から俺の事務所のキッチンで練習すれば良いと提案した。
ーー
スンヒョは映画館の改修工事の相談を受け、事務所へ向かう。
一方ソンニュは練習させてもらうために事務所へ行くと、ヒョンジュンが現れ両親の家を建てたいと依頼をしに来た。
しかしそれは口実で「俺とソンニュの仲は深い」とスンヒョを牽制する。
それでもスンヒョは、ソンニュの大好きなポップコーンを差し出し、長年の仲を見せつけた。
ーー
しかし突然、ソンニュが腹痛で倒れてしまう。
スンヒョとヒョンジュンが支えようとしたが、なぜかソンニュは「ヒョンジュン、支えて」と言って病院へ行き、スンヒョは呆然とする。
搬送先でソンニュは、医師に「3年前、アメリカで胃がんのステージ2と言われ、胃の7割を切除し抗がん剤治療をしていました」と伝えた。
事情を知っているヒョンジュンは、看護師にソンニュの医療記録を差し出す。
そうとも知らずに傷ついたスンヒョは、一人事務所でただただぼうっとしていた。
なんと!!ストーリーがまさかの病気ルートに!!!
けれど、なぜそれで別れてしまったのか…。治療が辛くて当たってしまったとか?
ミスクもそれを聞いたのでしょうか。
ちょっと、あまりにも酷い母親だなと思ってしまいました。
エピソード9/人生の陰
ソンニュは、搬送された病院がスンヒョの父・ギョンジョンの病院だと知り、少し身体が良くなったので急いで出る。
帰りはスンヒョに送ってもらったが、胃がんの事は明かさなかった。
実はソンニュは、3年前アメリカで胃がんを宣告されたが、両親には言えず、ヒョンジュンが休職してソンニュを支えたのだった。
ーー
ソンニュは家に帰ったが、ミスクやグンシク、ドンジンとはギクシャクしたまま。
特にミスクとドンジンは「料理人になる」と言ったソンニュを許す事が出来ず、冷たい態度を取り続ける。
ミスクは「料理学校に行くのは止めない。〝花嫁修行になる良い趣味〟だわ。仕事は、アメリカじゃなくてこちらの大企業に勤めれば良い。再就職の準備をしなさい」と言い、結局ソンニュの気持ちは伝わらないままだった。
一方ヒョンジュンは、改めてソンニュにプロポーズをする。
ソンニュはスンヒョに「彼は幸せだった頃に戻してくれる」と言って、受ける姿勢である事を伝えた。
スンヒョは「俺が告白したのに?期限まではまだある、もう少し考えて欲しい」と言って止めたが、ソンニュは思い悩んでいる。
ーー
アトリエ・インが進めていた工事に、突然隣家の男がクレームを付けて来て、中断せざるを得ない状況に。
また初めからやり直さねばならなくなり、損害も大きいため、スンヒョ達は頭を抱えた。
そんな中、スンヒョに追い打ちをかけるように、ソンニュがハッキリと「あんたを友達以上には見れない」と言う。
スンヒョが「もう考え直す事もない?」と聞くと、ソンニュは「うん」と言って冷たく突き放した。
しかし、ソンニュはヒョンジュンのプロポーズも断っていた。
「何年も再発に怯えて生きなきゃならない。だから結婚は荷が重いの」と言って、指輪を返したのだ。
振られたヒョンジュンは車の中で、ぼうっとしながら過去を振り返る。
ーー
実はソンニュは、胃がんを治療したあとすぐに復職し、今度はうつ病になってしまっていた。
暗い中で動けなくなり、あらぬ事を考えヒョンジュンを疑うまでになる。
そしてヒョンジュンは、変わり果てたソンニュを支える事が出来ずに「俺までどん底に落とす気か!」とつい暴言を吐いてしまう。
そして、その溝を埋める事は出来ず、二人の関係はそこで終わってしまったのだ。
ヒョンジュンはその事を何度も謝ったが、ソンニュは「あの時あなたはベストを尽くしてくれた」と優しく伝えたものの、首を縦に振ることはなかった。
ーー
ソンニュは鏡でお腹の手術痕を見る。
実は先日搬送された病院で「吻合部に炎症が見られるので、組織検査に出す」と言われており、あえてスンヒョともヒョンジュンとも一緒にならないという選択をしたのだった。
ソンニュは鏡の中の自分に向かって「頑張った。これでいい」と呟いた。
ーー
会社やプライベートで心労が溜まったスンヒョは、ついに倒れてしまう。
高熱を出し朦朧とした意識の中、幼い頃に母がアフリカ出向に行くため家を出て、寂しくて泣いていた時に、ソンニュが慰めてくれた事を夢に見ていた。
そして目を覚ますと、看病しながら寝てしまったソンニュを発見する。
ソンニュも目を覚まし「ユン代表から電話が来た。体調が悪いなら電話をくれれば良かったのに」と言うと、スンヒョは「今後、何があろうともう電話はしない」と突き放した。
ソンニュは「絶交するのはごはんを食べてからにして」と言ってリビングへ。
スンヒョも下へ行こうとすると、ソンニュのバッグから病院の診断書が出て来て読んでしまった。
ーー
スンヒョは泣きながら「なぜ何も言わなかった!?俺はその程度の人間か?なぜ胃がんの手術を隠してたんだ」とソンニュを問い詰める。
するとそこへ、ちょうど帰宅したミスクとヘスクが居合わせ、真実を知ってしまう。
ミスクは「本当なの?」と震えながらソンニュを抱きしめ、号泣した。
ソンニュは母に抱きつきながら「本当はすぐスンヒョに話したかった。母の胸で泣きたかった…」と心の中で思い涙を流した。
終始いけ好かないキャラのヒョンジュンでしたが、実は良い奴だった…。
うつ病って共倒れになる事もあるそうで、本当に難しい病気だと思います。
芋づる式にソンニュの病気が知れ渡りそう。医療従事者のモウムも辛いだろうな。
エピソード10/洞窟のくま
ミスクは料理下手のヘスクに頼まれて、スンヒョのためにお粥を作って持って来たところだった。
ソンニュは「手術と抗がん剤治療をして、今はもう元気になったから大丈夫」と説明する。
しかしミスクは、親である自分が何も知らなかった事に心を痛め、また今まで散々酷い事を言ってきた事を悔い、泣き続けた。
ミスクから話を聞いたグンシクも号泣し、ドンジンも酷く動揺する。
ミスクとグンシクはお互いを責め、慰め合い、ソンニュへの懺悔の気持ちでいっぱいに。
ソンニュはそんな二人の会話を聞いて、「ごめんなさい」と号泣した。
ーー
3年前、スンヒョは出張でアメリカに来ていた。
そしてソンニュに会いに行き、酷く痩せた姿を見かけて心配になったが、彼女はヒョンジュンと一緒にいたため会わずに去ってしまう。
その後ソンニュからの連絡が何度もあったが、スンヒョは電話に出ず距離を取っていた。
スンヒョは「ソンニュはいつも自分を洞窟から救い出してくれたのに、彼女からのSOSに気付けなかった」と後悔する。
ーー
一方救急病院では、ギョンジョンがソンニュのカルテを見付けて、胃がんの事を知る。
心配して話を聞きに来たスンヒョに「例え息子でも患者の事は教えられないが、ソンニュをうちの病院に連れて来い。最善を尽くすから」と力強く約束した。
さらに、ヘスクがジェスクに電話でソンニュの事を話したため、モウムの耳にも情報が入る。
しかしモウムはソンニュを怒らず、「大変だったね」と言って優しく抱きしめた。
ーー
モウムは、街で偶然ダンホに会い、「ソンニュが胃がんだったのに自分は気付けないでいた。仕事柄人の生死を見るが、まさか親友がそんな事になるとは思わなかった。ソンニュの前で平気なふりをした」などと目を潤ませながら打ち明ける。
ダンホは「辛い時は泣いて、また笑えば良い」と言って、自分の過去について話し始めた。
ダンホの妻は、交通事故で亡くなっていた。
事故の時一緒にいたヨンドゥは奇跡的に助かり、だからこそ「日常がどれだけ幸せな事か分かります」とモウムに伝えた。
過去を話し涙を流すダンホを見たモウムは、ついキスをしてしまう。
しかしすぐに我に返り、頭突きをして家に逃げ込んでしまった。
ーー
スンヒョは、ヒョンジュンからソンニュが胃がんのあとうつ病になっていた事を聞かされる。
そして翌日になると、ミスクから「ソンニュがスマホを置いていなくなった。スマホには検査結果が出たとメールが入ってる」と連絡が入り、思い付く限りの場所を探しに行った。
そして、海にいるソンニュを見つけ「なぜうつ病まで黙ってた!もう一人で背負い込むな、全部吐き出せ」と言い放つ。
ソンニュは堰を切ったように泣き出し「3年前、電話を無視したよね?返事もしなかったよね?誰にも言えずに悩んでたのに!何も知らないくせに!!」と叫んだ。
その後落ち着いた二人は、バナナ牛乳を飲みながら語り合う。
そしてスンヒョは「今俺の父さんに電話して検査結果を聞け。何があってもそばにいてやる」と言ってスマホを渡した。
ソンニュは、ギョンジョンに「ただの炎症で異常は無い」と言われて安堵し、スンヒョはソンニュを抱きしめる。
ーー
海からの帰り道、スンヒョはなぜかソンニュを連れてグンシクの店へ。
スンヒョの提案で、ミスク、グンシク、ドンジン、モウムで、「ソンニュの帰国パーティー」をサプライズで行った。
ミスクは「私たちは家族よね。もう隠し事は禁止。良い事も辛い事も共有するのよ」と話して、家族がひとつになる。
久しぶりに温かいひとときが流れており、そんな彼らを、影からヒョンジュンが見ていた。
ーー
ヒョンジュンは、ソンニュに電話して「アメリカに帰る。電話するのはこれが最後だ。本当に愛してたけれど、愛し方を間違えていたようだ。韓国に来て、お前が必要としている、いるべき場所がどこか分かった。後悔するのをやめて、綺麗な思い出だけを残そう」と別れを告げる。
そして翌日、本人からアメリカへ発つ便を聞いたスンヒョが、ソンニュを連れて空港へ行き、しっかりと別れさせた。
ソンニュは号泣してしまったが、スンヒョはジャケットを被せ、気が済むまでそばにいた。
ついにヒョンジュンが諦めましたね。最終的には超良キャラに見えました。
しかし何をしても懺悔してもミスクの事は好きになれない…。
そしてヘスクとギョンジョンにも離婚の危機が!!
モウムとダンホのラブも進みましたし、まだまだ楽しめそうです。
エピソード11/遅い気づき
スンヒョとソンニュは変わらない日々を送りつつ、互いを気にしているが距離が近付く事はない。
一方モウムも、ダンホを避けまくりながら過ごしていたが、ダンホの家の家政婦が辞めたと聞いたモウムの母・ジェスクが、ヨンドゥの面倒を見ると言い出し話さざるを得なくなる。
しかしモウムは「あのキスはちょっと感傷的になっていただけです。心身衰弱の状態で…」と言い訳し、ダンホも「奇襲を避けられなかっただけなので…」と言い合って無かった事にしようとした。
しかしヨンドゥが幼稚園で、ママがいない事でいじめられ「ママがいるのが羨ましい」と呟くのを聞いたモウムは、「人は誰でも旅立つの。ママは少し早く旅立っただけ。きっと、私の早くに亡くなったパパとヨンドゥのママが、天国で会ったから私達も出会えたんだ。これからもたくさん遊ぼうね」と話し、モウムとヨンドゥの仲は更に深まって行った。
ーー
ある日、ギョンジョンがヘスクに離婚を切り出し、ヘスクは「アフリカに出向が決まってたから調度良い」と嘘を言って強がりながら受け入れる。
スンヒョはそれを両親から伝えられると、一人呑みながら、昔両親が喧嘩していた時にヘスクが「スンヒョを産んだのが間違いだった。あの子を愛してるけど、仕事は捨てたくないし不自由なのは嫌!」と叫んでいた事を思い出す。
スンヒョは、ソンニュの家族がいつも食卓を賑やかに囲んでいる様子を見て、幼い事から羨ましく思っていたため、両親の離婚話にショックを受けた。
酔っ払ってしまったスンヒョを迎えに行ったソンニュは、スンヒョに「大人になっても両親の離婚は辛いもんだな。うちには家族写真もない。いつも一緒に食事をしている、お前の家族が羨ましい」と言われる。
スンヒョはそのまま眠ってしまったため、とりあえずアトリエインに連れて行き、彼が目が覚めた時「両親に自分の気持ちを伝えた方が良い」と助言した。
また、翌日ヘスクがミスクに「明日アフリカへ行く事になった」と伝えているのを見て声をかけ、「スンヒョが寂しがっています。昔も今も、いつもお母さんを待っています」と気持ちを代弁した。
しかし、ヘスクはスンヒョに冷たい態度を取られ何も言えなくなり、大きなキャリーケースを持って空港へ向かった。
ーー
ソンニュは昔、自分の家でスンヒョの家族写真を撮った事を思い出して、部屋中を探す。
やっとの思いで見付けると、「偶然見付けた。ちゃんとあんたにもあったよ、家族写真」と言ってスンヒョに渡し、2人で懐かしむように昔を思い出した。
すると突然、スンヒョのスマホにギョンジョンから「警察にヘスクの荷物が届けられたらしい」と連絡が。
ヘスクは、空港にスマホを入れたキャリーケースを置いたまま、いなくなっていた。
キャリーケースにはダイヤル式の鍵が掛けてあり、スンヒョが誕生日などを入れても開かなかったが、ギョンジョンが結婚記念日を入れると開く。
そしてヘスクのスマホから、同僚のクァク・セファン次官に電話をすると「聞いていないんですね。彼女は引退するんです。でも…ちょっと様子がおかしくて。引退する日に花束を渡したら、誰が引退するのかと言われ、初めて聞いたような表情をしていたのです」と言われ愕然とする。
ーー
ヘスクは、知らぬ間に以前来た事のあるカジョン山に来ており、お寺に向かって「夫と息子の事を忘れませんように」と願っていた。
実は、ヘスクは最近酷い物忘れをするようになっており、認知症の影に怯えていたのだ。
そして、スマホやキャリーケースが無い事に気付き、さらに何故自分がここにいるのか分からなくなる。
パニックになり慌てて下山しようとすると、山の中で斜面から落ちてしまった。
スンヒョとギョンジョン、ソンニュは、丁度集まっていたミスク達に事情を話し、心当たりのある場所を聞き出す。
そしてカジョン山へ行って探し回ると、斜面の下で倒れているヘスクを発見した。
幸い軽傷のようで、ギョンジョンは泣きながら自分の気持ちをぶつける。
ヘスクも素直になり、互いを愛する気持ちを再確認し合った。
そしてスンヒョも「今までずっと寂しかった。小さい頃はいい子でいようとしていた。いつも、母さんに会いたかったんだ」と自分の気持ちを伝える。
やっと、家族がひとつになるのだった。
そして無事に帰宅すると、ギョンジョンは「念の為、足首のレントゲンと頭のMRIを撮ろう。だいたいの話は聞いた。何かの病気があっても私がそばにいる」と言ってヘスクを励ます。
ヘスクとギョンジョンは「病める時も健やかなる時も」という結婚式の誓いを思い出し、笑顔を浮かべた。
ーー
スンヒョは、ソンニュが持っていたフランス語の料理本を翻訳し、録音してあげる。
ソンニュが家でそれを聞いていると、フランス語で「俺の気持ちはずっと変わらない」と吹き込まれている事に気付いた。
その後ソンニュは、日々の生活の中で、スンヒョの存在の大きさを感じて行く。
そして思い立ち、仕事中のスンヒョの元へ行って「あんたがいないと毎日が退屈なの」と伝えた。
スンヒョはにっこりと笑ってソンニュに近付き、優しくキスをする。
ソンニュもそれを受け止め、2人の気持ちはやっと通じ合うのだった。
スンヒョの家族が無事ひとつになり、そしてやっっっっと!スンヒョとソンニュのキスシーンが観られました!!!
う、美しい…なんて優しいキスなのだ…。
けれどハッキリと「付き合う」とは言っていないので、次回はラブラブ回かな!?
エピソード12/幼い愛
30年の友情が終わり、ソンニュとスンヒョの2人は友達では無くなった。
しかしソンニュは、恋人同士となった事を両親や近所には内緒にして欲しいと言う。
すると何も知らないジェスクが、お見合い話を持ってくる。
スンヒョは少々不安だったが、それを了承した。
その後ソンニュは、スンヒョがあまりにもサッパリしているので少々不満に思った。
ーー
モウムは、南極赴任の面接に臨み好感触を得る。
そして何かを決意した様子で、ダンホとヨンドゥを誘いキャンプへ行った。
そこで自分の気持ちがダンホにある事、ヨンドゥの母親になりたいという事を伝えるが、ダンホは「ダメです…ダメなんだ」と言って受け入れない。
それでもモウムは、「私の想いは完全燃焼するまで燃え続けます」と伝えた。
ーー
へスクは念の為アルツハイマーの検査を受けたが、結果はストレスによる影響であり、大きな問題は無かった。
ギョンジョンは安心して号泣し、2人は人目をはばからずに抱きしめ合った。
その後、ミスク&グンシクと夫婦同士で旅行へ行く。
ヘスクとギョンジョンのラブラブっぷりを見せつけられたミスクは、2人を羨みつつ、元気になった姿を見て安堵した。
ーー
ソンニュはスンヒョに連絡し、作った料理をアトリエインに持って行くと、テヒ含む会社のメンバーがいて驚く。
仕事が忙しいスンヒョが「今日は無理かも」と連絡を入れたが、見ていなかったのだ。
ソンニュは、スンヒョがテヒにも付き合っている事を隠している事に腹を立て、喧嘩をしてしまう。
モウムは恋人同士となった2人の事を祝福したが、ソンニュからテヒの事を相談され、「嫉妬なんて、スンヒョは元彼に合わせてくれたのに。スンヒョの味方をするよ」と叱った。
ーー
結局、ソンニュとスンヒョはすぐに仲直りをしたが、ソンニュは「最近なぜよそよそしくて、冷たいの?」と聞く。
スンヒョは驚きながら「違うよ、緊張してしまうんだ。お前が好きすぎて、どうしたら良いか分からなくなる」と伝えた。
部屋に2人きりだったため、スンヒョは「悪い事を考えてしまう。下に行こう」と言う。
しかしソンニュは「悪い事、しても良いよ」と言ってスンヒョを見つめた。
2人は熱いキスを交わし、ベッドへと倒れ込んだ。
今回のラストは、本作イチドキドキしてしたシーンでした!
濃厚なのにいやらしさのない、素敵なキスにうっとり。
一方ダンホは、亡くなった奥さんを裏切ってしまうと思っているのでしょうか。
確かにモウムは魅力的過ぎて、自分にはもったいないと思いそうですが。
あと4話なので波乱はあまり無いと思いますが…。
ここからどう展開して行くのか見ものです!
エピソード13/愛
やっと結ばれたソンニュとスンヒョだったが、2人がそうなったと夢にも思わない両親たちは、別の相手を各々見つけ仲介をしようなどと話している。
2人は、親にバレると互いの家に行き来する事が難しくなったり、近所中から見張られたりと厄介な事が待ち受けていると考え、秘密にしようと決意。
そして、ラブラブな恋人同士としての生活が始まった。
ーー
ソンニュは、韓食調理技能士に一発合格。
就活を始めたが、多くの会社に書類審査で落とされた上、料理学校の仲間は夢を掴んで行き焦りを感じ始める。
また、スンヒョが手掛けたレストランが賞に選ばれ、授賞式に誘われたが気後れしてしまった。
そして、ヒョンジュンに教えてもらったアメリカの料理スクール留学を検討し始める。
それをスンヒョに知られてしまい引き止められたが、「きっと年齢が理由で面接まで行かない。愛だけじゃ食べて行けないから」と本心を話して「一週間一人にして欲しい」と伝えた。
ーー
ダンホは、モウムに異常に冷たく接する。
ヨンドゥをジェスクに預ける事もせず、モウムに「私に対する気持ちはあるんでしょ?」と聞かれると「好きじゃないです」と言い放った。
その後ダンホは、ヨンドゥと兄の墓参りへ。
実はヨンドゥは、ダンホの兄夫婦の子どもであった。
ダンホの両親、兄夫婦が家族旅行に行って事故に遭い、遅れて参加する予定だったダンホと、事故当時義姉に抱きしめられていたヨンドゥだけが助かったのだ。
そこへ偶然、殉職した教官の墓参りに来ていたモウムが居合わせ、全ての事実を聞く。
モウムは抱きしめたいと言ったが、やはり断られてしまった。
しかしその後、コンビニで酔っているモウムを放っておけなかったダンホは、モウムに「私はか弱く無いから、自分で自分を守れる。あなたは自分の心を守りなさい」と言われて目が覚める。
そして自宅まで送り届けて、ジェスクに「こんなに酔っ払って!記者さんごめんなさい、私の育て方が悪かったわ。誰もお嫁にもらってくれない」と言われると、「モウムさんは僕がもらいたいです。僕ではふさわしくないから離れようとしましたが、もう無理です」と本心を明かした。
ーー
スンヒョが仕事で工事現場に行くと、事故が起きて軽傷を負う。
ミョンウから連絡を受けたソンニュが駆け付け、「愛してる。愛に劣等感なんか抱いてはいけなかった。愛では食べて行けないけど、愛が無いと食べられない。料理をしても何も美味しくない」と泣きながら伝えた。
スンヒョもその気持ちを受け止め「愛してる以上の言葉があればいいのに」と言って抱きしめた。
ヨンドゥが実の子ではなく、そしてダンホの身に起こった悲劇には心底驚きました。
両親と兄夫婦いっぺんに身元確認するなんて、どれだけ辛かった事でしょう。
モウムなら絶対支えられる!とてもお似合いだと思います。よかった〜
果たして、ソンニュとスンヒョの仲は両親に認められるのか??
エピソード14/愛の甘さ
ダンホの告白を聞いたジェスクは、酔ったモウムを無理やり家の中に押し込め「モウムは同情心が強いだけなの。だからきっとあなたの事もそうだわ。悪いけど、今聞いた事は無かった事に」と言って大反対する。
しかしダンホは、その後きちんとモウムに告白をし直し、晴れて恋人同士となった。
ジェスクは、モウムが突然母親になる事で心配をしている。
自分は早くに夫を亡くし、かなりの苦労をしたからだ。
しかしモウムは、「私は母さんの子に生まれて救急隊員になって、今でも幸せよ。もっと幸せになるために、記者さんとヨンドゥと家族になろうと決めたの」と話す。
それでも渋っていたジェスクだったが、3人が仲良く手を繋いでいるところを見かけ、思い直して認める事にした。
ーー
ソンニュが独自のレシピ「鶏胸肉とブロッコリーのリゾット」を完成させたのを見て、スンヒョが勝手に公募展に応募する。
するとなんとソンニュは3位に選ばれ、「今までとったどの1位よりも嬉しい」と喜び自信がついた。
そしてスンヒョの提案で、このレシピを動画配信する事に。
登録者数や再生数は伸びないものの「闘病中の母が美味しそうに食べてくれました」というコメントが付き、ソンニュは感激して涙を流した。
ーー
一方スンヒョは、プロポーズをしようと考え、豪華な花や食事などの手配をするが全てうまくいかない。
それでも、ソンニュが「闘病中の人が元気になるような料理を作りたい」と目を輝かせるのを見て、予定外ではあったがオフィスのキッチンでプロポーズをした。
しかし、ソンニュは「ごめん。結婚は出来ない」と即答する。
思いがけない展開に、スンヒョは呆然とした。
ーー
スク姉妹は、皆んなで外国に行きクルージングの旅をしようと盛り上がる。
しかしミスクは、グンシクの店が新しく出来たチェーン店に負け、店を畳む事になったため、お金が心配で即答は出来なかった。
その様子を見たヘスクが、良かれと思い「旅行代金は払うから一緒に行こう」と申し出る。
ミスクは激怒し、「何様なの?昔スンヒョの世話をしていた時もお金を多めにもらっていた、商品券などをもらうたびに惨めな気持ちになった」と言い放つ。
ヘスクも「そんな風に思ってたの?」と激怒し、大乱闘になってしまった。
グンシクとギョンジョンは隠れて酒を呑み、「どうしたもんか」と話し合うが、結局いつもの通り酔い潰れてしまう。
そして2人の元にミスク&ヘスクが迎えに来て、険悪なムードのまま家路についた。
ーー
一方、スンヒョもやけ酒をして酔い潰れ、ソンニュが迎えに行く。
そして「なぜプロポーズを断った?」とスンヒョが聞くと、ソンニュは「私の身体はいつ再発してもおかしくない。永遠なんて誓えない」と涙を流した。
スンヒョは「死は平等だ。俺はお前と暮らしたい。たった1日を生きるとしても、俺はお前と一緒にいたい」と言ってソンニュを抱きしめる。
そしてソンニュも「本当はすごく嬉しい」と言って、プロポーズを受け入れた。
ラブラブモードになり、再度抱きしめ合うと、ちょうど帰宅途中の両親達の姿が…。
両家が険悪なムードの中、2人の関係が知られてしまった。
ラストに向けてどうなって行くのかと思いましたが、またしてもミスク&ヘスクが大喧嘩するとは!
う〜んモウムはまだしも、この2人にはなぜそんなに大反対するのか理解に苦しみます。次回は大波乱の予感ですね。
モウムとダンホは良かった!ホッとした!!
ヨンドゥも、いつかはモウムを「お母さん」と慕う日が来るのでしょうか。
最終話まであと2話、楽しみましょう♪
エピソード15/Bravo,My Life
両親に付き合ってる事がばれて、案の定大反対されるソンニュとスンヒョ。
ミスクはスンヒョにソンニュの全てが知られており、何かあった時に弱味を握られている事を心配する。
ヘスクは、ソンニュが胃がんを患った事が気になり、短命なのでは無いかと心配していた。
この件をきっかけに、ミスクとヘスクの仲はどんどんこじれて行く。
しかしソンニュとスンヒョは、反対に深く愛し合って行った。
ーー
ジェスクとインスクは、ミスクとヘスクの仲を取り戻すため、ジェスクの店に閉じ込めるという強行に出る。
それでも取っ組み合いの喧嘩をして、さらにこじれていた。
しかし、ミスクが街中でグンシクとソンニュの陰口を叩かれているのを聞き、その相手と喧嘩をしているとヘスクが加勢する。
大暴れしてやっと冷静になった2人は、互いの本当の気持ちを話し合った。
ヘスクは純粋に「親友の愛娘だから」と言ってソンニュの身体を心配しており、ミスクは完璧なヘスクに対して、長年劣等感を持っていたと話す。
ようやく打ち解けた2人は、ソンニュとスンヒョの結婚を認めた。
一方、モウムもまた、ヨンドゥにママになる事を許してもらう。
しかし、南極基地への赴任テストに合格し、来月から派遣される事が決まってしまい戸惑った。
ーー
ヘルン洞に再開発の話が持ち上がる。
スンヒョは街を守るため、貧困街のリフォームをしたり、街のイベントに参加する。
そんな中、ソンニュの動画配信サイトに「病気であなたの料理を作りたいのですが、気力がありません。食べられないのが残念です」というコメントが付けられた。
ソンニュとスンヒョはそれを見ながら、何か出来ないかと悩み始める。
ーー
グンシクの店が最終日となる。
最後には家族と仲間内が集まり、ダンホがインタビューを行った。
グンシクは感慨深く思いながら人生を振り返る。
全ての片付けを終えた後は家族で歩いて帰り、幸せを噛み締めた。
なんでこうも韓国のオンマ達は喧嘩が激しいのか。笑 ドラマだけ?
ソンニュとスンヒョはこのまま結婚するとは思っていましたが、モウムどうするのー!?
でも彼女はきっと夢を追いかけそうですよね。
次回最終回、それぞれの将来・決断はどうなるのか?
エピソード16/終わり
ダンホは、モウムの同僚から南極行きの事を聞いてしまう。
そうとは知らずモウムは、夢を叶えたもののダンホには言い出せないと悩んでいた。
しかしダンホは、モウムに防寒服をプレゼントし「温かくして行ってきてください」と激励する。
ヨンドゥも「皇帝ペンギンの写真を撮ってきて。パパと待ってるね」と言ってニッコリと笑った。
離れ離れになってしまうけれど、想いはひとつ。3人は家族として抱きしめ合った。
ーー
ソンニュとスンヒョが近所でデートをしていると、グンシクの店がすでにリフォームされているのを発見する。
すると、スンヒョがソンニュに「中に入ってみよう」と促したあと厨房に立たせ、突然「お前の厨房だ。お前の店だよ」と言って微笑んだ。
実は、グンシクがアトリエインを訪れ「娘に何もしてやれなかったから、俺の店をあげたい。君にリフォームして欲しい」と頼んでいたのだ。
そしてスンヒョは「世界一お前を愛する男2人による合作だ。お前らしい、人々を癒す料理を作ってくれ」と伝える。
ソンニュは涙を浮かべながら「ありがとう、私の心の病気を治してくれて、お店まで…」と感謝し、抱きしめ合った。
ーー
モウムが南極に旅立った頃、ソンニュの開店準備が始まった。
グンシクに店の顧問になってもらい、大先輩として色々と教えてもらう事に。
店の名前は「虹」。
ソンニュはグレイプで培ったスキルでアプリを開発し、お客様の好みや健康状態まで入力出来るようにした。
また、ソンニュとスンヒョの結婚式は1年後となる。
2人は、仲の良い互いの両親を見て「あんな風に長く一緒にいたい」と話して微笑んだ。
30年越しに成就した2人の恋愛は、まだ始まったばかりだ。
ーー
10ヶ月後。
ソンニュの店は大盛況となり、有名雑誌に掲載される。
以前、動画にコメントを残した人が店に来てくれて、感激の涙を流した。
スンヒョは公益事業をメインにして仕事をしており、街の文化を守るために建築家として貢献している。
モウムを始め、両親もそれぞれ夢を叶えたり追いかけたりして、順風満帆な生活を送るのだった。
皆んな仕事や夢に向かって真っ直ぐで、身の引き締まる思いでした!
仕事が嫌になったらこの回を観返そうと思います。
ミスクやヘスクのように、何歳になってもチャレンジしたいな〜。
ソンニュとスンヒョの結婚式はおあずけでしたが、ウェディングドレスは息を呑む美しさでしたね!
とても綺麗な終わり方で、韓国ドラマらしいラブコメでした。