2024年4月9日からテレビ朝日系で放送中のテレビドラマ『Destiny』
キャッチコピー「時をへて、愛は、歪む。」
父の死をきっかけに検事となった奏(かなで)が、愛していた元恋人・真樹(まさき)と再会し、大学時代に起きたある事件に向き合って行く。
1人の女性検事の20年の時を描く、サスペンスラブストーリー。
- 西村奏(にしむらかなで)役:石原さとみ(『リッチマン、プアウーマン』『恋はDeepに』)
- 野木真樹(のぎまさき)役:亀梨和也(『ごくせん』『野ブタ。をプロデュース』)
- 及川カオリ役:田中みな実(『悪女について』)
- 監督:新城毅彦、星野和成、中村圭良
- 主題歌:椎名林檎「人間として」
永遠にKAT-TUNを応援したいアラフォーオバ、beersyです!
今や名俳優となっている亀梨さん、ギリギリでいつも生きていたい感じのキャラを演じられていました。
恋愛、家族愛、友情、そしてサスペンス要素がたっぷりと味わえる作品です♪
この記事では、ドラマ『Destiny』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。(途中まではネタバレ無しなのでご安心を♪)
『Destiny』の評価&感想
- 感動度
- 3
- 脳トレ度
- 4
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 3
- 話題性
- 5
『Dr.コトー診療所2006』などの脚本家・吉田紀子さんと、数々のテレビドラマや映画を手がけて来た新城毅彦監督らが送る、火曜9時枠のサスペンスラブ!
石原さとみさんが、3年ぶりにドラマ復帰をするという事で話題になりました。
それだけではなく、亀梨和也さんや田中みな実さん、佐々木蔵之介さん、仲村トオルさんといった、主役級の面々も勢揃いしています。
ラブコメものでも面白くなりそうなキャスト陣ですが、実はシリアスな雰囲気のサスペンスドラマ♪
亀梨さんの出演作品は、最近サスペンスものが多く好演されていますね。
美しい主演のお二人の絡みに癒されたり、謎解きにハマったり、推しキャラが出来たりする作品です!!
以下より重要なネタバレを含みます。
『Destiny』のネタバレ解説
エピソード1
検事の西村奏は、建造物等放火事件の被疑者に会いに行く途中、亡き父の事を思い出す。
父・英介は東京地検特捜部の検事であったが、汚職事件の罪を着せられ、奏が中学3年生の時に自殺を図ったのだ。
その後奏は「真実を知りたい」と思いながら努力を重ね、現在は横浜地検中央支部の検事として働いている。
今回、奏が担当するの被疑者は、大学時代の同級生で元恋人の野木真樹だった。
ーー
2010年、奏は信濃大学法学部の2年生となった。
父の死後、身を潜めるように生きていた奏だったが、真樹、祐希(矢本悠馬)、知美(宮澤エマ)、カオリと友達になって、遅めの青春を謳歌する。
彼らは、この友情がいつまでも続いて欲しいと願っていた。
ーー
2年後、奏は真樹に告白され、周りに内緒で付き合い始める。
奏は幸せに浸りながらも、真樹の事を想っているカオリの本心には、気付かないふりをしていた。
一方のカオリは就活に苦戦しており、「私の1番欲しいものは手に入らない」と常々口にし落ち込んでいた。
ある日、知美が見付けた事件をカオリが調べ上げ、真樹を呼び出し車に乗せる。
真樹は奏と一緒にいたが、「コンビニに行く」と嘘を付いて出て行った。
カオリは行くあてもなく車を走らせ、突然停めると「奏のお父さんは自殺じゃない。殺されたんだよ。だから真樹は奏と付き合っちゃダメ!」と泣きながら話した。
しかし真樹は、突然の一方的な話にイラ立つばかり。
するとカオリは突然「一緒に死なない?」と言って、車のアクセルを踏み込んだ。
ーー
奏の元に知美が来て、カオリが事故死した事を報告される。
真樹は助かり入院していたが、カオリの同乗者という事で疑われ事情聴取を受けていた。
しかし、真樹の父で敏腕弁護士の浩一郎(仲村トオル)が現れ、警察上層部に話を付ける。
結局事故はカオリの過失とされ、真樹は無実になるも、その後消息を絶った。
ーー
奏は、カオリの葬儀に参列しながらも、2人の間に何があったのかが気になってしまう。
暗い面持ちで、知美、祐希と共に葬儀場を出ると、外に真樹が立っていた。
3人の姿を見るや否や、彼は一目散に逃げ出したので、奏は必死で追いかける。
横断歩道が赤信号になって、端と端に立った時、真樹は奏に向かって「ごめん!俺がカオリを◯◯◯◯」と叫ぶ。
しかし、そこで車のクラクション音が鳴り、何を言ったのかは聞こえなかった。そして真樹は、また姿を消してしまう。
ーー
12年後。
奏は奥田貴志(安藤政信)という医師と同棲していた。
多忙で連日泊まり込む彼のために、荷物を用意し病院へ向かうと、ストレッチャーで運ばれる1人の急患とすれ違う。
その男性は、怪我をした真樹だった。
いきなり田中みな実さんがいなくなっちゃったので、驚きました!
カオリの車の中のシーン、最高にサイコパスな感じで怖かったです…田中さんは女優としても大活躍ですね。
そして、横断歩道での真樹は「ころした」と奏に言ったように見えました。
どう言う事!?パパがもみ消したようですが、果たして…?
エピソード2
奏は、横浜のバーで違法薬物の売買が行われたという事件を担当していた。
逮捕された3人の中に、民事党現幹事長の次男・川越拓海がおり、世間の注目を浴びている事件だ。
しかし川越は、警察が踏みこんだ際に薬物を所持しておらず、事件への関与を否認。
奏はなんとしてでも起訴に持ち込みたかったが、上司・大畑節子(高畑淳子)に起訴状を提出すると「これで裁判がもつと思うのか」と叱責され、必死で証拠探しをしていた。
そんな時、同棲相手の貴志にプロポーズをされる。
ーー
貴志との出会いは2012年のこと。
真樹がいなくなり、ロースクール受験にも失敗して、落ち込む奏の元に彼が現れた。
付き合い始めた2人は、お互いに多忙だったためすれ違った事もあるが、同棲を始める。
一方、知美は祐希の子を妊娠し司法の道へ行く事を諦め、子育てに専念していた。
そんな昔を思い出していた奏だったが、貴志はプロポーズの答えを聞く前に出張へ行ってしまう。
ーー
カオリの13回忌。
奏は、薬物売買が行われたバーのオーナーが、川越と一緒に写っている写真を見つけ、「客がした事だ」ととぼけていたオーナーから、重要な証言を得る事に成功する。
そして起訴状の作成を事務官の加地(曽田陵介)に任せ、急いで新幹線に乗った。
奏、知美、祐希の3人は、一周忌、三回忌…と、カオリを弔うごとに絆を取り戻していたのだ。
しかし、奏は結局13回忌の法要には間に合わず、墓参りした後、なんとなく大学に寄った。そして、真樹と出会った思い出の講義室に座る。
するとそこへ、真樹がやって来た。
驚いた奏は涙ながらに、「カオリの13回忌って知ってたの?今までどこに」と話しかけるが、真樹は「ごめん」と言って去って行く。
奏からその事を聞いた知美は、「今さらなんなの。絶対真樹と会っちゃダメだよ」と釘を刺す。
一方の祐希は、何かを思い出したような、複雑な表情を浮かべた。
ーー
奏は大畑に起訴状を提出し、これから戦いが始まると思った矢先、バーのオーナーが証言台に立つ事を拒否すると言い始めた。
驚いていると、大畑の元に電話がかかって来て、川越の弁護士が真樹の父・野木浩一郎に代わった事が伝えられる。
浩一郎は不当逮捕を訴え、川越は証拠不十分で釈放された。
奏は、20年前の父・英介の事件の時も、浩一郎が同じように取材陣の前で「自白の強要が行われた!」と叫んでいた事を思い出す。
ーー
浩一郎の元に、突然真樹が現れる。
真樹は父に、「20年前の環境エネルギー汚職事件で、逮捕直前に自殺した、元東京地検検事・辻英介についての話がしたい」と言った。
しかし浩一郎は「久しぶりに会って何なんだ。お前に話す事は何もない」と言って、真樹の前に金を置いて去ろうとする。
真樹は「俺は事実を知りたいだけだ。お前が辻を殺したんじゃないのか!それで、俺はカオリを…」と掴みかかった。
そこへ、奏が偶然現れるー。
カオリの事件と、奏の父の事件は繋がっている!?真樹は一体何をしようとしているのか。
真樹のレントゲンも気になる…。大病を患っているようですが、医療従事者の方は、何があるのか見たら分かるのかな!?
貴志は真樹の事を知っていそうですし、こちらからも目が離せません。
また、チラっと映った祐希の表情もなに…!?実は真樹と連絡を取り合っていたのかしら?
色々な事が気になる第2話でしたね…。
あと個人的には高畑淳子さんの演技が大好きなので、これからもっと出て来てくれると嬉しい!!
エピソード3
真樹と浩一郎のやり取りを見た奏は、驚いてその場から逃げてしまった。
そして父・英介が関わった「環境エネルギー汚職事件」を調べ始める。
英介は、東京地検特捜部の主任検事として、ある政治家を収賄罪で起訴した。
しかし、その証言のほとんどが捏造であったと指摘され、自殺に追い込まれたのだ。
その時の政治家の弁護士の名は、野木浩一郎だった。
ーー
そこまで調べていると、突然奏のオフィスに浩一郎がやって来る。
奏は「父が捏造なんてすると思えない。きっと何か理由があったはず」とストレートに聞いた。
しかし浩一郎は、「ではなぜお父さんは闘わなかった?私は正義を貫いた。そして彼は負けたんだ」と突っぱねる。
また、「じゃあカオリの事故との関係は?」と奏が聞くと、浩一郎は「私はその件については何も知らない」と返答し、部屋を出て行った。
納得がいかない奏は、警察署に問い合わせカオリの事故の資料を取り寄せる。
そして、車のハンドルに真樹の指紋が付いていた事を知って愕然とする。
英介の事を調べていると勘付いた大畑は、奏に「気を付けなさい」と助言するが、奏が動き始めた事は何故か浩一郎に筒抜けだった。
ーー
貴志は、奏の実家に行き改めてプロポーズをする。
奏はOKし母は歓迎したが、実家で英介の資料を探す奏を見て「お父さんの事はもう忘れていいのよ」と慮った。
しかしその後、英介と浩一郎が一緒に写っている写真を見付け、二人が同僚だった事を知った奏は、やはり真実を追い求めようとする。
ーー
奏は知美の家を訪ね、知美にこれまでの事を全て話し「真樹がカオリを殺して、真樹のお父さんがそれを揉み消したのかもしれない」と話した。
すると、突然祐希が真樹を連れて帰って来る。祐希は真樹と繋がっており、それでカオリの13回忌にも顔を出したらしい。
しかし、知美に「今更何なの?奏は結婚するんだから近づかないで」などと糾弾されると、真樹は「ごめん」と言って家を出て行った。
奏は一瞬迷ったが、真樹に真実を聞くために追いかける。
祐希が知美に「あんな言い方しなくても…」と言うと、知美は「私のせいなの!」と言って泣き出した。
ーー
奏は、真樹に「父の事を知っていたの?カオリの事故とどういう関係があるの?」と言って問い詰める。
真樹は「俺もそれを調べているんだ。何か分かったら連絡していい?」と答え、奏は了承した。
二人は別れ、カオリの13回忌の時のように道路を挟んで向かい合う。
真樹は「(結婚相手を)離しちゃダメだぞ!」と言って、奏と付き合っていた頃に見せた「絶対手が離れない繋ぎ方」をした。
幸せだった頃の記憶を思い出した奏は、いてもたってもいられず真樹の元に駆け寄る。
そして、「いけない事」だと分かっていながら、二人はキスを交わしてしまった。
貴志推しとしては、無性に腹の立つラストでした。奏、ダメだよぉ…。
知美は「私のせい」と言いましたが、何をしたのか?学生の頃、英介の事を調べたカオリに対し、冷たく突き放した事でしょうか。
大畑さんも何かを知っていそうですね。でも奏を応援しているような雰囲気がします。
そして真樹の病状は…??貴志の表情を見ると厳しそうですが、果たして!?
エピソード4
母に捨てられ、「横浜の名士」と言われる家庭で育った真樹は、非行に走った。
しかしその度に、父が丸く収めて行く。真樹は反発し、実家から遠い大学を選んだが、結局父と同じ道…法学部に入った。
奏達と楽しい大学生活を送って来たが、自分のせいで台無しにした、と想いを馳せる。
一方、真樹とキスをしてしまった奏は、「真樹の事は過去の事」と自分に言い聞かせる。
そんな時、貴志に「検事を辞めて弁護士になるって道はないの?」と聞かれる。
突然の事に狼狽えたが、まだやるべき事がある…と改めて検事を続ける決意をした。
その後、奏の職場に真樹が来て「あの日の事を話す」と言う。
ーー
事故が起きた日、真樹はカオリに呼び出されて車に乗った。
するとカオリは、「奏のパパは元検事で、真樹のパパとライバルだった。汚職事件の裁判で、全ての証拠がひっくり返って、奏のパパは罪を被って自殺した。その時の弁護士は真樹のパパ。だから、真樹と奏は付き合っちゃいけないんだよ」と言う。
さらに「真樹のパパに会いに行って、直接話を聞いて来たから本当の事だよ」と明かした。
勝手な事をされカッとなった真樹は、「何やってんだよ!」と大声を上げる。
するとカオリの表情が変わり、「ねぇ、一緒に死なない?」と言って車を加速させた。
真樹は慌ててハンドルを握るが、カオリはものすごい力で手を離さない。
そして、真樹が手を離してしまったためにハンドルが思い切り回り、事故が起こった。
それはカオリ自身が起こした事故であったが、真樹は自分のせいだと思い込み、皆んなに合わせる顔が無く姿を消した。
ーー
話を聞いた奏は知美と祐希に連絡をして、真樹と共に家に行き、車内での事を打ち明ける。
逃げてごめんと謝る真樹に、突然知美が「違うんだ。私のせいなの」と言って泣き出した。
実は、知美は在学中に冤罪事件の論文を書いており、汚職事件の事を知った。
そしてそれを、カオリに打ち明けたのだ。
しかし、浩一郎に会いにまで行って、2人を別れさせようと躍起になるカオリに嫌気が差した知美は、「(浩一郎に)就職を頼みに行ったの?」などと言って冷たくあしらってしまったと言う。
真樹と知実は、カオリが亡くなったあと長年思い悩んでいたのだった。
ーー
2人からカオリの事を聞いた奏は、真樹に「まだ真相は分からない。あの人(浩一郎)はあなたのお父さんなんだから、むやみに疑いたく無い」と言う。
だから調査を続けると断言する奏を見て、真樹は「検事になったんだな」と言って微笑んだ。
そんな2人を、通りかかった貴志が見てしまう。
ーー
次の日、貴志の勤務する病院に真樹が来る。真樹の検査の結果は、「胆嚢がん」だった。
海外にいた際にも、同じ診断をくだされたと言う。
続けて貴志は、「つかぬ事をお伺いしますが、野木さん、信濃大出身ですよね。実は私の婚約者もそうなんです。西村奏と言います」と打ち明ける。
真樹は驚いた表情で貴志を見つめた。
一方奏は、事件に関わりのあった人物達にコンタクトを取ろうとするが、誰1人として応じてくれる者はいない。
行き詰まっていると、大畑が来て「この人、お父さんの事件を1番よく知ってるわ」と言いながら「新里龍一」という名と、連絡先が書いてあるメモを渡した。
奏は早速連絡を取り、カフェで会う約束をする。
現れた新里(杉本哲太)は、「大きくなられて。覚えていらっしゃらないと思いますが、何度かお会いしているんです」と微笑んだ。
その2人を、以前浩一郎と密会していた謎の男が見張っていた。
真樹、胆のうがん…!!?ステージがいくつなのか分かりませんが、死亡フラグが立ってしまったのですね。
さらに主治医が元カノの婚約者とは。なんという巡り合わせ。
でも、今回は貴志の表情がちょっと怖かったような…?これから嫉妬に狂い、闇に落ちて行ってしまうのか…?
そして最後の謎の男。議員バッジのようなものを付けていますし、英介の死に深く関わっていそうです。
杉本哲太さん演じる新里さんは良キャラっぽいですが、もうなんだか誰も信じられない!
エピソード5
奏の婚約者が自分の主治医だと知った真樹は、貴志に「奏は友達です。奏をよろしくお願いします」と伝えた。
一方、祐希の元には浩一郎が来て、何か探りを入れて来る。
祐希が「分かりません」と言うと、浩一郎は「梅田先生の弁護をしますよ」と取引のような事を持ちかけた。
ーー
新里から特に何も聞き出せなかった奏は、昔英介が使っていたボイスレコーダーを実家で発見した。
真樹を自宅に呼び、一緒にその中身を聞き始める。
「環境エネルギー汚職事件について」
- 経産省元政務官の東議員が、山上重工業副社長の森澤から、計2000万円の賄賂を受ける
- 東は、経産省官僚・妻鹿に、山上重工業へ環境エネルギー事業の補助金を出すよう、圧力をかける
- 森澤は計2億円の補助金を手に入れた
- 東京地検特捜部は東を逮捕したが、自白が取れず焦り始める(主任検事は英介)
- 議員秘書が、妻鹿に「東先生より、例の件くれぐれもよろしく」と送ったメールの画面が、誰かから特捜部宛に送られて来る
- 英介が議員秘書を取り調べると、あっさりメールを送った事を自白
- 入手経路のはっきりしない証拠を元に動くのは尚早だとして、英介は起訴を見送るよう再三提案する
- しかし上層部は「証拠が揃っているから、さっさと起訴しろ」と言った
「東議員の裁判」
- 東の弁護士は、英介と14年ぶりに再会した、元同僚の野木浩一郎だった
- 浩一郎は、メールの画面は捏造されたものだとして検察側を非難する
- あっさりと自白したはずの議員秘書は、英介に自白を強要され胸ぐらを掴まれたと主張
- 浩一郎は「メールが送信された日、秘書は胃カメラ検査を受けており、送信する事は不可能だった」と、通院記録の証拠を突きつける
- 「主任検事として手柄をあげるために、証拠を捏造したのではないですか」と英介を尋問する
- 結果、東に無罪判決が言い渡される
- 英介は全ての罪をなすりつけられ、逮捕・起訴を免れない状況となり、周りの人間は全て口をつぐんで去って行った(新里も含む)
- 絶望した英介の最期の言葉は「さようなら、奏。父は、正義を貫くために身を挺して、真実をここに記す」だった
ーー
奏は泣きながら、真樹に「私達、もう会うのをやめよう」と言った。
しかし、真樹が「わかった」と言って家を出て行こうとすると、突然倒れてしまう。
奏が急いで救急を呼ぶと、病院で当直勤務をしていた貴志が対応した。
真樹の処置を終えた貴志は、奏から「父の事で誰にも聞かれたく無い話をするために、真樹を家に呼んだ」と聞いて涙を流す。
貴志は「僕は君を裏切った事は一度もない。でも君は…」と声を震わせた。
奏は平謝りして「彼とはもう2度と会わない。1番大切なのは貴志だよ」と伝える。
そのやりとりを、真樹が聞いていた。
ーー
翌朝、奏は帰宅した貴志にボイスレコーダーを差し出し「父が事件に巻き込まれて、自殺するまでの事がこれに吹き込まれてたの。父と真樹のお父さんの事が話されていたから、2人でこれを聞いてたの。時間がある時に、貴志にも聞いて欲しい」と言った。
貴志はそれを受け取ると、「ひとつ言っておく。彼はガンだよ。早く治療をしたほうが良い」と奏に伝えた。
一方真樹は、浩一郎の自宅に行き話をしようとする。
その夜。
浩一郎の自宅は激しく燃えていた。
炎を見つめる真樹を見付けた警察が声をかけると、彼は「僕が燃やしました」と呟く。
仕事中の奏は、貴志からの電話で「ニュースで野木さんの家が燃えてる」と知らされた。
う〜ん。
奏、「1番大事なのは貴志だよ」とかどの口が言ってる?イラっとしてしまいました。完全に浮気してたのにね…。
貴志がどんな思いで真樹を処置したか!かわいそう!!
しかし今回、やっと1話冒頭のシーンに繋がりましたね。
果たして家を燃やしたのは本当に真樹なのか?浩一郎はどうなったのか??
英介の事件の全貌が明らかになりましたが、奏はそれを公にし、告発する事は出来るのでしょうか。
真樹の容体も酷くなっていて、なんだか救いようの無い展開になって来ましたね…。
エピソード6
奏は大畑に命じられ、実家に火を付けたと認めている真樹の取り調べを行う事になった。
浩一郎は意識不明の重体。入院しており、予断を許さない状況だ。
しかし真樹はほとんど黙秘し、父への謝罪の言葉も発しなかった。
ーー
真樹の供述内容。
事件前夜、真樹は病院を抜け出し実家を訪ねた。
義母は出かけており、家には浩一郎と真樹の2人だけ。
リビングで話しをしていたが口論となり、カッとなって棚に置いてあったオイルライターでカーテンに火を付けた。
しかし奏は、かなり前に浩一郎がタバコを辞めており、ライターは家になかったと妻が言っている事や、あまりにも行動が飛躍し過ぎている事などから、真樹の供述に疑問を持つ。
すると、刑事の渡辺(板尾創路)が奏を訪ねて来て「リビングの隣のガレージからポリタンクの破片が見付かり、ガソリンの成分が発見されました。また、近所の目撃情報から、周辺に不審な男性がいたそうです」と話した。
ーー
奏は、真樹に供述の内容と違う証拠が出て来たと話し、真相を聞き出そうとする。
それでも真樹は「火を付けて家を出たあと、もっと燃えろと思ってガレージに置いてあったガソリンをまいた。罪が重くなると思って言わなかった」と返答。
奏は大畑に供述がおかしいと相談し、勾留を延長する事にしたが、その直後、真樹は留置所で吐血し倒れてしまう。
主治医である貴志は「手術をしなければ長くはない。今は彼に付いていてあげたら?」と奏に提案した。
目を覚ました真樹は、奏に「前に、なぜ日本に戻って来たのかって聞いたよね?親父やカオリの事もあったけど、1番は、自分に死が迫った時、どうしても奏に会いたくなったからだよ」と打ち明ける。
さらに「奏、逃げない?2人で」と言って手を握った。
真樹は誰かをかばっているようですね。なんとなく祐希が怪しいような気がしますが…。
(それにしても真樹、クッキリ眉毛とパッチリお目目が気になって、およそ死ぬような人には思えません。笑)
また、貴志は医師として職務をまっとうし、患者を想う心が素晴らしい!こんなにパーフェクトな人なのに、奏はま〜た裏切るの?
真実の追求もわかりますが、いい加減過去は捨てて今目の前にいる人を大切にすればいいのに。もしくはきちんと別れなさいとオバは思います!!怒
エピソード7
貴志が勤務を終えて帰宅すると、奏の姿が無く婚約指輪も残されていた。
すると、病院から「真樹がいなくなった」と電話が来る。
実は、奏が手配をし、真樹と共に長距離バスに乗り込んでいたのだ。
大畑も奏と連絡が取れなくなり、頭を抱えた。貴志は大畑からの電話を受けたが、「家で寝ている」と嘘を付いた。
一方渡辺は、再度出勤した貴志の元に行き真樹の病状を聞く。
そして「1人での移動は難しいが、同行者がいれば可能かもしれない」と聞くと、病欠している奏を疑い始めた。
その後貴志は、祐希と知美の自宅に行き、奏の行方を聞く。
ーー
奏と真樹は長野へ向かい、レンタカーを借りて昔話に花を咲かせる。
どうしても真実を突き止めたい奏は、しつこく真樹に聞くが、彼はやはり何も言わなかった。
そしてパトカーを呼び、真樹を連行させる。表向きは、奏が長野で真樹を確保した…という事になった。
奏は大畑に謝罪し「やはり野木は放火をしていないと思います」と言って、捜査を続行した。
それを聞いた奏の部下である加地は、誰かに(議員秘書?)ガラケーのメールで「捜査は続行。NMは留置所へ」と送り削除する。
奏や大畑に隠れながら、裏で何かをしているようだった。
家に帰った奏は、貴志からの「しばらく家を出ます。別れよう」と書かれた置き手紙を見付ける。
覚悟はしていたものの、かなりのショックを受けた。
ーー
奏が渡辺と捜査を続けて行くと、クリーニング店の車が野木家の周りを走っていた事が判明する。
そして、ドライブレコーダーを調べると、ある人物が野木家から逃げているシーンが写っていた。
奏は祐希と知美の自宅に行く。
そして、祐希に「野木さんの家が火事になった日、祐希は一体何をしていたの?ドライブレコーダに祐希が写ってたよ…」と写真を見せる。
知美が「どう言う事?」と戸惑っていると、祐希は「庇ったんだ。真樹は、俺を庇ったんだよ」と言って震え始めた。
その頃病院では、浩一郎が目を覚まして何かを訴えていた。
真樹が庇っているのは、やっぱり祐希でしたね。う〜んわかりやすい…。
祐希が火を付けたのかはわかりませんが、弁護士事務所への推薦を取り消すとでも言われたのでしょうか?
加地くんの怪しい行動も謎ですし、何かが複雑に絡んでいるようです。
20年前、英介を窮地に追い込んだのも、黒いガラケーでしたし…。
もしくは、野木が口封じをされたという線もあり得ますよね!
色々気になりますが、貴志がやっと奏から離れる決意をしたようで安心しました。
彼は本当に不憫で仕方ない!早く新しく良い人を見付けて欲しい!!
エピソード8
祐希は奏に、これまでの事を話し始めた。
実は祐希は、勤め先のリストラ候補に上がってしまい焦っていたが、浩一郎が「就職先を紹介しますよ」と言ってくれて安心する。
しかし突然連絡がつかなくなり、野木邸へと行ったが、インターホンに出た浩一郎に「来客中なので、後日連絡します」と言われただけだった。
口先だけの約束だったし…と諦めかけたが、それでも、司法の道を諦めた知美の為に、と気持ちを奮い立たせ再度家に向かった。
すると突然、野木邸から火柱が上がって驚く。すると、その姿を通行人の男性に姿を見られ、走って逃げてしまった。
そしてその途中で真樹に会い、「逃げろ」と言われて走り去ったのだ。
しかし、家に帰った祐希は、浩一郎が本当に就職先を探していた事が分かり愕然とする。
断じて放火などはしていないが、警察に話しても信じてもらえないと思い、真樹が逮捕されたあとも何も言えなかった。
しかし祐希は、奏に話した事で決心がつき、翌朝横浜南署へ出頭。奏は検事として、真実を突き止めると誓った。
ーー
奏は、少し体調が戻った真樹を取り調べる。
祐希は放火をしていなかったと聞いた真樹は、安心した様子で「そうだったんだ…」と微笑んだ。
そして、「自供したのは友人を庇うためであり、自分も放火はしていない」と打ち明けた。
真樹も祐希も、放火をしていないー。
手詰まりになった時、浩一郎の面会許可が降りたので、奏は病室へ向かった。
犯人に心当たりはあるかと聞いたが、浩一郎は「これまで、多くの恨みを買っているから見当もつきません」と話す。
そして、「真樹は病気なんですか?だから私の前に現れた?」と聞くと、奏は「はい。これまでの色々な事に決着をつけに…かと思います」と返答。
浩一郎は頷きながら、目に涙を浮かべた。
病室には、誰かから頻繁に送られて来るという、百合の花束が飾られている。
ーー
次に奏は加地と共に、火事の通報者である配達員に話を聞く。
奏は、彼が撮った置き配の写真の家の窓に、人の顔とポリタンクらしきものが写っている事に気が付いた。
そして、渡辺に頼んでそれを解析をしてもらうと、顔の判別が成功し、バッグから出ているポリタンクもハッキリ写し出された。
その人物は犯罪履歴にはヒットせず、誰なのかは分からないが…。
ーー
朝、奏がテレビを観ていると、20年前の環境エネルギー汚職事件で、収賄罪の罪に問われ、英介が取り調べた政治家・東正太郎が、次期新総裁に就任したというニュースが流れる。
すると、喜ぶ彼が持っている百合の花束に目が行き、それが浩一郎の病室に飾ってある花と重なった。
さらに、東の後ろにいる秘書が、置き配の写真に写っている人物に似ている事に気が付く。
慌てて職場に行き調べると、その男は東正太郎の父で元総理・東忠男(伊武雅刀)の秘書、秋葉洋二である事が判明した。
すぐさま奏は部屋を出て、浩一郎に会いに行く。
パソコンがそのままだったため、加地は奏が何に気付いたのかを察した。
そして、黒のガラケーで誰かに電話をしようとすると、大畑が登場し「誰にかけてるの?」と聞いた。
ーー
浩一郎の病室に着いた奏は、「先生。放火と父の事件、カオリの事故や真樹の失踪も、全て繋がっているんじゃないですか?」
「教えてください、真実を」と言って、真っ直ぐに彼を見据えた。
ついに!次回最終回です。
やはり大きな黒幕がいたようですね。だって、東忠男役は伊武さんですもん。誰も逆らえなそう。笑
大畑先生もイイ!やっぱり高畑さんは最高のアクターです!!!
また、配達員役で相席スタートの山添さんが登場した時はビックリしましたが、妙に演技がハマっていて素晴らしかった(面白かった)です♪
最後まで色々なサプライズが続きそうですね。しかし、真樹はどうなるのか…。
とにかく何度も言いますが、貴志が幸せになればそれで満足なオバです!
エピソード9(最終話)
浩一郎は「もうそこまでたどり着いたか…」と言って、奏に20年前の真相について話し始める。
ーー
弁護士として独立したばかりの浩一郎は、ある日突然東元総理に呼び出される。
そして「証拠が捏造され、検察は強引に息子に罪を着せようとしている。息子の冤罪を晴らして欲しい」と頼まれた。
「冤罪はあってはならない」と思った浩一郎は、裁判で英介を追及。無罪を勝ち取った。
しかしその後、東に「もくろみ通りの動きをしてくれた」と言われた事で、全てを東が仕組み、息子どころか自分の地位をも守った事を知って愕然とする。
おそらく東自身も、汚職事件に関わっているのだ。自分は、踊らされていたー。
その後、英介が自殺を図り、何年も経ってカオリが現れる。
カオリは浩一郎に20年前の雑誌を見せながら「あの2人が付き合っても良いんですか?」と言って、奏と真樹の付き合いを阻止しようとしていた。
そして事故が起き、真樹が現れる。
浩一郎は、真樹を危険な目に合わせないよう突っぱねるが、秋葉が現れ牽制して来たため、口封じをしようとしている事に気が付いた。
しかし、ほどなくして自宅が放火され、意識を失う。
浩一郎は奇跡的に生きながらえたが、毎日のように百合が届けられている。
彼らは本気で人を殺すつもりだった。
全てを打ち明けた浩一郎は、奏に「君はまだ青いが、それを武器に戦うというなら、私は全てを懸けて協力しよう。私はあの火事で生まれ変わったのかな…」と、弁護士人生を懸けて戦うと宣言した。
ーー
職場に戻った奏は、大畑に全てを報告する。
すると大畑から、実は加地が秋葉に金で買われており、奏の行動など全てを報告していたと聞かされた。
大畑は続けて「もうすぐ秋葉が、現住建造物等放火容疑で逮捕・送検される。取り調べで、どこまで20年前の事件に結びつけられるか…それが勝負よ」と奏を鼓舞した。
ーー
奏は、真樹に真犯人の名を伏せながら真相を伝え、浩一郎が「真樹に生きていて欲しい。どんなに恨まれても、僕の大切な息子だ」と言っていた事も打ち明ける。
父の愛を知った真樹は、手術を受ける事を承諾し、奏に感謝を伝えた。
手術当日、多忙の奏は立ち会えなかったが、祐希と知美が真樹のそばにいる。
執刀医は貴志。「慎重を期します」と言って、手術室へ向かった。
ーー
奏は、秋葉の自宅から押収された黒いガラケーと、20年前の捏造メールが送られたガラケーが同じだという事に気付く。
そして、取り調べ室でとぼける秋葉に、数々の証拠を突きつけ「東に命じられメールを捏造し、野木邸に放火したのですね」と追及。
ついに自供させる事に成功した。
ーー
仕事を終え、病院に駆けつけた奏。
真樹の手術は無事に成功し、貴志は「お大事に」と言って去って行く。
目を覚ました真樹は、自分が生きている事に安堵し、涙を流した。
ーー
秋葉は、現住建造物等放火と殺人未遂、東は、現住建造物等放火と殺人未遂の教唆により逮捕された。
同時に、20年前の環境エネルギー汚職事件が犯行動機となっていた事も明らかになり、英介の汚名が晴らされる。
奏と浩一郎は、それぞれの場所でこの結末を見届けた。
ーー
退院した真樹は、浩一郎の別荘で養生する事になった。
それを聞いた奏は「真樹。元気になってね。さようなら」と別れを告げる。
真樹は少々驚きながらも頷き「奏、ありがとう。生きたいと思わせてくれて」と言った。
涙を浮かべた奏は歩き出し、信号を渡ったところで振り向く。
2人は、道路を挟んで向かい合って微笑んだが、奏は何かを真樹に叫び、走り出した。
ラストはあっさり謎がスラスラと解けて行き、奏達の関係が色濃く描かれていました。
いや〜スカっとしました!!
しかし、英介の身の潔白が証明されましたが、実際にはそれでも許せるかは分かりませんよね。奏、強いなぁ。
それでも筆者は、貴志と大畑さん激推し!!根っからの良キャラだったので、辛いストーリーがあっても救われました。
何度も言うけど、貴志、幸せになってくれよな!!!
そして…最後。
奏は何と叫んだのか?と話題になっていますが、明らかに「真樹」と叫んで戻って行く雰囲気でしたね!
どうしてもハッキリさせたい、気になるという方。
動画配信サイト「TELASA」で「その後」がチラっと観られますよ!
続編は無さそうなので、登録して見返すのもアリですね♪
※サムネがネタバレになっているので注意です!!