2024年9月27日にNetflixで公開された韓国ドラマ『京城クリーチャー シーズン2』。
舞台は1945年の京城から、2024年のソウルへ。
怪物となった母からナジンを移されたチェオクは、かつて愛したテサンと瓜二つの男性・ホジェに出会う。
- チャン・ホジェ役:パク・ソジュン(『梨泰院クラス』)
- ユン・チェオク役:ハン・ソヒ(『わかっていても』)
オバケも虫もゾンビも苦手なbeersyです!
シーズン1で、不気味な恐ろしさと切ない愛を堪能出来た「京城クリーチャー」の続編が配信されました。
全7話ながら濃厚なストーリー仕立てで、大満足!
この記事では、Netflix韓国ドラマ『京城クリーチャー シーズン2』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。(途中まではネタバレ無しなのでご安心を♪)
Netflix韓国ドラマ『京城クリーチャー』のネタバレ・感想をご紹介!
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『京城クリーチャー シーズン2』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 4
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 4
- 話題性
- 5
前作では爆発に巻き込まれた由紀子が生きていて、しかも明子から取り出された赤ちゃんを加藤が抱っこしていました。
チェオクも母によって生かされたようなので、どうなるのか!?と思いきや、今回の舞台は現代に。
ナジンが存在する限り、平和が訪れる事はない…。
そんな絶望的な状況ですが、何年経っても消えないたくさんの「愛」に救われました。
ホラーサスペンスなのにどこか温かいという点が、このシリーズの魅力だと思います。
前作よりもアクションシーンがたっぷりで、臨場感がアップ!
しかし逆に緊張感はそこまで無いかもしれません。前回は得体の知れない「何か」に怯えていたので…。
登場人物もガラっと変わりますが、やはりシーズン1を観ないと付いて行くのが難しい。
本作は、前作の疑問点の答え合わせがたくさん出て来るので、予習しておくと楽しめますよ!
『京城クリーチャーシーズン2』を観る方法
以下より重要なネタバレを含みます。
『京城クリーチャー シーズン2』、前作も含めた主要キャラ
ホジェ周辺人物
- チャン・ホジェ/パク・ソジュン(前作の主人公チャン・テサンにそっくりな男性。興信所「プガン商事」の副代表)
- ユン・チェオク/ハン・ソヒ(前作で死んだと思われたが、怪物になった母からナジンを受け継ぎ息を吹き替えした)
- クォン・ヨンギル/ホ・ジュンソク(テサンの友人・ジュンテクの孫。プガン商事の代表)
- ヨ・ミョンジュン/イ・ソンウク(連続殺人事件を追う刑事。ホジェの能力を買っている)
- ノ・ジス/ハン・ドンヒ(ミョンジュンの部下。男まさりな女性)
金鈺堂(きんぎょくどう)メンバー、テサン周辺人物
- ナウォル夫人/キム・ヘスク(金鈺堂の執事。テサンの良き理解者で、母のように気にかけている)
- ク・ガッピョン/パク・ジファン(金鈺堂の所長。おとぼけだがテサンの良き理解者)
- パク・ボモ/アン・ジホ(金鈺堂見習い)
- クォン・ジュンテク/ウィ・ハジュン(テサンの親友。独立運動家)
- ユン・ジュンウォン/チョ・ハンチョル(チェオクの父。前作、怪物となった妻と対峙し命を落とす)
テサン敵対人物(ネタバレあり)
- スンジョ/ペ・ヒョンソン(ホジェを「兄貴」と呼ぶ。人を襲う触手を持っている)
- 前田由紀子/キム・スヒョン(前作の最後、テサン達が仕掛けた爆発に巻き込まれたが生きていた)
- クロコ1/イ・ムセン(チョンスン製薬の秘密攻撃部隊のリーダー。目怖い)
- 加藤中佐/チェ・ヨンジュン(生体実験をしていた冷酷な日本軍人)
- 石川警務官/キム・ドヒョン(前田由紀子の夫で、京城警務局警務官。前作、怪物となった明子に殺された)
- 明子(ミョンジャ)/ジウ(石川の愛人。石川の子を身籠るが由紀子に騙され、ナジンを摂取し怪物に。石川を殺した際銃殺されたが、片目が緑の赤ちゃんは加藤が保護した)
『京城クリーチャー シーズン2』のネタバレ解説
第1話/ホジェ
チャン・ホジェという、テサンと瓜二つの男性は「プガン商社」という興信所で、社長のヨンギルと共に副社長として働いている。
しかしその仕事内容は、ほとんどが不倫の証拠集め。
ヨンギルは、テサンの親友・ジュンテクの孫であり、会社を守る事に必死だったが、経営難に陥っていた。
ーー
その日は、ホジェがクライアントに頼まれた不倫の証拠写真を撮ろうとし、608号室に入るが何者かがいて攻撃される。
暗闇で乱闘になり、相手が窓から出て行くと、部屋には目から血を流した遺体が見つかった。
指定された部屋番号は809だったのに、ホジェがメモ書きを逆さまに読み間違えたのだ。
警察の取り調べで殺人を疑われるが、ホジェの能力を認めているミョンジュン刑事は「10日間で真犯人を探し出せ」と命じる。
ホテルの防犯カメラに映っていたのは、チェオクだった。
ーー
瀕死の重傷を負いつつも、母(怪物)から出されたナジンを飲み込んで助かったチェオクは、父・ジュンウォンが生業としていた人探しを続け、何年も生き続けていた。
今は、ナというバーの社長(演/キム・ヘファ)が窓口となって、依頼を受けている。
ーー
ある日、チェオクは男性から「失踪した息子を探して欲しい」という依頼を受ける。
息子の名はオ・ギフンで、あるホテルに潜伏していた。
チェオクはすぐさまギフンを見つけるが、彼はすでに怪物に殺されていた。
ギフンはノートに怪物の絵を書き残しており、チェオクはそれを見つめる。
そしてホテルの防犯カメラをチェックすると、乱闘した相手がテサンにそっくりな男性だったと知り驚愕した。
ーー
ヨンギルが「アンテナ」と呼ばれる街中の協力者達に情報を流すと、目撃情報がありチェオクを尾行する。
尾行に気付いたチェオクはホジェを見た途端、「チャン社長なの…?」と言って泣き出し、彼を抱きしめた。
ホジェは知らない女性から抱擁され驚き、固まってしまった。
ーー
韓国の大企業、チョンスン製薬会社。
表向き「人のために」という信念を掲げているが、本社地下の研究施設では、あの加藤中佐が行なっていた忌々しい実験が行われていた。
シーズン1登場キャラ達の孫達?が出て来て胸アツ!
一方で、もうあのメンバーが観られないのか〜と寂しくもなりました。
不死身となったチェオクは、怪物にならずなぜ人間のままの姿なのか?
そして、前作加藤が抱きしめていた赤ちゃんが、青年になった姿も映し出されました。
シーズン1の最後に筆者が挙げた疑問点が、次々と明かされて行く予感!
第2話/痕跡
その昔、身を挺してテサンを守り命を落としたチェオク。
母からナジンを移され目覚めた後、意図せず人々に危害を加えてしまった事に怯え、ひっそりと生きて来た。
テサンの事は遠くから見守り、姿を現す事は無かった。
それなのに、現代でまた同じ悲劇が起ころうとしている…と身体を震わせていた。
ーー
突然抱きつかれたホジェは、チェオクに「俺はチャン・ホジェ。人違いですよ。なぜあの場にいたんですか」と言って突き放す。
チェオクも「そんなはずないのに…」と取り乱した自分を恥じて、「私はギフンを探してくれと頼まれて行っただけ。着いた時にはもう死んでた」と言いその場を去ろうとした。
しかしホジェは、彼女も無実の罪を着せられていると知り、手を組もうと提案する。
チェオクは「私に頼らないで」と言って歩いて行ったが、テサンを思い出し涙を流した。
ーー
ナ社長の元を片目が緑色の男性が訪れ、ホジェの似顔絵を差し出し「この人が1年前に失踪したから探して欲しい」と依頼する。
それを聞いたナは、彼は危険だと察知しチェオクに「来ないで」とメールを送ろうとしたが、その男性にバレてしまい触手で殺されてしまった。
ーー
ミョンジュンの部下であるジス刑事が、ホジェに「オ・ギフンと同じように、目を貫かれ脳を取られる連続殺人事件が起きているんです。話しておいた方がフェアなので」と捜査情報を伝える。
すると直後に、新たな犠牲者(ナ社長)が出たという情報が入り事件現場へ駆け付けた。
チェオクも駆けつけると、スンジョが現れ「お前、同類だな?」と言って触手で腹を貫く。
ホジェがそれを止めると、スンジョは驚いた表情をしていなくなった。
チェオクは救急搬送されるが、病院を抜け出し廃墟で養生する。
回復するとホジェの店へ行き「手を組もうという提案はまだ有効?」と聞いた。
ーー
緑色の片目を持つスンジョは、チェンスン製薬会社の地下で、会長の部下であるクロコ1に「目立つ行動をするな」と叱責されている。
しかし「もう隠れて生きるのはうんざりだ。ホジェ兄貴は本当に死んだのか?」と言い返した。
クロコ1はそれを無視し、会長の元へ行く。
製薬会社の地下では、何体もの怪物に人間を対峙させ、何かを成功させようと実験していた。
会長はクロコ1に「先代がお前にナジンを授けたのは、偉業を達成するためだ。何度も失敗を繰り返すようなら廃棄するぞ」と脅した。
人体実験をしている製薬会社というのが、「バイオハザード」のアンブレラ社を思い起こさせますね。
絶対良く無い未来が待ってる…怖い…。
そして、スンジョはホジェの事を知っている?
前回、加藤が「スバラシイ…」と言って抱き上げた、明子の赤ちゃんも片目が緑でした。
とすると、怪物の母から直に生まれたわけで、強い遺伝子を受け継いでそうです。
第3話/破片
怪我を治していたチェオクは、大量の水を飲んでいた。
極度に体力が奪われると「餌=人間」が欲しくなり、飢えと戦う事になる。
人間を襲うのをひたすら我慢していたが、部屋に戻るとホジェの名刺が置いてあり、連絡を入れたのだった。
ホジェとチェオクは、殺されたナのスマホを持っている犯人・スンジョに電話をする。
ーー
スンジョがクロコ1に「同類がいた」と言って、チェオクの事を話す。
ちょうど電話が来たため出ると、ホジェの「誰だ」という声が聞こえて2人で驚く。
クロコ1が場所を指定し、ホジェとチェオクにスンジョが会う約束を取り付ける。
ーー
ホジェ、チェオク、ヨンギルが指定の場所へ行くと、大勢の敵に囲まれる。
スンジョは「ホジェ兄貴、本当に何も覚えていないのか?」と笑みを浮かべたが、ホジェは何も分からなかった。
その後ホジェ達は攻撃を受け、チェオクが目の前でまたしてもスンジョの触手に貫かれる。
するとホジェに耳鳴りと頭痛が起き、断片的なチェオクの記憶が蘇った。
直後、ヨンギルが重傷を負いながらも車で突進し、3人は命からがら逃げて行く。
スンジョは追いかけようとするクロコ達を制し「そのうち、助けた者が誰なのか気付く。体力が戻ってない状態で血を流したんだ。空腹に耐えられないはずだ」と言って笑った。
ーー
その言葉通り、目を覚ましたチェオクは「餌が欲しい…」とパニックになる。
暴れて車が横転すると、1人脱出してトンネルへと向かった。
しかしホジェが追いかけ「病院へ行きましょう」と言う。
チェオクは「私が死ぬ前に、あなたを攻撃してしまうかもしれません。どうかあっちへ行って」と泣きながら制した。
しかしホジェは、なぜか分からないが「ユン・チェオクさん…」と知らないはずの名前を口にし、チェオクを抱きしめる。
その言葉を聞いたチェオクは冷静さを取り戻し、涙を流した。
ホジェは手術により記憶を無くしている…?
彼にもナジンが入っているという事は、チェオクのように何年も生きて来て、街の人々はそれを隠し続けている?
チェオクの記憶があるという事は、テサンそのもの、同一人物なのでしょうか!?
第4話/裏面
目を覚ましたホジェは、拘束されていた。
チェオクと抱き合っていると、なぜかホジェはヨンギルに殴られたのだが、ジス刑事が駆けつけた時にはチェオクはおらず2人とも倒れており、ホジェの手元に凶器が置かれていたのだ。
すると、刑事達の隙をついて変装したスンジョが現れ、ホジェの拘束を解き「女を見つけたいだろ。助けてやる」と囁く。
ホジェは逃げる前に、ICUにいるヨンギルの元へ行き「なぜあんな事をしたんだ」と話しかける。
そして病室を出ようとすると、ヨンギルが目を覚まし「行くな…行くな…。ホジェとして生きろ…」と呟いた。
ーー
ホジェは、自分の過去を思い出すため自社内を探ろうとする。
すると、飾られていたジュンテクのモノクロ写真の隣に、スーツを着た自分がいるのを発見する。
さらにその裏には、金鈺堂の前で撮ったナウォルやガッピョン達との写真も入っていた。
記憶が蘇りそうになると、スンジョが現れホジェをボコボコにする。
そして「俺の知っている兄貴に戻れ」と言いながら、チェンスン製薬に連れて行った。
ーー
目を覚ましたチェオクは、チェンスン製薬の地下牢に閉じ込められていた。
脳内をスキャンされ、彼女が母親にナジンの成虫を与えられたと明かされる。
通常ナジンは頭頂部に寄生するが、チェオクとスンジョは後頭部に寄生していた。
ーー
チェオクは、別の牢にいる青年が、嘔吐し苦しんでいるのを見る。
実はその青年は、ホジェ達に協力しているアンテナのお婆さんの孫・ジョンヒョクで、「不自由な足が治る」と言われ、入社後にナジンが泳いでる水を飲まされていた。
かつて、オンソン病院で行われていた人体実験が、現在も行われているー。
するとクロコ1が現れたので、チェオクが「ここはオンソン病院じゃないのか」と聞くと、「病院は戦争で無くなり、ここはその跡地に建てられたチェンスン製薬だ。創立者は加藤前会長と、前田様。今はその息子である、シン・ジオ会長が継いでいる」と明かす。
「あの地獄は終わっていなかったんだ」と絶望していると、当時と変わらない前田由紀子が姿を見せ、チェオクに「久しぶりどすな。ユン・チェオクさん」と言って、微笑んだ。
由紀子!顔のケロイド痕が治ってる…。
前シーズン、加藤がナジン入り水の入った湯呑みを差し出していましたから、それを飲んだのでしょう。
テサンやチェオクへの恨みは相当なもの。
これから彼女がどう動くか、恐ろしさしか感じません。
でも久しぶりに、ナウォル達の顔が観られて嬉しかった!
第5話/怪物
戦争が終わって2年後のこと。
爆発から生きながらえていた由紀子は、部下を使って金鈺堂のメンバー全員を惨殺する。
そして瀕死のテサンにはナジンを注入。
79年もの間、チェオクとテサンに復讐する機会を待っていたのだ。
ーー
スンジョに拉致され、虫の息になったテサンは「昔の兄貴に戻るか死ぬか、選んで」と言われ、「昔に戻ればお前に勝ち、チェオクを助けられるか…?」と聞く。
「そうだ」と言われたテサンは、ナジンがいる水槽へと入って行った。
そして昔の記憶を取り戻し、ものすごい強さでスンジョやクロコ達を倒して行く。
由紀子はクロコ1に「チェオクを殺し、テサンを連れて来なさい」と命じた。
その頃牢獄では、ジョンヒョクが怪物へ変貌を遂げようとしていた。
ーー
多くのクロコを倒し、ついにテサンとチェオクが再会する。
抱きしめ合った2人の元にスンジョが現れ、監視カメラを壊しまだ息のあったクロコの1人を殺した。
テサンはスンジョに「この人を頼む、スンジョ」と言って協力を仰ぎ、脱出経路を教えてもらう。
スンジョは「1年前、行けなくてごめん」と何かを謝ったのち、クロコ1達を騙して2人を地上へと逃した。
街中でまた再会したテサンとチェオクは、抱きしめ合ってキスを交わした。
金鈺堂の皆んなが無惨に殺されるシーンは本当に辛かった…。あまりにもむごい仕打ち。
由紀子はもう復讐の化身となっていますね。実らなかった一方的な愛って怖い。
スンジョとテサンには深い絆がありそうですが、このままだとスンジョが殺されてしまいそう…。
そして、ジョンヒョクはどんな怪物になってしまうのか?お婆さん可哀想すぎる。
第6話/エサ
スンジョは、京城警務局警務官・石川の愛人で、由紀子によってナジンを入れられ怪物化した、明子の子どもだった。
幼き日のスンジョは、由紀子の事を本当の母だと思っていたが、ある日自分は利用されるために生まれた「実験体」だったのだと知る。
人を食い殺してしまうたびに、由紀子からは「人に見られないところでやりなさい」と咎められた。
そんな境遇から、彼は母親からの愛に飢えていた。
ーー
スンジョは牢獄に行き、ジョンヒョクを地上へと逃す。
ジョンヒョクは飢えに抗えず、民間人3人を殺して逮捕された。
事件は大々的に報道され、世間が騒ぎ出したが、スンジョはテサンとチェオクに「前田さんが何か恐ろしい事を計画しているらしい。世間に危機が迫っていると信じさせるため、ジョンヒョクを解き放った」と言った。
クロコ1はチョンスン製薬の現会長であるシン・ジオを「兄貴」と呼び、「前田様がチャン・テサンを連れ戻せと言った時から、おかしいと思っていた。チョンスンを脅かすなら、それが兄貴でも殺す」と凄む。
由紀子の謎の計画は、着々と進んでいるようだった。
ーー
クロコ1はジョンヒョクがいる警察に行き、担当刑事であるミョンジュンに「失病庁や警察上層部から許可を得ている。彼は感染者なので、市民の命を守るため引き渡してください」と言って彼を連れ出した。
テサン、チェオクはジョンヒョクを助けるため、クロコ1達を追いかけようとするが、スンジョが「もう2人で逃げればいい。善行など無意味だ」と言って止めようとする。
しかしテサンは意見を曲げず、結局スンジョも一緒になってクロコ1の元へ向かった。
その道中、テサンは1人バイクに乗り、スンジョはチェオクと車に乗っており、1年前に起こった事を語り出す。
ーー
テサンが、チョンスン製薬の地下実験場の破壊を計画し、スンジョにも協力を仰いだ。
テサンに心から信頼を寄せていたスンジョだったが、由紀子に見つかって、ナジンを24時間不活化させる注射を打たれてしまう。
その間、身体に傷が付けば戻る事はなく、もちろん死ぬ事もあり得る。
由紀子は、倒れたスンジョに「どれだけ人間が弱い者か、善意が無意味なのかを知ると良い。どちらかを選びなさい」と言った。
死を恐れたスンジョは、目の前でテサンがやられていたが加勢する事が出来ず、救えなかった。
チェオクは「死ぬのが怖いのは仕方のない事だ」と言って、スンジョを慰める。
しかしスンジョは突然チェオクに不活化注射を打ち、触手で攻撃をした。
え、スンジョ裏切るん?
てっきり、テサンを守って死んでしまう良キャラかと思っていました。
しかし、由紀子に思い切り捻じ曲げられて育っているので、希望を失くしてしまったようですね。
そして由紀子の恐ろしい計画とは?この人なぜここまでするんやろか…?
第7話/境界人
スンジョは、ホジェ(テサン)と出会い「人間らしく生きる事」を学んだ。
しかし「ホジェ兄貴のおかげで一度は夢を持ったが、やっぱり俺は怪物だ」と言って悲しそうに微笑む。
そして由紀子の「チェオクを殺すのはテサンだけだから、殺してはいけない」という命令に背き、チェオクを殺そうとする。
すると、チョンスン製薬の一行を付けていたジス刑事が現れスンジョに発砲、スンジョは目に再生出来ないほどの重傷を負った。
チェオクはナジンが眠っているものの、ジスを逃しクロコ達に立ち向かう。
ジスはミョンジュンに連絡を入れたが、直後彼が乗った車にトラックが追突した。
ーー
クロコ1と対峙したテサンは、彼から「前田様は、お前の周りの者を全て消し去り、孤独にする事が目的なのだ。俺にとって、この勝敗はどうでもいい事」と言われる。
実はクロコ1には、チェロ奏者になるという夢を持った娘がいるが、彼女は事故で車椅子となっていたため、ナジンの成虫を注入し治癒させようとしていたのだ。
その後テサンは、不気味に静まり返った施設の中を歩き、ついに由紀子と再会する。
由紀子は「あんたにとって、命は平等か?ヨンギル、ミョンジュン、ジョンヒョク3人の命と、チェオクの命どちらかを選ぶとしたら、どうする?」と言った。
2人のいる場所の地下にはヨンギル達がいて、檻の向こうからは怪物が狙っている。
チェオクはクロコ1によって、水槽に鎮められようとしていた。
ーー
残酷な選択を迫られたテサンだったが、隙を見て由紀子にナジンの不活化注射を打つ。
そして地面を叩き割り、怪物と戦って3人を逃した。
仲間を殺され「やめろ、お前も辛いだろ」と言われた怪物は大人しくなったが、その様子を見た由紀子が地下に窒素ガスを注入。
テサンは逃げ出し、チェオクを助けに行く。
由紀子はテサンに銃を向けたが、打つ事が出来ずに諦めた。
そこへスンジョが登場し「一度でも俺を息子だと思った事はあるか?」と聞く。
由紀子が「誰にも頼らず1人で生きられるよう育てたのに、がっかりだ」と言うと「あんたの言う通り、俺は1人で完璧になる」と返答し、触手で由紀子を貫いた。
由紀子は地下へ落ち、息絶えた。
ーー
水槽に入れられたチェオクの心臓は止まったが、水槽の中で触手に守られ浮いている。
触手が徐々に消えて行くと、チェオクからナジンが出て来たためクロコ1が捕まえようとした。
するとテサンが駆け付け、水槽を叩き割ってチェオクを救い出す。
その後クロコ1が下に落ちているナジンを見つけたが、すでに死んでいた。
ーー
ミョンジュン達は、無事に地上へ行き援護を呼んだが、ジョンヒョクが「僕はどうなるんですか」と怯える。
ミョンジュンは「3人も殺したから無罪とはならないが、俺が情状酌量を得られるよう働きかける」と言った。
しかし警官達が駆け付けると、ジョンヒョクの姿は無かった。
またミョンジュンは、刑事の中の1人が、自分の車にぶつかって来たスパイだったと気付く。
ヨンギルはフラつきながらも、テサンの事を心配していた。
ーー
チョンスン製薬に家宅捜索が入り、違法な人体実験がされていた事が公になったが、捜査は難航している。
記憶を無くしたチェオクは、アンテナのお婆さんの家で暮らしていた。
実は、そのお婆さんはナウォルの子孫だったのだ。
大学に通い始めたチェオクは街を歩いていたが、ふと後ろを振り返る。
そこにはテサンの姿があり、微笑み合った。
ーー
チョンスン製薬の会長 シン・ジオとスンジョが、大量に生産されているアンプルを見上げる。
その中身はミネラルウォーターに入れられ、ペットボトル飲料として世の中に売られ始めていた。
店に置かれたペットボトルの中で、キラキラと何かが蠢いていた。
ラスト、続編を匂わす展開となりました!
ナジンが入った水が売られるなんて、考えただけでもゾワっとします。
これが由紀子が考えていた計画?
結局スンジョは、育ての母を殺したもののその意思を受け継いだのか?
テサンを逆恨みしてしまうのか…。
そしてジョンヒョクは、ナジンを入れたまま逃亡しどうなってしまうのか。
クロコ1は生きていたが、何かをして来るのか。
またしても多くの謎が残ったので、続編を気長に待とうと思います!