Netflix韓国ドラマ『恋するムービー』をネタバレ解説。運命的な再会を果たした2人は、また映画のような恋愛をする事が出来るのか?

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Netflix韓国ドラマ『恋するムービー』をネタバレ解説。運命的な再会を果たした2人は、また映画のような恋愛をする事が出来るのか?

https://youtu.be/kHJC_Rwg0MM



2025年2月14日に公開されたNetflixドラマ『恋するムービー』

映画オタクな男性と、ある事がきっかけで映画を敵対視している女性。

一度は想いが通じ合ったが離れてしまい、その後またしても運命的な再会をする。

韓国の青春ラブロマンス。

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マッコリを飲みながら韓流ドラマを観ているbeersyです!

割とサスペンス要素が多い韓流ラブコメですが、久しぶりに甘く切ないドラマでした。

若干主人公に苛立ちましたが…。パク・ボヨンは可愛かった!!

この記事では、ドラマ『恋するムービー』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。(途中まではネタバレ無しなのでご安心を♪)

『恋するムービー』の評価&感想

『恋するムービー』予告編 - Netflix

  • 感動度
    4
  • 脳トレ度
    3
  • 再鑑賞度
    3
  • サプライズ度
    3
  • 話題性
    3

『パラサイト 半地下の家族』『その年、私たちは』などのチェ・ウシク、『過速スキャンダル』『力の強い女ト・ボンスン』などで主演を務めた、「ロマンチックコメディの女王」パク・ボヨンがタッグを組んだ作品。

なんとも主人公・ギョムが癖のある人物で、少々苛立ってしまいました。笑

このキャラは深いけれど無表情な事が多く、ちょっと難しそうでしたが、演技力に定評のあるウシク、しっかりとハマっています。

ムビ役のボヨンは可愛い!

この子も色々あるのですが、ちょっと闇を抱えた「変わった女の子」をそのまま演じていました。

ストーリーはロマンスだけれど、家族愛や友人のサブストーリーも多く描かれています。

泣ける箇所あり、切ない箇所あり。

青春ってこうだったな〜なんて思い、オバは目を細めながら楽しみました!

以下より重要なネタバレを含みます。

 

『恋するムービー』のネタバレ解説

エピソード1/朝になればよく見えるはず

9歳のギョムは、昔から映画が大好きな男の子。

両親はおらず、ビデオ店の店主・サンシク(キム・ヨンウン)の家に住まわせてもらっているが、兄のジュン(キム・ジェウク)が働いて家賃を渡しており、ギョムは毎日ビデオを観て生活していた。

ギョムの世界中の映画を観る事が夢だったが、高校生になると「何か映画界に貢献したい」と考えるように。

友人のジュアに「これだけ映画を観たなら何かにはならなきゃ」と背中を押され、俳優を目指す事になったが、泣かず飛ばすだった。

そんな中、あるオーディション会場で、ムービー(映画)と同じ響きを持つ「ムビ」と呼ばれた女性に目を奪われる。

ーー

ムビの父親・フンドン(キム・ダフィン)は映画制作の仕事をしており、ムビの事を可愛がってはいるが、仕事を優先していた。

ムビは捻くれた子に育ち、問題を起こすたび「父親は死んだ」と言う。

しかし高校生になった時、フンドンが本当に亡くなってしまった。

ムビは、自分が父をめぐって戦っていた「映画」がどんなものかと思い、フンドンと同じ映画制作の世界に飛び込んだ。

ーー

ギョムはオーディションに落ちたものの、持ち前の明るさと豊富な映画の知識により、マ監督(コ・チャンソク)に気に入られる。

現場では、幾度となくムビと同じになり、アプローチをして話しかけるが煙たがられていた。

ムビは、静かに過ごしたいのにギョムが付いて回る。

しかも彼は目を惹く存在で、脇役ながらも人望があった。

それでもなんとなくギョムを気になり始めていたムビは、彼に「いつか監督になったら、どんな映画を撮るの?」と聞かれ「ロマンスよ」と答えた。

ーー

ある日、いつものようにギョムに付いて来られたムビは、ハッキリ「私は誰かと仲良くなるのは苦手。いつかいなくなる人達だから。あなたみたいに明るい面しか見せない人は信じない」と言う。

ギョムは「じゃあ秘密を話したら好きになってくれる?」と聞いた。

するとムビは、突然ギョムにキスをする。

一方で、ずっと恋人同士だったシジュン(イ・ジュニョン)とジュア(チョン・ソニ)が、別れ話をしていた。

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ムビ、強引な男好きなんじゃん!と総ツッコミしたくなった第1話。

お父さんとの別れは切なすぎる…。孝行したい時に親はなし。

シジュンとジュアのストーリーも同時進行して行きそう!

 

エピソード2/そのしかめっ面はなんだ?

ムビとギョムの心が一つになったかと思いきや、ギョムはキスをした次の日から突然姿を消す。

何の連絡も来なかったため、しばらくムビは心配し、のちに怒りを通り越して「相手はまた死んだんだ」と思う事にした。

一方ギョムは、車で事故を起こしたジュンのもとに付きっきりだった。

一時は危険な状態だったが、なんとか持ち直している。

しかし彼は脳にダメージを受けており、懸命なリハビリをしていた。

ギョムは映画の世界から離れ、ジュンの介護をしながら工事現場で働いたり、自宅で出来るライターのバイトをするようになる。

しかし、実は彼は以前より映画のレビューサイトを運営しており、根強い人気を得ていた。

そして「更新はまだ?」「何かあった?」という読者からのコメントを見て、励まされていた。

ーー

5年後。

ムビはチュ・ヒヨン監督(ソ・イスク)の助手を経て映画監督になっており、ギョムは彼女がどんな映画を作ったのかを知りたくて、試写会へ行く。

観終えて席を立とうとすると、主演俳優やムビが登場したためその場に残った。

そして質問の時間になると、ギョムは「これは本当にロマンスものなのですか?」と批判めいた事を発言してしまう。

彼の姿に驚いたムビは、ぶっきらぼうに「そうです」とだけ答えた。

一方で、ジュアと別れたシジュンは、現在サンシクが営む「ビデバー」でバイトをしながら、作曲活動をしていた。

未練たらたらなシジュンは、ジュアが脚本家として成功している事を知り、愕然とした。

ーー

ギョムはマ監督とも再会し、喜びを分かち合う。

実はギョムは、映画評論ブロガーとして仕事を請け負うようになっており、自身のレビューサイトも好調だ。

マ監督は自分の息子のように、立派になったギョムを見て喜んだ。

そしてチュ監督の回顧展が行われると知り、車で会場へ向かう。

一方ムビも、師匠である監督の回顧展という事で会場へ。

試写会後2人は再会し、ムビは「病気だった?誰かが死んだ?服役してた?」などと言って、なぜ消えたのかを聞こうとする。

しかしギョムがバツの悪そうな顔をすると、ムビは「私を軽く見てるのね。もう2度と現れないで。本来、監督と評論家は敵同士なのよ」と言ってその場を去ってしまった。

ーー

ムビの家の向かいに誰かが引っ越して来る。

母・ヨンジュ(キム・ヒジョン)は「車椅子の人がいるからスロープを作ってるみたいよ」と教えた。

ふと見ると、男性がリフォームをしており話しかけてみる。

そこにはなんとギョムがいて、2人とも驚愕した。

ムビが「どういう事?!」と怒ると、ギョムは「兄さんが選んだんだ」と返す。

かくして2人はお向かいさん同士となったが、ギョムは「これからも敵同士仲よ~く過ごそう」と言って、ムビを苛立たせるように手を差し出した。

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偶然が過ぎる映画の神のお導きにより、まさかのお向かいさんとなった2人。

ムビもギョムも未練がありそうですが、2人とも感情が外に出ないのでこじれそう。

というか、別に正直に「兄が事故に遭った」と言えば良かったのに?

 

エピソード3/友達とは親しく 敵とはもっと親しく

意図せずムビの目の前の家に住む事になってしまったギョムは、言い訳を考えるも思いつかない。

そしてムビを苛立たせるような態度で、あからさまに避けるようになった。

もちろんムビもイライラ。

しかし、ギョムが近所に挨拶回りをしていと知ると、家でソワソワしながら待ってしまったり、窓から庭にいる彼を見つめてしまったりと、気持ちが乱されており、また彼の映画レビューサイトを読み漁ったりもしていた。

ーー

ある日、ムビの家に見知らぬ男が入って行くのを見て驚いたギョム。

その男性・ジョンフ(チャ・ウミン)は、幼い頃ムビの向かい(現在のギョムの家)に住んでおり、いじめっ子から助けてくれたムビを「姉さん」と呼んで懐いていた人物だ。

昔は病気で酸素チューブを付けて生活していたが、海外に行き手術をした後、立派な青年になったらしい。

ギョムは、屈託のない笑顔で自分にも近づいて来るジョンフを、煙たく思った。

ーー

一方、脚本家として成功したシジュンとジュアも再会する。

しかし、未だ作曲家として芽が出ないシジュンは、ジュアにキツく当たった。

それでもジュアは、彼がアップした曲を家で聴くなど、彼の事を想っている様子だった。

ーー

あるバーでジュアが呑んでいると、居合わせたムビと出会い仲良くなる。

その帰り道、ムビを見かけ気づかれないように見守っていたギョムが通報され、警察に連れて行かれた。

しかしムビが現れ誤解を解く。

そして一緒に警察を出ると、ムビは「あの時、勝手に消えた事を悪く思ってないの?」とギョムを糾弾。

するとギョムは「謝罪する。本当に申し訳なかったよ」と初めて謝った。

ーー

ムビに取材が入り、先方の待つミーティングルームに行くと、そこにはギョムの姿が。

辟易しながらも様々な質問に答えるムビ。

最後にギョムは「ムビという名前の由来はなんですか。映画が好きだからですか」と聞いた。

するとムビは「映画は嫌いでした。芸術だと大騒ぎしなくても、映画は作れると証明したかった。この変な名前を付けた人に…。でも嫌いなものを仕事にするほどバカじゃないわ。もういいでしょ」と答え席を立とうとする。

ギョムは「映画が好きなら、僕と一緒に映画を観ませんか?これが謝罪です」と誘った。

ムビは驚きながら「嫌です」と断りその場を去った。

ーー

その夜、寝ようとしていたムビは、外から音が聞こえて窓を開ける。

するとギョムが外のプロジェクターで映画を観ており、ムビに向かって笑いかけた。

ムビは「なんなの…」と呆れながらも、椅子とお菓子を持って来て、ベランダから一緒に鑑賞し始めた。

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どうにも煮え切らない2人の前に現れた、可愛いジョンフがライバルとなるのかしら?

ギョムの脳内変換、どこまでも前向きな自信たっぷりのアプローチに、観ているこちらも辟易。笑

そして夜に庭で音を出して映画鑑賞とか…韓国ではこれってアリなのでしょうか…?

 

エピソード4/君は悪くない

ギョムの書く記事が好評を得ており、編集長から「映画評論家として本格的に活動しない?報酬もかなりアップするわよ」と打診される。

ジュンが治療費を気にしてリハビリに行かない事を知って叱り、自分は過激な文章で批判をしたり、テレビ出演などもして稼ぐようになって行った。

一方ムビは、ジュアが書いたストーリーを偶然見つけ映画化する事に。

ジュアは、映画音楽の担当にシジュンを推薦した。

しかしシジュンは、実家が全員医師であり肩身が狭く、兄・ヨンシク(ホ・ヒョンギュ)に「ずっと信じてもう随分経つぞ。結果を出すか、医療の世界に戻って来い」と言われ、つい「俺の事を信じた事がある?」と言い返す。

ヨンシクは呆れていたが、考えるとサンシクの店で働いてもう6年。

親の金で作業場を借り、お小遣いを貰っているような自分に嫌気がさした。

その夜、店で1人掃除をしているとジュアが現れる。

もうヨリを戻す気はないなどと言って突っぱねたが、ジュアは「私達2人の物語を書いたの。私はそれを映画にしたい。手伝って。あなたの事、音楽を本気で7年間信じてたし、あなたじゃなきゃダメなの」と訴えた。

その後シジュンはギョムにも励まされ、悩んだ末、ジュアに「一緒に映画を作る」と決意表明をする。

そして「俺のプライドを懸けて一緒に映画を作る。愛した人に同情されたくない。お前よりも成功してみせる」と言い放った。

ーー

若者に人気が出たギョムが、痛烈に批判したク・ヨンシク監督(キム・ミンサン)が自殺未遂をしてしまう。

ギョムは慌てて病院に駆け付けたが、詰めかけた報道陣にマイクを向けられ大騒ぎになり、ク監督の娘に追い返された。

この事態を心配したマ監督が、ギョムを食事に誘いムビも合流。

しかし、そこでも居合わせた他の監督(ギョムはその監督の事も批判していた)に「ク監督に何かあったら、殺したのはお前だ」と罵られ、ムビはギョムの手を引いて店を出て行く。

ムビは慰めようとするが、ギョムは「俺は傷付いていない。なぜ?ク監督が自殺未遂したのは俺のせいじゃない。映画が失敗作だと言っただけだ」と言った。

呆気に取られたムビは「自分の痛みを無視するのはいいけど、人の気持ちまで無視しないで」と言って去って行った。

ーー

ーー

ムビはク監督の病室へお見舞いに行く。

父がいた頃から、彼の事は「おじさん」と呼んでいて親しい間柄だったのだ。

話を聞くと、クは日頃から睡眠薬を飲んでいて、あの日は酒をかなり飲んだ後に服薬してしまっただけで、自殺未遂なんかじゃなかったと言う。

ムビが安堵して帰ろうとすると、ギョムが毎日見舞いに来ていると言われ驚いた。

ーー

誰もいなくなった夜の院内の椅子に、ギョムがぼうっとしながら座っている。

ムビが「何してるの」と話しかけると、彼はハッとして「別に。良い事が起きるのを待っているところ。また、キム・ムビだったか…」と呟いた。

ムビは心の中で「私の弱点は、弱い者を放っておけないところ。それがまたコ・ギョムになりそうで怖い」と思う。

一方ギョムは「不幸の後に来る幸せが、やっぱりムビなのは良くない。次も、その次も期待してしまうから…」と思い、ついギョムに「俺、また好きになるよ」と言ってしまった。

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ギョムの映画に関しての知識は本物でしょうね。

ク監督が無事で良かったけれど、オブラートに包むべきなのかもしれません。

でも、強気な内容のほうが若者にはウケるんだろうなぁ。

シジュンに関しては、驚きのエリート家系である事が明かされました。

1人だけ窮屈に思ってしまう、これも韓国ドラマあるある。

音楽家としての道に見切りを付けるのか、医師の道へ進むのか?

 

エピソード5/想像を絶する愛と不安が芽生えるとき

ムビは出会った頃のギョムの事を、変人だと思っていた。

彼はいつも自分のそばにいて、断っても何かと世話をやき「好きだよ」とストレートに伝えて来る。

すると次第に、それは彼の誠実さなのではないかと思い始めた。

「でも今は違う。もう騙されるもんか!」

そう思ったムビはギョムに蹴りを入れ、プンプンしながら去って行った。

ギョムは「ムビに嫌われてる。どうしたら良いものか…」と思い悩む。

ーー

マ監督の計らいで、先日揉めてしまった監督とギョムが再度顔を合わせる事に。

そこでギョムはしっかりと謝罪し、わだかまりが解けた。

しかしその監督は「実は最近、映画を嫌いになりそうだったんだけど、やっと辞める勇気が出て来た。お前の記事のせいだけじゃなくて、周りの反応を見て才能がないと分かっていたし、好きなものを好きなままでいたいだけなんだ…」と語る。

ギョムは、厳しい現実を目の前にして、何も言えないまま彼に酒を注いだ。

ーー

シジュンが音楽を作る事にはなったが、中々出来上がらない。

ジュアは涼しい顔をして会いに来るので、次第にシジュンは苛立ち「元恋人が来る時は、こうしたい時だろ」と言って無理やりキスをしようとした。

驚いたジュアが拒むと、「お前、俺がどんな気持ちでいるか分かるのか!?」と言って気持ちをぶつける。

シジュンが自分を心底嫌っていると思っていたジュアは、「そんなふうに思ってたなんて…ごめん」と謝るしかなかった。

ーー

ギョムはジョンフが大のアニメ好きと知り、名作アニメのビデオを餌にし、ムビとの仲を取り持ってもらうよう協力を仰いだ。

そして昔の彼女の情報を聞き出し、以前フンドンが手伝っていた、町内が開催する外での映画鑑賞「映画の日」がある事を知る。

久々に開催される今年は、ムビが叔父に頼まれ、父がやっていた仕事を引き受ける事になっていた。

ーー

ギョムは「映画の日」のスタッフとしてムビの前に現れ、またしても彼女を驚かせた。

そして偶然を装い、ムビとジョンフ、母のヨンジュと共に敷物の上で映画鑑賞を始める。

しかしムビは苛立ち、その場を離れようとした。

ギョムはムビを引き留め、「好きだって言うのは本気だよ」と伝える。

ムビは「そんなの信じない。1人で浮かれて取り残される惨めさが分かる?」と言い返した。

しかしギョムは「それって告白?いろんな事に疲れてる君に、僕だけは単純でいる事を知って欲しかった。好きだよ、ムビ」と言って彼女を抱きしめた。

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悔しいかな、ギョムのまっすぐな告白にドキッとしました。

もうムビは拒む事は出来ないでしょうね。

一方シジュンのジュアへの想いは、切なくて苦しくなりました。

しかし未だに、なぜジュアが別れを選んだのかがイマイチ分からない。

そしてマ監督は良い人過ぎる。本作のオアシス!

 

エピソード6/ハッピーエンドは私のもの!

ギョムはムビにストレートに想いを伝えたが、特に進展もなくモヤモヤと過ごす2人。

そんな中、ギョムはマ監督から、ムビの父親は映画作りの最中に過労死したのだと聞かされた。

居ても立っても居られなくなったギョムは、偶然を装いムビの前に何度も現れ、食事したり夜に家まで送ったり、庭のプロジェクターでジュンと共に映画を観たりと、ムビのためにいそいそと動く。

そんな彼の行動に、ムビも心を開いて行った。

ーー

ムビに急かされ、ジュアの様子を見に行ったジュア。

彼の曲作りに協力している歌手のユリム(ハン・ジェイン)は、ジュアに「誰にでもついて回る名前ってあるでしょ?それが、シジュンの場合はソン・ジュアなのよ」と教えた。

そしてユリムが去ったあと、ジュアはシジュンの作業場で、まだ出来かけのユリムの歌声が入った曲を聞かせてもらう。

ジュアは「これは男性の声でもイケる。歌ってみて!」と言って、シジュンを録音ルームに入れた。

しかし音が外に聞こえず、中に入り様子を見る。

すると立て付けの悪かったドアが閉まってしまい、スマホを持っていなかった2人は閉じ込められてしまった。

そこで2人は「どちらが先に好きになったか」を言い合って口喧嘩をする。

最後にジュアが「あなたを追いかけて同じ学校に通ったのよ!」と叫ぶと、シジュンは「…え?いつから俺の事を…」と呟いて口をつぐんでしまった。

結局、ギョムが現れ脱出する事に成功したが、2人は気まずいままだった。

ーー

夜、ギョムはムビと「偶然会う約束」をしていたが、待ち合わせ場所にいるとジュンが歩いており、赤信号をフラフラと渡ろうとする。

間一髪ギョムが助け共に帰宅したが、ジュンは「考え事をしてただけだよ、ごめんな」と言ってあっけらかんとしていた。

ギョムは少々怒りながら「今も、事故に遭って昏睡状態から目覚めた時も、なぜそんなに冷静なの?」と咎め部屋を出て行く。

翌朝になると、ジュンはふざけつつも「ごめんな」と謝り、ギョムはため息を付いた。

するとジョンフが家に来て、3人で朝食をとる事に。

ギョムはムビに、昨日約束をすっぽかした事についての謝罪メールを送ると、突然本人が家に来て「荷物持ちをして欲しい」と言い出したため、急いで車を出す。

ムビは、今までギョムに冷たくし過ぎたなと反省していたのだ。

一方ジョンフは、ジュンと2人で映画を観ようとするが、ジュンはウトウトしている。

ジョンフが「大丈夫?最近居眠りが多くない?」と心配すると、ジュンは「疲れてるだけ。ちょっと寝るよ」と言って眠ってしまった。

ーー

ギョムとムビは楽しくドライブをしていたが、車がエンストしてしまい、田舎道で足止めを喰らう。

車を降りて話していると、ムビは昨夜の事を咎めず、ギョムに「好き」と伝えた。

ギョムは驚き、そして笑顔になって、ムビにキスをした。

beersy
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キスシーンが美しいのよ…。監督の指示なの?

韓国作品のこういうところも素晴らしい!スタイルの良さも驚きなのよ…。

ようやく想いを伝え合ったギョムとムビですが、ジュンにフラグが立ちまくってるー。悲しいのは嫌だ…。

 

エピソード7/いままでありがとう これからは新しい冒険を楽しんで

ギョムは、ジュンが昔から何にも動じないため「驚かない人間」だと思っていた。

彼は20歳で両親を亡くした時も無表情で、弟を養う事になったものの、驚かない上に喜びの感情も出さない。

日々、特に感情を持たずに生きているように見えていた。

しかし…。

実は現在のジュンは、心肺機能が低下しており、早急に治療をしないと命に関わると医者に言われていた。

彼はそれをギョムに伝えるが、「医者は最悪な事を想定して言ってるだけだから」と言って笑った。

ーー

ギョムはジュンが事故を起こした際、警察から「事故は濃霧と雨によるスリップが原因」と聞かされ、自ら雨の日に事故現場へ何度も行って、実際に車を走らせた。

すると何度やっても濃霧は出ていないし、ブレーキを踏めば車はきちんと停まる。

考えたくない事が頭をよぎったが、知らないフリをしていた。

ーー

ジュンは突然、「ドライブしよう」「旅行に行こう」とギョムを誘うようになる。

しばらく付き合っていたギョムだったが「なんでそんないなくなる人みたいに言うの」と不安になって聞いた。

そしてさらに「死にたいと思った事はある?」「生きたいと思った事はある?」と泣きながら聞く。

ジュンも泣きながら「生きたいよ。生きたいからこそ、俺がいなくなった後やり残した事が無いようにしたい」と伝える。

ギョムは「また俺のため?もううんざりだよ。死にたい?そうしろ。でも俺は兄さんがいないと生きていけないから、生かすよ。だから死んだら俺を捨てた、俺を天涯孤独にするって事だ。守ってくれるなんて嘘だ!だから好きにしろよ」と言い放った。

ーー

ーー

ギョムは、ジュンの部屋で日記を見つける。

『今まで俺の人生に意思などないと思っていたけれど、泣くと俺を呼ぶギョムのおかげで、初めて意思というものが生じた』

『俺はお前を選んだんだ。俺の人生の支えはいつもお前だった。お前の知らないとこじゃ怒ってたし、好きな事もやりたい事もたくさんあった』

『でも俺の人生は溺れているようだった。あの時の愚かな過ちは、お前にだけは隠したかった』

『俺は今本当に、もう一度生きたいんだ、ギョム』

ーー

ーー

ジュンは、すぐに退院すると言う約束を守れず、ギョムは、いつか旅行しようという約束を守れなかった。

beersy
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題名からしてもう泣く準備はしていましたが、ツラ…。

ジュンほど頑張って来た人間が、なぜこういう人生の終わりを迎えなければならないのか。

涙を溜めながらも、まっすぐに前を見据えるギョムの姿が痛々しい。

 

エピソード8/愛こそはすべて

ジュンが亡くなってから、ギョムは普通に過ごしているように見えた。

しかし周りは心配して何かと彼を気にかける。

ムビも、ギョムが今はなんでもないように見えても、いつか爆発するのではないか、と不安に思っていた。

ーー

しばらくすると、ムビはギョムが車で寝泊まりしている事を知る。

理由を聞くと、彼は「家に誰もいないんだ…」と答えた。

やはり愛する人を失った苦しみが、溢れ出てしまったらしい。

翌日、ギョムは意を決して家に入ったが、やはり辛くなって車に戻ってしまう。

ムビが気付き車に乗り込むと、ギョムは「やっぱり俺はおかしくなってしまったみたい」と呟いた。

ムビは彼の手を握り、一緒に眠りにつく。

ーー

翌朝。

突然ムビが大荷物を持ってギョムの家を訪れ「しばらくここに住む」と言う。

ギョムは戸惑っていたが、ムビは「私は仕事に行って来るから、おうちと仲良くね!」と笑顔で出勤した。

ーー

ムビが夜になって帰宅すると、部屋に灯りが付いていない。

ギョムが突然消えてしまった事を思い出し、「ギョム!?どこ!?」と血相を変えて家の中を探した。

するとろうそくを持ったギョムが現れ「ごめん、ずっと滞納してたから電気もガスも止められちゃってた」と言った。

ムビは安堵し涙を流す。

彼女には常に「ギョムがいなくなる」という不安が付き纏っているのだ。

そして「ギョム。あなたは独りじゃない。私があなたを愛してる。だから、私たちはもう独りじゃない」と言って笑顔を見せる。

愛する父を亡くしたムビと、愛する兄を亡くしたギョムは分かち合い、キスを交わした。

ーー

一方、シジュンとジュアの間にあった溝は、徐々に無くなって来ていた。

それでもシジュンは、やっぱりジュアの事が分からない。

しかし、実は彼女が自分のチャンネルの曲を聴いてくれていた事を知り、驚いていた。

そしてジュアが「曲を聴かせて」と言って現れた際、「なぁ、俺たち、元に戻れるのか…?」と聞いた。

beersy
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ずっとずっと、兄弟2人で生きて来た…その絆はかなり強いものでしょう。

でもムビがしっかりと支えてくれそうですね。

シジュンとジュアはどーなるの!さっさと戻れば良いのに!

…と思いますが、長年の付き合いを終わらせたのだから、そりゃ簡単ではないですよね。

 

エピソード9/よく知っているのにまるで赤の他人

シジュンは「3回だけデートをしてくれ」と言って、ジュアとデートする。

2人は手を繋ぎ、あの頃…恋人同士だった頃のようにデートを楽しんだ。

ーー

ギョムは、ムビの支えにより少し落ち着きを取り戻していたが、掃除をしていると車椅子やジュンの部屋が目に入り、捨ててしまおうとする。

そこへジョンフが現れ、「僕は幼い頃手術のたびに遺書を書いていたけれど、母はそれを5回も受け取っていたんですよね。それって、どんな気持ちだったか…。急いで忘れなくてもいい。死は残された人を破滅させるから、十分に悲しんでゆっくり乗り越えればいいんです」とアドバイスを贈った。

ーー

ムビは壁にぶち当たっていた。

スポンサーが出資をやめてしまい、映画を作れなくなったのだ。

母・ヨンジュにその事を伝え「しばらく映画を撮るのはやめる。安心して、父さんみたいに借金して撮るようなバカなマネはしないから」と言った。

驚いたヨンジュは「そんな簡単な気持ちでやめてしまうなんて。自慢の娘と言ってたのに、父親をバカにしないで」と怒るが、ムビは「お母さんは良くても、娘の私は可哀想じゃなかった?父からの愛を惰性だと思ってたし、背中ばかり追いかけてた!」と罵ってしまう。

そしてムビは翌日、同じ状況になったマ監督の家に行き、アドバイスをもらおうとした。

すると彼は、「俺はまたいつでも撮れるけど、若者の話は違うだろ?今伝えたいなら、今資金集めをしてでも撮るんだ!」と背中を押した。

ーー

ジュアがシジュンのもとに、映画が作れなくなった事を伝えに来た。

シジュンは笑って、「うまくいかない事の方が慣れてる。それよりこれから2回目のデートをしよう」と誘う。

しかしジュアは「もう一度シジュンの曲を聴かせて。やっぱりあの曲があれば、映画は作れるはず」と仕事の話をしようとした。

するとシジュンは「もう音楽は辞めるんだ」と呟く。

ジュアは「何言ってるの?才能があるのに」と言うが、シジュンは「もうやめろ!出来の悪い曲もお前が盛り上げるから…。勝手に俺を捨てたくせにまた戻って来て、期待を持たすな!」と叫んだ。

ジュアが「なんでも私のせい!?」と憤慨すると、シジュンは「俺は、まだお前に捨てられた時のままなんだ」と言って号泣。

2人は泣きながら抱きしめ合った。

ーー

マ監督から事情を聞いたギョムは、ムビを励まそうとする。

しかしムビは、「秘密を聞いても好きでいてくれる?…お父さんは、私のせいで死んだの」と呟いた。

beersy
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ジュアは、シジュンと互いに依存し合ってしまいそうで、彼の成長のために別れを選んだという理由もあるのでしょう。

それでも一貫して「才能があるから諦めないで」と言って支えられるのは、すごい事ですよね。

シジュンもその有り難みを分かれば良いのにな。

途中まで、この2人は元サヤに戻るのだろうと思っていましたが、それは薄そうです。

 

エピソード10/人生は美しく 高貴なもの たとえクラゲであっても

ムビは、自分の誕生日に電話をくれたフンドンに向かって「親を辞めれば?信じて欲しければ、撮影を放ってくればいい」と吐き捨てる。

しかしその夜、フンドンは事故に遭い帰らぬ人となってしまった。

ムビはずっと「自分のせいで父は死んだ」と思い込んでいる。

誰にも言えなかった気持ちをギョムに打ち明け、ひとしきり泣くと2人で手を繋ぎ、夜空を見上げ「死ぬ事って酷いよね」と呟いた。

ーー

ムビは、仕事から帰って来たヨンジェと話し合う。

ヨンジェは「愛情表現が下手でごめんね。もっとしっかり愛していれば辛い想いをさせずに済んだのに」と言って泣きながら詫びる。

ムビは、幼い頃からいつもそばには母がいた事を思い出し「自分は子供だった。愛されてないと言って拗ねてごめんなさい。母さんにはたくさんの愛をもらってたよ」と言って泣いた。

ヨンジェは「もっと良い母親になる。幸せになろう。大丈夫、あなたのせいなんかじゃない」と慰める。

ムビが心に抱えていた自責の念を、母は知っていたのだ。

2人は抱き合い、ムビは子供のように泣きじゃくった。

ーー

ムビはジュアと共に、シジュンの家へ。

実はシジュンは、ムビに出来上がった曲を送っていたのだ。

「音楽(とジュア)への未練がましい気持ちを捨て、もう辞めるつもり。でも久しぶりの作曲に心が踊り、自分だけの曲じゃないと思った」と言う。

しかしムビは「素敵な曲だったから、やっぱり映画を撮ろうと決心しました。引退するのは待っていてください」と言って微笑んだ。

その後シジュンは、きっぱりジュアと決別し前を向いて生きようと決意する。

2人は「私たち幸せだったね」と言って、涙を流しながらも笑顔で別れた。

ーー

ギョムはやっとジュンの部屋に入り、荷物を整理し始める。

するとシャツのポケットから、タバコが出て来た。

全く知らなかった兄の一面を知ったギョムは、「ムビバー」にあったボトルキープのお酒を飲んで、吸った事のないタバコを吸ってみた。

ーー

…ジュンがそばに来て、むせるギョムに向かって「こうやって吸うんだよ」と教える。

ギョムは泣きながら「兄さんの事、何も知らないからたまには夢に出て来て。たまには遊んでよ」と言った。

ジュンは優しく微笑み「そうだな」と言って抱き寄せる。

ギョムは「兄さん、僕はもう大丈夫だよ」と伝え泣いた。

…ギョムは兄の温もりを抱きながら、安らかな顔で眠っていた。

ーー

1年半後。

マ監督が「若者の支援をしたい」と言って出資し、ムビはジュア脚本の映画を完成させた。

しかし映画よりも音楽が注目され、ついにシジュンが有名になる。

それに触発されたジュアも、脚本家として努力を重ねつつ、変わらずシジュンの曲を聴いていた。

映画評論家を辞めたギョムは就活をしているが、いつものようにふざけながら面接をするため、うまくは行っていない。

映画も観なくなったが、ムビの撮影現場には付いて来たりしていた。

ギョムとムビは様々な映画を好む。

しかし2人にとっての最高傑作は、やっぱり恋愛(ロマンス)ものだった。

beersy
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シジュンのぐちゃぐちゃになっての号泣シーン、胸が苦しくて張り裂けそうでした!

お互いのためにはこれで良かったのでしょうけれど、やっぱり戻って幸せになって欲しかったし、成功して一人前になったシジュンは、またジュアに告白するんじゃないかな、などと想像しています。

ギョムのように正直に申しますと、ギョム&ムビのロマンスよりも、ジュアのストーリー、シジュン&ジュアのストーリーのほうが印象的なドラマでした!

 

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beersy

ビール党のアラフォーで二児の母beersy(ビアシィ)子ども就寝後、夜な夜なテレビを付けては夫婦で動画視聴。仕事や家事から意識を飛ばすのが得意技。アクション好きだが、雑食性で何でも鑑賞するタイプ。しかしその実態はただの筋肉好き。いつかシルヴェスター・スタローンに会うのが夢であり、それゆえ筋トレを欠かさない(嘘) 私の記事を通して、筋肉好きの読者様が増えたら嬉しいです(?)