2024年9月13日に公開された、Netflix映画『武道実務官』
韓国のアクション・コメディ。
正義感の強い武闘家の男が、凶悪犯の再犯を阻止すべく「武道実務官」として立ち向かう。
主演:キム・ウビン(『相続者たち』『MASTER/マスター』)
出演:キム・ソンギュン(『奈落のマイホーム』『ソウルの春』)
監督:キム・ジュファン(『ディヴァイン・フューリー/使者』『マイ・ハート・パピー』)
筋肉を堪能出来るアクション映画が大好物のbeersyです!
この映画が配信されるのをずっと待っていました…。
予想通り面白い!ですが、無くならない凶悪犯罪に対しての憤りも感じる作品でした。
この記事では、Netflix映画『武道実務官』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介します!
『武道実務官』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 5
- サプライズ度
- 4
- 話題性
- 4
ガンを克服し、精力的に活動されているキム・ウビンの主演作品。
彼の相棒役が、韓国のザキヤマ(と筆者が勝手に思っている)、キム・ソンギュンという事で、思い切りコメディを予想していましたが…。
出て来る凶悪犯達が、ま〜〜〜胸糞悪い。
「凶悪犯達の再犯」しかも「性犯罪」に焦点をあてたストーリーで、子どもがいる筆者にとっては恐ろしく、また腹立たしい内容でした。
韓国でも後を絶たない犯罪らしいのですが、日本でも数多く起きているので他人事ではありません。
そんな悪党共を、ウビン演じるジョンドがバッタバッタと倒してくれますよ!!
ソンギュン演じる、相棒ソンミンとのやり取りにもほっこり。
肉体を駆使した戦闘シーンは迫力満点で、ラストはスカっとする作品ですが、上記の通り胸糞エピも多いので少々注意です。
カテゴリーはアクション・コメディですが、コメディよりもアクションのほうが強く、また社会風刺もピリっと効いていて見応えのある作品でした!
以下より重要なネタバレを含みます。
『武道実務官』のネタバレ
武道実務官という仕事
イ・ジョンド(演/キム・ウビン)は、柔道や剣道、テコンドーなどの格闘技と、eスポーツを極めた男。
ある日、電子足輪を付けた凶悪犯と戦い、刺されてしまったチョという男性を助け、ソウル中部の「保護観察所」から表彰された。
電子監督課・保護観察官チーム長のキム・ソンミン(演/キム・ソンギュン)によると、再犯率の高い保護観察中の犯罪者には電子足輪を付けてGPSで監視し、何か問題が起こると、テコンドー・剣道・柔道・合気道いずれかの3級を取得している「武道実務官」が駆け付け、対処すると言う。
ソンミンはジョンドに、武道実務官の一人であるチョ主任が負傷してしまい人員が少ないので、彼が回復するまでの5週間、穴埋めに働いてくれないかという打診をした。
父の店の配達を手伝っていたジョンドは、突然の事に戸惑いつつも、父や友人に背中を押され、新たな道を拓くきっかけになると思い承諾した。
ーー
仕事内容は、犯罪者の足輪のGPSを交代制で24時間チェックし、バッテリーが30%になると電話をして、充電するように優しく伝える事。
そして、もし言う事を聞かなかったり、不審な動きをしたら出動するというものだった。
ジョンドは初めて着る防刃ベスト、スタンガンなどに興奮しながら、見事な腕前を披露しつつ犯罪者を捕まえて行く。
ソンミンはジョンドを称え、ジョンドの友人達(作家(演/カン・ヒョンソク)・湿気(演/キム・ヨハン)・ミミズ(演/??)と呼ばれる3名)と共にサムギョプサルを食べに行き、「自分は幼い頃事故に遭い、警察官に助けてもらってこの仕事に就こうと決めた。しかしその事故の影響で、足に障害を負ってしまい走れないので、保護観察官になったんだ」と打ち明ける。
彼は、保護観察中の犯罪者に対しても優しく、相手に寄り添うような言葉で説得をするため、真面目に更生しようとしている者の味方なのだ。
ソンミンとすっかり意気投合したジョンド達は、彼を「兄貴」と呼び慕った。
ジョンドの華麗なる武道の数々に惚れ惚れ〜。
正義感の強い人は危険にも曝されやすいですが、果たしてどうなるのか。
そして、こんなGPSあったら良いのになと思いました。すぐ取れちゃいそうだけど…。
極悪犯の出所
多くの少女に性的暴行をして服役していた、カン・ギジュン(演/イ・ヒョンゴル)が11月に出所する。
少人数で多くの犯罪者を見ている監察官達は、極めて再犯率の高いこの凶悪犯を、どう監視して行くかで悩んでいた。
すると、日々やり甲斐を感じていたジョンドが「この仕事を続けたい」と申し出て、ソンミンの相棒としてカンを監視する事になる。
現場復帰したチョとも再会し、改めて身を引き締めた。
ーー
出所したカンが早速動き出したため、ジョンドが追跡する。
一方でソンミンとチョは、別の危険な性犯罪者が電話に出なかったため、そちらを追う事になった。
カンは、ダークウェブで動画配信をしている謎の男(演/カン・スンホ)に「少女を襲っている動画を撮らせてくれれば、10分間につき1000万ウォン払う」と持ちかけられていた。
男はミンジュという少女を捕まえ、廃ビルの中でカンが暴行を加える様子を撮影しようとする。
ーー
ジョンドはカンらの企みに気付き追っていたが、屈強なヤクザ達に囲まれてしまう。
それでも大勢を倒して行き、ボロボロになりながらカンをも倒して、拘束され泣いているミンジュを見つけた。
しかし背後から、起き上がったカンがジョンドの腹を刺す。
直後に警察が駆け付けたが、カンは逃走してしまった。
一方、ソンミンとチョも凶悪犯に嵌められてしまい、大勢から攻撃を受け倒したものの、重傷を負い気を失う。
ーー
病院で目覚めたジョンドは、ソンミンが首の骨を折る重傷を負った事、そしてチョが脳死状態に陥り、臓器提供の意思表示をしていたため命を落とす事になったと聞く。
また、お礼を渡しに来たミンジュの伯母からは、「ミンジュは助かったものの、怯えて家から出られない状態になっています。でも、あなたの話をすると前向きになるんですよ。本当にありがとうございました」と言われ、ミンジュからの感謝が綴られた手紙を渡された。
ソンミンは「これ以上は危険だから、あとは警察に任せよう」と言うが、闘志に燃えるジョンドは、友人達(作家・湿気・ミミズ)と共にカンを捜索する事にした。
チョ主任!!!
誰かが命を落とすとは予想していましたが、見た目も心もイケメンだったからなお悲しい…。
謎の男役は、ネトフリドラマ『マイ・デーモン』で悲しきサイコパス・ドギョンを演じた、カン・スンホ!
ここでもかなりヤバい人相の変態になり切っていました。相変わらずの鋭い眼光、ゾっとする…。
ジョンドが選んだ道
ジョンドはカンを負っていた際、怪しい車を見かけていた。(その中で、カンと謎の男が取引をしていた)
ネットに精通している湿気と湿気の兄が車両照会をし、所有者であるキム・ミヌクの住所を見つけ出す。
一方で、作家とミミズは防護服や工具等を揃えていた。
そして無理やりキムの家に押し入ると、パソコンから子供達が襲われている動画が大量に見つかる。
怒りを抑えきれないジョンドは、キムの目にスタンガンを当ててしまうが、ミミズが「失明したくなければ、カンの居場所を言え」と脅した。
キムは「カンに渡したクレジットカードがある。スマホにメールの履歴もある」と吐いたので、ジョンド達は「大量のポルノ動画を持っている男がいる」と警察に通報。
すぐさまカンが持っているカードの利用履歴等を調べ、潜伏しているであろう宿をいくつか見つけ出した。
ーー
ジョンド達がカンを追っていると知ったジョンドの父は、「お前は刺されたんだぞ?あとは警察に任せなさい!」と止める。
しかしジョンドは「あの日俺が救った10歳の子は未だに外に出られない。今も救いの手を待っている子がいるかもしれない。警察は頑張ってるけれど、俺も知ってしまったからには頑張りたいんだ!」と説得した。
父は涙を浮かべながら観念し、「気をつけるんだぞ」と言って息子達を見送った。
ーー
そしてついに、ジョンド達はドローンを駆使しカンを見つけ出す事に成功。
ジョンドは強固な防刃服を着てたった一人でそこへ乗り込み、カンの仲間達を倒して行った。
そして最後に、アジトから逃げ出していたカンと対峙する。
しかし、もつれ合い倒れ込んだジョンドは、カンに殴打され意識が遠のいて行く。
そこを湿気がドローンで攻撃し、形勢逆転したジョンドはやっとの思いでカンを倒した。
ーー
ジョンドと作家・湿気・ミミズは、韓国大統領から表彰される。
ミンジュも駆け付け、ジョンドに花束を渡しながら「もう大丈夫だよ」と微笑んだ。
ーー
しかし、その後も凶悪犯達の再犯は後を絶たない。
ジョンドはソンミンと共に、今日も再犯を阻止すべく出動している。
あまりにも簡単にカンの居場所が分かってしまい拍子抜けしたものの、このスピード感が観やすいポイントかもしれません。
ストーリーが複雑ではないので、理解しやすくサクっと鑑賞出来ました!
それでも、若干の胸糞悪さは残る…。
カンや他の者達が傷付けて来た人々は、これからずっと苦しむ事になるのですよね。
それを思うと、映画だとしてもやりきれない気持ちになりました。
ラストはなんだか続編がありそうな雰囲気だったので、情報を追って行こうと思います!
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