映画『バイオレント・ナイト』をネタバレ解説。やる気ゼロのサンタが、強盗に捕らわれた家族を救い出す！

 2022年12月2日にアメリカで、2023年2月3日に日本で公開された、ユニバーサル・ピクチャーズ映画『バイオレント・ナイト』

アメリカでスマッシュヒットを記録した、アクション・コメディムービー。

酒に溺れやる気のないサンタ。

プレゼントを配る最後の年にしようと思い入った豪邸で、強盗と鉢合わせ。

一人の少女に心動かされたサンタは、「悪い子」にお仕置きをする！

主演：デヴィッド・ハーバー（『ストレンジャー・シングス』シリーズ、『ブラック・ウィドウ』）

監督：トミー・ウィルコラ（『セブン・シスターズ』）

beersy

サンタクロースは早々に信じなくなり、夢の無かったbeersyです！

予告だけでも面白そう〜と思って視聴しましたが、あまりのバイオレンス具合に驚き。

しかしサンタの「本当の姿」が描かれていて、ちょっぴりファンタジーで、温かい作品でした！

この記事では、Netflix映画『バイオレント・ナイト』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介します！

『バイオレント・ナイト』の評価＆感想

+ 評価について

感動度：
映画が観客の心にどれだけ響くか、感動の深さや涙の数を評価する。

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脳トレ度：
物語の複雑さや、観客が考えるきっかけを与えるか、推理や考察が必要かなどを評価。

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再観賞度：
何度も見返したくなる魅力があるか、2回目以降に新しい発見や解釈ができるかを評価。

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サプライズ度：
期待を裏切る展開、驚きのエンディング、斬新な演出など、映画全体のサプライズ要素を評価。

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話題性：
人々の間でどれだけ話題になるか、SNSでのシェアや友人・家族との会話のタネになるかを評価。

ストレンジャー・シングスの筆者推しキャラであるホッパーが、そのままサンタクロースになったような映画。

ぶっきらぼうで下品だけれど、ちょっとマヌケで心には熱いモノを持っています！

所々にギャグが散りばめられているのですが、戦闘アクションシーンも魅力的。

製作会社である87ノース・プロは、業界屈指のド迫力アクションを手がける会社で、戦闘シーンに慣れているデヴィッドも、相当鍛えてこの作品に挑んだそうです。

そしてエグさもすごい！

まさに「バイオレント・ナイト」で、血まみれの殺戮シーンが多々出て来ます。苦手な人は薄目でどうぞ…。

それでもラストには、ほっこりして温かい気持ちになりますよ♪

クリスマス映画ではありますが、子供向きではなく大人が楽しめる作品です。

随所に『ホーム・アローン』のパロディが出て来るのも爆笑でした！

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『バイオレント・ナイト』のネタバレ

引退を決意したサンタクロース

イギリス・ブエストル、クリスマスイブの日。

場末のバーでは、サンタ服を来たおじさん（演／デヴィッド・ハーバー）が酒を飲みながら愚痴っている。

そのサンタは本物で、長年子供達にプレゼントを配って来たが、近年やり甲斐を無くし今年でサンタを辞めようとしていた。

なぜなら最近の子供達は、金やおもちゃ以外のものをせびり、夢が無いからだ。

魔法の巻物には、子供達の名前と生活態度が書かれているが、その仕組みは分からない。

サンタは重い腰を上げ、トナカイが引くソリに乗り、酒を飲み酔っ払いながらプレゼントを配り始める。

ーー

一方、超富裕層のライトストーン家。

ファミリー企業の社長、ガートルード・ライトストーン（演／ビヴァリー・ダンジェロ）の息子であるジェイソン（演／アレックス・ハッセル）は、妻のリンダ（演／アレクシス・ラウダー）、娘のトルーデイ（演／リア・ブレイディ）と別居中だ。

しかしトルーデイの「家族で一緒に過ごしたい」という希望で、リンダは渋々ライトストーン家にやって来た。

ジェイソンには姉のアルバ（演／エディ・パターソン）がいるが、その息子・バートルード（演／アレクサンダー・エリオット）は何をしてもガートルードの力でもみ消され、アルバの夫はアルバを好いているふりをして資産を狙っている。

しかしトルーデイは、スれることなく良い子に育っており、サンタクロースを信じる心の綺麗な子供であった。

彼女は、ジェイソンにもらったトランシーバーで「何もいらないから、パパとママに仲直りして欲しい。また一緒に暮らしたい」とサンタに願う。

ーー

やる気のないサンタは、ライトストーン邸に着くと高級な酒をあおり、マッサージチェアに乗って爆睡していた。

すると、突然銃声が聞こえ飛び起きる。

実は何人もの強盗が屋敷の使用人として入り込んでおり、大勢のSPらを殺してガートルードの資産を奪おうとしていた。

サンタは強盗の一人に見つかったものの、腕っぷしの強さを見せ倒して、なんとか逃げようとする。

しかし、銃声に驚いたトナカイはサンタを待たず脱走し、夜空の彼方へ…。

サンタは絶望しつつ歩いて逃げようとしたが、窓から家の中を見ると、強盗に威嚇され怯えているトルーデイの姿を見て引き返した。

beersy

トナカイも可愛いし、とてもファンタジーな世界なのに…。

前半、あまりにも下品で「うわ〜」と思いつつ、笑ってしまいました！

サンタクロースも人？なのかと思わせる、夢のない始まりです。笑

隠された3億ドルとサンタの過去

強盗グループのリーダーであるスクルージ（演／ジョン・レグイザモ）によると、ライトストーン邸の地下には、“石油の流れを止めない潤滑油として、政府から中東の悪の領袖に密かに送られた裏金、3億ドル”が隠されていると言う。

その大金は戦争の混乱で消えたと思われていたが、その金をライトストーンが盗み、隠し持っているのを知っていると言った。

ーー

サンタは、魔法によってプレゼントが出て来る大きな袋を駆使し、強盗達を倒して行く。

すると強盗が持っていたトランシーバーから、トルーデイの「サンタさん、助けて」という声が聞こえて来て、「大丈夫だ。任せろ」と答えた。

しかしサンタは戦闘で重症を負っており、強盗達は監視カメラで彼の存在を把握している。

スクルージは、トランシーバーで「お前は誰だ。邪魔をするな」と脅すが、サンタは「悪い子はおしおきだ。サンタが街にやって来たと伝えろ」と言い放った。 

ーー

もちろんサンタの存在など信じないスクルージは、「お前が雇ったサンタは何者だ」とガートルード達を脅す。

その後ジェイソンが拷問されそうになり、トルーデイは「サンタさんが迎えに来てくれるのよ！」と言った。

しかし、ジェイソンは娘が危険にさらされると思い「サンタはいない！実は、プレゼントも親が買ってるんだ 」と話して彼女の夢を壊してしまった。

ーー

サンタが自力で傷の手当をしていると、逃げ出したトルーデイがトランシーバーで「パパがサンタはいないって言った…」 と話しかけた。

サンタは「でも、信じる子にはまだ届けてる。それは魔法で分かるが、仕組みは分からないんだ。君の願いを覚えているよ」と優しく諭す。

さらにトルーデイが「パパとママの仲は直せる？」と聞くと、サンタは自分の指輪を見ながら「それは難しい。愛する人には魔法は効かないものさ」と呟いた。

そしてサンタは、自身の過去を話し出す。

実は彼はニコムンドという略奪者、悪党の戦士で、「脳天潰し」と呼ばれるハンマーを持って多くの人を殺していた。

「私は強欲だった。悪い子リストのトップだ」と聞いたトルーデイは、「あなたはプレゼント以上のものをくれた。だから私はサンタさんをずっと信じているの」と言って慰めた。

ーー

サンタはトルーデイを救い出そうとするが、強盗達に見つかり拘束されてしまう。

「俺はサンタだ」と言う彼に、スクルージは「自分の父親は失業したため何もしてくれず、クリスマスには嫌な思いをして来た。そして楽しそうにパーティーをしている隣家に忍び込んだ際に、そこのお爺さんを死なせてしまって、人生がめちゃくちゃになったんだ。クリスマスなんて無ければ良い」と、クリスマスに対する恨みを明かした。

それを聞いたサンタは「贈り物は渡せても人生には関われない。すまなかった」と伝え、スクルージの部下達には今まであげてきたプレゼント名を挙げた。

手下達は、自分達の名前と思い出の品を言われ「なぜ知っているんだ、本物なのか？」と動揺したが、スクルージは頑なに信じずサンタを殺そうとする。

間一髪、サンタは魔法を使って煙突から逃げ出す事に成功したが、更なる追手(ガートルードを裏切った救出部隊)が現れるのを発見し、万事休すとなって諦めた。

しかしトルーデイは「諦めないで願うのよ」と励まし、サンタは指輪を外して「もう一度妻に会って愛してると伝えたい」と願う。

すると指輪が転がり、その先にハンマーがあるのを発見した。

サンタはハンマーを振りかざし、次々と悪党達を殺して行った。

そしてついに、一人で映画『ホーム・アローン』さながらの仕掛けで敵に応戦していたトルーデイの元に辿り着き、無事にリンダの元へ届ける事に成功した。

beersy

サンタの過去が語られました。

けれど、悪党からどうしてサンタクロースに転身したのか？？

妻とは何があったのか？

続編を匂わせる展開になっていますね！

奇跡の魔法

スクルージが金庫を開けると、3億ドルはすでに無くなっており、実はジェイソンが盗み出していたと発覚する。

彼はガートルードにこき使われていたので、仕事を辞め家族で金を持って逃げ出そうとしたらしい。

ジェイソンとガートルードはスクルージに脅され、金の隠し場所へと向かったが、金の在処を知ったスクルージは全員を殺すと宣言。

そこへ銃を持ったリンダとサンタが現れ、力を合わせて敵を一網打尽にする。

ジェイソンも非力ながら戦い、リンダとの間にあった壁が無くなって愛を再確認した。

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一方サンタは、奪われた金を取り戻しに行くが、スクルージが立ちはだかる。

サンタが落とした巻物を見て、彼が本物のサンタだと知ったスクルージは「お前を殺してクリスマスを終わらせる」と凄んだ。

二人はフラフラになりながら戦い続ける。

そしてやっとの思いでサンタはスクルージを倒したが、残っていた強盗に何発も撃たれて倒れてしまう。

その後その強盗は、たまたま銃を手に入れたガートルードが殺し、悪党はいなくなった。

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トルーデイ達が駆け付けたが、サンタは静かに息を引き取ってしまう。

ジェイソンが「この人が誰であろうと、娘と家族を救ってくれた勇敢な恩人だ」と言って称えると、トルーデイが泣きながら「この人は本物のサンタクロースよ！ずっと信じていたし、これからも信じ続けるわ」と言った。

それを見ていたガートルード、アルバ、バートルードも「僕も、私も信じる」と伝え、家族の絆がひとつになった。

すると、クリスマスの奇跡が起こりサンタは息を吹き返す。

トルーデイは大喜びでサンタを抱きしめた。

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トナカイが迎えに来て、トルーデイ達とサンタの別れの時が訪れる。

サンタはトルーデイに「ずっと信じてくれてありがとう。どんなにクリスマスが大事かを思い出した。自信が戻ったよ。メリークリスマス！」と言って、夜空へ飛び立った。 

beersy

涙腺崩壊オバですが、本作に至っては「きっと生きているだろう」と思い、かろうじて号泣は回避しました。笑

「生き返ったのは仕組みの分からない魔法」というご都合主義な展開も、このような温かいラストだとしっくり来ますね！

続編が企画されているそうなので、とっても楽しみです♪

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こちらはグロくないので、ぜひお子様とご一緒に！