2023年9月8日に日本で公開された映画『ドラキュラ デメテル号最期の航海』
デメテル号の船長が残した航海日記には、ある魔物との壮絶な戦いが記されていた。
ブラム・ストーカーの古典ホラー小説『吸血鬼ドラキュラ/第7章・デメテル号船長の航海日誌』を原作とした、アメリカのホラー映画。

採血の注射器をガン見しがちなbeersyです!
ホラーが苦手の癖に、こりゃあ怖そうな吸血鬼ムービーだ…と思いながら視聴。
そして不気味で静かな恐怖を味わいました。怖い眠れない!
この記事では、映画『ドラキュラ デメテル号最期の航海』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします!
『ドラキュラ デメテル号最期の航海』の評価&感想
- 感動度
- 3
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 4
- サプライズ度
- 4
- 話題性
- 4
つい先日、ネトフリで解禁されたドラキュラ・コメディ映画『レンフィールド』を観たばかりで、あまり深く考えずに観てみましたが、これが中々面白くて怖過ぎた!!
謎の航海日誌、不吉な前兆、不気味に「航海の無事を」と祈る港のおじさん達…。
オープニングからゾワ〜っとする仕掛けがたくさん散りばめられていて、再視聴するとより深くこの作品を堪能する事が出来ました。
そして無慈悲な、本当に悲惨な描写があって、心をえぐられましたね。
え!そこそうしちゃうの!?イヤァー!!!…と叫びたくなりました。
最後まで観てもスカっとはしないです。とにかく悲しくて、切なくて、可哀想で。
でも続編がありそうな雰囲気で終わったので、ワクワクする気持ちは残りました!
本作の主演は『ウォーキング・デッド』『6アンダーグラウンド』のコーリー・ホーキンズ。
クールな目つきが素敵な俳優さんですが、今回はアクションが出来なそうな医師役。
それでも無骨に、ドラキュラと対峙する姿に心を打たれました。
原作も読んでみるとさらに楽しめそうです。
以下より重要なネタバレを含みます。
『ドラキュラ デメテル号最期の航海』のネタバレ
得体の知れない魔物
1897年8月6日、イギリス・ロンドン。
座礁した船・デメテル号から、航海日誌が見つかる。
生存者はおらず「神はデメテル号を見放した。我々はあいつらを止められなかった」と書かれていた。
ーー
デメテル号が発見される4週間前。
1897年の7月6日、デメテル号はブルガリアに入港する。
行き先はイギリス・ロンドンだ。
クレメンス医師は、エリオット船長の息子・トビーを事故から助けた事で乗組員となる。
積荷である木箱を多く運び終えたデメテル号は、ロンドンを目指して航海に出た。
この仕事は実入の良いもので、エリオット船長はこの航海を最後に引退し、航海士のヴォイチェクに船を託すと語ていた。
ーー
しばらくすると、突然積荷の木箱が開き、密航者の若い女性が現れたが瀕死の状態だ。
エリオットは手当をしたが、別の木箱からは「何か」が這い出ていた。
その直後、船の中にいた家畜が全て死んでしまう。
さらに、たくさんいたネズミが一匹残らず消えており、船員のオルガネスは、夜中に何かがいるのを目撃した。
エリオットは「私は科学と自然しか信じない」と言ったが、悪天候も相まって、船員達は「この船には魔物がいる」と怯え始める。

色々なドラキュラ映画を観て来ましたが、普通に見た目がキモチワルイ。
エリオット船長は最後の航海なのに、無事に帰る事は出来るのか。もうフラグのようですが。
そしてわんこがやられちゃうの、本当に辛かった…。
感染
ついに最初の犠牲者が出た。
船員の1人が、魔物に首を喰われ殺されたのだ。
しかし死体は無くなっており、甲板には血の海だけが残っている。
すると、クレメンスが輸血で助けた女性・アナが目を覚まし、クレメンスに「私は山の上に城がある村で育ったけれど、親が取引をしてその城に住まわされた。そこの主人は人間の血を吸う。そいつの名は〝ドラキュラ〟よ。この船にいる…もう逃れられない」と語った。
アナの身体には無数の酷い傷跡があり「私を喰らうためにここに連れて来たのよ」と明かし、クレメンスは言葉を失う。
ーー
7月24日。
夜、船員がまた襲われ1人死亡。
それを目撃し、自らも襲われたオルガネスは一命を取り留めたが、何かに取り憑かれトビーを襲う。
クレメンス達が駆けつけ取り押さえたが、トビーはドラキュラに首を噛まれてしまった。
オルガネスを甲板の柱にくくりつけたが、朝日が昇ると彼の体は炎に包まれる。
クレメンスは「トビーも同じ事になるだろう」と予想し、そうなる前にドラキュラを退治しようと考えた。
木箱を調べると荷札を発見し、ドラキュラの館の場所を知る。
しかしその夜、救命ボートで逃げ出そうとした船員が殺された。
ーー
翌朝トビーの呼吸が止まってしまい、クレメンス達は海に葬ろうとしたが、エリオット船長が「今、動いた!やめてくれ!」と言ってトビーの遺体が入った袋を開ける。
するとトビーは目を開けたが、やはり感染しており、身体が燃え盛る中エリオット船長に襲いかかった。
船員が船長を引き離し、クレメンスがトビーを海に投げ入れる。
幼いトビーは黒焦げになって、海の中へと沈んで行った。

トビーだけは!きっと助かると思っていたのに、本当に動物子供がエグい死に方をしていて、観ていてしんどくなりました。
アナはどうして感染しないのだろう?
戦い
ロンドン到着まであと1日となり全員殺されると考えたクレメンスは、ドラキュラもろとも船を沈め、人間は救命ボートで脱出しようと計画を立てる。
船長とヴォイチェクは船を捨てる事に難色を示したが、覚悟を決めた。
しかし、なんとその夜ドラキュラは羽を羽ばたかせ、まずは銃で狙っていた船員とヴォイチェクを襲う。
さらにエリオット船長も襲われ、トビーと船を想いながら息絶えるのだった。
ーー
残ったクレメンスがついにドラキュラと対峙し「私はお前など恐れない!」と言い放つが、ドラキュラはニヤリと笑って首筋に爪を滑らせる。
すると、アナが銃でドラキュラを何度も撃った。
しかしドラキュラは銃弾をもろともせず襲いかかり、アナの血を貪る。
クレメンスがまた倒そうとするが反撃され、万事休す…と思った瞬間、アナが機転を利かし帆のロープを切った。
するとドラキュラは、落ちて来た支柱とマストに挟まれ動けなくなる。
その隙にクレメンスとアナは海に飛び込み、デメテル号は海岸に乗り上げた。
ドラキュラは支柱を払い、雄叫びを上げていた。
ーー
朝日が昇る頃、クレメンスとアナは無事に海岸の近くまで漂流する。
しかしアナは感染が始まっており、クレメンスが助けようとするが「輸血しても遅らせるだけ。ごめんなさい、分かっていたの。でも私はあれになりたくない。今まで私の人生は村人とアイツが決めて来たけれど、最期は私が決める」と言って微笑む。
そして1人海原へ戻り、朝日を浴びて燃えゆくのだった。
ーー
ロンドンでは、座礁したデメテル号を「幽霊船」と呼び「生存者はいなかった」と書かれた新聞が配られる。
助かったクレメンスはパブに行き、ドラキュラの棲家である「カーファックス屋敷」について店員に聞いていた。
馬車で二時間ほどらしいので、その夜はパブで過ごす事に。
無惨に散って行った仲間達を想っていたが、杖を叩く音がして振り向いた。
するとそこに、ドラキュラが…。
ドラキュラは一瞬にして外へ出て行き、クレメンスは追いかけながら「命を捧げた者たちに誓う。この害悪を消し去り、地獄に送り返す事を」と決意するのだった。

アナの最期が切ないし、死に方も衝撃的。燃えるの怖いよ…。
そしてドラキュラが目の前に!追いかけるクレメンス勇気ありすぎ。
日中襲えばなんとかなるのかしら?棺を開けてしまうとか?
続編がありそうなので、ちょっとワクワクしながら待つ事にします!
『ドラキュラ デメテル号最期の航海』が好きな人にオススメの映画
映画『ドラキュラ デメテル号最期の航海』が好きな人にオススメの、得体の知れないホラー映画はコチラ!
ブレア・ウィッチ・プロジェクト
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の公式予告が無かったので、続編の「ブレア・ウィッチ」を貼りました。
懐かしい!と思った方も多いのでは?
あの頃に観たからこそ怖かった映画なのですが、やっぱり「敵」が何なのか最後まで分からなくて、不気味映画の中では上位に来るのではないかと思います。
画面酔いしやすい方は要注意!