2024年12月13日公開の映画『クレイヴン・ザ・ハンター』は、マーベルコミックの人気ヴィラン「クレイヴン」を主人公に描かれたダークアクション映画。後にクレイヴンと名乗るようになるセルゲイ(アーロン・テイラー=ジョンソン)が、人間を標的とする“ハンター”として行動するのが主な物語です。初のR指定マーベル映画として、過激なバイオレンスアクションが話題を集めています。
クレイヴン・ザ・ハンター
- 未体験
- 4
- 感情移入
- 3
- 再鑑賞
- 3
- 予測不可
- 4
- サウンド
- 4
主人公の生い立ちに驚きつつ、弟を大事にするのが良いな…アクションも容赦無くてすごい!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
『クレイヴン・ザ・ハンター』は人気?どんな人が観ている?
川崎の映画館に午後の回上映を観に行きました。男性のお客さんが8割ほどでしたね。席の埋まり具合が半分以下だったので人気作品とはならないかも…R指定があるため、サクッと人が殺されていく演出は人を選ぶかもしれません!
逆に激しいアクションを大画面で見て、大きな音と共に楽しみたい人にはおすすめですよ!
以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
セルゲイとライオン
セルゲイと弟のディミトリは裏社会を支配する父・ニコライに呼ばれて家へ。父は兄弟と共に狩りに行き、セルゲイは巨大なライオンと対峙…父が銃でライオンを撃ちますが、セルゲイは瀕死の重傷を負います。
セルゲイがライオンに運ばれているのを見つけたカリプソは、祖母からもらった特殊な薬をセルゲイに使い、セルゲイは病院で目を覚ました。
セルゲイは父の元を去ることを決め、ディミトリに別れを告げた…そこから10年以上離れて暮らし、悪党を狩る「ハンター」として名を広めます。悪党の男を殺すためロシアの収容所にて”狩り”を成功させました。その後、カリプソを見つけて話をし、今後も悪党を狩ると伝えるのです。
セルゲイがロシアの収容所に囚人として潜入する映画の冒頭。後に、囚人と入れ替わっていたと分かりましたね。収容所の悪党を殺すため、スムーズに狩りを済ませるのが見ものでした。
学生の時にライオンに襲われることになり、「クレイヴン」と名乗って狩りをしていく展開はワクワクしました!一方で、罪のない動物が金儲けのために殺されたり、そのための武器が出回っていたりと、ダークな設定にはハラハラさせられます。
ディミトリ
セルゲイはディミトリの誕生日を祝いに行き、彼に誘われて食事へ。ディミトリは自身の弱さに悩んでいましたが…そこに父が来てセルゲイと話をします。
その夜、セルゲイは外で寝て、起きたらディミトリがいない…外を見ると男たちがディミトリを車に押し込めており、セルゲイは急いで追います。
車に投げ出されそうになりつつも、最終的にはヘリコプターで逃げられてしまいました。セルゲイはカリプソに会いに行き、ディミトリをさらった男の特徴を伝えます。彼女は情報屋から男たちの居場所を聞き、セルゲイはその場所に急ぎました。
セルゲイはディミトリを父の元に置いてきてしまったことを悔いているようでしたね。現に、父の命を狙う輩との争いのせいでディミトリも危うい目に…彼の店(クラブでしたかね)で争いが起きた際にはピアノの下で怯えるばかりだったのが印象に残ります。
セルゲイは母のことを思い出してしまうようでしたね。恐れや弱さについて、父の言葉と共に考えさせられましたが…ロシアのマフィアだからこその生き様を感じさせます。
車を追うセルゲイの身体能力、敵を密かに殺していく姿なども必見でした!ライノはディミトリを囮にしてセルゲイの命を狙い、暗殺者もまたセルゲイを殺すことに執着しているという展開も見ものです。
戦い
セルゲイは罠にかかって殺されそうになる中、カリプソも狙われると考えて合流。自身に使った薬について聞いているとライノから電話があり、ディミトリが生きているとわかりました。
セルゲイはディミトリを助けに向かうと、ライノの手下が多数…セルゲイは彼らを殺していきますが、暗殺者によって窮地に陥ります。そこにカリプソが矢を放ち、薬を使ってセルゲイを助けました。
セルゲイはライノを追い、車ごと破壊しようとしますが…ライノは姿を変えてセルゲイと戦いました。セルゲイはなんとかライノを倒し、ディミトリを助けたのです。
その後、狩り中の父の元に行ったセルゲイ。ライノにセルゲイのことを知らせたのが父だとわかり、熊に襲わせて殺したのです。
1年後、セルゲイはディミトリの誕生日を祝った際に本心を聞きました。彼がカメレオンのように姿を変えられるようになったこと、父の仕事を継いだことなどを知り、セルゲイは彼を止めたいと思いましたが…物語はここで終わります。
ライノは身体をサイのような強靭な身体に変えて戦い、セルゲイよりも強い!というのも、セルゲイの攻撃が通らないという感じでしたね。水牛の群れを使ってなんとかライノに勝つという戦いは手に汗握りました。
ディミトリとの関係は良くない方向に向かってしまいましたが…彼のことを思うと必然的だったかもしれませんね。
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以下の2作品もおすすめ!動物的な野性を持つ主人公や“ハンター”の戦いを楽しみたいなら、これらの映画も見逃せません。
モービウス
2022年公開の映画。モービウス(ジャレッド・レト)は不治の病を治すためにコウモリのDNAを使った治療を試みますが、代償としてヴァンパイアのような力と血の渇望を手に入れてしまいます。超人的なスピード・パワー・反射神経だけでなく、コウモリのように飛行する能力を持ちますが…血液への渇きと葛藤する姿が描かれます。
モービウスも「人が獣的な力を手に入れたことで、どう生きるか」がテーマになっているため、『クレイヴン・ザ・ハンター』を見た人におすすめ!クレイヴンがライオンの力を得たように、モービウスも「コウモリの力」を手に入れますが、力に翻弄されていくのが見ものでしょう。
モービウスが街の暗闇を駆け巡りながら敵を追い詰める姿は、クレイヴンの狩りのシーンを思い出させますよ。クレイヴンが“ハンター”なら、モービウスは“夜の捕食者”という感じですね。両者、身近な人物に悩まされるのにも注目です…。
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ウルヴァリン: SAMURAI
X-MENシリーズの人気キャラクター「ウルヴァリン」を主人公にしたスピンオフ映画。舞台は日本で、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)が旧友の依頼で来日しますが、日本のヤクザや忍者たちが絡む壮絶な戦いに巻き込まれることに…。
不死身だったウルヴァリンが「再生能力を失う」という窮地に陥り、激しい戦いが繰り広げられます。
刀や手裏剣といった「和の武器」と、ウルヴァリンのアダマンチウムの爪がぶつかり合うバトルは必見です。異国の文化や風景も魅力の1つで、日本の伝統的な建築物や庭園の中で戦いが行われるシーンは見応え抜群です。
セルゲイが獣のように戦い、狩りをする姿を見て、ウルヴァリンを思い出しましたね。アダマンチウムの爪で敵を容赦なく切り裂いたり、敵の使う刀や手裏剣と戦ったりするアクションが見どころですよ。特に命をかけた1対1の死闘は、セルゲイもウルヴァリンも凄かった!
他にも、ウルヴァリンでは日本を舞台にしている点がポイント。お寺や新幹線で戦うのが見ものです。
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