2022年2月11日公開の映画『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ』。
伝説のジャズ・シンガーのビリー・ホリデイを描いた伝記映画。ビリー・ホリデイの代表曲「奇妙な果実」を基に作られた物語です。
第78回 ゴールデングローブ賞で、ビリー・ホリデイ役のアンドラ・デイが最優秀主演女優賞を受賞しました。
映画『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ』の挿入歌15曲をシーンごとにご紹介します。
ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ サウンドトラック
『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ』で流れた曲とは?
カフェ・ソサエティでビリー・ホリデイが歌うシーン
Andra Day - All of Me
カフェ・ソサエティでビリー・ホリデイが歌うシーンで流れた曲は、Andra Day(アンドラ・デイ)の『All of Me』です。
『All of Me』は、1930年代に発表されたジャズのスタンダード曲で、ビリー・ホリデイ以外にもたくさんのジャズシンガーに歌われています。
冒頭から気分が落ち込む始まりですが、Andra Dayの『All of Me』で気分が一転します。
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ビリー・ホリデイが兵士慰問用レコーディングで歌うシーン
Andra Day - Solitude
ビリー・ホリデイが兵士慰問用レコーディングで歌うシーンで流れた曲は、Andra Day(アンドラ・デイ)の『Solitude』です。
『Solitude』は1952年にリリースされました。
ビリー・ホリデイは、CDで聴くよりもレコードでぜひ聴いてほしいシンガーです!当時のオーディエンスがとても羨ましい。
ビリー・ホリデイが朦朧とする中アイスクリームを買いに行くシーン
Andra Day - Tigress & Tweed
ビリー・ホリデイが朦朧とする中アイスクリームを買いに行くシーンで流れた曲は、Andra Day(アンドラ・デイ)の『Tigress & Tweed』です。
薬で意識が朦朧としているビリー・ホリデイですが、仕草が可愛い。ボロボロの姿でも魅力的とは。
ネイルもランジェリーもしっかりと当時のスタイルで、ヴィンテージ・ファッション好きにはたまりません!
ビリー・ホリデイが刑務所暮らしをするシーン
Andra Day - Break Your Fall
ビリー・ホリデイが刑務所暮らしをするシーンで流れた曲は、Andra Day(アンドラ・デイ)の『Break Your Fall』です。
ビリー・ホリデイのラブソングは、心に響くものがありロマンティックで大好きです。
1人の黒人シンガーを追い詰めるアメリカ政府は怖い。皮をはいだら皆同じ人間だと思いますけどね。
ビリー・ホリデイがカーネギーホールで歌うシーン
Andra Day - Ain’t Nobody’s Business
ビリー・ホリデイがカーネギーホールで歌うシーンで流れた曲は、Andra Day(アンドラ・デイ)の『Ain’t Nobody’s Business』です。
ビッグバンドにビリー・ホリデイ(アンドラ・デイ)、見ごたえのあるステージシーンです!着物風ドレスも素敵!
ファンの期待に応えようとするビリー・ホリデイの姿に、涙が止まりませんでした。
プレズがビリー・ホリデイをクラブに連れて行くシーン
Ray Charles - Hallelujah I Love Her So
プレズがビリー・ホリデイをクラブに連れて行くシーンで流れた曲は、Ray Charles(レイ・チャールズ)の『Hallelujah I Love Her So』です。
かつてNYにあったジャズバーが次々と流れて、おしゃれなワンカットになっています。
生きた音楽とお酒、最高の組み合わせです。
ビリー・ホリデイがジョンのクラブで歌うシーン
Andra Day - Them There Eyes
ビリー・ホリデイがジョンのクラブで歌うシーンで流れた曲は、Andra Day(アンドラ・デイ)の『Them There Eyes』です。
ステージシーンはかっこいいのですが、唐突なラブシーンに驚いて真っ直ぐ観れませんでした。
ビリー・ホリデイは悪い男にハマってしまう体質だったのでしょうか。ろくでもない人ばかりです。
ビリー・ホリデイがクラブ・エボニーから帰宅するシーン
Andra Day - Lady Sings the Blues
ビリー・ホリデイがクラブ・エボニーから帰宅するシーンで流れた曲は、Andra Day(アンドラ・デイ)の『Lady Sings the Blues』です。
案の定男の食い物にされているビリー・ホリデイ。ただただ悲しい。
雨の繁華街のシーンは、ヴィンテージ映画の雰囲気を感じられて、お気に入りのワンシーンです。
殴られた後にステージに立つビリー・ホリデイのシーン
Andra Day - Lover Man
殴られた後にステージに立つビリー・ホリデイのシーンで流れた曲は、Andra Day(アンドラ・デイ)の『Lover Man』です。
自分を大切にしてくれる男はすぐ近くにいるのに、わざわざ暴言暴力のひどい男の元へ行ってしまうのか。自傷行為のようにも思えます。
ホテルの一室でジョンとビリー・ホリデイが会話するシーン
Sister Rosetta Tharpe - Precious Memories
ホテルの一室でジョンとビリー・ホリデイが会話するシーンで流れた曲は、Sister Rosetta Tharpe(シスター・ロゼッタ・サープ)の『Precious Memories』です。
ジョンのクズっぷりには辟易としますね!そしてアメリカ公安のビリー・ホリデイへの執念も恐るべし。
ビリー・ホリデイ楽団がバスでツアーするシーン
Andra Day - Gimme a Pigfoot and Bottle of Beer
ビリー・ホリデイ楽団がバスでツアーするシーンで流れた曲は、Andra Day(アンドラ・デイ)の『Gimme a Pigfoot and Bottle of Beer』です。
ボルチモアでの真っ赤なセットアップが文句なしのパーフェクトなステージ衣装!
ロズリンとミス・フレディのキャラクターが友情に厚く、人間味に溢れています。ミス・フレディのリップスティックのくだりがお気に入りです。
ビリー・ホリデイ楽団がドラッグパーティーをするシーン
Charlie Wilson - The Devil & I Got up to Dance a Slow Dance
ビリー・ホリデイ楽団がドラッグパーティーをするシーンで流れた曲は、Charlie Wilson(チャーリー・ウィルソン)の『The Devil & I Got up to Dance a Slow Dance』です。
ドラッグパーティー中の幼少期の話から「奇妙な果実」のリンチシーンでは、かなりの衝撃を受けました。暗い感情に飲み込まれてしまうシーンです。
メンタルが元気な時に観るのをおすすめします。
リンチを目の当たりにしたビリー・ホリデイがステージで歌うシーン
Andra Day - Strange Fruit
リンチを目の当たりにしたビリー・ホリデイがステージで歌うシーンで流れた曲は、Andra Day(アンドラ・デイ)の『Strange Fruit』です。
『Strange Fruit』は受け継がれていくべき名曲のひとつです。(邦題名は奇妙な果実)
とても怖い曲で、生々しい歌詞がつらい曲ですが、聴き逃してはいけない音楽です。
シカゴのミスターケリーズでビリー・ホリデイが歌うシーン
Andra Day - God Bless the Child
シカゴのミスターケリーズでビリー・ホリデイが歌うシーンで流れた曲は、Andra Day(アンドラ・デイ)の『God Bless the Child』です。
ビリー・ホリデイが心休まった時はあったのでしょうか。空の上で誰にも傷つけられず、安らかに過ごしているといいなと思います。
ビリー・ホリデイとジミーがベッドでゆっくり過ごすシーン
Sister Rosetta Tharpe - Cain't No Grave Hold My Body Down
ビリー・ホリデイとジミーがベッドでゆっくり過ごすシーンで流れた曲は、Sister Rosetta Tharpe(シスター・ロゼッタ・サープ)の『Cain't No Grave Hold My Body Down』です。
自然体でノリノリで歌っているアンドラ・デイがとてもかっこいい!生まれ持った才能ですね。
アンドラ・デイのようにさりげなくブルースをクールに歌えたらなと願うばかりです。
筆者の感想
ビリー・ホリデイ好きの私にとって、今期一番のおすすめ作品です。人種差別について、色々と考えさせられます。
ビリー・ホリデイが生きた時代の過酷さを目の当たりにして、彼女の歌がなぜ心惹かれるメロディーなのかがはっきりとわかりました。アメリカの人種差別の根深さにも恐怖。
アンドラ・デイは、歌声がとても魅力的で新しいビリー・ホリデイを聴くことができました。
ビリー・ホリデイがわからない人は、一度彼女の曲を一通り聴いてからの視聴をおすすめします!私のお気に入り曲は、「Blue Moon」です。秋冬の夜にぴったりの曲ですよ。
サウンドトラック
ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ サウンドトラック