2022年1月14日公開の映画『ハウス・オブ・グッチ』。
2015年の映画「オデッセイ」のリドリー・スコット監督が描くGUCCI創業者一族の騒動を描いた作品です。
パトリツィア役のレディー・ガガは、第79回ゴールデングローブ賞で最優秀主演女優賞にノミネートされました。
映画『ハウス・オブ・グッチ』の挿入歌16曲をシーンごとにご紹介します。
ハウス・オブ・グッチ サウンドトラック
『ハウス・オブ・グッチ』で流れた曲とは?
オープニング
Pino Donaggio - La Ragazza Col Maglione
オープニングで流れた曲は、Pino Donaggio(ピノ・ドナッジオ)の『La Ragazza Col Maglione』です。
マウリツィオは1950年代・1960年代のクラシックなスーツスタイルで、すべてGUCCIのアイテム。一体総額いくらなのでしょうか。
パトリツィアもクラシックなスタイル。これからどう変化していくのか楽しみになるオープニングです。
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パトリツィアとマックスがパーティーに行くシーン
Donna Summer - On The Radio
パトリツィアとマックスがパーティーに行くシーンで流れた曲は、Donna Summer(ドナ・サマー)の『On The Radio』です。
パトリツィアのレッドドレスに釘付けです!周囲が当時流行のディスコ・ファッションの中で、パトリツィアの存在感が際立っていますね。
パトリツィアがバーでマウリツィオに話しかけるシーン
Miguel Bose - Anna
パトリツィアがバーでマウリツィオに話しかけるシーンで流れた曲は、Miguel Bose(ミゲール・ボセ)の『Anna』です。
早速2人が出会ってしまいました。パトリツィアは、マウリツィオのファム・ファタールなのは周知の事実。
パトリツィアとマウリツィオがダンスするシーン
Donna Summer - Bad Girls
パトリツィアとマウリツィオがダンスするシーンで流れた曲は、Donna Summer(ドナ・サマー)の『Bad Girls』です。
パトリツィアの毒が徐々にマウリツィオへ流れていきます。女慣れしていないピュアな坊ちゃんのマウリツィオ。
12時には帰ってしまうマウリツィオに、狙った獲物は離さないパトリツィアがちょっと怖いシーンです。
マウリツィオがパトリツィアの父親の会社で働くシーン
Caterina Caselli - Sono Bugiara
マウリツィオがパトリツィアの父親の会社で働くシーンで流れた曲は、 Caterina Caselli(カテリーナ・カセッリ)の『Sono Bugiara』です。
ロドルフォ・グッチから勘当されたマウリツィオは、レッジアーニ家でお世話になることに。
楽しい毎日を過ごすマウリツィオですが、上流階級の住人が初めての不自由さを楽しんでいるようですね。
パトリツィアとマウリツィオの結婚式のシーン
George Michael - Faith
パトリツィアとマウリツィオの結婚式のシーンで流れた曲は、George Michael(ジョージ・マイケル)の『Faith』です。
レトロなウェディングドレスが素敵なシーンです。本作の中で、唯一心温まるシーンだと思います。
アルドの「こんにちは」の一言にほっこりしました。
パトリツィアとマウリツィオがアルドの誕生日パーティーに参加するシーン
Il Barbiere di Siviglia(Largo al factotum)
パトリツィアとマウリツィオがアルドの誕生日パーティーに参加するシーンで流れた曲は、Il Barbiere di Siviglia(Largo al factotum)です。
『ハウス・オブ・グッチ』は有名なイタリア・オペラ曲が挿入されているので、ちょっとしたシーンでもなんだか気分よく観れます。
荒々しい金持ちたちの道楽も、波風立たずに落ち着いて観れるのは、Il Barbiere di Siviglia(Largo al factotum)のおかげです。
パトリツィアがGUCCIの店舗外でソフィアを見ているシーン
Alice - Una Notte Speciale
パトリツィアがGUCCIの店舗外でソフィアを見ているシーンで流れた曲は、Alice(アリス)の『Una Notte Speciale』です。
豪華な毛皮のコートを身にまとったパトリツィアは、セレブのソフィアを羨ましそうにじっと見つめています。
パトリツィアもいつかソフィアのように、周囲から崇められ、もてはやされたいと願っていたのでしょうか。(ちなみにパトリツィアは存命中)
アルドがパトリツィアとマウリツィオにGUCCIの革工場を紹介するシーン
Bruno Lauzi - Ritornerai
アルドがパトリツィアとマウリツィオにGUCCIの革工場を紹介するシーンで流れた曲は、Bruno Lauzi(ブルーノ・ラウツィ)の『Ritornerai』です。
ファッション好きにはたまらないシーンです!GUCCIのこだわりをちらっと見せてくれるような演出はありがたいです。
アルドお気に入りの牛ちゃんたちがゆくゆくは、GUCCIのビットローファーになるのかと思うと怖いシーンでもあります。
パトリツィアとマウリツィオがNYに移り住むシーン
Eurythmics - Here Comes The Rain Again
パトリツィアとマウリツィオがNYに移り住むシーンで流れた曲は、Eurythmics(ユーリズミックス)の『Here Comes The Rain Again』です。
パトリツィアのわかりやすいはしゃぎっぷりと、ほだされているマウリツィオのアンバランスな関係が面白いです。
すべてパトリツィアの思惑通りに進んでいます。アルド2回目の「こんにちは」にほっこり。
アルドがマウリツィオに新しいオフィスを与えるシーン
Donna Summer - I Feel Love
アルドがマウリツィオに新しいオフィスを与えるシーンで流れた曲は、Donna Summer(ドナ・サマー)の『I Feel Love』です。
GUCCIの経営に携わることになったマウリツィオは、大人げなくGUCCIの店内でハイジャンプです。
マウリツィオ役のアダム・ドライバーの足の長さに驚愕します。私だったらそのままズッコケてしまいそうです。
アルドが脱税で捕まるシーン
Bobby Short - I've Got Your Number
アルドが脱税で捕まるシーンで流れた曲は、Bobby Short(ボビー・ショート)の『I've Got Your Number』です。
脱税はイタリアで良くてアメリカでは駄目というマウリツィオの感覚もおかしいものです。どの国でも脱税は駄目ですよ!
考えなしの行動で父親を罠にかけるパオロが可哀想ですが、結局グッチ家は全員自己本位な人たち、ということがよくわかりますね。
マウリツィオがパオラと再会するシーン
Andy Williams - It's The Most Wonderful Time Of The Year
マウリツィオがパオラと再会するシーンで流れた曲は、Andy Williams(アンディ・ウィリアムス)の『It's The Most Wonderful Time Of The Year』です。
マウリツィオは積極的な女性がお好きなようですね。
パトリツィアよりは出世欲は低そうですが、パオラもパトリツィアと同類な気がします。
アルドが出所してパオロと再会するシーン
Blondie - Heart Of Glass
アルドが出所してパオロと再会するシーンで流れた曲は、Blondie(ブロンディ)の『Heart Of Glass』です。
アルドとパオロが和解したようでひと安心もつかの間に、パオロは色々とやらかしてしまいます。
ジャレッド・レトの特殊メイクが完璧で、映画が終わるまでパオロとは全く気づきませんでした。ジャレッド・レトは映画「スーサイド・スクワッド」でジョーカーを演じていますよ。
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GUCCIのニューコレクションショーのシーン
Black Machine - How Gee
GUCCIのニューコレクションショーのシーンで流れた曲は、Black Machine(ブラック・マシーン)の『How Gee』です。
トム・フォードのコレクションは刺激的で最高にロックなショーでした。
『ハウス・オブ・グッチ』では、ちょっとだけ登場するファッショニスタのそっくりさんが面白くて、思わず本人!?と思いながら楽しめます。
パトリツィアの裁判シーン
Tracy Chapman - Baby Can I Hold You
パトリツィアの裁判シーンで流れた曲は、Tracy Chapman(トレイシー・チャップマン)の『Baby Can I Hold You』です。
パトリツィアは2016年に出所して以降も元気に過ごしているようです。刑務所暮らしも贅沢なものだったようですね。
出世欲にのまれて夫を葬るとは狂気の沙汰!
筆者の感想
実際にあったGUCCIのお家騒動をテーマにした映画とのことで、すぐさまチェックしました。もっと狂ったサイコパスなパトリツィアを観たかったのですが、品よく狂ったパトリツィアでした。
一切他人を受け入れないグッチ家の態度に、パトリツィアがなんだか気の毒に思えてきました。
パオロ役のジャレッド・レトと占い師ピーナ役のサルマ・ハエックのキャラクターがとてもユニークで、ほどよく人間くさい感じが素敵。
ブランド「GUCCIの映画」として観るよりも、ファム・ファタールに出会ってしまった一家のコメディな悲劇と思って観ると面白さが増します。
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サウンドトラック
ハウス・オブ・グッチ サウンドトラック