2003年10月25日公開の映画『キル・ビル Vol.1』。
『レザボアドッグス』『パルプ・フィクション』で知られるクエンティン・タランティーノ監督の4作目の作品の前編。後編と合わせて4時間超えの復讐劇です。RZAが手がけたサントラCDは全世界で170万枚以上売り上げました。
この記事では、映画『キル・ビル Vol.1』の挿入歌全28曲をシーンごとにご紹介します。
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公開日 | シリーズ作品名 |
2003年 | キル・ビル Vol.1 |
2004年 | 映画『キル・ビル Vol.2』で流れた23曲をシーンごと紹介! |
『キル・ビル Vol.1』で流れた曲とは?
オープニングクレジット
Nancy Sinatra - Bang Bang (My Baby Shot Me Down)
オープニングクレジットで流れた曲は、Nancy Sinatraの『Bang Bang (My Baby Shot Me Down)』です。
白黒のブライドの映像から始まる幕開けで流れるこの曲、実はカバー版が使われており、原曲は『月の輝く夜に』(1987)でアカデミー主演女優賞を受賞した歌手のシェールの代表曲で、作曲は当時シェールの夫であったソニーボノです。
このシーンでは『マイウェイ』や『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』で知られる歌手フランク・シナトラの娘、ナンシー・シナトラによるカバーバージョンが使われています。ナンシー・シナトラ版は伝説的ギタリストBilly Strange(ビリー・ストレンジ)が参加しているだけあり、原曲とはかなり違った印象になっていますね。
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プライドがヴァニータの家の前に車を止めるシーン
Music Box Dancer - Frank Mills
プライドがヴァニータの家の前で車を止めるシーンで流れた曲は、Frank Millsの『Music Box Dance』です。
近くに止まっている移動式アイスクリーム屋のバンから、さりげなく流れるこの曲は1974年、フランク・ミルズにより発表されたインスト曲です。シンプルで覚えやすいメロディは、ラジオのジングルやBGM、電話の保留音としてもよく使われています。
日本では『愛のオルゴール』の邦題で知られる他、『潮騒のメロディー』という歌詞付きのリメイク曲でもヒットしました。
白黒でダークな雰囲気だったオープニングシーンとは打って変わって、カラフルでアメリカンな庭付きの1軒家…ぴったりのBGMですね!
ヴァニータがブライドと対面するシーン
Ironside - Quincy Jones
ヴァニータがブライドと対面するシーンで流れた曲は、Quincy Jonesの『Ironside』です。
『ダウンタウンDX』でもお馴染みのサイレン音から始まるこの曲はアメリカの刑事ドラマ『鬼警部アイアンサイド』のテーマ曲です。確かに刑事ものっぽいサイレン音ですよね!
でも実はこの曲は香港映画会社ショウ・ブラザーズによる『キング・ボクサー/大逆転』(1972)でも使用されており、タランティーノ監督はそのオマージュとして使用しているようです!
『キング・ボクサー/大逆転』でも同じようなタイミングでサイレンが流れ、手のひらが赤いライトで照らされる演出が使われています。
保安官がパトカーで教会に向かうシーン
That Certain Female - Charlie Feathers
保安官がパトカーで教会に向かうシーンで流れた曲は、Charlie Feathersの『That Certain Female』です。
1932年米・ミシシッピー州生まれのチャーリー・フェザーズはエルビス・プレスリーと並び、50年代ロカビリーブームを牽引した歌手/ギタリストです。『キル・ビル Vol.2』でも彼の曲が使用されています。
今聞いてもクールなサウンドですが、やっぱりアメリカでは懐メロ的な位置なのでしょうか?サングラスをダッシュボードに並べたテキサス州エルパソの保安官が好んで聞いているという設定っぽいですね!
ちなみにこの2人の親子保安官も次作『デス・プルーフ in グラインドハウス』に登場しています。
エル・ドライバーが口笛を吹くシーン
Twisted Nerve - Bernard Herrmann
エル・ドライバーが口笛を吹くシーンで流れた曲は、Bernard Herrmannの『Twisted Nerve』です。
キルビルといえば口笛!というくらい有名なこのシーン!『密室の恐怖実験』(1968)のテーマ曲を引用しています。タランティーノ監督が『キルビル』の次に発表した『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007)では携帯の着信音として使われていました。(当時、「キルビルの着うた」として、実際に流行ってたんですよ!)
エル・ドライバー役のダリル・ハンナが着ているコートもカッコいいですよね。買えるかな…と思って調べてみたところ、イタリアのブランドモスキーノの2001年秋冬コレクションでした…!
ブライドが目覚め舌を噛みちぎるシーン
Seven Notes in Black - Franco Bixio, Fabio Frizzi & Vince Tempera
ブライドが目覚め舌を噛みちぎるシーンで流れた曲は、Franco Bixio, Fabio Frizzi & Vince Temperaの『Seven Notes in Black』です。
タランティーノ監督やサム・ライミ監督が影響を受けたと語るイタリアジャッロ映画の巨匠Lucio Fluci。ブライドが目覚め舌を噛みちぎってからの緊迫感溢れるシーンで流れるこの曲は『ルチオ・フルチのザ・サイキック(原題:Sette note in nero』(1977)からの引用です。
いわゆるB級ホラー映画ですが、タランティーノ監督イチオシの作品で、リメイクしようとしていた時期もあるそうです!日本のホラー映画にも出てきそうな音楽ですね!
ブライドが車椅子で病院から逃げ出すシーン
Truck Turner - Isaac Hayes
ブライドが車椅子で病院から逃げ出すシーンで流れた曲は、Isaac Hayesの『Truck Turner』です。
70年代ブラックミュージックを語るうえで外せないアイザック・ヘイズ。タランティーノ監督が偏愛するブラックスプロイテーション・ムービーの名サントラを数多く手がけたことでも知られ、『黒いジャガー(原題:SHAFT)』のテーマ曲では、アカデミー歌曲賞も受賞しました。
今回使われた曲は『ブラックハンター』(原題:Truck Turner)』のサントラからの引用です。ブライドのトラック、随分悪趣味だと思っていたら、看護師の私物だったんですね…納得。ちなみにこのトラック、タランティーノ監督が持ち帰っちゃったとか!
オーレン石井の生い立ちが描かれたアニメシーン
Il Grande Duello / The Grand Duel, A (Mix II) - Luis Bacalov
オーレン石井の生い立ちが描かれたアニメシーンで流れた曲は、Luis Bacaloの『Il Grande Duello / The Grand Duel, A (Mix II)v』です。
第3章、オーレン石井の生い立ちはアニメーションで語られます。曲の使われ方やド派手なバイオレンス描写など、劇画風で印象的ですね。
2章の最後、ブライドのナレーションと共に流れてくるマカロニウエスタン風の音楽は『怒りのガンマン・銀山の大虐殺』(1969)のテーマ曲です。ルイス・バカロフの音楽は『ジャンゴ 繋がれざるもの』(2013)でもたくさん使われていましたね!
アニメーションパートはタランティーノが大好きな『BLOOD THE LAST VAMPIRE』『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を手がけたProduction I.Gが務めました。なんとタランティーノがアポ無しで訪れて依頼したそうです!
オーレン石井の父親が殺されたシーン
I Lunghi Giorni Della Vendetta / The Long Day of Vengeance - Armando Trovajoli
オーレン石井の父親が殺されたシーンで流れた曲は、Armando Trovajoliの『I Lunghi Giorni Della Vendetta / The Long Day of Vengeance』です。
アルマンド・トロヴァヨーリは200作以上の映画音楽を手がけたイタリア人作曲家です。ソフィア・ローレン主演『昨日・今日・明日』(1963)『ああ結婚(原題: Matrimonio all'italiana)』(1964)の主題歌・挿入歌のほか、ヨーロッパジャズの名手としても知られています。
トランペットの切なくも気高い音色がオーレンの心を表しているようですね。この曲のあとは、もう一度『Il Grande Duello / The Grand Duel』が流れます。
20歳になったオーレン石井が殺し屋の仕事をするシーン
Run Fay Run - Isaac Hayes
20歳になったオーレン石井が殺し屋の仕事をするシーンで流れた曲は、Isaac Hayesの『Run Fay Run』です。
「ブライドが車椅子で病院から逃げ出すシーン」と同じくアイザック・ヘイズが作曲したブラックスプロイテーション・ムービーのひとつ『Tough Guys 』(1974)サントラからの引用です。タンバリンの軽快なリズムが雰囲気をガラリと変えてくれますね!
ちなみに、オーレン石井のオーレンはJACの志穂美悦子が『影の軍団』で演じた「お蓮」から、石井はタランティーノが好きな日本人監督石井隆、石井輝男、石井聰亙、石井克人から取ったそうです!
ブライドが服部半蔵の刀を眺めるシーン
回復する傷/Wound That Heals - Lily Chou-Chou
ブライドが服部半蔵の刀を眺めるシーンで流れた曲は、Lily Chou-Chouの『回復する傷(Wound That Heals)』です。
日本でカルト的人気を誇る映画『リリイ・シュシュのすべて』(2001)のために作られた架空のバンド『Lily Chou-Chou』の曲が使われています。ボーカルのSalyuの声をタランティーノ監督が気に入ったことから起用されたそうです。
服部半蔵として登場する千葉真一は、ブルース・リーと並びタランティーノ監督の憧れの俳優で、自身が脚本を手がけた『トゥルー・ロマンス』(1993)では主人公がソニー千葉の大ファンという設定でした!
服部半蔵がブライドに刀を授けるシーン
The Lonely Shepherd - Gheorghe Zamfir
服部半蔵がブライドに刀を授けるシーンで流れた曲は、Gheorghe Zamfirの『The Lonely Shepherd』です。
寿司屋の仮面を脱ぎ、伝説的刀鍛冶屋としての姿を現した服部半蔵。白装束に身を包んだシーンで流れている音楽は「孤高の羊飼い」という曲です。ここでは、ルーマニアの伝統楽器、パンフルートの奏者ゲオルゲ・ザンフィルが演奏したバージョンが使われています。
タランティーノがイメージする「和風」な音楽なのかな?と筆者は思いました。ブライドの変な日本語Tシャツからのギャップがいいですね!
ブライドが東京に向かうシーン
Green Hornet - Al Hirt
ブライドが東京に向かうシーンで流れた曲は、Al Hirtの『Green Hornet』です。
ブライドが東京(成田空港)に向かうシーンで流れるのがリムスキーコルサコフの超絶技巧曲『クマンバチの飛行』のトランペット版です。刀を持って飛行機やバイクに乗れるのかい!といったツッコミどころはありますが、スピード感のある名シーンですね!
ここからはゴテゴテの『ハリウッド風変な日本』を思う存分堪能できます。飛行機での夕焼けは『吸血鬼ゴケミドロ』(1968)、飛行機から見える夜の東京は東宝の怪獣映画『サンダ対ガイラ』(1966)へのオマージュだとか。特撮まで知り尽くしているとは…さすがタランティーノですね!
通訳のソフィーの携帯着信音
Auld Lang Syne(蛍の光) - Traditional
通訳のソフィーの携帯着信音で流れた曲は、『Auld Lang Syne(蛍の光)』です。
ソフィーの着信音はなぜか蛍の光…このころの携帯プリセットの着信音ってこんな音質だったなあと懐かしくなります。
ソフィーが運転するのは日産 Fairlady Z32、お台場で撮影されたそうです。タランティーノの手にかかれば、お台場もこんなスタイリッシュに見えるんですね!
オーレン石井が青葉屋に到着するシーン
Battle Without Honor or Humanity (新・仁義なき戦い。のテーマ曲) - Tomoyasu Hotei
オーレン石井が青葉屋に到着するシーンで流れた曲は、布袋寅泰の『Battle Without Honor or Humanity 新・仁義なき戦い。のテーマ曲』です。
『新・仁義なき戦い。』のテーマ曲として布袋寅泰により作曲されたこの曲、今ではすっかりキルビルのテーマとして世界的に知られる曲となりました。『仁義なき戦い』や『バトル・ロワイヤル』(2000)深作欣二監督の大ファンを公言するタランティーノですから、しっかりリメイク版もチェックしているんですね!
ちなみに『Kill Bill Vol.1』は日本公開版とUS公開版の2バージョンあり、日本公開版ではオープニングで『偉大なる監督、深作欣二に捧ぐ』と流れます。
オーレン石井一行が青葉屋の部屋についたシーン
I Walk Like Jayne Mansfield - The 5.6.7.8's
オーレン石井一行が青葉屋の部屋についたシーンで流れた曲は、The 5.6.7.8'sの『I Walk Like Jayne Mansfield』です。
オーレン石井一行が青葉屋の部屋についたシーン、カメラが1階を映し出すとロックバンドの生演奏が流れています。演奏しているのはThe 5.6.7.8's、ゴロッパチの呼び名で知られるイカ天出身のガールズバンドです。
舞台となった青葉屋のモデルは西麻布に実在する和食居酒屋『権八』、来日したタランティーノがスタッフと共に来店し気に入ったことから、似せたセットを作って撮影したようです。現在でも外国人観光客で賑わう人気スポットですので、気になる方はぜひ足を運んでみてください!
バーにいたブライドが動き出すシーン
I'm Blue - The 5.6.7.8's
バーにいたブライドが動き出すシーンで流れた曲は、The 5.6.7.8'sの『I'm Blue』です。
どぅーべどぅーべ…と独特な歌詞が印象的な『I'm Blue』、引き続きごろっぱちによるライブ演奏です。接待中らしき日本人が深々とお辞儀しあっていたり、下ネタで騒ぐクレイジー88らが映し出されたり…と、コミカルなシーンかと思いきや、オーレンに気配を勘づかれたりとドキドキ感が増してきますね!
トイレで着替えるブライドの元にソフィーが向かうシーン
Woo Hoo - The 5.6.7.8's
トイレで着替えるブライドの元にソフィーが向かうシーンで流れた曲は、The 5.6.7.8'sの『Woo Hoo』です。
引き続きごろっぱちによる演奏です。ノリノリの楽しい曲ですね!ここからの修羅場で大活躍するクレイジー88のマスクは、タランティーノ一押しの海外ドラマ『グリーン・ホーネット』でブルース・リー演じるカトー(加藤)がつけていたマスクです。
このクレイジー88、田中要次や高橋一生、北村一輝などの日本人俳優が紛れ込んでいます!よく観ればすぐ見つけられるので、探してみてくださいね!
GOGO夕張の鉄球効果音
Super 16 - NEU!
GOGO夕張の鉄球効果音で流れた曲は、Super 16の『NEU!』です。
栗山千明演じるGOGO夕張が振り回す鉄球の効果音は『片腕カンフー対空飛ぶギロチン』(1975)のオマージュです。映画の効果音として、旧西ドイツで結成されたロックバンドNEU!(ノイ)の曲が無断使用されていたとか…70年代香港製カンフー映画では、楽曲の無断使用は当たり前だったようです。
90年代、ゆうばり映画祭にタランティーノ監督が参加したことから、GOGO夕張という名前になったそうです。夕張滞在中に名作『パルプ・フィクション』の脚本を書いてたらしいので、良い思い出なのかもしれませんね!
ブライドがオーレン石井を呼び出すシーン
Death Rides a Horse - Ennio Morricone
ブライドがオーレン石井を呼び出すシーンで流れた曲は、Ennio Morriconeの『Death Rides a Horse』です。
ブライドがオーレン石井を日本語で呼び出すシーンで流れている音楽は『新・夕陽のガンマン/復讐の旅』(1967)からの引用です。ストーリーもキルビルと同じ復讐劇で、カメラワークなどもところどころオマージュっぽいシーンがありました!
このあたりから徐々にクライマックスが近づいてきた感じがしますね!ちなみに、最初に切られる役は島口哲朗、今作品の殺陣指導もしています。黒髪の女優は真瀬樹里、千葉真一と野際陽子の娘です。
クレイジー88が乱入してくるシーン
Crane/White Lightning - The RZA/Charles Bernstein
クレイジー88が乱入してくるシーンで流れた曲は、The RZA/Charles Bernsteinの『Crane/White Lightning』です。
今作品の音楽を担当したRZA、ウータン・クランのリーダー、ヒップホップアーティストですが、カンフー映画に造詣が深いことでも知られています。
タランティーノ監督とは、今作で初タッグを組み、その後『ジャンゴ 繋がれざる者』ではエンディングソングを手掛けました。RZAによりマッシュアップされたCharles Bernsteinの『White Lightning』は『イングロリアス・バスターズ』でも使われていました!
クレイジー88の指揮官と戦うシーン
Champions of Death - 菊池俊輔
クレイジー88の指揮官と戦うシーンで流れた曲は、菊池俊輔の『Champions of Death』です。
圧巻の殺陣シーン、US版は白黒で日本版はカラーという違いがあります。(シーン自体も日本版の方が2分ほど長いようです。)クレイジー88の指揮官、ジョニー・モーと戦うシーンで流れる音楽は千葉真一主演の映画『けんか空手 極真拳』(1975)です。
指揮官役のゴードン・リューは香港カンフー映画『少林寺三十六房』の主演俳優で、タランティーノ・RZAどちらも大好きな映画だと公言しています。ちなみに、血が噴き出したり体を真っ二つに切るバイオレンス描写は『子連れ狼 三途の川の乳母車』(1972)へのオマージュです。
迫り来るたくさんのクレイジー88と戦うシーン
Nobody But Me - The Human Beinz
迫り来るたくさんのクレイジー88と戦うシーンで流れた曲は、Nobody But Meの『The Human Beinz』です。
米・オハイオ州で活躍したファンクグループ、アイズレー・ブラザーズの『Nobody But Me』をアメリカのロックバンド、ヒューマン・ベインズが1967年にカバーしたバージョンが使われています。
歌詞のNo,No,Noが印象的なことから、当時の日本では「ノー・ノー・ノー」の題名で親しまれていました。1960年代後半は日本ツアーを行い大盛況だったそうです。
ブライドとオーレンの一騎打ちシーン
Don't Let Me Be Misunderstood - Santa Esmeralda
ブライドとオーレンの一騎打ちシーンで流れた曲は、Don't Let Me Be Misunderstoodの『Santa Esmeralda』です。
『Don't Let Me Be Misunderstood』の原曲はNina Simoneによるしっとりとしたソウルミュージックです。日本では、1965年The Animalsのカバーでヒットし『悲しき願い』の邦題で知られるようになりました。
ここではフラメンコ風アレンジが効いたサンタ・エスメラルダバージョンが使われています。静かな雪の庭に響く「ししおどし」の音がフラメンコの手拍子へ変化していく様がお見事です!
オーレンがブライドに切られたシーン
Flower of Carnage (Shura No Hana) - Meiko Kaji
オーレンがブライドに切られたシーンで流れた曲は、Flower of Carnage (Shura No Hana)の『Meiko Kaji』です。
修羅の花(Flower of Carnage)は梶芽衣子主演『修羅雪姫』(1973)の主題歌です。オーレンとブライドの一騎打ちは全体的に修羅雪姫のオマージュとなってます。
タランティーノは『女囚さそり』シリーズや『野良猫ロック』で有名な梶芽衣子の大ファンで、本人に直接あってオファーしたかったそうです。キルビル撮影時には叶わなかった願いですが、キルビルのキャンペーンで来日した時には梶芽衣子に時間を取ってもらい対面が叶ったようです…良かったですね!
ソフィーを生かした理由が明かされるシーン
Yagyu Conspiracy 柳生一族の陰謀のテーマ曲 - 津島利章
ソフィーを生かした理由が明かされるシーンで流れた曲は、津島利章の『柳生一族の陰謀のテーマ曲』です。
深作欣二監督・千葉真一主演で作られた東映時代劇映画とドラマシリーズの主題歌が使われています。ブライドがヴァニータを殺した後のシーンではドラマ版のオープニングで流れる口上も使われていました。
エンドクレジット
Urami-Bushi - Meiko Kaji
エンディングの2曲目で流れた曲は梶芽衣子の『恨み節』です。
オーレン石井との一騎打ちで流れた修羅の花と同じ、梶芽衣子による曲が使われています。
※ネタバレ注意※
Vol.1ではとうとう最後まで姿を見せなかったビル…でもって、子供が生きてると…すぐVol.2を見ずにはいられないですよね!!リアルタイムで見た方は半年も待ったなんて…。
1は日本フィーチャーのアクション復讐劇でエンタメ要素が強く、殺陣シーンや立ち回りなど派手な見せ場が楽しいですね!
Vol.2のサントラも豪華ですので、映画を観たら合わせてチェックしてみてください!
サウンドトラック
『キル・ビル Vol.1』を聴く
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『キル・ビル Vol.1』で流れた挿入歌27曲をシーンごと紹介
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映画『キル・ビル Vol.2』で流れた23曲をシーンごと紹介!
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