2022年03月25日から放送された連続ドラマ『ブリジャートン家 シーズン2』
アメリカの作家、ジュリア・クインベストセラーロマンス小説「ブリジャートン家」(全8巻)を元にしたドラマ。
シーズン2は、ブリジャートン家長男の、アンソニー・ブリジャートンが主役になっています。
※本作は、シーズン1の重要なネタバレを含みますのでご注意ください!!
堅物男・アンソニーが主役ですが、前作のラストで正体が判明した、ホイッスルダウンの動きにも注目!
ガラっと雰囲気が変わるので、また違った楽しみ方が出来ますよ。
この記事では、ドラマ『ブリジャートン家 2』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。(途中まではネタバレ無しなのでご安心を♪)
公開日 | シーズン |
2020年 | ブリジャートン家 シーズン1 |
2022年 | ブリジャートン家 シーズン2 |
2024年 | ブリジャートン家 シーズン3 |
『ブリジャートン家 シーズン2』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 4
- サプライズ度
- 3
- 話題性
- 5
今回の主役は、前作でオペラ歌手・シエナとの恋が終わってしまったアンソニー。
身分の違う者同士の恋愛でしたが、うまくいきませんでした。
彼は、亡き父に代わってきょうだいを厳しく監視していますが、そんな堅物男の不器用な恋愛模様が描かれています!
一方、シーズン1のEDで衝撃が走ったホイッスルダウンの正体…ペネロペは、どうしてこのような事をしているのか!?
本作にはサスペンスのような面白さも加わって、ハラハラドキドキ感が増していますよ♪
ちなみに、サイモン役のレゲ=ジャン・ペイジは降板してしまったため、今回彼の姿を観る事は出来ません。
ダフネはチラっと出て来ますが、前作であれだけアチアチなシーンを魅せてくれた主要キャラがいないのは、ちょっと寂しかったです;
以下より重要なネタバレを含みます。
主要キャスト
ブリジャートン子爵家
- ヴァイオレット・ブリジャートン/ルース・ジェメル(故ブリジャートン子爵の妻で、8児の母。優しく子ども達の良き理解者)
- アンソニー・ブリジャートン/ジョナサン・ベイリー(第1子・長男。亡き父の代わりとしてきょうだいを見ている。頑固者)
- ベネディクト・ブリジャートン/ルーク・トンプソン(第2子・次男。絵描きの自由人で、前作ドラクロワと恋人関係になった)
- コリン・ブリジャートン/ルーク・ニュートン(第3子・三男。前作でマリーナに騙されたあと、世界都市を周る旅に出た)
- ダフネ・ブリジャートン/フィービー・ディネヴァー(第4子・長女。サイモンと結婚し、子どもにも恵まれた)
- エロイーズ・ブリジャートン/クローディア・ジェシー(第5子・次女。社交界を嫌う読書家。ペネロペは大親友)
フェザリントン男爵家
- ペネロペ・フェザリントン/ニコラ・コクラン(フェザリントン家の三女・本作の主要キャラ。ホイッスルダウンの正体であり、コリンに片想い中)
- アーチボルト・フェザリントン/ベン・ミラー(フェザリントン男爵。前作、賭け事にハマり亡くなった)
- ポーシャ・フェザリントン/ポリー・ウォーカー(アーチボルトの妻。野望に満ちている、タフな女性)
- ブルーデンス・フェザリントン、フィリッパ・フェザリントン(長女と次女。嫌味な性格だが、前作でフィリッパは相手を見付けた)
その他関係者
- ケイト・シャルマ/シモーヌ・アシュリー(インド出身。男まさりで、妹を想うがあまり頑固な性格になっている)
- エドウィーナ・シャルマ/チャリスラ・チャンドラン(ケイトの異母姉妹。今季のダイヤモンドに選ばれる)
- メアリー・シャルマ/シェリー・コン(公爵家出身だが、ケイトの父と駆け落ちしてインドに渡った。エドウィーナの実母)
- シャーロット王妃/ゴルダ・ロシューベル(ゴシップ好き。デビュタントは皆、彼女が選ぶ〝ダイヤモンド〟を目指す)
- マダム・ドラクロワ/キャスリン・ドライスデール(貴族御用達の仕立て屋店主。前作、エロイーズにホイッスルダウンではないかと疑われた)
- アガサ・ダンベリー/アッジョア・アンドー(元シャーロット王妃の侍女。社交界の重鎮で、面倒見の良い淑女)
- クレシダ・カウパー/ジェシカ・マドセン(婚期を焦っている性格の悪い子)
- シエナ・ロッソ/サブリナ・バートレット(オペラ歌手。アンソニーの元恋人)
- サイモン・バセット(ヘイスティングス公爵)/レゲ=ジャン・ペイジ(前作でダフネと結婚した。本作は名前のみの出演)
『ブリジャートン家 シーズン1』のネタバレ解説
エピソード1 生粋の遊び人
前季の社交界シーズン終了から、沈黙していたホイッスルダウン。
今季もシーズンが始まると同時に、社交界新聞が配られた。
ペネロペは、しばしば舞踏会を途中で抜け出し、ホイッスルダウンの使いの者として印刷所へ行き、執筆した原稿を入稿していたのだった。
ーー
ブリジャートン家から、ついにエロイーズが社交界デビューする。
全く気が乗らないエロイーズだったが、なぜか王妃に気に入られてしまった。
また、失恋したアンソニーも、条件の良い令嬢と結婚しようと決意するが、完璧主義の彼が気に入る相手は中々見つからない。
仕事も増えストレスが溜まり、女性を買い酒を飲む生活が続いていた。
そんな時、草原で見事に馬を乗りこなす女性と出会う。
アンソニーは気になって話しかけるが、名前も聞かせてもらえず冷たくあしらわれてしまった。
ーー
ダンベリー邸に、ダンベリーの旧知の仲であるメアリー・シャルマと、その娘2人+犬が身を寄せる。
メアリーはイギリスの公爵家出身だが、平民であるケイトの父と駆け落ちしインドへ行っていた。
その後夫が亡くなり、ダンベリーを頼って娘達の結婚相手を探しに帰国したのだ。
次女の名はエドウィーナ。そして長女の名はケイトで、このケイトこそがアンソニーと出会った女性である。
アンソニーは舞踏会で、紳士達に「結婚相手に愛など不要だ。名家にふさわしい子を産んでさえくれればいい」などと話していた。
その内容を聞いてしまったケイトは、アンソニーが話しかけに来るも「女は子どもを産む機械ではない」と言い放ち、ますます彼を嫌悪した。
ーー
夫の死後、苦労してエドウィーナを育て上げたメアリーとケイト。
ケイトは、今後はメアリーの実家である、シェフィールド家の援助を受けようとしていた。
しかし、娘の結婚が許せなかったメアリーの両親は、名誉を挽回するため「エドウィーナのイングランド貴族との結婚」を出戻る条件とした。
その話はエドウィーナとメアリーには伏せてあり、26歳のケイトは自分の事は考えず、淑女としての様々な作法等を彼女に教え、教育していた。
事情を知ったダンベリーは、ケイトに協力し始める。
ーー
夜会が行われ、シャルマ姉妹は王妃に謁見した。
ダンベリーの口添えのおかげで、見事にエドウィーナが今季のダイヤモンドに選ばれる。
アンソニーはエドウィーナとダンスをし、自分の結婚相手にふさわしいと認め、狙いを定めた。
しかしケイトは、「妹には愛のある結婚をして幸せになって欲しい」と考えていたため、エドウィーナに「あの人はやめなさい」と言って反対した。
少女漫画あるある「アイツなんなの!?」から始まる恋っぽいですね。
今回のヒロイン、美人姉妹でビックリです!!
ケイト役のシモーヌ・アシュリーさん、エドウィーナ役のチャリスラ・チャンドランさんは、共にイギリスの女優さんで才色兼備だそう。
2人とも今回のキャラにピッタリ!
エピソード2 レースの始まり
王室主催の競馬が行われる。
エロイーズは、売店にあったチラシの用紙が社交界新聞と一緒だと気付き、ペネロペに「印刷所が分かった!」と嬉々として報告した。
ホイッスルダウン本人のペネロペは、焦りながらも「気のせいよ」と笑ってごまかす。
しかし、エロイーズは我慢出来ずに下町の印刷所へ。若い印刷工・テオを問いただすが、情報は得られなかった。
ーー
アンソニーはエドウィーナに近付こうとするが、ケイトが阻止。
エドウィーナはアンソニーに好感を持っているが、ケイトは自分が選定した別の紳士を強引に紹介した。
そこでアンソニーは、友人にケイトを誘うよう頼み、自身はエドウィーナと話そうとしたが、それも見破られ2人の仲はますます険悪になる。
ーー
ダンベリー主催の夜会が行われ、紳士達は自身の余興を見せ始めた。
遅れて来たアンソニーは、恋愛小説が好きだというエドウィーナのために、ベネディクト作の甘い言葉が書かれた詩を朗読しようとするが、途中で辞める。
そして「自分を偽るのはもうやめます。私は甘い言葉など囁けない。でも、責務は必ず果たします」と真っ直ぐ本当の気持ちを皆んなの前で伝えた。
エドウィーナは感動し「彼こそが父が言っていた紳士だわ」と言って、ケイトの静止を振り切りアンソニーとの会話を楽しみ始める。
ケイトが苛立ちながら部屋に戻ると、ダンベリーに「人を思い通りには出来ない。まずは自分の事を解決しなさい」と諭された。
ーー
ブリジャートン家に、旅に出ていたコリンが戻って来た。
ペネロペは、コリンが旅先にいる間も彼を想い、こまめに手紙を送っていた。
コリンは「手紙をありがとう」と感謝はしたが、ペネロペの想いには気付かず「君は良き友人だ」とにこやかに言う。
ペネロペは「そうね、嬉しいわ。良き友人…」と返答するが、長年片思いをしている彼女にとっては残酷な言葉だった。
その後、エロイーズの推理が徐々に自分に近付いていると思ったペネロペは、印刷所を変えようと行動する。
しかし、下町にいるところをマダム・ドラクロワに目撃されてしまった。
ーー
王妃もまた、新聞を熟読しホイッスルダウン探しに精を出している。
実は、エドウィーナをダイヤモンドにしたのは、ホイッスルダウンをおびきよせるためでもあった。
記事の内容から推測し、彼女と話した人物の中にホイッスルダウンがいるはず…と睨んだのだ。
そしてブリムズリーが調べ上げ、エドウィーナと話した人物達の写真を王妃に渡した。
その中には、ペネロペの写真も入っていた。
王妃も中々鋭いお方です。ペネロペの運命やいかに…。
でも、コリンとのラブは難しそうですね。
不思議な雰囲気のキャラ、ドラクロワは味方となるのか?
エピソード3 執着心
アンソニーは、父であるエドモンドを慕い、尊敬していた若き日の事を思い出す。
家族仲が良く、幸せに暮らしていた一家だったが、ある日エドモンドとアンソニーが2人で狩りをしていたところ、エドモンドが蜂に刺されてしまい突然倒れる。
目の前で、先ほどまで笑っていた父が冷たくなって行き、駆けつけた母は取り乱していた。
それだけでも辛い出来事だったが、すぐに葬儀の手配や相続の準備、幼いきょうだい達のケアなどに追われる。
呆然としていると、従僕の1人に「これからあなたが子爵となるのです。御自覚を持ってください」と言われ、悲しむ暇もなかった。
また、ヴァイオレットはその時末っ子のヒヤシンスを身ごもっていたが、逆子で予断を許さない状況になり、医師に「万一の時、母子どちらを救うか、子爵のあなたがご決断を」と酷な事も聞かれる。
ヴァイオレットは「まだその子は子どもよ。私が決める!」と言って聞かないため、アンソニーは「母に委ねる」と言って逃げてしまった。
そんな過去を持つ息子が、突然結婚を急いでいるため、ヴァイオレットは心配し「急がず、間違わないで欲しい」と諭した。
ーー
ダフネが子どもを連れて実家へ遊びに来た。皆んなが赤ちゃんに癒されている。
久々に家族が揃った日、アンソニーは、ダンベリーとシャルマ家をオーブリーホール(祝い事や舞踏会で使用する邸宅)に招待。
ペル・メル(クロッケーの原型となる球技)をする事になった。
楽しくゲームをして行く中で、頑固者で負けず嫌いなアンソニーとケイトは、だんだんとお互いの魅力に気が付き、距離を縮めて行く。
ーー
フェザリントン家では、フィリッパとフィンチがめでたく結婚。
また、アーチボルトの従兄弟であるジャックが、アメリカから帰国した。
彼は爵位と資産を相続するのだが、変わった趣味を持ちあわせており、ポーシャの事はないがしろにする。
しかし、家が困窮しておりジャックの資産を是が非でも手に入れたいポーシャは、長女のブルーデンスをジャックに嫁がせようと目論んだ。
しかし、クレシダも彼を狙っていたため、2人の間に火花が散る事となる。
ーー
ペネロペは、ドラクロワの店を褒める内容を書いて出版した。
そして店を訪れ「あなたは女手ひとつで成功している。私もそうだけれど、いつ正体がバレるか分からないから、協力して欲しい」と頼む。
案の定、新聞が配られるとすぐに客の入りが良くなり、ドラクロワは驚きながらも微笑んだ。
ーー
アンソニーは、かなりの時間を費やしたが、依然としてエドウィーナに求婚をしていない。
エドウィーナはケイトの胸で泣き、焦っていた。
そんな彼女をよそに、アンソニーとケイトはどんどん互いの事が気になって行く。
シーズン2にして、フィリッパが可愛く見えて来ました!
きちんとした母親がいれば、素直で可愛い子なのかなと思います。
ドラクロワは、どうやらペネロペの味方になってくれそうですね。
むしろ、ホイッスルダウンの正体は、よく今までバレなかったなぁ。
エピソード4 勝利
毎年恒例、ブリジャートン家主催の舞踏会が行われる事になった。
日中はヴァイオレットを中心に、準備が進められる。
アンソニーが今夜エドウィーナに求婚するはずであり、 様々なところに気を配って成功させようとしていた。
ーー
エドウィーナは、アンソニーと姉の仲が良く無い事を心配しており、あえて2人を近付けようとする。
しかし2人は、お互いに思いがけない胸のトキメキを感じていた。
特に、アンソニーを毛嫌いしていたケイトは、彼の負っている心の傷(父の死)の詳細を知り、見る目が変わって行く。
ーー
ポーシャは、ジャックがブルーデンスに見向きもしないため、舞踏会の夜に強行手段に出る。
まずはブルーデンスに、人気のない温室に行くよう命じ、その後ジャックには「人が呼んでいる」と嘘を付いて温室に行かせ、2人きりにした。
そして頃合いを見て、数人の紳士淑女を「温室をご案内しますわ」と誘って連れて行き、2人を見た途端「まぁ!ブルーデンスと2人きりで何をしているの?彼は腰に手を回していたわ」と嘘を付く。
紳士淑女はポーシャを信じ、こぞって「責任を取れ」などとジャックを責めた。
ポーシャはこうして、ジャックとブルーデンスの婚約を成功させた。
ーー
アンソニーとケイトは、エドウィーナに勧められ舞踏会でダンスを踊る。
ケイトは「妹の結婚が決まれば私は用済み。帰国するわ」と打ち明けた。
しかしアンソニーは、かなり動揺して立ち去ってしまう。
そして、追いかけて来たケイトに「私を愛してないと言え」と言いながらキスを迫った。
それを見てしまったダフネは、兄に「自分に正直になって。隠しても、その想い(愛)はいつか顔を出すわ」と助言する。
一方ケイトは、ダンベリーに「妹と自分に正直になりなさい」と諭され、目を潤ませた。
ーー
翌日、シャルマ家が帰ろうとした時、ケイトはドウィーナに「話があるの」と気持ちを打ち明けようとする。
しかしそこへアンソニーが登場し、エドウィーナに向かって指輪を差し出した。
結局彼は、エドウィーナに求婚したのだった。
アンソニーとケイトは、隠してた想いが溢れている様子。
でもだいぶ遠回りしそうですね。なぜアンソニーはエドウィーナに行ってしまったんだ!!
今ここで素直になっとけば傷も浅いのに。と思いますが、彼の背負っているものはあまりにも重い。
エピソード5 思いもよらぬ運命
王妃は、「アンソニーとエドウィーナの仲は、私が取り持ったようなもの」とご満悦だ。
しかし裏では、ホイッスルダウンの動きを探っている。
一方ケイトはアンソニーに「あの夜の事はどう説明を?」と詰め寄るが、彼は「何の事だ?」としらばっくれた。
ーー
ポーシャは、ジャックが周りに嘘を付いており、本当は資産が無い事を知って愕然とする。
生活水準を下げては周りにバレてしまうため、宝石屋を騙し、偽造した宝石を売って生活費の足しにしようと企んだ。
その後ポーシャとジャックは結託し、危険な投資詐欺に手を染めて行く。
ーー
ダンベリーがシェフィールド夫妻を呼び寄せ、結婚の顔合わせを企画した。
最初は和やかだったものの、レディ・シェフィールドが「どこかの娘の行いで、私達は長らく社交界に戻れなかった。たった1人の孫にも会わせず…」とグチグチ言い始める。
耐えきれなくなったメアリーが「私の子どもは2人です。富と名声しか気にしないあなたたちに、会わなくて良かったわ」と反論する。
するとレディ・シェフィールドが笑って、「何を言っているの。ケイトは私達の財産が欲しいのよ?信託金を渡す条件は、イングランド貴族との結婚よ」と明かしてしまった。
それを聞いたメアリーとエドウィーナは言葉を失い、ヴァイオレットとアンソニーも渋い顔をする。
しかしアンソニーは、シェフィールド夫妻に腹を立て「あなた達が社交界に呼ばれなかったのは、失礼だからだ。お帰りください」と言い放ち、同じく怒っている様子のヴァイオレットと部屋を出て行く。
ダンベリー以外の面々が去り、ケイトは慌ててアンソニーを追いかけた。
そして、ケイトに「私は帰国するからいなくなる、妹は何も知らなかったの」と言われたアンソニーは、「私は紳士なのに、君がいるとそうでなくなってしまう。昼夜君を想ってしまう…」と、キスをしそうな距離で囁く。
ケイトも「妹がいるのに、こんな気持ちになるなんて」と言って、アンソニーの唇を見つめた。
しかしアンソニーは、グっと堪えてケイトから離れて行った。
ーー
ケイトは、エドウィーナの部屋に謝りに行ったが、エドウィーナは激怒し「あの方を愛してる。結婚してくれたら財産はいらない!」と訴える。
そして明朝、ケイトはアンソンニーと初めて出会った場所に行った。するとアンソニーも現れ「結婚は破棄する」と言う。
しかしケイトは「妹の名誉を傷付けないで。お願い。なるべく早めに挙式を」と懇願した。
アンソニーは「わかった。すぐに結婚式の手配をする」と言ってケイトの前から去る。
その姿を見送るケイトは、堪えきれずに号泣した。
ケイトが涙を見せました!!心が締め付けられるラストでしたね。
アンソニーもケイトも、自分の事を全然大事にしていないところが1番似てる。
犠牲的精神が強過ぎるので、エドウィーナとの結婚が進むと今後のメンタルが心配です。
エピソード6 選択
シャーロット王妃は、令嬢達にそれぞれ異なる噂を流せば、記事の内容から正体を炙り出す事が出来ると考える。
アンソニーとエドウィーナの式の準備を入念にしながら、ホイッスルダウンを捕まえようとしていた。
ダフネは、再度アンソニーに「本当の気持ちを認めて」と忠告するが、彼は意地になっている。
一方、ケイトもエドウィーナに「もう隠し事はやめて」と言われたが「もう何も無いわ」と返答し、自分の気持ちに蓋をした。
ーー
挙式が始まった。
しかしアンソニーは、目の前にいるエドウィーナがケイトに見えてしまう程思い詰めていた。
すると、ケイトが付けていたブレスレットが落ちてしまう。
それをアンソニーが跪いて拾い、渡そうとするが、時が止まったかのように見つめ合ってしまった。
その様子を見ていたエドウィーナは、実は2人が想い合っているという事に気が付く。
呼吸が荒くなって式場を飛び出し、逃げてしまった。
ーー
追いかけて来たケイトを、エドウィーナは「まだ隠し事があったのね!」と糾弾する。
さらに「子爵を愛している?」と聞かれると、ケイトは固まってしまった。
メアリーも絶句し、ケイトに「出て行って!どこにでも行って」と拒絶する。ケイトは泣きながら物置部屋に隠れた。
そこへアンソニーが現れ、ケイトは逃げようとする。「行くな」と腕を掴まれたが、首を振って部屋を出て行った。
ーー
一方、ダンベリーとヴァイオレットは「恐れていた事(アンソニーとケイトの恋)が起きた。でも王妃は結婚の続行を望んでいる。お手上げだわ」と話し合う。
そして意を決し王妃を説得に向かうと、エドウィーナとメアリーも登場した。
王妃に「あなたは子爵と結婚する気があるの?」と言われたエドウィーナが言葉に詰まっていると、突然国王が乱入する。
国王は正装している面々を見て、自分達の結婚式だと思い「私の美しい花嫁よ。私は遅刻してしまったか」と言った。
しかし、従僕達が国王を部屋を連れ出そうすると、「何をするのだ!」と暴れ出してしまう。
それを見たエドウィーナは、「さぞかし立派な女王になる事でしょう。これまで、数々の困難を乗り越えたとか。お二人の治める国は、愛と思いやりに溢れるでしょう。今はお休みください」と優しく話しかける。
王は「そうだな…」と言って落ち着き、戻って行った。
その後ろ姿を見た王妃は、涙を浮かべながら部屋を出て行った。
ーー
エロイーズは、どうやら印刷工見習いのテオに恋をしたようだ。
ペネロペは、秘密を知られるのではないかと気が気でない。
しかし親友の忠告を聞かず、エロイーズは「彼の気持ちが気になる。今は皆んな他に気を取られているから、好都合よ」と言って結婚式場を抜け出した。
そして、テオに「私は色々な文献などを読むと、あなたを思い出し意見を交換したくなる。あなたも同じ気持ちなのかを知りたい」と伝える。
テオは驚きながらも、古びた本を持って来て「僕が読んだ本を君にも読んで欲しい。そして良ければ、意見を交換したい」と返答した。
2人は見つめ合い、照れくさそうに微笑む。
しかしその光景を、王妃の従僕が見ていた。
ーー
王冠を見つめるエドウィーナの元に王妃が現れ、「あなたのダイヤモンドとしての輝きは、内輪揉めがあっても色褪せない」と優しく話す。
エドウィーナは、「私は陛下と王妃の間に、年齢を重ねても変わらない愛を感じました」と伝えた。
王妃は微笑みながら「個人の気持ちは尊重しなければならない。誰もが真実の愛に値する。このあとは自分で決めなさい。でも、これは最も難しく大切な選択よ」と言って、エドウィーナを励ましたのだった。
その後、エドウィーナはアンソニーとケイトを呼び出し、アンソニーに「結婚は出来ません。あなたは真実の愛をくれない」と言って、ケイトには「あなたは私に全てを捧げたいと言ったけれど、人のものは欲しく無い。今回は、私の人生を私が決めた。私が勝ったのよ」と伝えた。
結局、結婚式は中止となり、様々な憶測が飛び交う中、貴族達はそれぞれの邸宅へ帰って行く。
ーー
王妃の元に、ブリムズリーが「本日の成果がありました」と伝えに来る。
結婚式が失敗となり、「気が晴れる内容かしら」と落ち込む王妃。
しかしブリムズリーが「ホイッスルダウンの正体です」と言って一枚の紙を手渡すと、王妃は驚きその紙を見つめた。
ーー
アンソニーは、ケイトを見て「君の妹は勇気を持って行動したのに、私達は動けずにいる」と呟く。
ケイトは「私達は失敗した、義務も責任も果たせなかった。だから時を止めて、未来を忘れさせて」と言って、アンソニーに近付いた。
そして2人は、熱いキスを交わしたのだった。
エドウィーナが良い子過ぎてツラくなって来ました。あなたは王女にふさわしい…!!
そして今更ながら気になって調べたのですが、シャーロット王妃が鼻から吸っている粉は、「嗅ぎ煙草」というものだそうです。
事実、シャーロット王妃は愛煙家と言われていたらしいですよ!
鼻炎持ちの筆者からすると、見るだけでも恐ろしい行為…。
エピソード7 調和
エロイーズが出かけようとすると、王妃が登場し「あなたがホイッスルダウンね?」と睨む。
下町の印刷所に通っている事や、新聞にはエロイーズの事が書かれない事などから、彼女が天敵の正体だと思ったようだ。
今回の結婚式の件も酷い言われようだったので、王妃は苛立ち「3日以内に認めなければ、ブリジャートンの名が傷付き、あなたを潰す」とエロイーズを脅した。
エロイーズは、テオが心配になり印刷所へ。
しかし彼も王妃に疑われ、職を失いそうになったらしい。
テオは、そんな中エロイーズが訪問して来た事を咎め「君は苦労知らずの令嬢で、家族に守られている。もう庶民見物は終わりにしてくれ」と言って、追い返した。
親友の危機を知ったペネロペは、ドラクロワに相談しに行く。
彼女は、「エロイーズの醜聞を書けば良いのでは」と提案した。
ーー
ブリジャートン家、シャルマ家、ダンベリーは、散歩をしていても周りからそしりを受け、窮地を脱しようと話し合う。
破談がアンソニーとケイトの事が原因だと知られないよう、円満に解決したと見せつける事になった。
アンソニーとケイトは、想いを悟られないよう離された。
また、ケイトは「キスをした事は過ちだった」と言って、想いを絶とうとしている。
一方、エドウィーナはクレシダなどと話し、家族間が円満である事を周知させたが、ケイトの事は許せなかった。
ーー
ヴァイオレットは盛大な舞踏会を開く事にした。
しかし、大量の招待状を送ったが、会場には誰も来ない。
その理由は、新しく配られた社交界新聞。
「エロイーズ嬢が護衛も付けずに、急進主義者と密会している」と書かれていたのだ。
エロイーズ達はショックを受け、ペネロペは部屋で涙を流していた。
ーー
ケイトはエドウィーナに冷たくあしらわれ、途方に暮れて庭に出た。
するとアンソニーが現れ、「君に身も心も奪われて苦しい」と伝える。
ケイトは「あなたが止めて、私を拒んで」と言った。
しかし2人の想いは止まらなくなり、熱いキスをしてついに一夜を共にしてしまった。
ーー
翌朝、アンソニーが目覚めるとケイトがいない。
彼はプロポーズ用の指輪を持ってケイトを探すが、屋敷の中では「馬が一頭いない」と騒ぎになっている。
すぐに、ケイトが乗って行ったのだと気付いたアンソニーは、豪雨の中草原に向かう。
すると案の定、ケイトが走って行く姿を見つけたが、ケイトは強引に垣根を越えようとした。
アンソニーが「危ない!」と叫んだが、彼女は落馬してしまった。
ついに、アンソニーとケイトが止まらず一線を超えてしまいましたね。
だいぶ順序が違うので見ていてハラハラします。ここで瀕死になるとかはやめてくれー!
エロイーズはいつも見せない可愛らしい表情だったので、応援していたのですが…。
人気のあるキャラですし、「庶民との恋」でスピンオフが作れそうですね!
エピソード8 私を愛した子爵
ポーシャとジャックは、「所有している鉱山から宝石が出た」と多くの紳士達やコリンまでもを騙し、大金を得ようとする。
ポーシャは「もう私を馬鹿にさせない」と言い、浮かれて盛大な舞踏会まで開く事にした。
ーー
ケイトは一時意識不明となったが、やっと目を覚ました。
アンソニーは忙しさで考えないようにしていたが、連絡を受け涙を流す。
そんな彼にヴァイオレットは、「あなたは父を失い全てを背負った。やり直してあげたい。でも私は、エドモンドを何度失っても、また彼を選ぶわ。真実の愛は悲しみに勝る。彼女を手放してはダメ」と言って、愛の大切さや尊さを伝えた。
ーー
悲しみに暮れるエロイーズの元に、テオから「自分の印刷所で、社交界新聞を印刷していた」と書かれた手紙が届く。
驚いたエロイーズが再び会いに行くと、テオは先日冷たくした事を謝罪し、「ホイッスルダウンの原稿は、早朝にドレスの裾に織り込まれ届けられていた」と明かした。
そこでエロイーズは、早速ドラクロワの店に行き「あなただったのね」と問い詰めた。
しかしそこへ偶然ペネロペが居合わせてしまい、「庶民と恋仲だと噂になってる。記事にされたら、あなたの家はもっと地に落ちるわ。もうホイッスルダウンに執われるのはやめて!」と静止する。
そしてエロイーズは、テオに「私達、噂になってるの。あなたまで被害に遭わせたく無いから、もう会わない」と言って離れてしまった。
ーー
アンソニーは指輪を差し出し、意を決してケイトに求婚したが、ケイトは「妹と仲直りをしたら帰国する。やめて」と言って受け入れない。
しかしエドウィーナは、「本当の自分で、自分のために舞踏会に出て欲しい」とケイトに伝えた。
メアリーも、「あなたは大切な家族。愛されるべき人よ」と諭すが、ケイトは「アンソニーの求婚は義務感からで、私は愛されていない」と言って号泣した。
ーー
フェザリントン家主催で、豪華な舞踏会が開かれる。
その裏では、コリンがジャックの嘘に気付き、彼を問い詰めていた。
しかしコリンは、フェザリントン家も、自分達動揺騙されていたのだと、勘違いをしている。
ジャックはポーシャを「一緒にアメリカに逃げよう」と誘うが、ポーシャは被害者を装い彼を見限った。
ーー
エロイーズは、ペネロペに「ごめんね。もう筆者探しはやめる。心配してくれてありがとう」と伝える。
喜んだペネロペはつい饒舌になり、会場内の女性について面白おかしく話し始めた。
そこでエロイーズは、彼女の言い方がホイッスルダウンの文章と酷似している事に気付く。
ペネロペの部屋を漁り、金貨を見付け「これはどうやって稼いだの?」と彼女を問い詰めた。
様々な根拠を述べられたペネロペは、耐えきれずに「ごめんなさい」と白状する。
エロイーズは「もうあなたとは話さないし、会いたくも無い」と言って絶交してしまった。
ーー
アンソニーとケイトがダンスを踊り始める。
すれ違ってばかりだったが、ついに素直になった2人はお互いの想いを受け止めた。
クレシダ達からの「破廉恥ね。破談になったのは姉のせいなのかしら」という声を聞いた王妃は、「あれは私の心変わりよ。あの2人はお似合い。そうよねぇ?」と言って、周りを黙らせた。
エドウィーナも「お似合いの2人ですわ」と言って、王妃の隣に立つ。
すると王妃は「私の甥の話はしたかしら?王子なの。まだ独身よ」と言って微笑んだ。
以前王子を射止められなかったクレシダは、母と顔を見合わせる。
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ホイッスルダウンは「読者の皆様。筆者が沈黙していると思うなら、それは間違いである。筆者は長く黙っていられる性分では無い。いずれ、また…」と記事を書き、しばらく社交界新聞を休刊する事になった。
噂が消えたブリジャートン家では、アンソニーとケイトが「真の愛」を見付け、仲睦まじく過ごしていた。
ヴァイオレットの「何度でも彼を選ぶ」という言葉、心がじんわり温まりました。
エドモンドさんとの温かい生活も、もっと観てみたい!
アンソニーとケイトのラブ回、とても美しくて感動的でしたが、しこりが残りましたね。
ペネロペは、正体をたった1人の親友に知られてしまいましたから…エロイーズも辛いだろうな。
ポーシャがまたどのようにのし上がるかも見ものです!もはや逞しい肝っ玉カーチャン!
シーズン3はペネロペが主役なので、コリンとの関係についても乞うご期待♪