2023年8月11日公開の映画『リボルバー・リリー』。
綾瀬はるか主演、1924年の日本を舞台にしたアクションも見どころとなる作品です。時代背景に忠実な衣装や建物、百合が慎太を守るために戦う様子や、驚きの展開があるストーリーが魅力です。
この記事では、映画『リボルバー・リリー』の鑑賞者が、ネタバレ解説をご紹介していきます!
どんな映画?おすすめポイントを紹介!
リボルバー・リリー
- 未体験
- 3
- 感情移入
- 3
- 再鑑賞
- 2
- 予測不可
- 4
- サウンド
- 3
百合を演じる綾瀬はるかの銃さばきや戦うシーンがカッコイイ!時代背景と合わせてハラハラさせられます!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
ストーリー
ちょっとした謎解き要素もあるストーリーは意外な話も含めて見どころでしたね。基本となる「百合が慎太を守って戦う」のもわかりやすかったです。
その動機や慎太に関する話がわかっていく展開や、百合の心情が伝わってくるのが良いなと思いました。
演出
百合がリボルバーなどの銃を持って敵を売っていく演出がカッコイイ!綾瀬はるかの新たな一面を見た気がしました。
時代背景として、1924年の当時を思わせる建物や身なりなどのこだわりも感じさせますね。陸軍や海軍の服装から、規律の厳しさも伝わってきました。
その作品ならではの切り口
百合に関するストーリーや、軍の対立などを描く内容はこの作品ならではですね。綾瀬はるかのアクションがたくさん見れるのも見どころだと言えるでしょう。
この時代ならではの状況も勉強になるな~と思いました。
おすすめポイント
当時の日本の状況をしっかり見届けつつ、人間ドラマとアクションが見れるのがおすすめポイント!
最初は「容赦無いな…」というシーンもあるので、ちょっと人を選ぶかもしれませんね。銃を使った日本の時代映画として、綾瀬はるかの活躍を見れる映画として鑑賞してみてはいかがでしょうか?
以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
慎太と百合
1924年8月27日、細見を探す輩は屋敷に押し入り、家の者たちは上海に行ったと告げて殺されました。逃げ延びた細見の息子の慎太(しんた)は東京で過ごし、列車に乗り込むと追っ手に襲われます。
列車に居合わせた百合は慎太を助け、ドアから飛び降りて走ります。百合は追っ手を倒し、慎太が自分を頼って探していたと知りました。
慎太は父に持たされていた書類を百合に渡し、2人はひと目を避けながら移動。途中で追っ手に襲われながら岩見と合流します。海軍だった岩見は先輩をあたり、細見が武器の転売をして組織の金1億円以上を持ち逃げしたという情報を得ました。そんな折、慎太が平岡にさらわれますが、百合は交渉して慎太を取り戻します。
綾瀬はるか演じる百合は、1920年代の服や浴衣が似合いますね。落ち着いた雰囲気があり、大人っぽいなと思いましたが…まさか軽快なアクションも見れるとは驚きです。列車で慎太を助ける際のアクションから目が離せませんでした。
慎太は家の人たちが殺される際の叫び声を聞きながら逃げることに…凄絶な状況が伝わってくる中、お金や細見の行方が気になります!
銃撃戦
百合や岩見たちがいた店「ランブル」に軍が押しかけ、百合は幾人もの軍を相手に銃で立ち向かい、援護を受けつつ数を減らします。軍は逃げ去り、岩見は慎太の持ち物から暗号を見つけてとある住所を割り出しました。
岩見は内務省の要人と会い、百合と水野の関係を知ります。産まれたばかりの子が殺されたのをキッカケに百合はスパイを辞めた…水野は国松と共に日本へ帰国し、日本のために尽力したとのことです。
その頃、百合は慎太の母親の骨壺をもらいに行き、そこに暗証番号があるとわかります。慎太が持っていた家族写真を見た百合は、細見が水野だとわかって驚きました。岩見は水野の件を聞いており、彼の最期についても百合に話します。彼女は慎太を守る決意を固めました。
これまで素性の分からなかった細見は、実は百合の夫だったとは驚きです。スパイだった彼女に子供がいたことなども明かされるストーリーはハラハラしましたね。
戦いの無い平和な世界を望んだ水野の遺志を継ぎ、百合は慎太に生きるよう言うのも印象的なワンシーンです。
保護
慎太は海軍の山本大佐に電話し、百合と共に保護を頼みました。海軍と犬猿の仲だった陸軍は血眼になって慎太の行方を追う中、百合は爆弾などを利用して移動。奈加と琴子が百合たちを守りに来て、霧深い中で銃撃戦を繰り広げます。
百合は因縁の敵に勝利し、服を血に染めながら進みますが…陸軍の無勢が銃を持って待ち構えていたのです。そこに岩見が爆弾を積んだバイクで走り抜け、敵めがけてバイクごと爆破。蹴散らされた残りの敵と戦いつつ、慎太は海軍の元へ。
海軍は国を守るのが務めだと言い、百合は戦いでは何も守れないと言いますが…大佐に金の使い道を聞いて慎太を預けることを決めました。
それから半年後、百合は慎太に会いに行き、海外に学びに行く彼を見送って物語は幕を閉じます。
慎太は父親を「腰抜け」呼ばわりされ、悪く言われても銃の引き金を引けませんでしたね。そんな彼に対し、百合は「いいのよ。それで」と言う姿が印象的。その後、服を変えて深い霧の中へ進むシーンは見惚れてしまいます。
無数の敵を前に百合の真っ白な服が血に染まっていくのは痛々しかったですね。慎太が心配する中、百合は絶対に諦めないという眼差しのままなのがカッコいいです。
慎太が走るシーンをスローモーションで描き、味方たちが次々と敵を撃ち抜くのが見どころとなるラストシーンでした!
映画『リボルバー・リリー』で流れる4曲をシーンごとに解説!
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スパイや綾瀬はるかの映画ならこちらもオススメ!
女性のスパイをテーマにした作品や、綾瀬はるかの熱演が素晴らしい映画をご紹介します。
スパイの妻
2020年公開の映画で、1940年の太平洋戦争前夜の神戸を舞台にした作品。貿易会社を経営する優作が国家機密を知り、それを世に知らしめようとする物語です。妻の聡子は夫を信じ、共に困難な時代を生き抜くという「愛と正義、裏切り」が交錯するサスペンスドラマです。
監督:黒沢清
主要キャスト:高橋一生(優作)、蒼井優(聡子)
一般的な戦争ドラマとは異なる見どころがある映画!主人公の聡子が夫の秘密を知った後の葛藤と成長を描きます。聡子が危険なスパイの世界に足を踏み入れていく様子や、彼女の内面の強さと繊細さが絶妙に表現されていますね。
戦時下の重圧とスパイ活動が交錯する中での心理描写や、様々なことが明かされていく展開にも注目です。
レジェンド&バタフライ
2023年公開の映画で、戦国時代の織田信長と濃姫の30年にわたる関係を描いた作品。政略結婚から始まる二人の愛情物語で、信長が次第に「魔王」と恐れられるように変貌していく中、濃姫が支え続けるのが見どころです。
監督:大友啓史
主要キャスト:木村拓哉(織田信長)、綾瀬はるか(濃姫)
綾瀬はるか演じる濃姫は、単なる政略結婚の妻ではなく、夫である信長の野望と苦悩を共にする深い理解者。彼女は信長の変貌を和らげようとしますが…果たしてどういった最後を迎えるのかに注目です。
綾瀬はるかの凛とした力強い演技が見どころで、信長との関係にハラハラすることも多いですよ!