2024年10月25日に公開されたNetflix映画『ドント・ムーブ』
自殺しようとしていたところ、見知らぬ男性に拉致された女性。
筋弛緩剤を打たれ身動きが出来ない中、なんとか逃げ出そうとするが…。
『死霊のはらわた』シリーズ、『スパイダーマン』シリーズなどを手掛けた巨匠、サム・ライミ監督が制作に携わった、サスペンス・スリラー。
ホラーは苦手、サスペンスが大好物なbeersyです!
サム・ライミ監督が制作に名を連ねているという事で、話題となりました。
難しい作品ではないのでサクっと視聴出来ます!
この記事では、Netflix映画『ドント・ムーブ』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします。
『ドント・ムーブ』の評価&感想
- 感動度
- 3
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 4
- 話題性
- 5
- 主演:ケルシー・アスビル(アメリカのネオウェスタンドラマ『イエローストーン』シリーズ)
- 出演:フィン・ウィットロック(『ラ・ラ・ランド』『アメリカン・ホラー・ストーリー』シリーズ)、ダニエル・フランシス(『ステイ・クロース』『ブリジャートン家』)
身体が全く動かない状況!という事で、どのようにストーリーが進んで行くのかワクワクしながら視聴。
なるほど、周りを巻き込んでのハラハラドキドキサスペンスで、常に力が入ってしまいました。
「あぁ〜!気付いて〜!!!」と主人公を応援しながら観るので、もどかしい気持ちと絶望感が押し寄せます!
ストーリーは予測しやすいですし、グロさはそこまで無いので耐性の無い人でも大丈夫。
人生に絶望した主人公の、拉致されてからの心の変化も観ていて面白いですよ。
しかしながら、サム・ライミ監督が制作したんだ!と思いながら観ると、ちょっと物足りないかもしれません。
時間が短いので、サクっと一本観たい人にもオススメです。
以下より重要なネタバレを含みます。
『ドント・ムーブ』のネタバレ
突然の出会い
マッセイ・ビッグサー州立公園。
壮大な山岳地帯の崖に、アイリス(演/ケルシー・アスビル・チャウ)という女性が立っていた。
彼女の息子・マテオはこの場所で転落死しており、アイリスも後を追って死のうとする。
しかしそこへ、リチャード(演/フィン・ウィットロック)という男性が居合わせ話しかける。
彼もまた、自分が運転していた車で事故を起こしてしまい、最愛の恋人・クロエを失ったのだと告白した。
自殺を思いとどまるように話したわけではないが、アイリスは崖から離れ、彼と共に山を降りる。
しかし、「これでお別れね」と言って車に乗り込もうとすると、リチャードの車がピッタリと横付けされており運転席が開けなくなっていた。
不審に思うと、突然リチャードが折りたたみ傘型のスタンガンで襲い掛かり、アイリスは気絶してしまった。
ーー
目を覚ましたアイリスは、拘束され車で運ばれていた。
リチャードはアイリスを小屋に連れて行き、乱暴するつもりらしい。
しかしアイリスはアーミーナイフを持っていたため、リチャードに話しかけながら拘束を切る。
すぐさまリチャードを攻撃すると、車は木に激突。
アイリスは逃げ出したが、リチャードは「筋弛緩剤を打ってある。20分後、お前は声も出せなくなるんだぞ」と脅した。
リチャードの停車位置にちょっと笑いました。近すぎ!
茫然自失のアイリスでしたが、突然拉致され我に帰った様子。
身体が動かなくなって行く恐怖は相当のものでしょう。
動かない身体
アイリスは徐々に足が動かなくなりながらも必死で逃げ続けたが、ついに草原で倒れてしまう。
すると農作業をしていた老人・ウィリアム(演/モレー・トレッドウェル)が現れ、「何があったんだ」と言いながら介抱してくれたため、アイリスは瞬きでコンタクトをとった。
彼は勘が鋭く、アイリスの合図に気が付き「見えるし聞こえるが、身体が動かないんだな。家に連れて行って、警察に通報してあげるよ」と言って自宅である小屋へと運ぶ。
そして警察に電話をかけようとすると、ドアの向こうからノックが…。
アイリスが激しく瞬きをしたため、ウィリアムは彼女をソファーの下に隠し、ドアを開けた。
するとそこには、案の定リチャードがおり「事故を起こしてしまい、精神病の妻が逃げ出しました。見ませんでしたか」と言った。
ウィリアムは彼の嘘を見破り撃退しようとするが、刺殺されてしまう。
さらにリチャードが火を放って証拠隠滅を図ったため、ソファーの下に取り残されたアイリスは、彼に助けを求めざるを得なくなった。
そしてなんとか自分の存在に気付いてもらうと、再び車に乗せられた。
ーー
リチャードはウィリアムの車を盗み、途中ガソリンスタンドに立ち寄る。
そして衝突したままの自分の車の元へ戻ると、パトカーがやって来た。
スタンドにいた客が、ウィリアムの車に見知らぬ男が乗っていると通報したらしい。
リチャードは嘘を盛って警官・ドントレル(演/ダニエル・フランシス)を欺こうとするが、ドントレルは車の中のアイリスの様子がおかしいと気付く。
さらに車内に怪しげな注射器があるのを見つけ、無線で応援を呼ぼうとしたが、リチャードが鎖鎌でドントレルを殺した。
リチャードは、死んだドントレルから銃を奪って逃走する。
『ステイ・クロース』『ブリジャートン家』のダニエル・フランシスが登場して驚き!
これは救世主だ…と思いましたが、あっけなく殺されてしまい絶望しました。(ちょっとグロだった)
ウィリアムに続き第二の被害者。警官を殺したらもう逃げられませんよね。
しかし銃を手に入れてしまったので、もう嫌な予感しか無い。バッドエンドは嫌だ〜
前を向いて
リチャードにはなんと妻と娘がおり、彼を心配した妻から「小屋に行く」と電話があった。
徐々に動けるように、そして話せるようになったアイリスは説得を試みるが、やはり彼の気は変わらず、しかも「作戦を変更する。終点だ」と言って、彼女を殺すために広い河へやって来た。
リチャードはナイフと銃を持ち、小さいボートにアイリスを乗せオールを漕ぐ。
観念したアイリスは、泣きながら「お願いがあるの。ポケットの中にある、マテオが使っていたおもちゃの船を取って」と懇願した。
仕方なく、リチャードがアイリスの元に行き屈むと、アイリスは彼の腰にあったナイフを奪い首を刺す。
そして銃をも奪い何発も撃って、やっとの思いで彼を倒した。
ーー
船に穴が空き沈んでしまったが、アイリスは拘束された手を必死に動かし岸へと辿り着く。
一方、まだ息のあったリチャードも岸に上がった。
アイリスは瀕死の彼の元へ跪き「ありがとう」と言い捨てる。
それはリチャードが、死に際のクロエに言った言葉だった。
彼は息を切らしながら、驚いた表情を見せる。
アイリスは立ち上がり、真っ直ぐに前を見据えた。
精神が壊れていたアイリスでしたが、皮肉な事に、リチャードのおかげでしっかりと自分を立て直す事が出来たようです。
「身体が動かない」という状況で、頭のみを働かせた事で冷静になれたのかもしれません。
マテオのおもちゃが彼女を救ったようにも見えますね。
途中関わって犠牲となったウィリアム、ドントレルの分まで力強く生きて行って欲しい!
『ドント・ムーブ』が好きな人にオススメのNetflix映画
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パニック・ルーム
ジョディ・フォスター、クリステン・スチュワートが親子役で共演したサスペンス・スリラー映画。
こちらは一軒家という密室で逃げ惑う、極めて狭い範囲でのストーリー。
ずっとドキドキして疲れますが、ストーリーに深みがありあっという間に時間が過ぎますよ!