2024年4月26日に公開された、Netflixオリジナル映画『シティーハンター』
北条司の漫画を原作とした、ハードボイルド・コメディ。
全35巻あるうちの、獠と香が相棒になるまでを描く「始まり」の物語。
- 主演・冴羽獠役/鈴木亮平(『西郷どん』『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』)
- 主題歌「Get Wild Continual」:TM NETWORK
- 監督:佐藤祐市(『ストロベリーナイト』『脳内ポイズンベリー』)
自宅に「シティーハンター」「キャッツ・アイ」「エンジェル・ハート」が全巻揃えてあるbeersyです!
大好きな漫画を、大好きな俳優・鈴木亮平さんが主演となって実写化するという事で、公開の日を待ち侘びていました!!
ファルコンの登場(一瞬!)や神谷明さんの出演は、原作&アニメファンにとっても嬉しいサプライズとなりました♪
この記事では、Netflix映画『シティーハンター』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介します!
『シティーハンター』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 5
- サプライズ度
- 5
- 話題性
- 5
新宿、スイーパー、もっこりと言えば「冴羽獠」!!
チート級の強さと、驚くほどのもっこりちゃんへの執着心に、筆者も子どもの頃から心を奪われていました。
あの頃は「もっこり」の意味が分からなかった…今思うと凄い描写ですよね。笑
そんな魅力的なキャラを演じるのは、筆者の推し俳優の1人である鈴木亮平さん。
このお方は本当にカメレオン俳優で、これまでも様々な役を憑依させるかのように演じてこられました!!
本作に関しては、アニメ版の神谷明さんの声にもソックリで驚愕しましたよ。なんでも出来るねこの人…。
また、香役の伊倉一恵さんも、香の無邪気さや幼さ、暴れっぷりを見事に再現していました。
槇村役の安藤政信さんに関しては、見た目ももう槇村にしか見えなかった…。安藤さんも、演技が幅広いなぁと敬服いたします。
そして冴子ですが、木村文乃さんは清楚なイメージがあったので、バリキャリセクシー悪女を演じるのは少し違うかな?と思っていました;あくまで個人的なイメージですが…。
しかし映画を観てみると、冴子のクールな中に潜むお茶目さや、優しさといった魅力がしっかりと感じられ、流石多くの作品に出演されている人気女優さんだと思いました。
また、チョークで「XYZ」と書く掲示板や、獠の愛車である赤いミニクーパー、陽が差し込む獠の部屋、最後には香のハンマーまで再現されていたので、ファンとしては嬉しいポイントが盛りだくさん♪
「Get Wild」が聴けたのも本当に嬉しかった…。小学生の頃、ワクワクしながら観ていた時代に戻った気分です。
全体的に、制作・演者側の原作へのリスペクト、愛が非常に感じられました。
ストーリーとしてはまだまだ序章なので、続編が待ち遠しい!!
原作きっての人気キャラ・ファルコンや美樹、教授など、誰が演じるのか予測するのも楽しい!!
※追記※ 本作の伊集院隼人=海坊主=ファルコン役は、フリーライターの「マフィア梶田」さんだそうです(北条先生はこの方をモデルにしたのかと思うレベル)
今回は匂わせ的な出演のみですが、エンドロールクレジットにお名前があったので次回作にも期待。
また、クレジットには神谷明さんの名前も。神谷さんどこ!?と思い再度見返して「あー!」と思いました。
お2人がどこに出演されていたのかは、下記ネタバレのほうでヒントを出しますね♪
ついに解禁です。
— マフィア梶田 (@mafia_kajita) April 26, 2024
実は映画『シティハンター』にこっそりと海坊主役で出演しております。
今回は原作ファンならば「あっ!」となる絶妙な匂わせに留まっておりますが、もし次回作があれば…?
鈴木亮平さん演じるパーフェクトな冴羽 獠にぜひご注目ください‼️#シティハンター#映画シティハンター pic.twitter.com/bHqKJVmo7U
<Netflixで1987年〜のアニメ版が配信中!>
アニメ シティーハンター
<1993年のアニメ版映画も観られます!>
劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ
以下より重要なネタバレを含みます。
『シティーハンター』のネタバレ
人間が凶暴化する謎の事件、槇村の死
新宿駅の掲示板に「XYZ」と書き込むと、ある2人組が解決してくれる。
2人は「シティーハンター」と呼ばれており、殺しや探偵、ボディーガードなどを請け負う裏社会の住人だ。
現在、彼らが住んでいる新宿では、人が凶暴化し襲って来るという、不気味な事件が多発している。
ある日、グラマーな女性が掲示板にXYZを書き、「〝くるみ〟という妹を探して欲しい」とシティーハンターに依頼した。
ーー
セクシーな女性に目がない冴羽獠は、一流のスイーパー。
「もっこりちゃん♪」と言いながら女性漁りをするのが日課であり、またシティーハンターとして依頼を請け負っている。
この日は、女性から依頼された「くるみ」という少女を探しに、新宿の街に出ていた。
相棒の元刑事・槇村秀幸と共に探していると、くるみを発見したが、驚異的な身体能力を発揮され撒かれてしまう。
くるみは、今新宿を恐怖に陥れている「何か」に感染している様子だった。
彼女が逃げた際、何かの液体が入った小さいボトルを落として行ったので、槇村が回収した。
ーー
槇村は獠と別れ、妹の香の誕生日を祝おうとレストランに入る。
そこで、実のきょうだいでは無いという事を伝えようとするが、中々切り出せずにいた。
すると、突然トラックが店に飛び込んで来て、2人は吹っ飛ばされる。
軽傷で済んだものの、トラックの運転手が降りて来て、槇村をナイフで刺し始めた。
香は呆然としてその光景を見ている。
その運転手も凶暴化しており、何かの組織から槇村を狙うよう指示されていた。
一足遅れて、獠がやって来る。
槇村は、獠にくるみが落としたボトルを渡しながら「香を頼む」と言って息絶えた。
1番初めの見どころ、槇村の死…。
原作では雨に打たれていましたが、本作ではレストランのスプリンクラーという面白い演出!!
ここから全てが始まります。長い長い、獠と香のストーリーが…。感慨深い。
※時折流れるテレビの音声のような声の中に…神谷さんが出演されています。(大ヒント:槇村の死)
注意して聞くと、すぐに分かりますよ♪
人を凶暴化させ兵器にするクスリ
香は、兄の死の真相を知るべく獠に近付く。
しかし獠は、槇村の銃を使って見せ「兄貴の事は忘れろ。お前はこの世界にいるべきじゃない」と拒み続けた。
それでも香が食い下がると、渋々裏の世界へと案内する。
獠が会ったのは、新宿の裏の世界を牛耳る組長・阿久津。
彼によると、最近凶暴化している人間は家出した少年・少女が多く、トー横界隈で横行しているらしい。
そして、阿久津は「この件はお前に任せた。でも気を付けろ。危ないクスリを実験しているらしいからな」と獠に警告した。
ーー
獠と香は、トー横でくるみを見付けたが、何者かが彼女を連れ去ろうとする。
即座に獠が相手を銃で負傷させ、くるみを助け出したが、彼女は突然気を失った。
獠の家に連れて帰り事情を聞くと、くるみは友人が失踪し探していたところを攫われ、何かの注射を打たれたが、液体のボトルを持って逃げ出したと言う。
また、くるみに姉はおらず、依頼人の女性も組織の人物だった。
そこで獠は、腐れ縁の刑事・野上冴子と情報交換をして話し合った。
クスリを投与された人間は、数日だけ極限まで筋力を高め凶暴化するが、効果が切れると死んでしまう。
槇村を殺した人物もすでに息絶えていた。
そこで獠は、昔戦場で使われていた生物兵器「エンジェルダスト」を思い出す。
非人道的という事で使われなくなったが、今回ばら撒かれているクスリに似ているのだ。
このクスリは大きな組織が作り上げたものであり、世界中に兵器として売るため、新宿を使ってデモンストレーションをしているのではないか…と推測した。
くるみだけは、クスリを投与されても生きていたので、誘拐しようとしているらしい。
ーー
そして冴子は、獠に「20年前にも似たような事件があった」と伝える。
凶暴化した男を射殺した刑事が、その男の子どもを引き取った。
刑事の名は、槇村伸幸。獠の相棒である槇村の父親で、引き取った子どもが香だったのだ。
それから槇村は、そのクスリの事をたった1人で探っていたらしい。
獠はそれを聞いて、何かを決意したような表情を見せた。
獠と面白い掛け合いをしている阿久津組組長は、映画のオリキャラ。
橋爪功さんが演じると、あの穏やかな表情も恐ろしく感じますね!
また、「エンジェルダスト」は原作にも出て来る非常に重要な麻薬ですが、蔓延している場所が「トー横」という事で「時代だなぁ〜」と感心。
原作と現代がうまく織り混ざっていて、違和感がありません!
※海坊主(ファルコン)登場シーンは、このあたりですよ♪
ヒントはエンジェルダスト。
獠とファルコンにとって、非常に重要なストーリーです。
組織「ユニオン・テオーペ」の正体
くるみの正体は、人気コスプレイヤー「ミルク」。
大手化粧品会社「ローレ」からショー出演のオファーが来たので、獠と香の警護のもと外に出る事になった。
女社長の瀬田と、秘書の今野が出迎える。
しかしショーが始まると、やはり組織からの追手「蠍(サソリ)」と「羆(ヒグマ)」がくるみに襲いかかる。獠は2人の殺し屋と対峙した。
香は助け出したくるみを、居合わせた刑事・伊東(冴子の同僚)に引き渡す。
しかし伊東は組織に金をもらっており、くるみは誘拐されてしまった。
獠は蠍を捕える事に成功し、冴子に連行させる。
しかし、蠍が「ユニオンと共に」と言った瞬間、首に仕込まれた爆弾が作動し、死んでしまった。
その後、伊東も遺体となって発見された。
ーー
獠は香に「槇村に、香を頼むと言われた。もう関わるな」と忠告する。
しかし香は、「兄貴とは、本当のきょうだいじゃないって事くらい知ってた。守ってあげたかったのに。絶対に許さない、1人でだって絶対に戦う!」と泣きながら訴える。
その叫びに心を打たれた獠は、槇村が遺した銃を香に手渡し「仇を取りに行くぞ」と言って連れ出した。
ーー
阿久津から、ユニオンの正体は「ユニオン・テオーペ」という中米がルーツの国際犯罪組織だと聞く。
富裕層を相手にしており、日本のフロント企業が「ローレ」だったらしい。
獠と香は、くるみに仕込んだ発信機を辿り、ローレの研究施設へと乗り込むが、瀬田や研究スタッフ達はすでに殺されていた。
そして、獠と香の前に数多くの武装部隊がやって来たが、2人は息の合った連携プレーで倒して行く。
敵を一掃すると、今野がくるみを盾にし、銃を突きつけながら登場した。
瀬田の秘書だった今野は、実はユニオンの手下であり、瀬田を利用したのだ。
獠が攻撃しようとすると、エンジェルダストを打たれた羆が飛び出し、異常なパワーで襲いかかる。
今野はくるみを連れて、ユニオンの迎え(ヘリコプター)を呼び屋上へと逃げて行った。
ここでは、獠が香の想いを汲んだ、重要なシーンがありました。
槇村の銃を渡す場面、心にグっと来ましたね!
2人の連携プレーと緊張感・スピード感のあるガンアクション、カメラワークも素晴らしいの一言!
新しい相棒
香がくるみと今野を追いかけて行くと、2人は防弾ガラスの向こうにいた。
そして今野は「お前の父親はユニオンだった。子どもが生まれたから抜けたいと言われたが、クスリを投与し実験台にした。そして、槇村の父親に殺され、お前は引き取られたんだ。お前の父親も槇村も弱かった」と言って笑った。
香が発狂していると、羆を倒した獠が現れ銃を連射する。
今野は倒れ、香は銃を向けるが撃てず、逆に攻撃されそうになり獠が仕留めた。
今野を迎えに来たヘリコプターは、どこかへ飛んで行く。
ーー
新宿の街に平和が訪れ、香は槇村の墓参りをし、優しく微笑む。
くるみはミルクとして、企業のイメージキャラクターなどに抜擢され頑張っていた。
獠が目覚めると、掃除機をかける香がいて「今日からここに住む。新しい相棒が必要でしょ?」と言われる。
そして、大量のアダルトグッズを捨てられそうになった獠は、必死になって暴れた。
しかし香は、コスプレ会場で使ったハンマーを取り出し、獠を追いかけ回す。
新宿の掲示板には、今日も「XYZ」という文字が書かれていた。
香のハンマーが出て来て嬉しかったー!
あれだけは再現出来ないと思っていたので…。そのうち「10t」とか書かれるのかな。笑
ユニオン・テオーペの謎もまだまだ明かされませんし、人気キャラもまだまだ出て来るので、続編に期待です!!
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