2025年03月27日に公開されたABEMAオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』
原作は『金田一少年の事件簿』天樹征丸。
週刊誌『女性自身』で連載されたラブサスペンス漫画です。(作画は草壁エリザ)
幸せな夫婦生活を送っていた神城真人と澪。
しかしある男の登場で、真人の知られざる裏の顔が明かされて行く。

とにかく騙されやすいbeersyです!
成宮寛貴さん、久しぶりのご登場ですが、圧巻の磨かれた演技力に脱帽…。
うっかり澪と一緒に沼にハマってしまいそう。危険な男に魅了されました!!
この記事では、ドラマ『死ぬほど愛して』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。(途中まではネタバレ無しなのでご安心を♪)
『死ぬほど愛して』の評価&感想
- 感動度
- 3
- 脳トレ度
- 4
- 再鑑賞度
- 4
- サプライズ度
- 5
- 話題性
- 5
紅茶を注ぐあの人の隣にいた成宮寛貴さん、8年ぶりの俳優復帰!
元々演技力に定評のあるお方ですが、今回は新境地のキャラに挑戦しています。
愛妻家で笑顔が素敵、シゴデキでスタイルも良し。
しかし実は…!!!
というお話で、毎話毎話食い入るように観ています。
そしてヒロインの瀧本美織さんも素晴らしいんですよ!!
病んでる目とか、どんどん真人に依存して行く過程とか、本当に洗脳されているようで。
危ういキャラって難しいと思うのですが、もう瀧本さん以外には考えられないほど。
片桐仁さんのキモキモキャラも最高でした。
サスペンス好きな方にはピッタリですが、かなりベッドシーンがあるのでお子様のいるご家庭は要注意です!
以下より重要なネタバレを含みます。
『死ぬほど愛して』の主要キャスト
(役名/演者/説明)
ネタバレなしキャスト
- 神城真人/成宮寛貴(美しさと危うさが魅力的な男性。妻想い)
- 神城澪/瀧本美織(元夫に浮気をされた過去を持つ、メンタルの弱い女性)
- 石黒颯馬/細田善彦(神城夫妻の隣に越して来た男)
- 小山田丈治/片桐仁(澪の職場のケーキ屋の店長)
- 小泉彩葉/田中美久(澪の職場の後輩)
- 瀬川水樹/松井玲奈(澪の友人で精神科医)
ネタバレキャスト
- 南沢夕陽/久間田琳加(新聞記者。遺体で見つかった)
- 池田/袴田吉彦(石黒、南沢の上司)
- 富沢/山口馬木也(一連の事件を追う刑事)
- 長野真澄/筒井真理子(大金持ちの女性。真人とただならぬ関係)
- 金倉俊紀/カルマ(真人の本当の顔)
『死ぬほど愛して』のネタバレ解説
エピソード1/青い鳥
会社員の神城真人とパティスリーで働いている澪は、とても仲の良い夫婦。
しかし真人は小学生の頃(1995年)、阪神・淡路大震災に遭い両親を亡くして腕にヤケドを負い、澪は元夫に浮気やDVをされた経験があり精神的に不安定だった。
2人が出会ったのは、崖の上。
数年前、精神的に追い詰められた澪が身を投げようとしている所に、真人が止めに入った事で付き合いが始まったのだ。
いつも優しい真人は、子供を産めない澪の事を理解している。
そんな中、澪は仕事先の店長である小山田から、不気味に距離を縮められていた。
また、たまにケーキを買いに来る真人には、澪の同僚である若い女性・彩葉が言い寄っている。
澪は同僚の百瀬(しゅはまはるみ)に「気を付けたほうが良い」と言われ不安になり、真人が出張先から送って来た写真を調べると、それはネットの拾い画像だった。
真人は彩葉と浮気をしているのではないか。そんな嫌な考えが頭をよぎる。
ーー
記者の「南沢夕陽」という名の女性が殺され、放置された車のトランクから遺体が発見された…と、不穏なニュースがテレビで流れている。
彼女はよく小山田のケーキを買いに来ていたため、澪も顔を知っている人物だ。
刑事の富沢は、夕陽の自宅から見つかった大量のケーキの製造元が、小山田のパティスリーである事を掴んでいた。
一方、真人と澪の部屋の隣に「石黒」という男性が引っ越して来る。
彼は、澪の職場の前に現れ不気味に佇んでいた男であり、心配した真人は澪に「挨拶はせず、口も聞かないようにしておいて欲しい」と助言した。
ーー
真人は、澪が拾い画像を調べた事を知り、澪に「ごめん、出張には行ってない。実は、仲間と会社を辞めて独立しようとしているんだ。会社に知られたら潰されてしまうから、誰にも言わないで欲しい」と正直に打ち明ける。
澪は少し動揺しつつも「信じる」と返答。
そして真人は、震災の時瓦礫に挟まっていた父親を助けられなかった事、その時の火事で腕に大火傷を負ってしまった事、だから死のうとしている澪を見捨てたくなかった事を話した。
絆が深まった2人は愛し合う。
しかし真人はその後、ラウンジで彩葉と待ち合わせをしていた。
ーー
石黒の部屋の中は、夕陽や澪、真人の写真が所狭しと貼られている。
そして彼は、隣の真人と澪の声を盗聴器で聴いていた。

怪し過ぎる男が2人の隣に!
最初は澪のストーカーかと思いましたが、どうやら夕陽の事件を追っている様子。
そして真人が彩葉と不倫?
小山田と言い、不可解な人物ばかり出て来て嫌な雰囲気です。
エピソード2/ビューティフルデイ
小山田は、澪に助手に付いて欲しいと提案する。
澪はかねてよりパティシエに憧れていたが、やはり距離の近い小山田には引いてしまった。
すると、刑事の富沢と部下の吉岡が現れ、夕陽について質問される。
疑われていると思った小山田は「南沢さんと店の外で会った事はない!」と憤るが、富沢は厳しい視線を向けていた。
しかし刑事達が去った後、澪は百瀬から「小山田さんは、南沢さんの取材を受けてから執着していたのよ。いつも新作のスイーツを作っては〝あなたの中で溶けて欲しい〟なんて気持ち悪いメッセージカードと共に、彼女にケーキを贈ってたの〜」と言われ、ぎょっとする。
ーー
実は小山田は、彩葉に強請られていた。
彼はパティスリーにデリヘル嬢を呼び、キッチンで行為をしている様子を、忘れ物を取りに戻った彩葉に盗撮されていたのだ。
欠勤中の彩葉は、電話で小山田に金をせびる。
彼女は昨夜、待ち合わせた真人と一夜を共にしており、その光景を盗撮し「私、人の幸せが大嫌いなの」と言ってニヤリと笑った。
腕にたくさんのリストカットの傷がある彩葉は、小山田の家に行き金を受け取ると「人の幸せを壊すのは楽しい。今の男(真人)とは良い感じだけど、もうすぐ奥さん(澪)にバラすんだ〜」と話していた。
ーー
澪が夕食の準備をしようとすると、真人から「トラブルが発生したので帰れない」という連絡が。
ため息をつき近所で食事をしていると、石黒が現れ隣に座った。
澪が緊張しながら雑談に応じていると、突然地震が起き、澪を庇った石黒が怪我をしてしまう。
一方その頃、彩葉は何者かに眠らされていた。
そばには怪しげな注射器のようなものが置いてあり、地震で揺れている際に首を絞められる。
彼女を襲ったのは、スーツを着た人物だった。
ーー
澪は石黒の病院に付き添い、彼を支えながら帰宅すると、真人と鉢合わせてしまう。
石黒が説明をしたが、真人は澪を家に入れ「心配で仕事を放り投げて帰ったのに」と怒り出て行ってしまった。
泣き崩れる澪をよそに、真人はまた別の女の元へ行き激しく抱く…。
ーー
どこかの雑木林。
そこには、息のない全裸の彩葉が遺棄されていた。

第二話にしてかなりの急展開というか、もう真人の本性が描かれていました。
新しく登場した女性はちょっと年上のようですが、金と身体の関係なのでしょうか。
彩葉ちゃんは危険な橋を渡り過ぎ!!
エピソード3/美しき猛毒
彩葉の遺体が発見され、容疑者として小山田が取り調べを受ける。
吉岡が、彼女の体内から体液が見つかったと伝えると、小山田は一貫して否定した。
しかしDNA鑑定の結果、体液は小山田のものと一致。
彼は逮捕され、パティスリーは営業停止となった。
ーー
真人は、昨夜ベッドを共にした資産家の女性・真澄から、多額の投資を受けようとしていた。
真澄は真人を「徹(トオル)」と呼んでおり、骨抜きになっている様子。
上機嫌の真人は、彩葉を殺した部屋に戻り、筋トレをしながら彩葉の事を思い返す。
彩葉は、真人が真澄とホテルから出て来たところを撮影しており、それを澪に見せると脅していた。
真人は彩葉と関係を持ったあと、秘密の部屋に連れて行く。
その部屋にはトリカブトやフグなど、猛毒を持った生き物ばかりが飼育されていた。
彼は彩葉を眠らせると、注射器のようなものを股に入れ液体を注入。
そして彩葉が目を覚ますとすぐに絞殺し、真澄には「まずい連中に目を付けられてしまいました。台湾に逃げます。資金は倍にして返すので、戻ったら結婚しましょう」と伝えた。
また、澪には多額の保険金が掛けられ、受取人は真人になっている。
石黒は神城家のゴミを漁って書類を見つけ、その事実を知った。
ーー
澪の主治医で友人でもある水樹は、澪とランチをしていて彼女の異変に気付く。
治療をしているはずが、夫に対する共依存、境界性パーソナリティ障害などが悪化していた。
澪は真人と瞑想するのが趣味であり、それが原因らしい。
一方石黒は、拘留所にいる小山田のもとへ行き「あなたは犯人じゃない」と言って話を聞く。
小山田は、彩葉は元々自分のスイーツの大ファンで、婚約者に捨てられた可哀想な子だった…と語り「彼女が自殺未遂をして変貌してしまった後も、僕は愛していたんです」と明かした。
石黒は「小泉彩葉さんを殺した犯人、そして、記者の南沢夕陽を殺したのも…神城澪の夫です。僕が、彼の仮面を剥がしてみせます」と伝えた。

小山田さんが泡を吹いて倒れるシーン、迫真の演技でしたね!片桐さんの熱演!!
真人が残忍な殺人鬼である事が判明し、一気に緊張感が増します。
澪をも殺す予定のようですが、彼はなぜそこまでしてお金を得たいのか?
エピソード4/怪物のしっぽ
澪と真人は、結婚指輪を買いに行く。
真人は「富士のほとりの小さなチャペルで、2人だけの結婚式を挙げよう」と提案した。
澪は驚きと喜びの表情を作り、ますます真人に嵌って行く…。
水樹は澪を治療すると、真人との瞑想を辞めて欲しいと伝えたが、澪は「真人に相談させて」と言って聞かない。
そこで水樹は、次回の治療を真人同伴で行う事にした。
ーー
石黒は、夕陽との思い出を胸に彼女の実家へ向かう。
彼にとって夕陽は大事な大事な後輩…それ以上の存在だった。
実は夕陽は、心臓に持病のあった叔母・彩(青山倫子)が、神城真人と結婚したのち、たった2ヶ月で亡くなった事に疑問を持っていた。
彩を慕っていた夕陽は、それがあまりにも不自然だと思い真人を調べていたのだ。
夕陽は殺される直前、石黒に「神城真人、調べれば調べるほどヤバイんです」と伝えており、心配した石黒が「1人で動くな」と忠告。
しかし、笑顔を見せ、何かを調べに行った彼女はそのまま戻らなかった。
ーー
夕陽の母親は「夕陽は石黒さんの事をよく話していました。これ、形見分け…」と言って、昔石黒が夕陽にあげたお守りを渡す。
石黒は涙を堪えながら、真犯人は小山田ではなく他にいるんですと伝え、真人が住んでいたとされる神戸へ向かった。
しかし神戸に、被災者の「神城真人」は存在しておらず、どういう事だと首をひねる。
なんとなく夕陽のお守りを触ると、中にSDカードが入っている事に気付いた。
ーー
真人は澪と瞑想をしながら、昔を思い出す。
…小学生の俊紀(真人)には、茜という幼い妹がいた。
きょうだいは義理の父・民(たみ・矢柴俊博)から虐待を受けており、まともな食事を与えられず、腕にはタバコの火を押し付けられる…という壮絶な日々を過ごしていた。
そんな中、震災が起きて母親は亡くなり、民は下半身を家具に挟まれる。
炎が迫る中、俊紀が母親を助け出そうとしていると、民は「そいつはもうアカン。はよ俺を助けろ!」と怒鳴った。
しかし俊紀は立ち上がると、「ほっといても死ぬか。…でもそれじゃ足りん!!」と叫んで、民を撲殺。
その後俊紀は、焼け野原となった神戸の街を、茜と手を繋いで見つめていたのだった。
…真人は、花束を持って病院のベッドで眠る茜のもとへ。
茜のそばで、宮沢賢治の詩である「あめゆじゅとてちてけんじゃ」を読んでいた。
ーー
石黒は、夕陽が遺したSDカードの中を見てみる。
そこには真人を中心とした相関図が作られており、石黒は「南沢…お前、すげぇよ」と言って涙を流した。

よく理解出来なかったのですが、神城真人は金倉俊紀という人物でした。
では本物の神城真人は一体どこへ行ったのか?はたまた存在しない人物なのか。
徐々に明かされる事実にパンクしそうです。
震災の映像は衝撃的でした。何年経っても辛いものです。
エピソード5/終わりの始まり
夕陽は、神城真人が育った北海道の児童養護施設を訪問する。
施設長によると、当時は多くの震災孤児となった子ども達が溢れかえっていたらしい。
夕陽がヤケドの跡がある子供の写真を見つけ、真人君ですか?と聞くと、その子供は「金倉俊紀」という名の子供だと言われる。
真人と俊紀はつるんでいたが、真人は高校生まで施設で育ち、俊紀は中学の途中で逃げ出したそうだ。
俊紀の妹・茜は岩手の親戚に預けられており、今は入院中との事で、夕陽はその病院へ向かう。
するとそこに現在の真人(本当は俊紀)が現れ「茜。兄ちゃん、今の仕事が成功したらたくさんお金が入るんだ。そしたら、海外の大きい病院に行こうな」と、茜に語りかけている姿を目撃してしまい驚愕した。
ーー
現在。
石黒は、南沢のSDカードを富沢に渡し「神城真人は金倉俊紀なんです」と明かす。
しかし富沢はう〜んと唸り、「金倉俊紀は特殊詐欺グループの主犯格でしたが、13年前に亡くなっているんです。逃亡先の東京のアパートで寝タバコによる火事が起き、全身黒焦げで発見されました」と話した。
石黒は驚き、現在の真人とは全く顔の違う金倉俊紀の写真を見つめる。
ーー
2010年。
保育士を目指している金倉茜は、大手企業に就職したと言う兄・俊紀に近況報告と、お祝いの手紙を書く。
しかし「居酒屋のバイトをしてるんだ」と書いた彼女は、彼氏にデリヘル嬢をやらされており、俊紀はというと、特殊詐欺グループのリーダーをしていた。
そんな中、茜は自殺未遂をし植物状態に。俊紀は変わり果てた姿の妹を見て、ショックを受ける。
ーー
ある日、俊紀は警察に見つかったが逃走に成功し、東京のパチンコ店で働き始める。
するとそこで、本物の神城真人と偶然再会。
高級なアクセサリーを付けた彼は俊紀と飲みに行き、酔って「競馬で3000万円当てたんだ。家に現ナマで隠してあるんだぜ」と明かした。
そこで俊紀は、真人を家に呼んで泥酔させ、部屋に火を付けて殺害する。
その後真人の部屋を物色して大金を見つけ、原型がないほど整形し「神城真人」として生きる事にした。
しかし、腕のヤケド跡だけは「これだけが本当の自分なので」と言ってそのままに。
警察は「火事で金倉俊紀が死亡した」という事で、全く疑いを持たなかった。
ーー
真人になった俊紀がホストクラブで働いていると、客として来店した彩と出会う。
彩は彼に「私、バカは嫌いなの。あなたは顔は良いけれど、教養と社会性が足りない。知識を得たら人生は変わるのよ。それが出来たらまた会いましょう」と助言した。
それから真人は、図書館に通い勉強を始める。
ーー
現在。
真人は水樹のカウンセリングを受けた。
水樹は彼が描いた絵から、真人が何かを達成しようと動いている事を読み取る。
一方、何者かがマンションの一室で銃を用意していた。

真人の壮絶な過去が明かされました。
殺人鬼と化した男は、最愛の妹の目を覚ませるための資金集めをしていた。
なんともやるせないですが、どうしたら歪まずに生きられたのでしょうね…。
エピソード6/殺してあげない
夕陽は、彩が営むスナックに通うのが日課だった。
彩は2度離婚しているが強い女性で「結婚はもういいかな」と口にしている。
しかし、スナックにピシっとスーツを着こなした真人(と名乗っている俊紀)が現れ、再会した2人は翌月にスピード結婚。
真人は、心臓に持病を持つ彩を献身的に支え穏やかな結婚生活を送っていた。
しかし夕陽は、彩が大事にしていたスナックを閉店し「真人がいなきゃ生きていけない」などと言うようになり、その変わりように違和感を感じる。
それからわずか2ヶ月後、彩は急性の心臓発作で亡くなり、真人は多額の遺産を相続した。
夕陽は、葬式で真人が貧乏ゆすりをしているのを見て怪しいと思い、独自に取材を進めたが、その途中で気付かれ絞殺されてしまう。
夕陽は殺される直前まで記事を書き、そのデータを石黒からもらったお守りに隠したのだった。
ーー
石黒は、夕陽が遺したデータをもとに調査を進め、彩の死に不審な点がある事を掴む。
病院で話を聞くと、彩の主治医は「あの時彩さんの心臓は安定していたから、突然死は考えにくい。多少の知識があれば、処方薬と併せ飲むと危険な薬や、自然界の毒などで病死に見せかける事も可能かもしれません」と明かした。
彩の心臓病は研究対象だったため、血液サンプルが研究所にあるという事で、石黒は富沢に血液を調べ直してもらうよう電話をかける。
富沢も再度彩葉の事件を調べ直すと、何者かが小山田のゴミを漁り、デリヘルで使った使用済み避妊具から彼の体液を入手した可能性がある事が判明。
富沢は小山田に深く頭を下げ謝罪し、真犯人を捕まえる事を約束した。
ーー
澪と真人が食事をして帰ろうとしていると、反対側から真澄が歩いて来る。
真人は「仕事が入ったから先に帰って」と澪を帰し、真澄に言われるがまま、先日まで逢瀬を重ねたマンションへ行った。
真澄は真人を調べ上げ「真人」と呼び、澪の事も知っている様子。
そして銃を真人に向け、護衛達を呼んで痛めつけようとすると、真人は驚くほどの強さで3人の男達を一網打尽にした。
真澄は泣きじゃくりながら真人に「行っちゃだめ!愛してるの…」と言ってすがり付く。
しかし真人は「そんなのは愛じゃない。だから殺してあげない」と言って部屋を出て行った。
ーー
家に戻った澪のもとに石黒が現れ、真人の本当の姿を明かす。
彼は「生命保険入ってますよね?あいつはあなたを殺す気なんです」と忠告したが、澪は石黒の頬を叩き「真人の事…あいつとか言わないで」と言って聞く耳を持たなかった。
そして明朝、真人が戻って来ると、2人は旅行へと出発する。
石黒は、去って行く車を部屋から眺めていた。

何人もの女性を虜にする真人。
「殺してあげない」というセリフがまた猟奇じみていますし、真澄さんはそれでも良いみたいな依存体質でしたね。
彩さんもですが、強い女性ほどああいう年下男に弱いのでしょうか…。
ちょっと考えれば金目当てと思いそうなものですが。瞑想で骨抜きに?
エピソード7/愛する人のために
真人が計画した「結婚記念旅行」の行き先は、富士山麓・西湖のほとりにあるホテル。
そこに一泊し、翌朝になると、真人は澪の水筒に何かの液体を入れていた。
澪は何の疑いも持たず、言われるがまま富士の樹海…青木ヶ原へ連れて行かれる。
水筒を飲んで一息つくと眠くなり、幸せな結婚式を挙げる夢を見ていた。
一方、捜査本部の捜査員達は慌ただしく動き始める。
富沢は石黒に「神城彩さんの血液サンプルから、微量のトリカブトとフグ毒が検出されました。殺人事件として再捜査します」と伝えた。
石黒は真人と澪を追っていたが、それに気付いた真人に撒かれてしまった事を伝え「あいつは澪さんを自殺に見せかけて殺す気です」と明かす。
富沢は「危ない事はやめてください、GPSですぐに追いますから!」と言って、吉岡と共に追跡を開始した。
ーー
澪が目を覚ますと、真人がホテルのフロントに電話をかけている。
その内容は「妻と青木ヶ原近くではぐれてしまって…情緒不安定だったので心配で。もう少し捜してから捜索願を出しますね」という、驚くべきものだった。
真人が電話を切ると、澪は「私、ここで死ぬの?」と聞く。
すると真人は「そうだよ。1年間楽しかった?1年前、俺が君の自殺を止めたから、君の命は俺のもの。それに君は、もう俺なしでは生きて行けないだろう?」と言って微笑んだ。
そこへ石黒が登場し、揉み合いになって真人が倒れ、岩に頭を思い切り打つ。
石黒はその間に、パニック状態の澪に「あいつは、君の知ってる神城真人じゃない。逃げますよ!」と言い聞かせ、強引に引っ張って逃げた。
ーー
頭から血を流した真人は朦朧とし、夢の中…過去にいた。
茜はトラックの前に飛び出して轢かれ、植物状態になっていた。
俊紀が病室にいると、茜の唯一の友人・美久が見舞いに現れ、茜が交際相手の隆二(デリヘルの送迎運転手)にデリヘルをさせられていた事、貢がされていた事、そして隆二の子供を妊娠していた事を明かす。
さらに、美久が事故当日に茜の家に呼ばれて訪問した際、茜は隆二と言い合いをしながら出て来て、美久に「ごめん、また今度」と言って隆二を追いかけたと言う。
そして「俺の子供じゃない」「隆二の子だよ」という声が聞こえた直後に事故が起きたため、美久は「あいつは『茜が自分で別れるなら死んでやるって言って飛び出した』と言ってたけど、絶対違うと思う。だから私、警察に行って証言して来ます」と話した。
しかし俊紀は「いや、絶対に警察には言うな」と伝え、隆二を待ち伏せして拘束し、真実を問いただす。
隆二は「ごめんなさい。突き飛ばしたけど死ぬと思ってなかった。本当です」と白状したが、俊紀はバールで殴り殺害し、マンホールに遺体を遺棄するのだった。
ーー
目を覚ました真人は、近くに石黒のスマホが落ちていたため踏みつけて壊す。
これによりGPSが途切れ、富沢達が追跡出来なくなってしまった。
救助隊は、暗くなった樹海での捜索は二次被害が出るので明朝に再開すると言い、富沢達は焦る。
ーー
石黒と澪はだいぶ離れたところに逃げたが、なぜか真人が近くまで来ている。
澪はバッグを調べると、GPSが仕掛けられていた。
やっと正気に戻った澪は、「あの人は私が知ってる真人じゃない」と言って、連れて来ていた文鳥のチーコに付けて放し、こっそり逃げる。
そして真人がGPSを追っていると、木に紐が絡まったチーコを発見。
紐を外してやり、「好きに生きろ」と言って空へと放した。
ーー
あたりが暗くなって気温が下がって来たため、石黒と澪は山小屋へ避難する。
しかし夜になると物音がし、ドアに近づくと突然真人が現れ、石黒に襲いかかった。

イケメンで愛妻家だった真人、もはや今はホラーに。
窓ガラスを素手で割るって!最強過ぎる。
でも、山小屋で火を起こしたりしたらそらバレるのでは?と思いました。笑
真人はチーコまでも手にかけるのかとヒヤヒヤしましたが、「好きに生きろ」と。
これは今まで虜にして来た女性に対する言葉であり、自分への言葉でもあるのかもしれませんね。
次回最終話!!
エピソード8(最終話)

配信され次第記載します!