2025年06月27日に公開されたNetflixドラマ『イカゲーム シーズン3』
大ヒットを記録した『イカゲーム』シリーズ完結編。
ギフンは、この恐ろしいゲームを終わらせる事が出来るのか?

公開日、チャミスルとマッコリをお供に視聴したbeersyです!
遂に完結!と意気込んで酒もツマミも用意したのに、食い入って観てしまって全然進まなかった…。
しかも、最後はなんだか釈然とせずモヤモヤ。期待が大き過ぎたかなぁ。
この記事では、Netflixドラマ『イカゲーム シーズン3』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。(途中まではネタバレ無しなのでご安心を♪)
『イカゲーム シーズン3』の評価&感想
- 感動度
- 3
- 脳トレ度
- 4
- 再鑑賞度
- 5
- サプライズ度
- 5
- 話題性
- 5
前回、かなり「ええー!」というところで終わった本作。
満を持して最終シーズンが放送され、2日間で観終えました!
これから観る方のためにここには何も書けませんが、オススメは1、2を復習してから観る事。
筆者は多忙で出来なかったのですが、登場人物が多いので懐かしのキャラが出た際には一瞬「???」でした;
そして今回は、「選択」というテーマが掲げられていたように思います。
プレイヤー達はどう「選択」して、自分の道を行くのか。
それによって待ち受ける残酷な現実とは。
ぜひそんな事を考えながら視聴してみてください!涙なしには観られませんよ。
以下より重要なネタバレを含みます。
『イカゲーム シーズン2&3』の主要キャスト
※役名/俳優(役の説明)
主要な参加者
- 456番 ソン・ギフン/イ・ジョンジェ(主人公。前回の優勝者であり、このゲームを終わらせるため自ら参加)
- 222番 ジュニ/チョ・ユリ(ミョンギの子を妊娠している。彼のせいで投資に失敗し、借金返済と子どもの養育費のために参加)
- 333番 ミョンギ/イム・シワン(投資のインフルエンサーだったが、暗号通貨詐欺に遭い破産。彼を信じた者たちから狙われ逃亡し、参加を決めた)
- 120番 ヒョンジュ/パク・ソンフン(元軍人のトランスジェンダー。性転換手術の費用を稼ぐため参加)
- 007番 ヨンシク/ヤン・ドングン(ギャンブルで多額の借金を負い、参加)
- 149番 クムジャ/カン・エシム(ヨンシクの母。息子の借金を返すために参加。元助産師)
- 388番 デホ/カン・ハヌル(元海軍の青年。ギフン達に協力したが、怖気付いて見殺しにした)
- 246番 ギョンソク/イ・ジヌク(似顔絵画家。白血病の娘・ナヨンの治療費を稼ぐために参加)
- 124番 ナムギュ/ノ・ジェウォン(クラブの支配人。サノスとは知り合い。卑屈な性格)
- 125番 ミンス/イ・デヴィッド(内気な青年。サノスに絡まれる)
- 044番 ソンニョ/チェ・グッキ(アイラインが特徴的な巫女。祈祷師。不吉な予言をして周囲を動揺させるが、いつしか参加者の中でも信者がつくようになった)
- 100番 ジョンデ/ソン・ヨンチャン(非道な初老の男性。100億ウォンもの負債を抱えており、常にゲームを続けようとする)
シーズン2で脱落した参加者
- 390番 チョンベ/イ・ソファン(ギフンのギャンブル仲間。唯一ギフンが信頼している友人で、元同僚でもある。シーズン2で死亡)
- 230番 サノス/チェ・スンヒョン(有名ラッパー。ミョンギが薦めた暗号通貨詐欺に遭い、多額の借金を負って逆恨みしている。シーズン2で死亡)
- 380番 セミ/ウォン・ジアン(ボーイッシュでクールな見た目とは裏腹に正義感が強く、虐められているミンスを気に掛ける。シーズン2で死亡)
運営側
- フロントマン(ファン・イノ)/イ・ビョンホン(黒服を着たイカゲームの支配人。ジュノの兄)
- スカウトマン(めんこ男)/コン・ユ(地下鉄の駅のホームでめんこ勝負を持ちかけ、イカゲームに招待する男性。シーズン2で死亡)
- 001番 オ・イルナム/オ・ヨンス(シーズン1でギフンと仲良くなったが、実は主催者で大ボスだった。シーズン1で病死)
- ピンクガード/マスクドマネージャー(□の仮面。ピンクガードの中で1番上。リーダー)
- ピンクガード/マスクドソルジャー(△の仮面。銃で武装し、敗北者に手を下す担当)
- ピンクガード/マスクドワーカー(○の仮面。ピンクガードの中で1番下っ端。死体の処理や設営などを行う)
その他
- カン・ノウル/パク・ギュヨン(兵士を倒し脱北した女性。幼い息子を置いて来てしまい、行方を探している)
- ファン・ジュノ/ウィ・ハジュン(刑事。シーズン1でイノに撃たれ崖から落ちたが、漁師のパク船長に助けられ一命を取り留める。イカゲームが行われている施設を探す)
- チェ・ウソク/チョン・ソクホ(キム代表の部下で理事を務めている)
- パク船長/オ・ダルス(ジュノを助けた船長。ジュノの協力者となる)
- キム代表/キム・ボプレ(「陽光キャピタル」代表。元々は取り立て屋だが、ギフンに雇われ協力している。シーズン2で死亡)
『イカゲーム シーズン3』のネタバレ解説
エピソード1
ギフンは目の前でチョンベら協力者達を失い、自分だけ生かされ絶望していた。
手錠をかけられ飲まず食わず、寝ずにいると次第におかしくなって行き「皆が死んだのは、銃弾を取りに行ったにも関わらず、戻らなかったデホのせいだ」と思い込むようになる。
そして投票が行われたが、戦闘により多くの×の者(続行しない派)が脱落したため、大差で「続行」となってしまった。
ーー
迎える第4ゲーム、それは「隠れんぼ」。
60人になった参加者達は、赤チームと青チームに分けられた。
- 青チームは鍵を渡され、赤から逃げ切るか、見つかる前に出口の扉に入ればクリアー。
- 赤チームはナイフを渡され、青チームを見つけて1人殺せばクリアー。
- 青…ジュニ、ヒョンジュ、クムジャ、デホ、ソンニョ
- 赤…ギフン、ミョンギ、ナムギュ、ミンス、ヨンシク
赤になったギフンは「あいつのせいだ…」と呟き、青のデホを殺すと決めて睨みつけた。
一方、青になったミョンギは、赤になったジュニに「俺と色を変えよう。お前に人は殺せない。急いで1人脱落させて、必ずお前を見つけ出すから一緒に逃げよう。俺が守るよ」と約束。
ジュニは悩んだ末、ミョンギに赤ゼッケンとナイフを渡し「約束して」と言って見つめた。
ーー
一方ファン刑事達の船では、行方不明になった(パクが殺した)ドローン操縦者を捜していた。
ウソクがパク船長を不審に思いファンに話をするが、彼は「命を助けてくれた恩人だし、10年かけて島探しを手伝ってくれている」と言って全く聞き入れない。
それでもウソクは、自分の勘は滅多に外れないと信じ「調べる事があるので船には乗れません。パク船長に気をつけて」と言って、港に残る事になった。
一方パクは、ジュノの動向を逐一フロントマンであるイノに密告。
イノは「もし何かがあったら、刑事もろとも殺していい」と命じた。
ーー
ノウルは、ギョンソクを撃ったが急所を外しており、生かしたまま手術室へ運ばせる。
そしてピンクガード△を騙して手術室に潜り込み、全員を殺してギョンソクを助けるのだった。

親友のチョンベを殺されたギフンが、ついにおかしくなってしまいました。
ここまでの罪悪感を植え付けられると、もやは正常な考えでは動けなそう。
その証拠にデホを睨みつけていますが、その表情は観た事のない恐ろしいものでした;
ノウルはやはり、ギョンソクを救っていましたね。
ジュノ達は間に合うのかなぁ。
エピソード2
青組になったヒョンジュは、身重のジュニとクムジャと共に赤組から逃げる。
元特殊部隊のヒョンジュは、赤に襲い掛かられても驚くほどの強さで2人を守っていた。
一方、サノスが落とした覚醒剤でハイになっているナムギュは、「たくさん殺せば分け前が増える!」と言って次々に青のプレイヤーを殺して行く。
ミョンギもナムギュと共に人を殺しながら、ジュニを探し回った。
ギフンはデホのみを探し、他の青プレイヤーがいても殺しはしない。
デホは怯え、ギフンと赤から必死で逃げ回っていた。
ーー
ヒョンジュ、クムジャ、ジュニが3人で部屋にいたところ、突然ジュニが破水しお産が始まってしまう。
元助産師のクムジャが手際よく準備し、ジュニは無事に女の子の赤ちゃんを出産した。
3人が感動して涙を流していると、突然赤のプレイヤーが扉を開ける。
すぐさまヒョンジュが応戦、激しい攻防の末、足を負傷しながらもその男を倒した。
そしてふと見上げると、そこには「出口」という文字が。
持っていた○△□全ての鍵を差し込み開けると、そこは明るく陽気な歌が流れていた。
安堵してそこに入ろうとするが、我に帰りジュニとクムジャの元へ戻る。
そして「出口を見つけました!すぐそこです」と笑顔で伝えたが、次の瞬間、後ろからミョンギに刺されてしまった。
涙を流しながら倒れ込むヒョンジュを、呆然と見る2人。
ミョンギはジュニと赤ちゃんを見て全てを察し、震えながら何も言わずにその場を去る。
ヒョンジュはジュニとクムジャ、生まれたばかりの赤ちゃんを守りきり、ここで脱落となった。
ーー
ギフンはデホを見つけて揉み合いになる。
デホに「お前のせいだ!」と責め立てられて我を失い、デホの首をしめて殺してしまった。
しかしその後は罪悪感が襲い「俺のせいだ…」と呟いて、またしても心身喪失状態となる。
ーー
守ってくれたヒョンジュを想いひとしきり泣いたジュニとクムジャだったが、クムジャは「彼は近くに出口があると行った。赤ちゃんを守るためにも行かなきゃならない」と言って脱出する。
そして出口を見つけ鍵を差し込んだところで、まだ1人も殺せていないヨンシクが現れた。
クムジャが「ダメだよ。母さんを殺しなさい」と止めるが、ヨンシクはジュニと赤ちゃんに襲いかかる。
するとクムジャは、隠しナイフ型のかんざしで息子・ヨンシクを刺した。
ヨンシクは「母さん、ごめん…」と瀕死状態になり、クムジャは泣きながら抱きしめる。
そして制限時間が来るとピングガード登場し、1人も殺せなかったヨンシクにとどめを刺すのだった。

ここで…なんとも切ない幕切れでヒョンジュ姉さんが脱落。
彼女を推していた視聴者、かなりいたと思います。
また、刺したのがミョンギというのがなんとも皮肉で、少しだけ心を許したジュニでしたが、彼の立ち位置が明確に「悪」になった瞬間でもありました。
そしてクムジャ母さんも、本当になんという切ない選択をしたのでしょう。
もうこの2話でだいぶお腹いっぱいです!
エピソード3
会場に到着したVIP達は、ピンクソルジャーの△に扮して脱落者達を銃殺して行く。
彼らはこのゲームを心から楽しんでいた。
ーー
ウソクがパクの家を突き止め調べに行くと、そこにはイノ、めんこ男とパクが一緒に写っている写真があった。
さらに□の仮面とコスチューム、そして大金を見つけたが、突入して来た警察に捕まってしまう。
ーー
投票が始まると、クムジャが〇(続行)の人達に向かって「もう終わりにして、ジュニと赤ちゃんを助けてくれませんか。私の賞金も全てあなた達に差し上げます」と訴える。
しかし〇の者は意見を変えず、ゲーム続行となった。
その後クムジャは、赤ちゃんの面倒を見つつジュニとギフンを励まし、ギフンには「どうかジュニと赤ちゃんの事を助けてあげて」と伝える。
それでもギフンは戦意喪失しており、「僕はそんな人間じゃありません」と言って断った。
翌朝になると、ピンクソルジャーが現れ棺を持ってくる。
皆が辺りを見渡すと、クムジャが首を吊って死んでいた。
ジュニは赤ちゃんを抱きながら号泣。ギフンはクムジャの亡骸を見て絶句していた。
ーー
次のゲームは高所での「縄跳び」。
巨大な人形が回すバーを飛びながら、塔と塔を繋ぐ細い橋を渡り切るとクリアーとなる。
ギフンはクムジャの意思を継ぎ、足を怪我して飛べそうにないジュニに「俺がなんとしても守るから、赤ちゃんを守るんだ。君のせいじゃない。俺達、クムジャさんもヒョンジュさんも、自分で選んだんだ」と励まし、赤ちゃんを預かった。
そして「まずはこの子と一緒に橋を渡って、すぐに戻って来るから一緒に行こう」と言って、自分のジャージを抱っこ紐代わりにし、赤ちゃんをしっかり抱いてゲームを開始する。
他のプレイヤーが固唾を飲んで見守る中、なんとか渡り切る事に成功した。
ーー
ギフンが成功すると、プレイヤー達が続々と橋の上へ。
1人が成功し、2人目がゴールしようとすると、1人目の男性が2人目の男性を押して塔から落とした。
ギフンが「何をしているんだ!?」と叫ぶと、その男性は「何って…ゲームだよ」と言ってニヤリと笑った。

クムジャ母さんが自ら命を…。もう涙が止まらない!
ヒョンジュ亡き後、ジュニに「自分を責めてはいけない」と励ましていたのですが、自分は愛する息子に手をかけてしまい、後を追ってその償いをしたのですね。
どこまでも芯が通っていて、強いオンマでした。
ギフンは「俺達は自分で選んだんだ」と強く言い放ちましたが、この事によって腑抜け状態を脱します。
しかしながら、赤ちゃん×ギフンってもう結末が見えているような…。
そして「何って…ゲームだよ」と言った男性には鳥肌が立ちました。愚かな人間の代表だわ。
エピソード4
ゲーム開始後、ゴール地点で男が待ち受けているため進む事が出来ず、体力の限界が来て多くのプレイヤーが落ちて行く。
ギフンはその男に掴み掛かり、揉み合いの末脱落させた。
しかし、橋の上でもプレイヤー同士で落としたり、スタート地点に戻った者を落とす者まで現れ、異常な事態となっている。
そんな中、歩く事もままならないジュニに、ミョンギが「一緒に行こう」と手を差し伸べるが、ジュニはヒョンジュを殺した事を責め「これでも?」と腫れ上がった足を見せる。
そして「あの子は私の子。あんたみたいなクズとは関係ない。もう2度と私達の前に現れないで」と言い放ち、ミョンギは何も言えずにジュニを置いて橋を渡った。
その後プレイヤーが次々とゴールし、ジュニだけが残る。
残り時間が少ない中、ギフンが戻ろうとすると、ジュニは「戻らないで!ソンさんまで脱落したらその子は助からない。私はその子を守るためにこうするんです。その子を助けてください」と言い、塔の端に立つ。
ギフンが「諦めちゃダメだ!」と叫ぶが、ジュニは自ら落ち脱落となった。
ーー
プレイヤーは残り8人(ギフン、ミョンギ、ミンス、ほかジョンデ含む男性5人)となり、ジョンデ達は「かなり儲けられるから、もうやめよう」と話し合う。
しかしイノは「面白くない」というVIP達のために、ジュニの赤ちゃんを「222」番のプレイヤーとして残す事にした。
これに対しジョンデ達は「脱落した母親の代わりに参加だと!?我々の取り分が7億も減るなんておかしい!だったらその子どもも脱落させねば!」と激怒し、赤ちゃんを殺そうとギフンのもとに詰め寄る。
それをピンクソルジャーが制し、結局9人で投票を行う事になった。
その後プレイヤー達に豪華な食事が与えられ、最終ゲームは「最低3名が脱落すれば、残りはクリアーとなるゲーム」だと告げられる。
ゲームの詳細はまだ不明だが、ジョンデ達は「それは簡単だ」と言って○(続行)に投票し、翌日最終ゲームが行われる事になった。
ーー
一方、ウソクは警察の取り調べでゲームの事を伝えたが、全く取り合ってもらえない。
さらに刑事がパクに連絡をし、「チェ・ウソクという男があなたの自宅に空き巣に入りまして。そいつがどうもおかしな事を言ってるんです」と全てを伝えてしまった。
ウソクは皆んなが危ないと思い、押収されていたスマホを奪ってジュノに連絡。
刑事達に取り押さえられる中、「パクはあいつらと繋がってる!」と叫びながら必死に伝えた。
すると、ジュノの後ろで銃声が…。
パクは、船に乗っている丸腰の者達に向かってマシンガンを撃っていた。
ジュノは驚愕しながらも、後ろからスピアガンでパクを突き、足を撃たれたキムだけが助かる。
パクは息も絶え絶えに「俺は命じられただけだ。お前だけは生かせろと。俺はボスに救ってもらった…」と言って絶命した。
キムは、ジュノに「他の船の者もやられた。もう諦めましょう」と言ったが、ジュノは「兄があの島にいるんです。どうかご協力を」と説得する。
ーー
ノウルはギョンソクと共に島を脱出し、ボートに乗っていたが、部隊長に脅されて1人で引き返す。
崖を上り、部隊長のもとへ向かった。
一方ギフンはフロントマンに呼び出され「お前と子どもを助けたいと思っている。これで他のやつらを殺せ。皆んな酒を飲んで深い眠りについている」と、ナイフを差し出される。
戸惑っているとフロントマンは仮面を取り、ギフンは彼の正体が共に戦ったイノである事を知った。
取り乱してナイフを向けると、イノは「殺したければ殺せ」と言って動じない。
ギフンはしばらくすると息を整えて手をおさめ、イノに背を向けて戻り始めた。

なんか今回自決するキャラ多くないですか?観ていてものすごく辛い。
「自分で選択した」と言えばそうなのですが、とにかく救いようがなくてしんどい。
そして、メインキャラ以外が本当に悪人しかいないのもしんどい。
ジュノよ、間に合ってくれ!!(でもたった1人では何も出来なそう…)
エピソード5
イノがギフンにした事は、かつて自分がイルナムにされた事だった。
その時イノは他の者を惨殺し、結果優勝者となったのである。
ギフンはナイフをジョンデの首元に突きつけるが、前回共に戦い命を落としたセビョクの幻影が現れ「おじさんはそんな人じゃないでしょ」と呟く。
握りしめたナイフを持ちながら、自分のベッドへと戻るギフン。
その姿をモニターで観ていたイノの目には、涙が浮かんでいた。
ーー
気づかれないように施設へ戻ったノウルは、部隊長を脅しギョンソクの情報を全て消すように迫る。
部隊長は全てのデータを消したが、最上階のボスの資料室に紙のファイルがあると言って、ノウルと共にエレベーターに乗った。
しかし隙をついて襲いかかる。
激しい攻防が繰り広げられ、ノウルは刺されて重傷を負ったが、部隊長を葬る事に成功した。
そして資料室に行き、ギョンソクの書類を探す。
一方、ギョンソクは追って来たピンクソルジャーに銃撃を受けていたが、それをジュノとキムが見つけ、見事な銃さばきで制圧していた。
ーー
翌日、ゲームの全貌が明らかとなる。
それは、□△○の順に並べられた塔の上から最低1人を落として行き、○に辿り着いて残った者が優勝となるゲームだった。
塔の中心には長いポールが立てられており、唯一の武器となる。
ミョンギはジョンデ達側についており、相談してまずはミンスを落とそうと画策。
ミンスは覚醒剤の影響で幻影を見ており、目の前にサノス、ナムギュ、そしてセミが現れた。
そしてミョンギがポールで突き、ミンスが落ちて脱落。
残った8人は細い橋を渡り、△へと進んだ。
ーー
次に、ジョンデ達は赤ちゃんだけを狙う。
ここでギフンと赤ちゃんの2人が落ちると、◯に行った時に自分達の中から脱落者を決めなければならなくなるからだ。
1人の男性に襲われると、ギフンはナイフを振り回して応戦。
すると、ミョンギがポールで男性を突き落下させ、ギフンに「俺は味方です。俺はその子の父親で、ジュニと一緒に脱出しようとしていました」と明かした。
2人が武器を持っていると知ったジョンデ達は、突然1人の男性を暴行し始める。
ジョンデは「こいつを半殺しにして、〝弁当〟にして◯まで運んでから落としましょう!そして6人で山分けしてここを出るんです。76億ずつ!そうしましょう!」と叫んだ。
しかしギフンがそれを止め、全員で揉み合いになってしまう。
結果、ギフンは1人をナイフで殺害。
ミョンギも1人を塔から落とし、さらに命乞いするジョンデには「あんたが抜ければ152億だ」と言って、無慈悲に突いて落とした。
そしてギフン、赤ちゃん、ミョンギ、ジョンデ達に暴行された男性だけが残る。
しかしその男性は「俺はあんた達の〝弁当〟になる気はない」と言って、自ら落ちていった。
これで、最後の◯の塔では、ギフン、赤ちゃん、ミョンギの中から1人が脱落せねばならなくなった。

なんだか最後の最後なのに、モブのおっさんばかりが残ってしまって絶望。
そして予想通りの展開になって来たのもちょっと残念でした。
ミンスも何もしないであっけなく落ちて行ったなぁ。
サノスの「ミンスゥ⤴︎」が久しぶりに聞けたのは嬉しかったです。笑
エピソード6
ジュノはギョンソクを保護し、彼がプレイヤーであり島から脱出して来た事を知る。
そして海洋警察に連絡を入れ、自分は1人で海に潜り島へと向かった。
イノは海洋警察が接近しているとの報告を受け、ついにジュノが辿り着いたのだと確信する。
ーー
ミョンギは、先に橋を渡って◯の塔へ行くと、ポールを持ってギフンに向ける。
そして「子どもを渡せ!あんたはそこに残れ!」と脅した。
ギフンは驚き「自分の子を殺して、賞金を持って出て行くつもりか」と言うと、ミョンギは「早く橋の上に子どもを置け!」と叫ぶ。
そこでギフンは橋の上に子どもを置くと、橋が仕舞われる直前に◯の塔に飛び乗った。
ミョンギとの格闘が始まり、揉み合いの末、ミョンギが塔から落下する。
VIP達は「2度優勝した者はいないよな?」とザワつき、誰もがギフンの2度目の勝利を確信した。
しかしギフンは、ゆっくりと赤ちゃんのおでこにキスをすると、下に置いて塔の縁へ行く。
そしてVIP達…イノの方を向き「俺達は馬じゃない。人間だ。人間は…」と言って塔から落ちて行った。
VIP達は何も言わずに立ち尽くし、イノはうなだれつつ、海洋警察が近くまで来た事で撤収を指示。
そして非常ボタンを押すと、施設じゅうに仕掛けられていた爆弾が作動し始めた。
その時ジュノは施設へ入ろうとしており、爆弾を目撃して先を急ぐ。
ーー
ノウルはギョンソクの資料に火をつけたが、自分の資料を見つけ目を通す。
するとそこには、長年探していた娘が死亡したという報告が記載されており、絶望した。
フロントマンのソファーに座り自殺を図ろうとしたが、ギフンが身を犠牲にするのを見て思いとどまり、涙を流す。
そして傷をおさえながら、他のピンクソルジャー達に紛れて島を脱出した。
ーー
イノは、◯の塔に1人残った子どもを抱き戻ろうとする。
するとVIPの部屋にジュノが辿り着き、イノを目撃して「兄さん!どうして!」と叫び銃を向けた。
しかしイノは振り返らず去って行き、イノは兄を撃つ事は出来なかった。
数分後、施設は全て爆破され木っ端微塵に。
間一髪脱出していたジュノは、海の上でその光景を見つめており、後ろには海洋警察庁の船が来ていた。
ーー
ーー
半年後。
ノウルは遊園地で似顔絵を描いているギョンソクのもとへ。
ギョンソクは、ノウルがピンクソルジャーだった事を知らず普通に会話し、「娘のナヨンは周りの人が支援してくれたおかげで、だいぶ回復したんです」と明かした。
笑顔を見せたノウルに一本の電話が入る。
それは前々から娘捜しを手伝っていた、脱北支援ブローカーのマンチョルであり、ノウルの娘らしき人物が中国で見つかったと伝えた。
そしてノウルはマンチョルのグループの支援を受けて、中国へと飛び立つ。
その頃、青年に成長したセビョクの弟・チョル(シーズン1の最終話で、ギフンがサンウの母に預けた)が、マンチョルが連れて来た実母と再会していた。
ーー
出所したウソクは、ジュノとともに帰路に着く。
ジュノが運転する車内で再起を考えつつ「モーテルに残してあった大金は、ソン社長が持ってったのかなぁ」とボヤいていた。
しかしジュノが家に着くと、ジュニの子どもが「222」のジャージとともに寝かせられており驚く。
そこに置かれた封筒の中には、優勝賞金の456億ウォンが振り込まれたカードが入っていた。
ーー
実は、モーテルに置いてあったギフンのほぼ手付かずだった前回の優勝賞金は、イノが回収していた。
そしてイノは、ロサンゼルスに住むギフンの娘・ガヨンのもとへ行き「お父さんは亡くなりました」と言って箱を渡す。
ガヨンがその箱を開けると「456」のジャージとともに、回収した大金が入っているカードが収められていた。
イノがガヨンの家をあとにすると、街中でめんこをし、ビンタをされている男を見かける。
その相手はスーツを着た女性(ケイト・ブランシェット)であり、イノのほうを見るとニヤリと笑った。
イノは驚きつつも、複雑な表情をしてその場を去るのだった。

ギフンは途中我を失い普通に殺人を犯しましたが、最期は「人間らしさ」を貫き通し、散って行きました。
これも「選択」であり、クムジャのように「償い」をしたのでしょう。
予想通りの結末ではあったのですが、ギフン役のイ・ジョンジェさんの迫真の演技には心を持って行かれました。
最期の「人間は…」のあと、何度考えても何と言いたかったのかしっくり来ないので、ゆっくり考えようと思います。
でも!でも!!!…ジュノは一体何がしたかったの。笑
あの場でイノに何も出来なかったのは仕方ないにしろ、海洋警察も何も証拠を掴めず、イノを捕まえられず終わり?
長い間探し回って結局何も出来なかった、これも残酷だなぁと思いました。(しかもいきなり赤ちゃん託されてるし)
そしてまさかのケイト姉さんが登場!!!
これはハリウッド版に向けての布石でしょうね。
これにて「イカゲーム」は終了となりましたが、今後どう展開して行くのかも注視して行きましょう!