2020年7月10日にNetflixで公開された映画『オールド・ガード』
原作は、アメリカンコミックライター、グレッグ・ルッカ(「スーパーマン」「ワンダーウーマン」「ウルヴァリン」など)、レアンドロ・フェルナンデス作のグラフィックノベル。
人知れず世界を救っている不死身の戦士達。
終わりなき戦いをする彼らは、いつまで人々のために生きるのかー。
アメリカのアクションムービー。

強い女性が主役の映画に惹かれるbeersyです!
本作は「不死身のシャーリーズ・セロン」が登場。こんな強い響きあります?
撮影当時44歳でしたが、変わらぬ美貌とキレッキレのアクションが堪能出来ます!
この記事では、Netflix映画『オールド・ガード』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします!
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『オールド・ガード』の評価&感想
- 感動度
- 3
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 4
- サプライズ度
- 4
- 話題性
- 5
シャーリーズ・セロンが美し過ぎて眩しい…。
しかし本作の主人公は、不死身の身体を授けられたゆえに様々な辛い思いをして来た女性。
こういった、ヒーローの苦悩する姿を観られるのは、やはりグレッグ・ルッカならではの作品ですね。
華々しいだけではない世界、正義とは何か、自分はヒーローではないけれど色々な事を考えさせられます。
特に、劇中のブッカーがナイルに語るシーンは刺さりました。言葉一つ一つに重みがあります。
キレのあるアクションと、無双状態の戦士達を堪能出来る一作!
以下より重要なネタバレを含みます。
『オールド・ガード』のネタバレ
不死身の戦士の葛藤
アンドロマケ=通称:アンディ(シャーリーズ・セロン)は「世界を救う」特殊部隊のボスだが、1年以上活動しておらず、ニュースを見ては「何も救えていない」と嘆いている。
それでもブッカー(マティアス・スーナールツ)、ジョー(マーワン・ケンザリ)、ニッキー(ルカ・マリネッリ)は「そろそろ仕事をしないと」と鼓舞し、以前CIAにいて依頼を受けた事のある、コプリー(キウェテル・イジョフォー)という男からの仕事の話を聞きに行った。
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妻をASLで亡くしたと言うコプリーは「南スーダンの小学校が民兵に襲われ、生徒17人が拉致されたので助けに行って欲しい」と依頼する。
アメリカが協力を要請されたが、同盟国ではないと言って断ったらしく、コプリーの元同僚達が相談して来たらしい。
アンディは「1人の依頼主からは一度しか引き受けない」と難色を示しつつも引き受け、仲間達と共に南スーダンへと向かった。
ーー
しかしそれはコプリーの罠であり、アンディ達は総攻撃を受け大量の銃弾を浴びて倒れる。
傭兵達が4人の亡骸を確認すると、完全に息が止まっていた。
すると突然、彼らの傷がみるみるうちに治り、再び立ち上がって相手を瞬殺。
アンディ達は何千年と生きている、不死身の戦士達だったのだ。
その様子を監視カメラで観ていたコプリーは、言葉を失いつつも何者かに「成功だ」と連絡を入れていた。
アンディは自分達の正体がバレたため、コプリーを探し出して消さないといけないと考える。
そして「世界が滅んでももう知らない。廃業よ」と言って、いくら人々を助けても平和にならないこの世の中に絶望していた。

彼らは影のスーパーヒーローですが、特にアンディは心に傷を負い人類を救う事に疑問を感じています。
救っても救っても戦争とかしてますしね。そりゃ嫌にもなる。
コプリーは敵なのか味方なのか?
でもキウェテル・イジョフォーが演じている時点で、敵とは思えない!
新しい仲間
米国海兵隊のナイル(キキ・レイン)は、危険な任務の最中首を刺されて大量に出血、瀕死の状態となる。
しかしその後、傷が綺麗になくなり身体機能もすぐに改善。
ナイルが死んだと思い悲しみに暮れていた仲間の隊員達だったが、その不気味な回復力に怯え気味悪がっていた。
アンディ達は、夢でナイルの存在を確認。
200年ぶりに仲間が増えたと確信し、きっと戸惑っているであろうナイルを探しに行く。
一方コプリーは、大手製薬会社の「メリック」CEOのメリック(ハリー・メリング)にアンディ達の情報を渡していた。
メリックは彼らの細胞を分析し一儲けしようと企み、不老不死戦士達全員を連れて来るように指示する。
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アンディはナイルを見つけて「もう死ねないのよ」と伝えるが、ナイルはパニックを起こしアンディを刺す。
彼女は全く信じようとしなかったが、アンディに銃で撃たれたり、格闘で重傷を負ってもすぐに傷が癒えて行くのを目の当たりにし、やっと信じる事に。
彼女達は不死身ではあるが、死ぬまでの痛みや苦しみは普通の人間と同じように感じる事を知った。
そしてアンディは彼女を隠れ家へ連れて行き、他の仲間達を紹介した。
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その夜ナイルは「女性が海の底の棺に入っていて、溺れては生き返って死ぬという地獄を繰り返している夢をよく見る」と明かす。
アンディ達は、それが仲間の「クイン(ベロニカ・グゥ)」である事を悟り、ナイルに事情を話し始めた。
- 不死身のアンディとクインは世界を救うため、ジョー、ニッキー、ブッカーが加入するまで2人きりで戦っていた。
- しかしある時、彼女達に怯えた人間達が「魔女だ」と言いがかりをつけ、クインだけを鉄の棺に入れて海へ投げ入れた。
- クインは500年以上もの間、溺死しては生き返る…を繰り返している。
- アンディは何年もクインを探し続けたが、広大な海の中を探す事は困難を極め諦めてしまった。
だからこそ、人間に正体を知られてはいけないー。
500年以上前に起きたクインの悲劇は、今でもアンディ達を震え上がらせているのだ。
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アンディとナイルが外で話して戻ると、メリックが雇った部隊にアジトが襲撃されており、ジョーとニッキーが拉致されていた。
ブッカーも重傷を負い、回復に時間がかかっている。
ナイルは戸惑っていたが、アンディはたった1人で部隊と戦闘し、1人残らず殺した。
その後3人は、別の隠れ家へ行き身をひそめる。
アンディはそこで、先ほどの戦闘で負った傷が治っていない事に気付き、薬局で傷薬を買い手当てを受けた。
そして、大昔ライコンという不死身の仲間が、怪我をして助からなかった事を思い出す。
彼は「時が来たんだ」と呟き、息絶えていた。
一方ブッカーは、ナイルにこれまで自分が体験して来た事を語る。
「君は永遠に若い女性のまま。君が愛する者に不死身である事を知られ、また愛する者を全て失う事になるんだ」と言って涙を流した。
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メリックは、捕らえたジョーとニッキーを拘束し、非人道的な方法で多くのサンプルを採取する。
それは苦痛を伴うものであり、見かねたコプリーが「解放しては?」と訴えたが、メリックは「彼らは永遠に解放しない。競合他社に知られるからね」と言い放った。

500年以上何度も溺死するなんて、もう想像しただけで震えが…。
この悲劇だけでも人間を恨むには十分なのに、それでも救い続けて来たアンディ達の信念は素晴らしい。
クインを海に放り投げた人間に変わって謝ります…。
そしてメリックは見た目も腹立つなぁ!
それもそのはず、演じているハリー・メリングはハリー・ポッターシリーズのダドリー・ダーズリー役でした。
かなりシェイプアップしたので分かりませんでしたが、変わらず悪いですね。笑
積み重ねて来た歴史
アンディ達はコプリーの家を突き止め向かうが、ナイルは「不死だとしても家族といたい」と言って協力を拒み、アンディも承諾する。
そしてアンディとブッカーは2人で銃を構え、コプリーの家に侵入。
コプリーは亡くした妻の事がきっかけで、アンディ達を調べ尽くしていたのだと明かした。
しかしブッカーが突然アンディの腹を撃ち、強引に大人しくさせる。
痛みで唸るアンディが「裏切ったのか」と聞くと、彼は「不死を解明出来れば終わらせる事が出来る。君も望んだ事だろう」と言って笑った。
しかしアンディの血が止まらず、ブッカーは「なぜ傷が治らない!?」と焦り始め、彼女が「人間」になった事を知る。
そこへメリックが登場し、興味を示してアンディのみならずブッカーも拘束。
アンディを心配して止めようとしたコプリーも殴られてしまい、拘束された2人は研究所へ連れて行かれた。
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一方ナイルは、アンディ達の銃に不備があった事を知って心配になり、コプリーの家へ。
そこでコプリーから、彼らがこれまで多くの人々を救い、そして救われた人が歴史上の人物となって功績を残したり、その子孫も活躍したりしている事を教えられた。
そしてアンディの傷が治らなくなったと知ったナイルは、コプリーの案内でメリックの研究所へと向かう。
ナイルは堂々と侵入すると、撃たれては生き返り、無双状態で数多くの護衛達を蹴散らした。
無事に拘束を解かれた不死身のメンバー達は、アンディを守りつつ戦いほぼ勝利を掴む。
その中でアンディは、ナイルに「今あなたが現れたのは、きっと昔を思い出させるためだね。人々は素晴らしく、守る価値がある事を」と言って笑った。
そしてついにメリックを葬り、人々に見られないようにその場を去った。
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コプリーが偽装し、ナイルは戦死した事になりアンディ達の軍団に加入すると決意した。
そしてメンバーで話し合った末、ブッカーには「ここで仲間と別れて孤独に生き、100年後に再会する」という辛い罰を与える事に。
ブッカーは納得し、長きに渡り共に生きた仲間と決別した。
そしてアンディ達はコプリーの家に行き、改めて自分達が行なって来た功績を見る。
アンディは「世界には悪意が多過ぎる。私達の存在が知られないよう、手伝いなさい」とコプリーに命じ、彼は「喜んで」と言って仲間になった。
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独りになったブッカーは飲んだくれていた。
ある日家に帰ると、目の前に女性がいて驚く。
それは、海の底に沈んでいたはずのクインだった。

人間に攻撃されてボロボロになったアンディ、不死を終わらせたかったブッカー。
そして家族といる事をやめ、父のように強い戦士となったナイル。
どのキャラも魅力的で見応えたっぷりでした!
そしてラストにはクインが登場。これは次回作も期待大です!!
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ワンダーウーマン
不屈の戦士といえばダイアナ!!
ガル・ガドットの美しい佇まいとキレッキレのアクションがポイントですが、ラブストーリーも心を掴んで離さない素敵な作品です。