2024年11月1日公開の映画『ヴェノム ザ・ラストダンス』は、マーベルの人気キャラクター“ヴェノム”シリーズ第3作目となる作品です。地球侵略を狙う敵との最終決戦に挑むエディとヴェノムの絆を描きます。監督はケリー・マーセル。主演はトム・ハーディ、共演はキウェテル・イジョフォー、ジュノー・テンプルら。
この記事では、映画『ヴェノム ザ・ラストダンス』で流れた音楽のうち16曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『ヴェノム ザ・ラストダンス』で流れた曲とは?
オープニング
Danny Osuna - Bailando Cumbia
オープニングで流れた曲は、Danny Osunaの『Bailando Cumbia』です。
ヌルがゼノファージにコーデックスを探させ始めたとわかる映画の冒頭。その後、「マーベル」のロゴと共にオープニングとなりました。
陽気でにぎやかな、南米のダンス音楽「クンビア」特有の軽快さな曲が流れましたね。聞くだけで体を揺らしたくなるような曲は、エディたちがマルチバースのバーで酔っ払うという少し力の抜けた場面にピッタリです。
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エディとヴェノムがマルチバースから帰還する映画の冒頭
The Champs - Tequila
エディとヴェノムがマルチバースから帰還する映画の冒頭で流れた曲は、The Champsの『Tequila』です。
エディはマルチバースから帰還し、ヴェノムはこっちの世界を喜んでいましたね。店の酒をいろいろと混ぜようと触手を伸ばしたり、エディの手を操ったりしてバーテンダーのまねごとをする際に『テキーラ』が流れました。
おなじみのノリの良い曲と共に掛け声を上げるテキーラが楽しそうでしたね。ニュースを見てサンフランシスコには戻れないとわかり、事態は深刻化します。
エディたちが閉じ込められた犬を助けるシーン
Tom Morello - Hold The Line (feat. grandson)
エディたちが閉じ込められた犬を助けるシーンで流れた曲は、Tom Morelloの『Hold The Line (feat. grandson)』です。
犬の鳴き声が聞こえてそちらに向かうエディとヴェノム。暗い道の先にある建物内には悪い輩4人がおり、多くの犬が閉じ込められていましたね。
エディは彼らに逃げるチャンスをやると言いますが聞く様子はありません。そうしてヴェノムは豪快に敵を倒していく際にロックな音楽が流れます。
犬を解放して攻撃もしつつ、最後は男たちに「おまえなんだ?」と聞かれて「俺たちはヴェノム」と答えました。悪い奴らの頭を丸呑みするのは爽快かもしれませんね。犬たちを逃がし、その後ろにゼノファージがいて恐ろしかったです。
ヴェノムが馬に寄生して走り出すシーン
Queen - Don’t Stop Me Now
ヴェノムが馬に寄生して走り出すシーンで流れた曲は、Queenの『Don’t Stop Me Now』です。
飛行機から落下するようにして地に降り立ったエディとヴェノム。ゼノファージという追っ手について聞きつつ、この場を離れることにします。馬を見つけてヴェノムが寄生すると、疾走感のある音楽が流れました。
男性ヴォーカルのどこまでも走っていけそうな歌が流れ、エディは必死にしがみつくのがシュールですね。ヴェノムも彼を落とさないようにして走るのを楽しむのが印象的です。
エディがマーティン一家に出会うシーン
David Bowie - Space Oddity
エディがマーティン一家に出会うシーンで流れた曲は、David Bowieの『Space Oddity』です。
エディとヴェノムはマーティン一家と出会い、彼の妻のノヴァと子供のエコーとリーフを紹介されます。ラスベガスまでなら車に乗せてくれるとのことで、エディは一緒に旅をするのでした。
『Wild World』をマーティンがギターと共に歌い出し、一家はカウントダウン開始。「発射!」とみんなが掛け声を上げますが、エディは勘弁してくれと嘆きます。ヴェノムは楽しそうに歌っていましたね。
ラスベガスに到着するシーン
Cat Stevens - Wild World
ラスベガスに到着するシーンで流れた曲は、Cat Stevensの『Wild World』です。
夜でもずっと走り続ける車に乗りながら、ヴェノムは「この家族を喰わなくて良かった」と言いましたね。そうして「ララランラララン♪」と男性ヴォーカルの歌が流れ始めます。
暗い夜道からラスベガスの街を進んでいく中、ゆったりとした曲が印象に残ります。花火が上がる賑わう街に到着します。 マーティンはエディにサンダルと歌を送り、エディは彼に道中気をつけるようにと言うのでした。
エディがヴェノムと話しながらベガスを歩くシーン
Marie Baraton - C’est Fini
エディがヴェノムと話しながらベガスを歩くシーンで流れた曲は、Marie Baratonの『C’est Fini』です。
ラスベガスをサンダルで歩くエディは、ヴェノムとニューヨークに行こうと約束。そうしてタワーを見上げる際に曲のワンフレーズが流れました。
古き良きフランスのシャンソンを思わせるような、切なくも凛とした哀愁が漂う曲でしたね。しっとりとした落ち着きと、感傷的なムードが共存しています。
エディがカジノに入るシーン
Otis Redding - Hard To Handle
エディがカジノに入るシーンで流れた曲は、Otis Reddingの『Hard To Handle』です。
エディはヴェノムの協力?により、良い感じのスーツを入手!ドレスコードのあるカジノに入っていく際にクールな曲が流れました。 スローの演出と共にエネルギッシュで自信たっぷりな曲が流れます。
60年代ソウル特有の泥臭さと男らしさがにじみ出ていて、場を一気に盛り上げる陽気で押しの強いムードを持っていましたね。歌声はしわがれた力強さがあり、叫ぶような熱量を感じさせます。
ヴェノムがスロットを楽しむシーン
Dancing Queen(chris varvaro remix)
ヴェノムがスロットを楽しむシーンで流れた曲は、『Dancing Queen(chris varvaro remix)』です。
カジノで数十倍の勝ちを狙いに行くヴェノム!エディの身体を勝手に動かしながら、全財産をスロットに入れました。その際にヴェノムが「Luck be a lady tonight(女神よ今夜だけは淑女で)♪」とワンフレーズだけ歌っていましたね。
エディはうんざりした様子で「歌うな」と言っていたのが印象的です。 Frank Sinatranによる原曲は静かで聞かせるような感じですよ。
ガソリンスタンドにいるゼノファージが映し出されるシーン
Oh, Rose-The Call
ガソリンスタンドにいるゼノファージが映し出されるシーンで流れた曲は、Oh, Roseの『The Call』です。
研究所のシーンの後にガソリンスタンドが映し出され、その際にゆったりとした曲が流れました。 曲の雰囲気は、哀愁と静けさをたたえた内省的な空気感があり、どこか薄暗くてじんわりと染み込むような重みがありますね。
派手さはなく、むしろ静かな緊張感と感情の余韻を感じさせるタイプの曲でした。ゼノファージの脅威が迫っているような雰囲気もあったのが印象に残ります。
ヴェノムがチェンと踊るシーン
ABBA - Dancing Queen(chris varvaro remix)
ヴェノムがチェンと踊るシーンで流れた曲は、ABBAの『Dancing Queen(chris varvaro remix)』です。
チェンはペントハウスのスイートにいると聞いて驚くエディ。彼女はラストダンスをしようと言うとヴェノムが出て来てゆったりした音楽が流れ始めます。「ユーキャンダンス♪」という歌詞と共に華やかなシーンが始まります。
ヴェノムをチェンを持ち上げたり、音楽に合わせて踊ったりしましたね。エディは乗り気ではありませんが、見守りましょう…すぐそこまでゼノファージが来るまでは…。
エディがヴェノムと過ごした日々を思い出すシーン
Maroon 5 - Memories
エディがヴェノムと過ごした日々を思い出すシーンで流れた曲は、Maroon 5の『Memories』です。
ヴェノムは多くのゼノファージを取り込みながらタンクへ…自身を犠牲にしてゼノファージを倒し、エディは一人残されました。無事だったエディは街を歩きながらヴェノムと過ごした日々を思い出していましたね。
その際に切なさを感じる男性ヴォーカルの歌が流れます。小気味よいリズムの音楽と共に相棒を忘れないぞとエディが呟きつつ、自由の女神を見て物語は終わります。
エンディング1曲目
Tom Morello feat. grandson & Roman Morello - One Last Dance
エンディング1曲目で流れた曲は、Tom Morello feat. grandson & Roman Morelloの『One Last Dance』です。
エンディングでは猫やカンガルー、ゾウなど様々な動物に寄生したヴェノムの姿が次々と映し出されました。流れる曲全体の雰囲気は、とにかく重くて強い!
ギターの音は鋭く太く鳴り響き、男性ヴォーカルが熱を込めて歌います。歌声からは覚悟がはっきりと伝わってくるようで、ヴェノムの最期のシーンを思い出させてくれました。
エンディング2曲目
Post Malone feat. Morgan Wallen - I Had Some Help
エンディング2曲目で流れた曲は、Post Malone feat. Morgan Wallenの『I Had Some Help』です。
人気シンガーらが共演したヒット曲がエンディング2曲目で流れます。少しかすれた歌声と、素朴で力強い歌声が交互に現れるため、2人の個性がはっきりと響き渡りました。
ギターの音が柔らかく響き、曲の雰囲気は「都会的なポップ」と「カントリー風の素朴さ」を感じさせますね。軽くはずむようなリズムで、思わず体が揺れる心地よさがありました。
エンディング3曲目
Ian - 2Face
エンディング3曲目で流れた曲は、Ianの『2Face』です。
暗さと不安定さをまとった現代的なヒップホップの曲がエンディング3曲目で流れました。声は低めで重たく、つぶやきと叫びの間のようなイメージ。
感情を強調しながら進み、シンプルで冷たく、夜の街をひとり歩いているような孤独感を漂わせていますね。一定のテンポを刻むので、重たい足音のようにじわじわ迫る印象です。歌詞は「二つの顔」をテーマにしているので、エディとヴェノムを思わせることでしょう。
エンディング4曲目
Czarface feat. Frankie Pulitzer & Method Man - Knull & Void
エンディング4曲目で流れた曲は、Czarface feat. Frankie Pulitzer & Method Manの『Knull & Void』です。
全体の雰囲気は暗く、重心が低い“にらみ合い”のムードを思わせる曲。声は太く荒っぽく、言葉を突きつけるような印象もありますね。ずっしりとしたうねりの音と共に、夜の街を無言で歩くような緊張感もありました。
重い足取りで前へ押し出すような感じもあるため、エディがしっかりと歩みを進めるシーンも思わせました。