2025年10月10日にNetflixで公開されたNetflix映画『第10客室の女』
第10客室の女性の悲鳴と、人が海に落ちたのを目撃したのに「この部屋には誰もいない」と言われたジャーナリスト。
味方がいない状況で、彼女は何を信じ真実を突き止めるのかー?
イギリスの作家であるルース・ウェアの同名小説を原作とした、アメリカのサスペンス・スリラームービー。
夢は夫とクルージングで旅に出る事…のbeersyです!
キーラ・ナイトレイの最新作という事で、期待を大きくして視聴。
ストーリーに少し物足りなさを感じましたが、緊張感があって楽しめました!
この記事では、Netflix映画『第10客室の女』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします!
『第10客室の女』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 3
- 話題性
- 5
『パイレーツ・オブ・カリビアン』『つぐない』『コレット』など、多くのヒット作に出演しているキーラ・ナイトレイ。
正直、筆者は久々に彼女の作品を観ましたが、圧巻の演技力は健在で、また美貌も衰えておらず見惚れました!
ストーリーは、「誰が味方なの?」とハラハラさせられるサスペンス・スリラー。
原作は未読ですが、上下巻がある大作で、どんでん返しもあるらしくかなり面白そうです。
しかしながら映画では、犯人の目星が早めに付いてしまったし、中盤からは割とあっさり解決に向かったので、ミステリーものとしてはちょっと物足りず拍子抜けしました。
では何が魅力的だったのかと言うと、やはり「海の上の船」という閉鎖された環境で、味方となる人がほぼいない事。
主人公・ローラの元彼も出て来るのですが、まぁ余計な事をするんですよね。
そのため味方になるのか敵になるのか読めず、ローラが追い込まれてパニックになる様子がリアルでした。
そんな中でも、ジャーナリスト魂で奮闘する彼女の姿には心を打たれます。
また、富裕層達のクルージングという事で、豪華な内装や食事、ファッションなども素敵!
いつかこんな船に乗ってみたい!と夢のあるセットでした。
上映時間も約1時間半と短いので、サクっと楽しみたい方にオススメ!
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以下より重要なネタバレを含みます。
『第10客室の女』のネタバレ
隣の部屋の女性
数多くの賞を受賞している、有名ジャーナリストのローラ・ブラックロック(キーラ・ナイトレイ)。
仕事に精を出す彼女だったが、依頼者の女性が殺害される現場を目撃したり、また恋人のベン・モーガン(デヴィッド・アジャラ)と別れたりと、精神的に参っていた。
仕事仲間のローワン(ググ・ンバータ=ロー)も心配していたが、ある日ローラに「アンネ・リングスタッド財団」から豪華クルージングの招待メールが届く。
ノルウェーの大手海運会社を継いだアンネ・リングスタッド(リサ・ローヴェン・コングスリ)は、資産家だが末期の白血病を患い、夫のリチャード(ガイ・ピアース)が事前財団を設立した女性。
財団理事をクルージングに招待し、ノルウェーに向かい募金活動をするので、ローラに取材して欲しいとの事だった。
後日、ローラは喜んで「北のオーロラ号」に乗り込むが、なんとカメラを手にしたベンと再会。
彼も同じくジャーナリストで、オーロラ号に乗っていたのだ。
船には、他に富豪達や有名なミュージシャンが乗船し、最高潮に盛り上がっていた。
ローラは8号室に通されたが、ベンを避けようとして誤って10号室の部屋に入ってしまう。
そこには、シャワーを浴びた金髪の女性(ギッテ・ヴィット)がいて驚かれ、平謝りして食事会場に向かった。
ーー
食事のあと、ローラはアンネに呼ばれて部屋に入ると「あなたは私が呼んだの。スピーチの原稿を添削して欲しい」と頼まれる。
ローラがその原稿を見ると、そこには「全ての財産は寄付する」と書かれていた。
彼女は、財団を自分やリチャードではなく、もっと優秀で誠実な人に任せたいと語り、薬のせいで体調が悪いので、投薬も点滴も中断したと明かした。
二人は明日も会う約束をし、ローラはアンネの力になろうと考えた。
ーー
その夜、ローラは女性の悲鳴を聞いて目を覚まし、ベランダに出ると人が落ちた瞬間を目撃する。
それは隣の10号室の女性らしく、壁にはベッタリと血の手形が付いていた。
すぐさま乗務員に伝え捜索が始まったが、乗員・乗客は全て無事であった。
ローラは「10号室の金髪の女性よ!」と教えるが、10号室には誰も泊まっていないと言われてしまう。
納得が行かず、ベンが撮り溜めた写真を見ると、5ヶ月前のリチャードのパーティーの写真の中に、金髪の女性を見つけた。
それをリチャードに伝えるも、過去のトラウマ(目の前で依頼者が殺された事)をベンが周りに話した事で、「彼女は精神的におかしくなっている」と思われるようになった。
リチャードが胡散臭くて、もうだいたいラストが読めてしまう。笑
それでも、船という密室で「誰も信じてくれない」という状況には、ハラハラさせられます!
正体
エステを受け、少しリラックスしたローラだったが、シャワーを浴びていると何者かがドアに「STOP(やめろ)」と書く。
船内の防犯カメラは富裕層のプライバシー保護のため作動しておらず、ローラは10号室に忍び込み排水溝を開け、金髪の抜け毛を手に入れた。
しかしついに、何者かがローラをプールに突き落として蓋を閉め殺そうとする。
他の乗客が気付き無事だったが、証拠となる髪の毛を盗まれてしまった。
実は、唯一髪の毛の事を知っていたベンが、ローラを庇おうとして「彼女は証拠を持ってる」と乗客に話していたのだった。
ーー
ローラが部屋にいると、何者かがベルを鳴らして逃げたため追いかける。
追い詰めて顔を見ると、なんとその正体はアンネだった。
しかしローラはすぐに殴られて気を失い、船底の船員室に閉じ込められる。
しばらくして目覚め逃げようとしたが、登る事が出来ず横になり、アンネが薬をやめた事や、ローラと会う約束を忘れていた事などから、先ほど見たアンネこそが、あの金髪の女性だったのだと気付いた。
すると上からアンネのフリをした女性が覗き込み、事情を話し始める。
- 女性はキャリーという名前で、リチャードが顔認証システムで見つけたアンネに似た女性だった。
- キャリーはSNSでリチャードに誘われてパーティーに行き、大金を積まれ「妻のふりをして、弁護士に会い遺言書にサインをして欲しい」と言われた。
- アンネが資産を寄付すると知ったリチャードは、大金を自分の物にするために今回の計画を企てた。
- リチャードがキャリーといるところをアンネに見つかり、揉み合いになって殺し、船から海へ放り投げた。(ローラが夜中に起きて目撃したシーン)
- 貧しいキャリーは地元に子どもがおり、お金のために協力したが、リチャードが人を殺すとは思わなかった。
- 実は、ロバートというアンネの主治医もリチャードに弱みを握られており、アンネに過剰な薬の投与を行っていた。
- リチャードはローラが邪魔になり、ロバートに殺すよう命じた。
全てを聞いたローラは、キャリーに「サインをしてしまったらあなたも殺される」と忠告し、協力関係になる。
ーー
船が目的地に到着し、リチャード、アンネに扮したキャリー含む乗客は次々と降りたが、ロバートはローラを消すため、ベンは姿が見えなくなったローラを探すため船内に残った。
キャリーがローラを逃し、ローラはアンネの書斎から証拠となる遺書を取り出して隠し持つ。
そして通報しようとしていると、ロバートに見つかり毒薬を打たれそうになり揉み合いになった。
するとベンが駆けつけ応戦。しかし毒薬を打たれ、死んでしまった。
ローラは海に飛び込み、海岸の小屋に辿り着いてベンの事を想って泣いたが、すぐさまアンネの遺書を出し真実を暴こうと決意する。
しかしその頃、キャリーはリチャードに脅され、弁護士達立ち会いのもと遺書の変更書類にサインをしていた。
てっきりベンと一緒に真実を暴くのかと思いきや、死んでしまうとは!
(ラストによりを戻すか、ベンも敵だと思ってた)
これには驚きましたが、彼は余計な事をし過ぎでしたよね。
そしてキャリーがすんなり事実を打ち明けたので、拍子抜けしました。
世知辛い時代に、愛を
ローラが従業員がいる部屋に向かうと、リチャードの警備主任・シグリッド(アマンダ・コリン)と鉢合わせてしまう。
しかしローラは本物の遺書を見せ、シグリッドが「ありえない」と言うと、「これが証明出来たら信じてくれる?」と言って協力を仰いだ。
ーー
リチャードが壇上に立ち、パーティーが開催される。
しかしそこにローラが現れ、本物の遺書を手に真実を暴露した。
本物の遺書には「自分の全財産をリングスタッド財団に寄付し、その財団を独立機関に譲渡する。これにより、夫のリチャード・バルマーは財団との関係を失います」と書かれている。
大勢に「どう言う事だ」と騒がれ、どうにもならなくなったリチャードは、キャリーを人質にとりナイフを突きつけて逃走。
小型船に乗り込もうとしたところを、シグリッドが銃で撃ち牽制した。
しかし、それでもリチャードがキャリーを殺そうとしたため、ローラが鈍器で殴り倒す。
ローラはキャリーに「もう終わったのよ。大丈夫」と言って落ち着かせ、息を切らして抱きしめた。
ーー
ーー
アンネの全財産はリングスタッド財団に寄付され、がん治療の研究費に充てられた。
ローラは事件を暴いただけではなく、アンネに寄り添った記事を発信。ベンの勇姿も伝えられた。
そんなローラに、地元に戻ったキャリーからメールが入る。
元気な子どもとキャリーの動画を観たローラは、笑みを浮かべるのだった。
シグリッド役のアマンダ・コリン、かっこよかったー!
しかし物語後半は、あっと言う間に解決したので物足りなかったです。
もっと乗客やキャリーを掘り下げでも良かったのでは?
キーラ・ナイトレイの演技は素晴らしかった!
ジャーナリストの燃える魂が、しっかりと表現されていました。
『第10客室の女』が好きな人にオススメの映画
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ソルト
スパイ容疑をかけられたCIAの女性が、身の潔白を証明するため奔走する!
最後の最後まで気を抜けない、ストーリーが魅力的なサスペンス・スパイ・アクションムービー。
アンジェリーナ・ジョリーの迫真の演技に惹き込まれます!