2025年10月8日にブラジルで公開された映画『カラメロ』
ブラジルの感動作!
料理人の青年が出会ったのは、やんちゃな放浪犬ー?
何があっても常にそばに寄り添う、人と犬の温かい物語。
わんこ映画は100%嗚咽を漏らすbeersyです!
ブラジルの動物映画ってどんなのだろう?と思いつつ、ネトフリで8月に公開された犬映画『エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語』が最高だったので、ネトフリの犬映画にハズレはないと考え視聴。
ハイ!やっぱり最高でした!!わんこライフ最高!!!!!!
この記事では、Netflix映画『カラメロ』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします!
『カラメロ』の評価&感想
- 感動度
- 5
- 脳トレ度
- 2
- 再鑑賞度
- 5
- サプライズ度
- 5
- 話題性
- 4
わんこ映画、いつもネトフリ上位に入って来るんですよね。
絶対泣くとわかっていても観てしまう不思議…。
それは、出演しているわんこがあまりにも可愛いからでしょうね!
本作のキャラメル色をしたわんこ・アメンドインくんは、映画さながらの犬人生を送って来たそうで。
なんでも、ディエゴ・フレイタス監督が、本作のわんこキャストを探しにブラジル中を探し回っていたところ、ボロボロの放浪犬がドッグトレーナーの前に現れたそうです。
奇跡のようなこの出会いが、物語に深みを出しているんだろうな…。
主演のラファエル・ヴィッティも最高の演技力で、魅了されました!
さらにブラジルの壮大な景色、美味しそうな料理での飯テロもたまらないポイント。
今の所あまり話題作ではありませんが、動物好きならぜひ観ていただきたい一作です!
以下より重要なネタバレを含みます。
『カラメロ』のネタバレ
成功と絶望
ある犬が道端に捨てられ、数年街の食材を盗み食いして生きていた。
しかしある日、シェフを目指す青年・ペドロ(ラファエル・ヴィッティ)が、その野良犬が盗み食いをして見つかりそうになったところを、店主の気を逸らして助けてあげる。
すると犬はペドロに懐き、彼の働くレストラン・バエに忍び込んで、メインシェフの作った料理を食べてしまった。
それが発端となり、シェフは怒って調理場を出て行ってしまう。
オーナーが困っていると、ペドロが代わりに厨房で指示を出し、厳しい有名料理評論家に「コシーニャ」(ブラジルの家庭料理)を振る舞った。
評論家は、高級レストランに似つかわしくない料理に驚いたものの、一口食べてペドロの腕を認める。
かくしてペドロは、念願だったレストラン・バエのメインシェフとなり夢を叶えた。
ーー
その夜大雨が降り、ペドロは付いて来た野良犬に「君のおかげだ」と感謝して家に入れたが、犬はやんちゃで家の中がめちゃくちゃに。
たまらず里親に出そうと、ペットシェルターへ向かった。
しかしペドロは、最近頭痛に悩まされており薬が手放せず、スタッフ達の前でめまいを起こす。
「ただの偏頭痛だ」と言う彼の頭をしきりに犬が舐めるため、シェルターのスタッフ・カミラ(アリアン・ボテーリョ)とルシアーナ(ノエミア・オリヴェイラ)は「犬は何かを感じ取る。病院に行く事をおすすめするわ」と忠告した。
怖くなったペドロが病院で検査すると、診断されたのは「脳腫瘍(脳グリオーマ/ガン)」。
主治医から「治る確率は低い。まずは2週間検査と治療をしないといけない」と告げられ、絶望した。
とりあえず店には病を隠し「新メニューを作るから2週間の時間が欲しい」と言って、その間は良き理解者で同僚のパウラ(Ademara)にメインシェフを任せる事に。
オーナーは渋々了承したが、「2週間の休みに見合う料理を作りなさい」と告げた。
わんことの出会い、そして夢が叶う瞬間、さらには不治の病の発覚。
すっごい前半に畳み掛けるじゃん!?と驚きました。
どうみても絶望的ですが、美味しそうな料理とキュートなわんこには癒される…。
コシーニャ作ってみようかな?
光
愛する母・ネイデ(Kelzy Ecard)に何も言えないペドロだったが、犬に向かって「教えてくれてありがとうな。一人で抱え込むのは辛いから、ずっと一緒にいよう」と話しかけ、飼う事を決意。
犬の名前は、カラメル色の毛色なので「カラメロ」と名付けた。
そして意を決し、ペドロは病院の「化学療法受付」に向かった。
点滴を受けながらぼうっとしていると、レオ(Bruno Vinícius)という同年代の青年に出会い励まされる。
彼は、物心付いた時からこの場所にいると言うがとても前向きで、ペドロに自作のパラパラマンガをプレゼントし、「精巣がんじゃなくて良かったじゃねーか。俺たちの〝タマ〟は無事だぜ」と笑わせた。
二人は仲良くなり病院で会っては話をして、ペドロはカラメロの写真も見せた。
ーー
放浪犬だったカラメロがあまりにもやんちゃなため、ペドロはカミラのシェルターに行き訓練(スクール)を受ける事に。
カラメロはみるみるうちに従順になり、やんちゃではあるが幾分育てやすくなった。
ペドロは仕事も順調で、新メニューは見事に採用されオーナーもご満悦。
病院ではレオと励まし合い、治療の副作用でトイレに篭ると、かならずカラメロがそばにいてくれた。
そしてカラメロがテレビで海の映像に興味を示している姿を見て、海辺にある実家へ帰る事に。
久しぶりに母と料理をして楽しむが、病気の事は言い出せなかった。
ーー
ペドロとカミラは次第に惹かれ合い、ペドロはバエに彼女を招待した。
彼女の前で、ペドロは順調に料理を提供していたが「味が濃すぎる」とクレームを受け、オーナー、そしてパウラにも指摘される。
『味覚がなくなって来ている…』
髪の毛も抜け始め、ペドロはパニックになり厨房で倒れてしまった。
病院にはカミラが付き添ったが、身内でないと詳細が分からないため妻だと伝え、彼の病気を知ってしまう。
ペドロの治療は効いておらず、腫瘍が大きくなっているため来週手術をする事になった。
診察室を出たペドロは、事情を知ったカミラの前で涙ぐむと、抱きしめ合う。
しかし帰りの車中、慰めようとする彼女に冷たくあたってしまい、その夜は暗い雰囲気のまま帰宅するのだった。
ーー
翌日、職場からの連絡を無視し塞ぎ込むペドロの部屋に、レオが現れる。
二人で外に行くと、レオは「手術までに精一杯生きる事が出来るじゃないか。大事なのは今を生きる事だぜ」と言って励ます。
また、彼が再びプレゼントしてくれたパラパラマンガの最後には「進み続けろ」と書いてあり、ペドロは笑顔を取り戻した。
そして前向きになったペドロは、カミラに会って昨夜の事を謝罪、デートに誘うと「俺に何かあったら、カラメロを頼む」と伝える。
その後トリミング室で抜け始めた髪を綺麗に剃ってもらうと、キスをして、一夜を共にするのだった。
レオとの出会いも絶対泣くやつじゃん…と先が見えてしまいますが。
カミラもお母さんも辛過ぎますよね。
職場にはパウラのような味方がいて本当に良かった。
大暴れするカラメロ、生き生きしていてほっこり!(自分の家だったら笑えない)
人生を輝かせた奇跡の出会い
ペドロはカミラから、シェルターが経営難で借金を返さないと取り壊されると聞く。
そこで、実家に眠っているキッチンカーで人と犬が食べられる料理(コシーニャとドッグシーニャ)を出し、シェルターを救おう!というチャリティーイベントを開催しようと考えた。
実家に帰り、意を決してネイデに病気の事を打ち明けようとしたが、彼女は息子の頭と涙を見て全てを察する。
抱き合いながら涙を流すと、いつものように料理を教え「料理は愛を分け合うためのものなの。いつかあなたも自分の子ども達にそう伝えるのよ」と言って微笑んだ。
ーー
実家からキッチンカーを持ち帰ると、パウラに手伝ってもらいボロボロだった車を綺麗にする。
レオには外装を頼み、カラメロのおしゃれなイラストを描いてもらった。
そしてやっとカミラに披露し「これで資金を集めよう」と言うと、カミラとルシアーナは感激した。
その後、キャビアを食べたがっていたレオに、キャビア入りのコシーニャを作り始める。
食べさせようと思い病院へ行くと、神妙な面持ちの担当医から「実は、昨夜レオは肺塞栓症で亡くなったんだ」と聞かされて愕然とした。
担当医に、レオから預かったという手紙を見ると「大事なのは生きた証を残す事より、人の心に残す事だ」、と書かれており、また楽しいパラパラマンガが同封されていた。
最後は「輝く〝タマ〟しい」と、ちゃめっ気たっぷりに締めくくられており、ペドロはつい笑ってしまう。
読み終えるとペドロは前を向き、新入りの青年患者に話しかけ、レオがしてくれた事と同じように励ますのだった。
ーー
キッチンカーは大盛況となり、大勢の人々とわんこがコシーニャとドッグシーニャを頬張る。
そこにはなんと、彼の腕を認めた料理研究家も現れ「出資者が必要なら連絡して」と言って笑顔を見せた。(実は愛犬家だった)
カミラ、パウラ、ルシアーナ、そしてネイデの4人は、接客をしながら踊り、幸せな時間を過ごす。
ーー
夜、店が終わると、ペドロはカラメロと「すごかったなぁ」と笑いながら片付けをしていた。
しかしカラメロの様子が変で不思議に思うと、ペドロは急にめまいがして倒れてしまう。
さらに、コンロの火がナプキンに燃え移り火事が起きた。
カラメロは吠えてペドロを引きずろうとするが、びくともしない。
そこでカラメロはキッチンカーを飛び出し、足を怪我しつつ、大通りを車に轢かれそうになりながらすり抜け、近くで片付けをしていたカミラに教えに行った。
ーー
ペドロが目を覚ますと病院にいて、主治医が「すぐに手術をしないといけないけれど、後遺症が残るかもしれない」と伝える。
難しい手術のため、命の危険もあるのだ。
ペドロはカミラに「カラメロに会いたい。もう最後かもしれないから…お礼を言いたい」と涙ながらに懇願。
もちろん病院に犬は入れられないが、カミラはなんとかして会わせてあげようと考える。
そして、ルシアーナと共にシェルターの犬達を院内に放し、混乱に紛れてペドロの元へカラメロを連れて行った。
ペドロはカラメロを優しく撫でて「ありがとう」と伝え、カミラ・ネイデと抱きしめ合った。
ーー
ーー
手術から12年。
カラメロはシェルターのスクールを卒業、ペドロはカミラと結婚し、子どもも生まれ幸せな日々を送っていた。
ペドロの病は完治していないものの、杖を付きながら生活する事が出来ている。
しかし、元気だったカラメロは歳をとり、今はほぼ寝たきりの状態だった。
するとペドロは年老いたカラメロを抱き、彼が好きだった海へ連れて行く。
『カラメロのおかげで、自分の人生は輝き出した』
『また巡り合ったら、君が僕にどれほどの愛をくれたのか、伝えたい』
そう思いながらカラメロを抱きしめ、キスをするのだった。
カラメロの終盤の演技、素晴らしかったですね!
ペドロを必死で助けようとする姿にも涙が溢れました。
てっきりペドロはいなくなるもんだと思っていましたが、相棒の最期を見届けられそうで本当に良かった。
夕陽に照らされた二人の表情は、とても美しくて儚く、温かい余韻が残りました!
『カラメロ』が好きな人にオススメの映画
映画『カラメロ』が好きな人にオススメの映画をピックアップ!
エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語
カラメロの前に公開されていた、わんこ映画。
こちらは珍しい「わんこ目線」の作品で、エンツォのナレーションをケビン・コスナーが担当しています。
何度も観たくなる名作…なので、ぜひ犬映画で癒されたい人、泣きたい人は観てくださいね!
