2025年10月24日公開の映画『Mr.ノーバディ2』は、ボブ・オデンカーク演じるハッチ・マンセルが再び戦いに身を投じるアクション映画です。前作から数年後、借金返済のため任務に追われるハッチは、家族との関係を取り戻そうと休暇を計画。しかし訪れたリゾート地で巨大犯罪組織と衝突し、再び戦闘の渦中へ…家族を守るために立ち上がるハッチの姿が、激しいアクションとともに描かれます。
Mr.ノーバディ2
- 未体験
- 5
- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
- 4
- 予測不可
- 4
- サウンド
- 4
ハッチと家族が一丸となって挑む展開が見もの!周りのものを使って戦う姿も良かった!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
『Mr.ノーバディ2』は人気?どんな人が観ている?
『Mr.ノーバディ2』は、前作の人気を受けて注目を集めているようですね。主人公ハッチ・マンセルを再び演じるボブ・オデンカークの普通の父親が戦いの場に行くシーンは家族を持つ人を惹きつけるかもしれません。
土曜日のTOHOシネマズには観客層は30〜50代の男性が多かったです席数は少なめでしたが、埋まり具合は8割ほどでした。前作を観た人やアクション映画が好きな人におすすめしやすいですね。
ハードな戦闘シーンと家族への思いを描くドラマ性など、観た後に爽快感と温かさの両方が残りますよ。
以下より重要なネタバレを含みます。
『Mr.ノーバディ2』をネタバレありで解説!
ハッチと夏休み
ハッチ・マンセルは、かつての出来事で三千万ドルの借金を作ってしまったため、毎日任務に追われていました。ハッチの妻であるベッカ・マンセルは、そんな状況を心配しながら、家族の関係をどう立て直すか悩んでいましたが…ハッチは夏休みに家族で旅行に行こうと計画して事態は変化します。
ハッチは任務の合間に休暇先を決めて、ベッカや子どもたちに伝えます。夏休みになり、ハッチ一家は休暇先に到着。プールや遊園地を楽しもうとしましたが、その日は点検のため中に入れず、代わりにホットドッグの無料券をもらい、店で食事をとりました。その後、一家はゲームセンターに立ち寄りました。
ハッチの息子のブレイディはゲームで得点チケットを手に入れ、近くにいた女性に渡しました。しかし、その女性はワイアットの息子の”女”だった…ブレイディは因縁を付けられ、妹が手に入れたぬいぐるみを引き裂されます。怒ったブレイディですがハッチが止めに入りました。

ハッチが月曜から任務続きで夜ご飯も家族と一緒に過ごせず…ベッカは彼に何か言おうとしますが、ハッチも家族を想っていることがわかる序盤でしたね。
任務中にトラブル続きになったりしながら、ハッチのアクションがたっぷり楽しめるのが良かったです。
保安官
ゲームセンターの店員に退店を求められた一家…しかし、ハッチは娘に手を出されたことで怒りを抑えきれず、再び店に戻って店員たちを叩きのめしたのです。警察が駆けつけ、ハッチと家族は事情を聞かれつつ、その場を後にします。表面上はその場が収まりましたが、保安官は密かにハッチを町から追い出そうと考え、男たちを差し向けました。
翌日、ハッチたちがボートに乗ろうとしたところを、男たちが襲撃。ハッチは家族をボートに乗せて先に行かせ、自分はその場に残って戦いました。傷を負いつつハッチは家族と合流。その後、ハッチは兄弟のハリーに連絡し、町の裏側で警察とギャングが手を組んで大きな犯罪組織が動いていることを知りました。
ハッチは保安官のもとへ向かいます。組織のトップのレンディーナは保安官にワイアットの息子を誘拐させていた…それに気付き、ハッチはワイアットの息子を助けて組織に対立することを決めたのです。

ハッチは後を付けてきた男たちに気付き、装飾が可愛いボートで戦う!限られた空間で戦う中、小指の先を失った際にはどうなるかと思いましたね。それでも敵に恐怖をしっかり与えるのが見ものでした。
ベッカはそんなハッチを不安を感じる中、彼が2人の思い出の場所や年を考えてワインを持ってきたことに感動していたのも印象的です。
対立
ハッチは父・デヴィッドが過ごす森のコテージに家族を避難させました。ハッチはデヴィッドに、ワイヤットの息子を助けたこと、レンディーナと対立することになった経緯を話しました。ワイヤットもまた、父の代からレンディーナに支配されていたことを明かし、ハッチと協力することを決めます。
ハッチ、ワイヤット、ハリー、そしてデヴィッドは、レンディーナの一味を迎え撃つため、遊園地に罠を仕掛けます。爆弾や銃器を仕掛け、レンディーナの一味と戦い、ついにレンディーナがハッチの前に現れました。レンディーナの側近2人とハッチが戦う中、彼の窮地を救ったのはベッカだったのです。
ベッカは銃の腕前を見せ、レンディーナを無効化。その直後、デヴィッドは追手の数が多いと判断してテーマパークに仕掛けていた爆弾を起動させたのです。大爆発と共にレンディーナの組織は壊滅しました。事件後、ハッチ一家は警察の取り調べを受けましたが、最終的に釈放されたのです。

ベッカは遊園地の射的のゲームが得意だったり、ハッチとの出会いを語ったりしたシーンから彼女も腕利きであることが示唆されましたね。そうして最後にハッチを助けるのが見どころでした。
森のコテージに避難していた家族ですが、ハリーの助けもあって無事!忍者のような服と刀で戦うハリーもすごかったです。
遊園地に爆弾を仕掛けたり、ビックリハウスの鏡の仕掛けなどを使ったり、場所を活かした戦い方も今作ならではだと思いました。
『Mr.ノーバディ2』に関連する作品ならこちらもオススメ!
『Mr.ノーバディ2』に関連する以下の2作品もおすすめ!
Mr.ノーバディ
監督はイリヤ・ナイシュラー、主演はボブ・オデンカーク。共演にコニー・ニールセン、クリストファー・ロイドなど。
主人公のハッチ・マンセルは、どこにでもいる普通の父親として平凡な毎日を送っていました。ある夜に起きた空き巣事件がきっかけで、抑えていた過去の姿が目を覚ましていくのが主なストーリー。
家族を守るために再び戦うことを決意したハッチは、ロシアン・マフィアに挑みます。

物語の前半は、郊外の静かな家や通勤風景など、どこにでもある日常が丁寧に描かれています。そこから一転、バスの中での乱闘や工場での戦闘シーンなど、スピード感のあるアクションが続きますよ。
カメラワークのテンポが早く、ハッチの視点で戦いを体感できるような演出もポイント!ボブ・オデンカークによる「普通の男が本気を出す姿」は、意外性と迫力があるので観る人を引き込みます。
『Mr.ノーバディ2』と同じく、「守るために戦う父親」というテーマが貫かれており、続編を見る前にもおすすめです。
イコライザー
監督はアントワン・フークア、主演はデンゼル・ワシントン。共演にクロエ・グレース・モレッツ、マートン・ソーカスらです。
主人公のロバート・マッコールは、静かな日々を送る元工作員。ボストンのホームセンターで穏やかに働くロバートですが、夜のカフェで出会った少女を見過ごせなくなっていくのがストーリーの始まりです。正義感から再び闘いに身を投じ、裏社会との対立を描きます。

ホームセンターや深夜のカフェ、暗い倉庫など、日常的な場所が舞台になっているのが特徴です。そうした場所でロバートが身近な道具を使って敵を倒すシーンは、派手さよりも“知的で冷静な強さ”を感じさせますよ。
デンゼル・ワシントンの静かな表情から一瞬で切り替わる戦闘シーンの迫力は、まさに見どころ!『Mr.ノーバディ2』と同じように、普段は穏やかな男が理不尽に立ち向かう姿を描いており、静と動のギャップが魅力の作品です。
