2019年3月15日公開の映画『キャプテン・マーベル』。
強力な力を秘めているヴァースは戦士として訓練を積み、上官と共にスクラル星人との戦いへ。過去の記憶が無かった彼女ですが、記憶を思い出していくことになるのが主なストーリーです。アンナ・ボーデン&ライアン・フレック監督による作品であり、興行収入は20億円ほどでした。
この記事では、映画『キャプテン・マーベル』の動画を観る方法と流れた音楽13曲をご紹介します。
※『流れる曲紹介』ではネタバレがあるので、動画視聴後にお楽しみください。
公開日 | シリーズ作品名 |
2019年 | キャプテン・マーベル |
2023年 | マーベルズ |
『キャプテン・マーベル』を観る方法
『キャプテン・マーベル』で流れた曲とは?
子供のキャロルが車に乗るシーン
Heart - Crazy On You
子供のキャロルが車に乗るシーンで流れた曲は、Heartの『Crazy On You』です。
クラシックギターをテンポよく刻んでいく前奏は情熱的な雰囲気を感じさせ、エレキギターが加わっていきます。そこに女性シンガーの強さを感じさせる歌が加わり、穏やかなパートとのギャップを出しているのが特徴。
「ハート」は1966年にアメリカで結成されたロックバンドで『Alone』、『Barracuda』などの有名な曲があります。
スクラル星人に捕えられたヴァースは頭の中を探られて、過去が明らかになっていきましたね。過去のシーンが代わる代わる流れる内の一つで、子供の頃に遊園地の車に乗った時、『Crazy On You』が流れて賑やかな雰囲気を表していました。
ヴァースは他の子から「飛ばしすぎだ」と言われたのにも関わらず、速度を上げたことで転倒…その後も、「お前には無理だ」と言われた際に「男しか無理なの?」と返す姿を見せるのです。
大人になったヴァースはパイロットを目指して努めていましたが、男の方が優遇されてしまうことにもどかしさを感じていたのが印象的。そうした中でも彼女がどのような選択をしていったのかに注目でしょう。
キャロルがバーで過去を思い出すシーン
Lita Ford - Kiss Me Deadly
キャロルがバーで過去を思い出すシーンで流れた曲は、Lita Fordの『Kiss Me Deadly』です。
華やかで明るい女性シンガーの歌で始まり、エレキギターやドラムが加わって勢いのある歌に変わっていく曲です。
リタ・フォードは1958年生まれのアメリカのロックミュージシャンで、バンド活動を経てソロのシンガーを務めました。『Hit and Run』、『Fatal Passion』などの曲が有名です。
ヴァースの過去のシーンで、「お前の力じゃ無理だ」と言われても危険な訓練を続けたり、「コクピットは男の聖域だ」と煽られたりもしていましたね。そうした中で、彼女は仲間とバーの「パンチョス」で楽しみ、『Kiss Me Deadly』が流れます。賑わいつつもヴァースが歌っているような姿も映し出されていましたね。
その後の記憶を確認したスクラル星人は、ローソン博士が情報の要だと判断しでどこにいたのかを突き止めますが…そこで拘束されていたヴァースが目覚めて、囚われていた装置を破壊していくのがクール!
記憶に心当たりが無かったことから、彼女は何か記憶を入れられたのかと考えますが徐々に受け入れていきます。思い出すことができなかった過去と向き合っていくというヴァースの今後にも注目でしょう。
地球でヴァースが車の男に話しかけるシーン
Salt-N-Papa Featuring En Vogue - Whatta Man
地球でヴァースが車の男に話しかけるシーンで流れた曲は、Salt-N-Papa Featuring En Vogueの『Whatta Man』です。
「いえーあ」という歌声で始まり、「Whatta Man」という歌詞を繰り返してラップが入っていく曲です。3人組によるラップは声色や歌い方が特徴的で、終始ノリの良さがあります。
「ソルト・ン・ペパー」は女性3人組のグループで、『Shoop』、『Pudh It』といった曲が有名です。
スクラル星人の宇宙船から脱出したヴァースは記憶にあった星「地球」に不時着!ビデオ店の屋根に大穴を開けつつも、外に停まっていた車を見つけるのです。車に乗っていた男に、ヴァースは「スターフォースの者だ」と名乗るの際に、車内から『Whatta Man』が聞こえてきました。
翻訳機のおかげで会話を良好にできる中、ヴァースは通信機がどこかを教えてもらって上官に連絡するという判断力を見せるのです。一方で、正義感の強かった彼女はスクラル星人を止めるために単独で動くのですが…驚きのアクションシーンが続きますよ。
そして、若いコールソン、フューリーが登場するのにも注目!シールドに所属する彼らとヴァースはどうなっていくのでしょうか?
ヴァースがインターネットで店を調べるシーン
Elastica - Connection
ヴァースがインターネットで店を調べるシーンで流れた曲は、Elasticaの『Connection』です。
ドラムとエレキギターの前奏に、主張するような女性シンガーの歌声が入ることで曲の始まりを感じさせます。気だるい感じで歌い、一定のリズムで曲を作っているのが特徴。曲の終わりではエレキギターを「ジャン!」と奏でます。
「エラスティカ」は1992年に結成されたイギリスのロックバンドで、『Line Up』『Waking Up』といった曲を制作しました。
フューリーはヴァースが地球外から来たという話を聞いて、まさかという面持ちに変わっていくのが見ものですね。手から光線を出すような者たちを見たら当然でしょう。その後、コールソンに化けたスクラル星人を目の当たりにして、本部に連絡を入れていく展開も良かったです。
一方、ヴァースは記憶にあった「パンチョス」という店について調べるためにインターネットカフェへ行き、そこで『Connection』が流れます。ノリノリな音楽と店内の若者たちの雰囲気が際立ちますね。
店を出て「良いウェットスーツだ」と言われてナンパされるヴァース。衣装が目立つことも気にして他の服に着替えつつ、男のバイクを奪う際にも曲が流れました。
ヴァースがバーに到着するシーン
Garbage - Only Happy When It Rains
ヴァースがバーに到着するシーンで流れた曲は、Garbageの『Only Happy When It Rains』です。
女性シンガーによる妖艶さを感じる歌声とエレキギターで曲が始まり、サビでは歌声を聞かせるようにするのが特徴です。ギターのサビや広がりを感じさせる歌が聞きどころでしょう。
「ガービッジ」は1994年にアメリカで結成されたロックバンドで、『PUSH IT』、『Stupid Girl』といった曲を制作しました。
ヴァースはバイクに乗って広々とした道を走ってバー「パンチョス」に到着した際に『Only Happy When It Rains』が流れましたね。地球の服を着てクールな雰囲気のある彼女にピッタリの曲です。
店では覚えていなかった過去のワンシーンが蘇るという演出が見どころ。店内にある飛行機の写真から情報を得ようとするとフューリーが現れるのにも注目でしょう。
ヴァースはジェット機を運転するシーンがいくつか流れますがどれもカッコいいので見どころです。特にローソン博士を乗せて敵に追われる際も追っ手に照準を合わせて攻撃を仕掛けたり、不時着することになったり…土煙を上げながら着地した瞬間はハラハラさせられることでしょう。
バーでヴァースとフューリーが話すシーン
R.E.M. - Crush With Eyeliner
バーでヴァースとフューリーが話すシーンで流れた曲は、R.E.M.の『Crush With Eyeliner 』です。
残響音を活かしたエレキギターの前奏に男性シンガーの聞かせるような歌声が流れていくの曲です。ギターを小刻み弾いてリズムを保ちつつ、ゆっくりとした歌が続くのが特徴。
「アール・イー・エム」は1980年に結成されたロックバンドで、『Losing My Religion』、『Everybody Hurts』といった有名な曲があります。
ヴァースとフューリーが話すシーンで『Crush With Eyeliner 』が流れます。他人の潜在意識も探ることができるスクラル星人に化けられていないか、ヴァースたちは本物であることを証明するのです。
そこでフューリーは大佐からスパイとなった経緯や、三角トーストは身体が拒否するという話をするのがおもしろいですね。一方、ヴァースはフォトンブラストという光線を手から出してスクラル星人では無いと証明するのも流石だなと思いました。
他の者の姿に化けることができるスクラル星人の狙いとは何かが気になりつつも、ストーリーが進んでいくためワクワクさせられます。
ヴァースとフューリーが機密施設に向かうシーン
TLC - Waterfalls
ヴァースとフューリーが機密施設に向かうシーンで流れた曲は、TLCの『Waterfalls』です。
ドラムがリズムを刻んでいき、しっかりと歌詞を歌っていくのが特徴。3人組による歌であり、中盤でラップをはさむ曲になっています。
「ティーエルシー」はアメリカのR&Bグループで、女性のみで構成されています。1992年のデビューアルバム『OOOOOOH…..ON THE TLC TIP』がヒットしました。
ヴァースとフューリーは基地に向かう際に『Waterfalls』が流れつつ、車に乗ったヴァースは彼に素性などを話します。気高い戦士でありヒーローである「クリー人」、星を支配しようとする「スクラル星人」という説明をする一方で、彼がニコラス・ジョセフ・フューリーという名前だったことに興味を示していましたね。
そうして地下の記録室で猫のグースに会ったり、過去の資料からローソン博士について知っていくのです。10億円の損失を政府は隠していて、ローソン博士は既に亡くなっていたことだけでなく、彼女はクリー人で諜報員だったと知るのは驚きですね。
加えて、戦争に勝つためのエネルギー・コアの研究をしていたことや、ヴァースが地球にいたことも判明していくのが見ものです。マリア・ランボーという手掛かりを追いつつも、驚きの事実が明かされていくストーリーにも注目でしょう。
マリアの家をヴァースたちが訪ねるシーン
Des'ree - You Gotta Be
マリアの家をヴァースたちが訪ねるシーンで流れた曲は、Des'reeの『You Gotta Be』です。
穏やかな音楽から活気を感じさせる曲調に変わっていき、女性シンガーの落ち着いた声色が特徴的な歌ですね。リズムに乗りつつ高い声を響かせる歌は、大人な女性という雰囲気を感じさせることでしょう。
デズリーは1968年生まれのイギリスのポップシンガーで、日本では『Life』が有名な曲として挙げられます。
ヴァースたちがマリアの家に着いた時に『You Gotta Be』が流れていましたね。ヴァースを「キャロルおばさん」と呼んで喜ぶ少女に迎えられるのは微笑ましいです。マリアに宇宙人の存在を証明しつつ、ローソン博士のテスト飛行に向かった時のことを知っていくヴァース…自身がキャロルという名で、地球人だったことを自覚していく過程は目が離せませんでした。
キャロルは昔の写真を見せてもらうという平穏なシーンを経て、そこにスクラル星人が現れる!彼らは温厚な様子でキャロルに協力を求めつつ、彼女がローソン博士との最期の会話の記憶や、博士を撃ち殺したのは上官だという真実が暴かれていくため驚きの連続でした。
エネルギー・コアを破壊した際にキャロルにスーパーパワーが宿り、フォトンブラストを撃てるようになったとわかって彼女の強さが納得できましたが…果たして上官に対してどう接するのかにも注目です。
スプリーム・インテリジェンスとキャロルが会話するシーン
Nirvana - Come As You Are
スプリーム・インテリジェンスとキャロルが会話するシーンで流れた曲は、Nirvanaの『Come As You Are』です。
エレキギターが低音を響かせる前奏、ダークな雰囲気を感じさせる男性シンガーの歌声が流れる曲です。ゆったりと歌いつつも力強さを表す歌やギターのソロが入り、楽器の残響音を活かしてフェードアウトするのが特徴。
「ニルヴァーナ」は1987年にアメリカで結成されたロックバンドで、『Smells Like Teen Spirit』、『Lithium』などが有名です。
スクラル星人が隠れていた宇宙船にたどり着いたキャロルですが、上官に捕えられてしまいましたね。そこで、スプリーム・インテリジェンスと会話する際に『Come As You Are』が流れますが、スプリームがこの音楽が好きだと言うのが印象的です。
スプリームの姿はローソン博士の姿でしたが、これはキャロルの尊敬する人の姿をそのまま借りているからというので納得できましたね。そうしてスプリームはキャロルの過去を映し出しつつ、無力な人間であることを言ってのけるシーンとなりますが…失敗しても、倒れてもキャロルは諦めることなく立ち上がって挑み続けるのが勇ましいです。
そして、彼女は力を解放して拘束から脱し、「自由になれる」と言うのがカッコいい!光をまといつつ圧倒的なパワーで敵を倒していくアクションも派手でした。
キャロルがかつての仲間と戦うシーン
No Doubt - Just A Girl
キャロルがかつての仲間と戦うシーンで流れた曲は、No Doubtの『Just A Girl 』です。
ポップでロックな曲で女性シンガーの明るい歌声はキュート&セクシーです。エネルギッシュな曲なので元気を与えてくれて、曲のラストでスローテンポになるのにも特徴でしょう。
「ノー・ダウト」はアメリカで1986年に結成されたバンドで、『Don't Speak』、『Settle Down』といった曲を制作しました。
キャロルを止ようとするかつての仲間たち!彼らと戦う際に『Just A Girl 』が流れますが、力強さのある歌声と余裕を感じさせる曲が戦いにピッタリでした。仲間でも容赦しないキャロルはクールで、エネルギーを放つ際の威力は凄い!
そんな中、上官は重力を操る機械を使って互角に戦うのは流石です。そして、宇宙に飛び出したキャロルが自在に飛べるようになって宇宙船を撃墜していく様も見どころでしょう。
上官からの知らせを受けてやって来たロナンが弾道ミサイルを多数発射し、キャロルがそれを全て壊すのです。その後も彼女の快進撃が続き、あのロナンが撤退をすべきと判断するのは驚きでしたね。
また、グースが口からクラーケンの触手を出して複数の敵を一瞬で倒すシーンも見ものです。
戦いを終えたキャロルがマリアの家で過ごすシーン
R.E.M. - Man On The Moon
戦いを終えたキャロルがマリアの家で過ごすシーンで流れた曲は、R.E.M.の『Man On The Moon』です。
穏やかなギターの音色で始まり、男性シンガーのゆったりとした歌が続いていく曲です。カントリー風の曲と時折入るかけ声が特徴。ラストにかけて盛り上がりもあります。
「アール・イー・エム」はアメリカのオルタナティブ・ロックバンドで、『Automatic For The People』、『Murmur』といったアルバムを制作しました。
上官を送り返してキャロルはマリアの家で休息をとる際に『Man On The Moon』が流れていましたね。穏やかな日常のワンシーンとしてもピッタリな曲です。
マリアが操縦する戦闘機での活躍を聞いて驚いたり、フューリーが「シールドはマリアを歓迎する」と言っていたり和気あいあいとする雰囲気が良かったですね。そうした中で、スクラル星人に対してマリアの娘のモニカはキレイな目をしていると伝えたり、ここに住めばいいと言うのです。
しかし、キャロルは彼らのために新天地をを探すと宣言。大変なことですが博士の意思を継ぐことを決意した彼女ならではの考えだったと思いました。
マー・ベルという名を聞いたフューリーが歌うシーン
The Marvelettes - Please Mr.Postman
マー・ベルという名を聞いたフューリーが歌うシーンで流れた曲は、The Marvelettesの『Please Mr.Postman』です。
女性シンガーが声を合わせるようにして歌う曲であり、ハーモニーやポップな雰囲気が特徴的。音を重ねていったり、掛け合いのようにしていくコーラスがポイントです。
「マーヴェレッツ」はアメリカのコーラスグループで、1961年にデビュー曲を出しました。女性シンガーによるグループであり、『Forever』、『Playboy』などの有名な曲を残しました。
キャロルからキューブの保管を頼まれたフューリーは博士がマー・ベルという名前を聞いて「マーヴェレッツ」という歌手がいるという話をしていましたね。そして『Please Mr.Postman』を歌うのですが、ノリの良い感じが昔のフューリーならではでした。
そうしてキャロルから連絡用の通信機を受け取って、緊急事態の時に鳴らすよう言われたフューリー…これが『アベンジャーズ』のラストにかけての伏線になるのがおもしろいです。
そんなフューリーですが、グースに片目を引っかかれてから眼帯を付けるようになり、部下たちは「四次元キューブをクリー人に渡さなかったから拷問の際に目を失った」と噂しているのも笑ってしまいました。
エンディング
Hole - Celebrity Skin
エンディングで流れた曲は、Holeの『Celebrity Skin』です。
ギターのクールな弾き語りと、女性シンガーによる力強さのある歌声で始まる曲です。カッコいい女性の歌声と盛り上がりのある曲の中で、セクシーさも感じるのが特徴。
「ホール」はアメリカで1989年に結成されたロックバンドで、『Malibu』、『Violet』といった曲が有名です。
エンディングでは『Celebrity Skin』が流れつつ、宇宙を思わす映像や、キャロルの光り輝く姿などが流れていくのがステキでした。そうして「キャプテン・マーベル」のタイトルが流れてエンドクレジットに移るのです。
スティーブ、ナターシャ、バナー博士がフューリーの持っていた通信機を囲み、後ろを振り向くとキャロルの姿があるというシーンはワクワクさせられましたね。行方不明者が数多く出る中、『アベンジャーズ』シリーズの終幕につながっていくのは見逃せません。
フューリーは「キャプテン・キャロル・アベンジャー・ダンヴァース」という名前を見て、宇宙からの脅威に対抗するための「アベンジャーズ計画」を作ったという話につながっていくのもおもしろかったです。
筆者の感想
アベンジャーズの中でも最強クラスのキャロルですが、誕生秘話がこんなに壮大だとは驚きでしたね。決してあきらめない強さを持ち、上官の裏切りを知ってからも立ち上がる姿は勇ましいです。
また、彼女を慕う人たちの姿も印象的で、フューリーとの関係もユーモアがあるシーンが多くておもしろかったです。クリー人やロナンの登場も含めて他のマーベル作品と合わせて楽しみたくなる映画でした。
スクラル星人もまた登場するので彼らのちょっと抜けている感じをまた楽しんでみてくださいね。
サウンドトラック
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