1997年4月19日公開のアニメ映画『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』。
映画版『クレヨンしんちゃん』の第5作目。(作者である臼井儀人先生が、映画のタイトルを付けた最後の作品)
しんのすけの妹・ひまわりが生まれ、四人家族となった野原家の最初の映画です。
本作から、監督が本郷みつるさんから原恵一さんへとバトンタッチされました。
大人になってから観ましたが、なるほど今でも評価が高いのが頷ける傑作です!
本作も変わらず、敵役も含めキャラクター達の魅力がたっぷりで、どのシーンも明るく終始笑えますよ♪
今回は、映画『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』の主題歌、あらすじ、感想をご紹介いたします!
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』のあらすじ
光る玉を飲みこんだひまわり。ふしぎな力を秘めた"タマ"が原因で、しんちゃん一家は対立する勢力の争いにまきこまれていく。こっちも絶対負けられないゾ!
『暗黒タマタマ大追跡』で流れる曲
オープニング
Puppy - 年中夢中”I Want You"
オープニングで流れる曲は、Puppyの『年中夢中”I Want You"』です。
アニメ『クレヨンしんちゃん』の5代目オープニングテーマ。
ずーっと間違えていましたが、「Puppy」というのは「アジアの純真」などで有名な女性ユニットの「PUFFY」ではなく、「Groovy Boyfriends」というユニットが覆面ユニットとして発表した曲だそうです!筆者はウン10年間違えていました。笑
アップテンポで元気になれる曲なので、この頃はもうあまりアニメは観ていなかったもののとても記憶に残っています♪
ローズ、ラベンダー、レモンが自分のお店で歌うシーン
ローズ(CV:郷里大輔)、ラベンダー(CV:塩沢兼人)、レモン(CV:大滝進矢)が自分のお店で歌うシーンで流れる曲は『スイングボール・ショウ』です。
ノリノリのヒップホップ調自己紹介ソングです!残念ながら、公式の音源やCDすらも見付けられませんでした。
彼らのバーが入っているビルの、「OSUGI」「カルーセル」など、オネエ芸能人がオマージュされた看板も面白いカット。
初期のクレしんではよく出て来る「オカマ」というワードですが、本作を最後に使用されなくなったそうです。時代ですね…。
珠黄泉族が健康ランドで踊っているシーン
三波春夫 - 世界の国からこんにちは
珠黄泉族が健康ランドで踊っているシーンで流れる曲は、三波春夫の『世界の国からこんにちは』です。
逃げ込んだ健康ランドに突如として珠黄泉族が登場するシーン。
昭和の名曲に合わせ、なぜかゆ〜っくりと滑らかなダンスを披露しています。
珠由良・珠黄泉両族が一触即発となる緊迫感溢れるシーン!!…になるわけもなく、ギャグたっぷりのクレしんワールドが炸裂しますよ!
ちなみに一際異彩を放っている関西弁の「玉王ナカムレ」役(中村珠緒さんのオマージュ?)は、『サザエさん』の花沢さん、『ちびまる子ちゃん』の山田役などで有名な山本圭子さんです♪
マンガ家(CV:臼井儀人)がカラオケで歌っているシーン
鳥羽一郎 - 兄弟船
マンガ家(CV:臼井儀人)がカラオケで歌っているシーンで流れる曲は、鳥羽一郎の『兄弟船』です。
まさかの特別出演で、原作の臼井儀人先生ご本人が登場!
みんなが戦いに行くシーンでもチラっと出て来ますよ♪
顔を出さない事を徹底していた先生ですが、キャラがイケメンなのが面白い!!
そして、ガラスを挟んだ通路と部屋でそれぞれ起こっている事が交錯している映像も、またステキな演出です。
ひろしとしんのすけが、ヘクソンを足止めするために歌うシーン
北島三郎 - 与作
ひろしとしんのすけが、ヘクソンを足止めするために歌うシーンで流れる曲は、北島三郎の『与作』です。
シブい表情でひろしが歌い始めるシーン。しんのすけも「ホー♪」のみ合いの手をいれています♪
以前より噂されて(?)いましたが、藤原啓治さんの歌声の綺麗な事…!与作がオシャレなバラードに思えるほどでした。
ここでは、一生懸命にひまわりを守ろうとするしんのすけがとても健気で、心を打たれます!!
みさえがひろしと喧嘩しながら歌うシーン
森高千里 - 私がオバさんになっても
みさえがひろしと喧嘩しながら歌うシーンで流れる曲は、森高千里の『私がオバさんになっても』です。
ヘクソンが強すぎて、絶体絶命のピンチに陥るシーン。古女房と言われたみさえが、森高千里さんの名曲をチラっと歌います。
どこまで行っても緊張感の無いひろしとみさえの関係って、観ていてほっこりしますよね♪
それにしても森高千里さん、スタイルがスゴイ!!ぎこちない独特なダンスも可愛い!!!
頭の中を空にするため、ローズが歌うシーン
伊東ゆかり - 小指の想い出
頭の中を空にするため、ローズが歌うシーンで流れる曲は、伊東ゆかりの『小指の想い出』です。
ヘクソンが相手の心を読めてしまうので、頭を空っぽにするため歌うシーン。
ちょくちょくゴツイおっさん声が出て来るローズが大好き♪
こちらも昭和42年(1967年)の名曲で、150万枚を突破した大ヒット曲ですよ。
なんともセクシーな歌詞で、ローズが歌うとナマナマしいですよね。笑
頭の中を空にするため、ひろしとみさえが歌うシーン
ヒデとロザンナ - 愛は傷つきやすく
頭の中を空にするため、ひろしとみさえが歌うシーンで流れる曲は、ヒデとロザンナの『愛は傷つきやすく』です。
昭和45年(1970年)にミリオンセラーとなり大ヒットを記録した、エモさ爆発のデュエット歌謡曲♪
ひろしとみさえが想い出の曲を本気で歌い、ヘクソンを見事に捕まえます。んなバカな。
毎度毎度、クレしん映画って敵の倒し方に大クセがある。笑
本作は、迫力のアクションシーンは少々あるものの、激しい描写も無く最後までゆる〜っとしていられます!
エンドロール
財津和夫 - ひまわりの家
エンドロールで流れる曲は、財津和夫の『ひまわりの家』です。残念ながら、公式の音源が見付けられませんでした。
温かいメロディと、財津さんの優しい歌声にとても癒されますよ。
本作からロール式のエンドロールに変わった映像では後日談が流れますが、サタケがちゃっかりローズ達と働いていてほっこり&安心!
また、事前に視聴者から募っていた「ひまわりの衣装」を着たひまわりも公開されています♪
監督が変わっても終始クレしんワールドで、寂しさを見せるもののひまわりを守るしんのすけが愛くるしく、自分の子どもを抱きしめたくなりました!
クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡 コミック