1989年2月4日公開の映画『ダイ・ハード』
『パルプ・フィクション』『アルマゲドン』で知られるブルース・ウィリスを大スターに押し上げた『ダイ・ハード』シリーズ、記念すべき第1作目です。興行収入1億4千万ドルを超える大ヒット作品となりました。
この記事では、映画『ダイ・ハード』で流れた音楽8曲をご紹介します。
公開日 | シリーズ作品名 |
1989年 | ダイ・ハード |
1990年 | 映画『ダイ・ハード2』で流れた5曲をシーンごとに紹介 |
『ダイ・ハード』で流れた曲とは?
クリスマスパーティで演奏されている曲、1曲目
Johann Sebastian Bach - Brandenburg Concerto No.3, BWV 1048 ( I. Allegro Moderato)
クリスマスパーティで演奏されている曲、1曲目は、Johann Sebastian Bachの『Brandenburg Concerto No.3, BWV 1048 ( I. Allegro Moderato)』です。
ブランデンブルク辺境伯に献呈されたことから『ブランデンブルク協奏曲』という曲名が付けられました。この曲はドイツの作曲家バッハが作曲した、6曲からなる合奏協奏曲集の第3番 (バッハ作品目録1048) 第1楽章です。
ジョンの妻ホリーは会社の重役として、ロサンゼルスにある日系企業ナカトミ商事につとめています。優秀な妻、ホリーは個室とロレックスの腕時計をもらっていましたね…すごい!
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アーガイルがリムジンでかける曲
Run-D.M.C. - Christmas In Hollis
アーガイルがリムジンでかける曲は、Run-D.M.C.の『Christmas In Hollis』です。
車には懐かしのカセットデッキが搭載されていました。社長タカギが手配したリムジンには、無線、テレビ、電話、バー、など豪華設備が揃っていたので、運転手アーガイルは自分の部屋のようにくつろぎながら待ち時間を過ごすことになります。
『Christmas In Hollis』は、1987年にリリースされたアルバム『A Very Special Christmas』に収録されています。このアルバムは、マドンナやホイットニー・ヒューストンなど豪華アーティストによるクリスマスコンピレーションアルバムで大ヒットを記録しました。
Run-D.M.C. は、1983年にデビューしたニューヨーク出身のヒップホップグループです。
ジョンが口笛で吹く曲
James Lord Pierpont - Jingle Bells
ジョンが口笛で吹く曲は、James Lord Pierpontの『Jingle Bells』です。
受付にあるレトロなタッチパネル式の機械が印象的でしたね!公開当時(1988年)は最新の機械だったのでしょう。
ジョンが口笛で吹く『ジングルベル』は、1857年にアメリカの牧師ジェームズ・ロード・ピアポントによって作られた曲で、世界中でクリスマスソングとして親しまれている曲の1つです。リズミカルで親しみやすいことから、海外では替え歌として歌詞を作り変えて歌われることも多いとか!
クリスマスパーティで演奏されている曲、2曲目
Ludwig Van Beethoven - Ode To Joy
クリスマスパーティで演奏されている曲、2曲目は、Ludwig Van Beethovenの『Ode To Joy』です。
ジョンがシャワーを浴び白いランニングシャツ姿になったシーンから、強盗グループがパーティー会場に登場するまでの間、この曲が演奏されています。金庫が開くシーンやエンドクレジットでも流れています。
日本では「第九」と呼ばれ、年末の風物詩としても知られているこの曲は、ドイツの作曲家ベートーヴェンが作曲した唯一の合唱つき交響曲です。第4楽章で、4人の独唱と混声合唱が入り、そのテーマが『歓喜の歌(Ode To Joy)』の題名で知られています。
この曲は、スタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』(1971)でも印象的に使用されています。『ダイ・ハード』のマクティアナン監督は、『時計じかけのオレンジ』から影響を受け『歓喜の歌』を使用することを考えついたとか!
テオがコンピューター制御室を占拠したシーン
Gene Kelly - Singin’ In The Rain
テオがコンピューター制御室を占拠したシーンで流れた曲は、Gene Kellyの『Singin’ In The Rain』です。
テオが鼻歌交じりに歌っていた曲は、ミュージカル映画『雨に唄えば (Singin’ in the Rain)』(1952)で、ジーン・ケリーが土砂降りの雨の中タップダンスを踊る名シーンの曲です。
この曲は、1928年にブロードウェイ『ハリウッド・ミュージック・ボックス・レビュー』の演目のためにアーサー・フリー (作詞)、ナシオ・ハーブ・ブラウン (作曲) によって作られました。その後、映画『ハリウッド・レヴィユー』(1929)で使われたことがきっかけで、ポップチャートで3週1位を記録し、多くのアーティストにカバーされるスタンダード・ナンバーとなりました。
リムジンの中でアーガイルが聴いている曲
Stevie Wonder - Skeletons
リムジンの中でアーガイルが聴いている曲は、Stevie Wonderの『Skeletons』です。
ジョンがリムジン運転手、アーガイルに電話をするシーンです。地下駐車場で待機しているアーガイルは大音量で音楽をかけ呑気に過ごしていました。
グラミー賞受賞24回の記録を打ち立てた世界的シンガーソングライター、スティービー・ワンダーのヒット曲です。『ゲット・イット』(Track 7) でのマイケル・ジャクソンとの共演が話題になった21枚目のオリジナル・アルバム『キャラクターズ(Characters)』(1987)に収録されています。
コンビニでアルがくちずさむ曲
Vaughn Monroe - Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!
コンビニでアルがくちずさむ曲は、Vaughn Monroeの『Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!』です。
アル・パウエル巡査が現場付近のコンビニで、妊娠している妻のためだと言いながら大量の「トゥインキー」を買い込んでいましたね。「トゥインキー」は、アメリカの国民的お菓子で、映画『ゾンビランド』(2009)に登場し日本でも話題となりました!
アルがくちずさむ『Let it Snow!』は、米・ハリウッドで活躍していたサミー・カーン (作詞) とジュール・スタイン (作曲) が、1945年7月の記録的猛暑日に作った曲です。その秋にヴォーン・モンローが初めて録音し感謝祭直後にリリースするとすぐ12月にヒット。翌年1月から2月に渡ってビルボードチャート1位を獲得しました。
単に『Let It Snow』とも呼ばれ、クリスマスとは関係のない歌詞にもかかわらず、今ではクリスマスに欠かせない定番曲になっています。
ジョンとアル・パウエル巡査部長の対面シーン
John Scott - We’ve Got Each Other
ジョンとアル・パウエル巡査部長の対面シーンで流れた曲は、John Scottの『We’ve Got Each Other』です。
妻ホリーと共にビルから出てきたジョンは、無線で友情を交わしていたアル・パウエル巡査と初めて顔を合わせます!
感動的なシーンで流れ出すこの曲は、イタリア・フランス合作映画『Man on Fire』(1987)のテーマ曲が使われています。『Man on Fire』公開時は、日本で劇場未公開でしたが、現在『マイ・ボディーガード』(1987) のタイトルで配信されています。トニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン主演の『マイ・ボディガード』(2004)は、『Man on Fire』(1987)のリメイクなんだとか!リメイク版も素晴らしい作品でした!
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