2014年8月29日公開の映画『LUCY/ルーシー』。
リュック・ベッソン監督のSFアクション映画。スカーレット・ヨハンソン演じるルーシーが、体内に埋め込まれた薬物の影響で脳の能力を100%覚醒させ、超人的な力を得る物語。
この記事では、映画『LUCY/ルーシー』で流れた音楽のうち8曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『LUCY/ルーシー』で流れた曲とは?
ルーシーとリチャードがクラブで楽しんでいたシーン
Make The Girl Featuring Solange La Frange - Dancing In Nowhere
ルーシーとリチャードがクラブで楽しんでいたシーンで流れた曲は、Make The Girl Featuring Solange La Frangeの『Dancing In Nowhere』です。
ブロンドの髪をしたルーシーはリチャードに頼みごとをされてましたね。「俺のことを疑うのか?」と言われた際にクラブで過ごしているシーンが映し出され、女性ヴォーカルの歌と低音の効いたリズムが流れていました。
リチャードは大きな声で騒いで賑やかにしており、ルーシーもお酒を飲んで上機嫌のようだったのが印象的。 そんなシーンが少しあったかと思いきや、リチャードが必死にルーシーにトランクを渡しに行ってくれと言うのですが…まさか手錠まで用意しているとは不穏な感じです!
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ルーシーがチャンの元に連れていかれるシーン
Streets Of Canton
ルーシーがチャンの元に連れていかれるシーンで流れた曲は、『Streets Of Canton』です。
ルーシーが目覚めると腹に包帯と、血の跡が…何があったか分からないという面持ちのまま、チャンの元に連れていかれます。チャンは優雅に座っており、天井の高い部屋には軽やかな音楽が流れていましたね。
男性ヴォーカルの歌が少し聞こえてくる中、チャンの国の雰囲気が伝わってきました。そうしてルーシーは下腹部に薬「CPH4」が入れられたと説明されて唖然…どうなるか分からない展開ですよね。
ルーシーや他の男たちが説明を受けるシーン
Lucky Year
ルーシーや他の男たちが説明を受けるシーンで流れた曲は、『Lucky Year』です。
ヨーロッパ風の男が悠々と説明する中、中国風の音楽が部屋に流れていましたね。軽やかで優雅な雰囲気の曲とは裏腹に、恐ろしい話が始まりました。
チケットとパスポートを持って国に戻り、品物の改修が終われば自由の身…通報や自首は家族の命は無いと脅されて慎重な行動をするように言われるハラハラします。ルーシーは「薬を売るの?」とだけしか聞くことができず出ていくのでした。
ルーシーが手術を終えるシーン
Mass No.19 In D Minor, K.626 “Requiem”: Introitus: Requiem Aeternam
ルーシーが手術を終えるシーンで流れた曲は、『Mass No.19 In D Minor, K.626 “Requiem”: Introitus: Requiem Aeternam』です。
病院の手術室に向かったルーシー。医者から体内の薬を取り出させると、命は長くないと悟りました。彼女は外に出て、シーンはチャンがヘッドフォンで音楽を聞いている場面へ。
掘り師に仕事を任せながら、ゆったりとしながらも低音を響かせるクラシック音楽が流れる中、ルーシーが向かってくるのが印象的です。スローモーションならではの演出と、音楽が合わさってカッコイイなと思いました。
運び屋が空港で捕まるシーン
Beck - Back To You (Instrumental Version)
運び屋が空港で捕まるシーンで流れた曲は、Beckの『Back To You (Instrumental Version)』です。
チャンの意識から運び屋の情報を得たルーシー!警察に通報してベルリン、パリ、ローマの空港で運び屋の男が捕えられていくシーンでノリの良いリズミカルな音楽が流れました。
次々と捕えられていく運び屋…一人は逃げようとして捕まってしまいましたね。3人が捕えられたと連絡を受けたデル・リオが次の行動に移りますよ。
ルーシーが車を走らせるシーン
The Crystal Method - Single Barrel (Sling The Decks)
ルーシーが車を走らせるシーンで流れた曲は、The Crystal Methodの『Single Barrel (Sling The Decks)』です。
ルーシーが飛行機に乗っている時から薬の影響がかなり出ていましたが…フランスで薬を回収して車に乗り、驚きのドライビングを見せるルーシーにさらに驚かされましたね。
そうした車のシーンのスリルをさらに助長させるような、エレクトリカルな音楽が流れたのがかっこいい!ルーシーの超能力に近い力も思わせる中、ドライブアクションが凄かったなと思いました。
エンディング1曲目
Damon Albarn - Sister Rust
エンディング1曲目で流れた曲は、Damon Albarnの『Sister Rust』です。
ルーシーが薬の力で脳を100%の力で使うというラストの展開は予想できませんでしたね。治す方向ではなく、力を出し尽くすような終わりを迎えてエンディングへ。
エンディング曲のリズムは穏やかで、電子音と生楽器が絶妙に融合し、宇宙的な広がりを感じさせましたね。映画のサスペンスフルな展開とは対照的に、終幕に向けて静かに流れるこの曲は、知識と存在の本質について観客に余韻を残していたようにも感じました。
エンディング2曲目
Raury - God’s Whisper
エンディング2曲目で流れた曲は、Rauryの『God’s Whisper』です。
壮大で力強い楽曲であり、民族的なコーラスと躍動感のあるビートが特徴的。ルーシーの覚醒と宇宙的な存在への昇華を思わせましたね。
曲の力強いリズムと歌詞から知識を極限まで拡張し、人間の枠を超えたルーシーの意志の強さを反映しているようでした。シンプルな曲調と激しさを増していくギターとドラムも良いなと思いました。