2007年6月30日公開の映画『シュレック3』。
ドリームワークス制作の3DCGアニメ映画で、王が亡くなったことでシュレックは王位を継ぐことになるのが物語の始まり。シュレックは王になりたくないので、正統な後継者アーサーを探す旅に出ます。一方、チャーミングは王座を奪おうと悪役たちを集めて反乱を起こす展開にも注目です。
この記事では、映画『シュレック』で流れた音楽のうち25曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『シュレック3』で流れた曲とは?
チャーミングが劇をする際に店員が歌うシーン
Happy Birthday To You
チャーミングが劇をする際に店員が歌うシーンで流れた曲は、『Happy Birthday To You』です。
チャーミングがショーレストランのステージで劇をする映画の冒頭!馬で軽快に走っているようなシーンから、シュレックと戦うような寸劇へ!その際に店員が横切っていき「ハッピバースデートゥユー」とノリノリで歌っていましたね(英語版では歌詞もそのままでした)
クッキーマンがヤジを飛ばし、チャーミングに舞台装置がぶつかりそうになるというバタバタが…チャーミングが涙を流しながら再起するという展開が楽しみですね。
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ドンキーが朝の挨拶に来るシーン
Good Morning
ドンキーが朝の挨拶に来るシーンで流れた曲は、『Good Morning』です。
ドンキーが「Good Morning」を歌いながらフィオナ達に朝の挨拶をしに来ます。ドラゴンとの子たちも賑やかに挨拶し、長靴をはいた猫が国王代理の仕事について説明するのでした。
「Good Morning」は、1939年の映画『青春一座(Babes in Arms)』のために、作曲家ナシオ・ハーブ・ブラウンと作詞家アーサー・フリードによって書かれた楽曲です。1952年の映画『雨に唄えば(Singin' in the Rain)』でも使用されました。
オープニング
Eels - Royal Pain
オープニングで流れた曲は、Eelsの『Royal Pain』です。
シュレックたちが朝の身支度をして国王代理の任を進めていく際に軽快な音楽が流れます。男性ヴォーカルの優しい感じな歌が良いですね。
そんな明るい曲とは真反対なシーンもありましたが…船の門出を見送ったかと思いきや船が炎上したり、シュレックとフィオナが王宮に合う衣装を着ることになったり…思わず笑ってしまうシーンが続きます。
ハロルド国王の葬儀のシーン
Wings - Live And Let Die
ハロルド国王の葬儀のシーンで流れた曲は、Wingsの『Live And Let Die』です。
蛙の姿に戻っていたハロルド国王が亡くなった…どんよりとした天気の中、葬儀が始まりました。男性ヴォーカルの歌がしっとりと流れる中、歌っていたのがカエルだったという設定に驚きます。
国王の棺が流れていくのを見送る一同の切ない雰囲気が伝わってきました。そんな葬儀を高台から見ていたチャーミング!彼の動向も気になる中、次のシーンに移ります。
チャーミングがバーに行くシーン
Nancy Wilson - I’ve Never Been To Me
チャーミングがバーに行くシーンで流れた曲は、Nancy Wilsonの『I’ve Never Been To Me』です。
チャーミングがバー「毒リンゴ」に行くと、魔女の姿の女性が歌っていましたね。バーの雰囲気に合った歌と、しっとりとしたピアノが印象に残ります。
メイベルに声をかけ、償いのチャンスをくれと言いますが…店の客たちには歓迎されておらず…それでも白雪姫やピノキオ、ピーターパン、シンデレラなどの悪役たちに語り掛け、悪者にされたままでいいのかと鼓舞していく!彼らが一致団結した末にどうなるのか見ものですね。
シュレックが赤ん坊の悪夢を見るシーン
Pomp And Circumstance
シュレックが赤ん坊の悪夢を見るシーンで流れた曲は、『Pomp And Circumstance』です。
シュレックが夢の中で沼地の家に戻り、喜んでいたかと思いきや…乳母車が現れてそこには赤ん坊が!しかも複数いてイタズラし放題というドタバタ劇が続きます。
そうして夢の終わりで行進曲が流れ、オーケストラならではの盛り上がりを見せました。ホラーチックで怖かったですね(笑)
「Pomp and Circumstance」(威風堂々)は、イギリスの作曲家エドワード・エルガー(Edward Elgar)によって作曲された行進曲のシリーズです。
ドンキーがシュレックを励ますシーン
Cat’s In The Cradle
ドンキーがシュレックを励ますシーンで流れた曲は、『Cat’s In The Cradle』です。
ドンキーが「Cats in the Cradle」がHarry Chapinの歌を歌ってシュレックを励ます!それでもシュレックは怪物として生きることの大変さを憂うのでした。そうして船旅が終わり、「ウスターシャー」に到着するのを見送りましょう。
「Cat’s in the Cradle」は1974年にハリー・チェイピン(Harry Chapin)が発表したフォークロック曲。父と息子のすれ違いを描いた歌詞が特徴です。シンプルなアコースティックサウンドと穏やかな旋律が、切ないストーリーを引き立てますよ。
シュレックたちがウスターシャーに入るシーン
The Ramones - Do You Remember Rock ‘N’ Roll Radio?
シュレックたちがウスターシャーに入るシーンで流れた曲は、The Ramonesの『Do You Remember Rock ‘N’ Roll Radio?』です。
ウスターシャーに到着し、開門!チアガールや演奏者たちが練習しており、賑やかな音楽が流れました。曲の歌自体は流れませんでしたが、楽しそうな雰囲気は伝わってきましたね。
アーサーの居場所を聞くと、彼は馬の授業でランスロットにやられていたアーサー…シュレックたちは追い掛けつつ、マスコットコンテストに出る展開に注目ですよ。
アーサーを探しにシュレックが集会に潜入するシーン
John Burroughs High School Marching Band - All Star
アーサーを探しにシュレックが集会に潜入するシーンで流れた曲は、John Burroughs High School Marching Bandの『All Star』です。
シュレックが生徒の集会に堂々と潜入?したシーンで、明るくキャッチーなメロディーと力強いリズムが特徴的なSmash Mouthの「All Star」の曲をブラスバンドが演奏していましたね。
シュレックはアーサーはどこにいるかと声をかけると…情けない姿を見せましたね。人気者とはほど遠いアーサー…笑いものになっているようですが、後継者はアーサーだけであると伝えると強い物言いをするのを見守りましょう。
チャーミングたちが遠い遠い国を襲うシーン
Wolfmother - Joker & The Thief
チャーミングたちが遠い遠い国を襲うシーンで流れた曲は、Wolfmotherの『Joker & The Thief』です。
チャーミングは悪党どもを引き連れて空から遠い遠い国を襲撃!爆弾投下の合図と共にロックな音楽が流れ始めました。魔女の空飛ぶホウキで道行く人たちを襲ったり、店を占有したり…悪党らしい音楽と歌が流れていて恐ろしいシーンの迫力がさらに上がりましたね。
チャーミングの指示で城を襲うよう言われた者たちはピンクのドラゴンに網を投下し、入り口ももうすぐ壊されそうという展開が熱いです。
クッキーマンが回想で挙式するシーン
The Wedding March
クッキーマンが回想で挙式するシーンで流れた曲は、『The Wedding March』です。
クッキーマンはフック船長に脅され、産まれた時のこと思い出します。クッキーとして作られ、学校に通ったり、最愛の人を見つけたり…結婚のシーンが少しだけありましたが、その際に結婚式の曲が流れました。
「The Wedding March」(結婚行進曲)は、フェリックス・メンデルスゾーンが1842年に作曲した楽曲で、戯曲『夏の夜の夢』の劇付随音楽の一部。壮大で華やかなファンファーレから始まり、喜びに満ちた旋律が続きますよ。
クッキーマンが回想で走るシーン
Theme from Six Million Dollar Man
クッキーマンが回想で走るシーンで流れた曲は、『Theme from Six Million Dollar Man』です。
クッキーマンの回想は続き、足を壊された過去を経て、ランニングマシンを使っている時に曲が少し流れましたね。最後は楽しそうに駆け回ったりしていたのが印象的です。
『600万ドルの男』(The Six Million Dollar Man)は、1970年代に放映されたアメリカのSFテレビドラマで、主人公スティーブ・オースティン(リー・メジャース)が事故で重傷を負い、最新のバイオニクス技術によって超人的な能力を持つサイボーグとして再生される物語です。
クッキーマンが寝ごとのように歌うシーン
On The Good Ship Lollipop
クッキーマンが寝ごとのように歌うシーンで流れた曲は、『On The Good Ship Lollipop』です。
クッキーマンは回想している際にうわごとの様にポップな歌を歌っていました。痺れを切らしたチャーミングはピノキオに尋問開始!果たして大丈夫でしょうか?
「On the Good Ship Lollipop」は、1934年の映画『Bright Eyes(輝ける星座)』でシャーリー・テンプルが歌った曲です。作曲はリチャード・A・ホワイティング、作詞はシドニー・クレア。軽快で陽気なメロディーが特徴で、テンプルの可愛らしい歌声とリズミカルな曲調が魅力。当時のアメリカを象徴する名曲として親しまれていますよ。
シュレックたちがマーリンの元で話をするシーン
That’s What Friends Are For
シュレックたちがマーリンの元で話をするシーンで流れた曲は、『That’s What Friends Are For』です。
マーリン先生の元にたどり着いたシュレックたち。色々と魔法を紹介されつつ、焚火で真実の炎を前にしてアーサーの話を聞いたシュレック…そうして中を深めるようなシーンとなったかと思いきや、Dionne Warwickの「That's What Friends Are For」のハーモニカのパートのBGMが流れました。
気を遣ったつもりのようでしたが、シュレックたちの表情を見て音楽を止めるのがシュールですね。
シュレックが捕えらえるシーン
Damien Rice & Lisa Hannigan - 9 Crimes
シュレックが捕えらえるシーンで流れた曲は、Damien Rice & Lisa Hanniganの『9 Crimes』です。
フィリップはシュレックたちを捕え、口論によってアーサーは城を出ることに…切ない音楽が流れます。シュレックは手かせなどをされ、髪長姫の裏切りにより、牢屋に閉じ込められたフィオナ達も映し出されました。
悲しそうな音楽が流れていくため、フィリップの勝利で終わってしまうのかなとハラハラします。静かなピアノと切ないデュエットが特徴で、壊れた関係の痛みを描くような曲でした。
フィオナの母が牢の壁を2枚壊すシーン
My Favorite Things
フィオナの母が牢の壁を2枚壊すシーンで流れた曲は、『My Favorite Things』です。
お姫様たちは助けを待つことしかできないと思いきや、フィオナの母親が牢の壁を頭突きで破壊!驚く一同の気持ちがわかりましたね。さすがにダメージがあったようで、フィオナの母は「My Favorite Things(私のお気に入り)」をうつろな感じで口ずさみながらふらふらしていました。
この曲は、ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』でジュリー・アンドリュースが演じたマリアが歌う楽曲としても有名ですね。
門番の前で白雪姫が小鳥と歌うシーン
Little Birdy
門番の前で白雪姫が小鳥と歌うシーンで流れた曲は、の『Little Birdy』です。
フィオナとお姫様たちは潜入するために行動開始!門番の木のお化け2体がいたため、フィオナが白雪姫に合図を送ります。白雪姫は小鳥と歌い、ステップを踏む際に歌も始まりましたね。
ステキな歌声に対して小動物たちが歌に答えるように集まってきて、美しいワンシーンを描いた…かと思いきや、門番の木のお化け2体に総攻撃を開始するという展開が始まります!
白雪姫が門番に総攻撃をするシーン
Led Zeppelin - Immigrant Song
白雪姫が門番に総攻撃をするシーンで流れた曲は、Led Zeppelinの『Immigrant Song』です。
高音を響かせてうたのフィニッシュかと思いきや、白雪姫が「アアアーアー!」と力強い歌を響かせる!まさかのロックの名曲に驚きつつ、戦いの合図に相応しいなと思いました。
「Immigrant Song」は北欧神話やヴァイキングをテーマにした歌詞と、ロバート・プラントの特徴的なシャウトが印象的。激しいギターリフと力強いドラムが曲全体を駆け抜けるような疾走感を生み出します。
姫たちが兵を倒して潜入していくシーン
Fergie - Barracuda
姫たちが兵を倒して潜入していくシーンで流れた曲は、Fergieの『Barracuda』です。
門番を倒して中へ走っていく一同!ドンキーと長靴をはいた猫は、ドラゴンの子たちを助け、フィオナ達は兵をなぎ倒していきました。そんな攻撃の始まりを思わせるシーンにて、かっこいい女性ヴォーカルの歌が流れましたね。
勢いのある音楽と、低音を響かせるギターベース音が合わさってクールでした。身のこなしが華麗な姫たちがすごいなと思いつつ、ドンキーたちが仲間を助けていくのにも注目です。お姫様は守られるだけじゃない!という感じがして良いなと思うシーンでした。
チャーミングの舞台が始まるシーン
Maya Rudolph、Rupert EverettFinal Showdown
チャーミングの舞台が始まるシーンで流れた曲は、Maya Rudolph、Rupert Everettの『Final Showdown』です。
チャーミングの舞台が始まると、髪長姫(ラプンツェル)の歌が始まりました。美しい歌で開始される舞台が良い感じですね。そうしてチャーミングの歌も始まり、ミュージカルの劇が続いていく!日本語吹き替え版もステキな歌だったのが印象的。
そうして手かせを付けられたシュレックが登場し、チャーミングの高音な歌を聞いて「勘弁してよ」と言うことから雰囲気が伝わってきますよね。
シュレックとフィオナが子育てをするシーン
Eels - Losing Streak
シュレックとフィオナが子育てをするシーンで流れた曲は、Eelsの『Losing Streak』です。
チャーミングが剣をシュレックに刺した!かと思いきや、無事で何よりでしたね。アーサーは国王になることを決め、シュレックは子育てに従事すると決意!軽快な音楽と優しい男性ヴォーカルの歌が流れ、子供たちと笑顔になるのが良いですね。
イタズラをたくさんする子供と共にシュレックも泥で楽しそうに遊ぶのが印象的なラストでした。
エンディング1曲目
Eddie Murphy & Antonio Banderas - Thank You (Falletin Me Be Mice Elf Again)
エンディング1曲目で流れた曲は、Eddie Murphy & Antonio Banderasの『Thank You (Falletin Me Be Mice Elf Again)』です。
シュレックの子供たちが自由に動いたり、ドンキーと長靴をはいた猫がっステップを踏むエンディング!彼らのリズミカルな歌に聞き入りつつ、楽しそうにダンスするのも良いなと思いました。
ファンキーなベースラインとリズミカルなビートが特徴で、陽気でエネルギッシュな雰囲気が漂う曲なので元気がもらえますよ。
エンディング2曲目
Matt White - Best Days
エンディング2曲目で流れた曲は、Matt Whiteの『Best Days』です。
エンディング2曲目は軽やかなアコースティックギターの音色と、Matt Whiteの甘く優しい歌声が印象的なポップソングです。人生のかけがえのない瞬間を歌った楽曲で、どこかノスタルジックで心温まる雰囲気が漂いますね。
前向きなメッセージが込められた歌詞が共感を呼び、特に青春の思い出や新たなスタートを迎える人々に響くハズ…爽やかでリラックスしたメロディーが、日常にそっと寄り添うような心地よい曲でした。
エンディング3曲目
Macy Gray - What I Gotta Do
エンディング3曲目で流れた曲は、Macy Grayの『What I Gotta Do』です。
エンディング3曲目は、独特のハスキーボイスが魅力のMacy Grayが歌う、ソウルフルでエモーショナルな曲です。スローテンポなビートとジャジーなサウンドが融合し、都会的で洗練された雰囲気を演出していましたね。
恋愛の葛藤や切なさを描いた歌詞が印象的で、彼女の個性的な歌声が楽曲に深みを与えているのが印象的。しっとりとしたメロディーの中に力強さがあり、静かに感情を揺さぶるような魅力を持つ一曲です。
エンディング4曲目
Trevor Hall - Other Ways
エンディング4曲目で流れた曲は、Trevor Hallの『Other Ways』です。
エンディング4曲目は、アコースティックギターの温もりと、Trevor Hallの穏やかで心に染みる歌声が際立つ曲です。レゲエやフォークの要素を取り入れたオーガニックなサウンドが特徴で、リラックスした雰囲気の中にスピリチュアルなメッセージが込められているようでした。
歌詞には自己探求や人生の選択に関する深い意味があり、聴く人の心を落ち着かせることでしょう。まるで自然の中で風を感じながら聴くような、心地よさもありました。