1995年2月25日公開の映画『マスク』。
言いたいことをハッキリと言えない主人公のスタンリーは、偶然見つけた木彫りの仮面(マスク)を付けるといつもと違った人物へ変身!驚くべき行動をっていく物語です。ジム・キャリー主演のコメディ映画で、監督はチャック・ラッセル。日本の興行収入は30億円ほどでした。
この記事では、映画『マスク』で流れた音楽12曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
マスク サウンドトラック
『マスク』で流れた曲とは?
スタンリーが車の修理工場を訪ねるシーン
Damato - Ol' Man River
スタンリーが車の修理工場を訪ねるシーンで流れた曲は、Damatoの『Ol' Man River』です。
友人に誘われたスタンリーは自前の車に乗ってナイトクラブへ向かう!そのため、修理を頼んでいた車の工場を訪ねるのですがまさかのできごとが…。
工場では男性シンガーの歌が流れている中、オイル交換を頼んでおいたシビックを引き取りたいと言うのです。しかし、工場主は勝手に他の修理をしてしまい、代車を用意するとのこと。
その横暴さに腹が立ちますが、店主たちは後でひどい目に遭うまでお待ちくださいね。
ちなみに『Ol' Man River』は1927年のミュージカル作品のために作られました。
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スタンリーがナイトクラブに到着するシーン
The Brian Setzer Orchestra - Straight Up
スタンリーがナイトクラブに到着するシーンで流れた曲は、The Brian Setzer Orchestraの『Straight Up』です。
ナイトクラブ「ココ・ボンゴ」に到着すると陽気な音楽が流れます。管楽器がリズムよく流れる中、男性シンガーの勢いのある歌が続いていくのが良いですね。
そんな華やかな場所にスタンリーがボロボロの代車で現れるため、お客たちから怪訝そうに見られるという悲しい展開に…それでもスタンリーは友人のチャーリーに快く迎えられました。
チャーリーは警備に賄賂を渡して中へ入りますが、後ろを向いていたスタンリーは別の客として扱われてしまったのか、門前払いになってしまいます。警備に持ち上げられながらポイっとさせれるのはコミカルな感じがありましたね。
ティナがナイトクラブに到着するシーン
Domino - This Business Of Love
ティナがナイトクラブに到着するシーンで流れた曲は、Dominoの『This Business Of Love』です。
「ココ・ボンゴ」の歌手であるティナが到着する際に魅惑的な音楽が流れます。リズムよく楽器音が流れる中、男性シンガーのクールな歌が続いていきますね。
白と黒のドレスを着たティナは魅力的で、スタンリーが一目惚れする理由も良く伝わってきました。カッコつけるスタンリーですが、ボロボロの車を前にしてカッコつかないな~という感じが印象に残ります。
帰路を辿るスタンリーが代車の故障に逢うというシーンへ続いていくのもお見逃しなく!
マスクの怪人がナイトクラブに到着するシーン
Fishbone - Let The Good Times Roll
マスクの怪人がナイトクラブに到着するシーンで流れた曲は、Fishboneの『Let The Good Times Roll』です。
スタンリーが「マスクの怪人」となってココ・ボンゴに到着すると、賑やかな音楽が流れました。彼は警備の前でお札の雨を降らせて堂々と店内へ!
黄色いスーツに緑の顔というひと目見たら忘れられないその姿ですが、行動を見ているともっと忘れられなくなること間違いなし!
夜中の銀行を襲って大金を持ち去ったり、ゴロツキ相手に盛大にからかったりと目が離せませんよ。そんなシーンを経てナイトクラブに到着した彼ですが…驚きの言動を見守ってくださいね。
ティナがココ・ボンゴのステージで歌うシーン
Susan Boyd - Gee Baby,Ain't I Good To You
ティナがココ・ボンゴのステージで歌うシーンで流れた曲は、Susan Boydの『Gee Baby,Ain't I Good To You』です。
光り輝く階段の上でキラキラとした白いドレスを着たティナがポーズをとる!そうして静かなジャズ風の音楽と共に歌っていく姿は魅力的ですね。
足や腕を露出させてつつ、ステップを踏みながら歌い歩く姿を見たスタンリーは胸を躍らせるのでした。心臓や目が飛び出すというアニメのような演出から、犬の顔に変わってはしゃぐようにする姿にも驚かされることでしょう。
ティナを演じるキャメロン・ディアスの美声&美貌を楽しめるワンシーンでした。
マスクの怪人がティナとステージで踊るシーン
Royal Crown Revue - Hey,Pachuco
マスクの怪人がティナとステージで踊るシーンで流れた曲は、Royal Crown Revueの『Hey,Pachuco』です。
下の動画でダンスシーンと共に見れますよ。
マスクの怪人はドラムに合図をすると、曲が始まる!力強いドラムに管楽器が続いていく勢いのあるバンドの音楽に、「ヘイ!パチューコ!」と掛け声が入っていく曲は聞いてて楽しいですね。
バンドの演奏と共に男性シンガーがノリノリで歌い、マスクの怪人とティナが軽やかに踊るのが見どころですね。スピーディーにダンスをしつつ、マスクの怪人がダイナミックな踊り方もするため目が離せません。
サックスのソロが流れる際にはマスクの怪人が妙な動きをしたりするのもおもしろいですよ。
警察に囲まれたマスクの怪人がダンスを始めるシーン
Jim Carrey - Cuban Pete
警察に囲まれたマスクの怪人がダンスを始めるシーンで流れた曲は、Jim Carreyの『Cuban Pete』です。
マスクの怪人が警察から逃げる際に囲まれてしまい、鮮やかなシアン色をしたメキシカンな衣装に変身!ルンバのリズムを鳴らし始めて打楽器などが軽快に流れます。
マスクの怪人が歌っていくのですが、彼を演じるジム・キャリーの歌はどこまでの伸びていくような声が特徴的ですね。
「チク・チキ・ブン」と合いの手を入れるように歌っていくと、警察たちも一緒に歌い踊り始めるのが見もの!一列になって行進する様や、ノリノリな演出から目が離せません。
ナイトクラブでチャリティーパーティーが行われるシーン
Hi De Ho - K7
ナイトクラブでチャリティーパーティーが行われるシーンで流れた曲は、Hi De Hoの『K7』です。
戦争孤児のためのチャリティーパーティーが「ココ・ボンゴ」で開催され、男性シンガーの勢いある歌が流れていましたね。カジノのようになっている店内で、賭け事で楽しむお客たちにピッタリな曲!賑やかな雰囲気がとても伝わってきました。
そんなパーティーに乱入したドリアンですが、マスクを付けて見るからに恐ろしい怪人になっていたのが印象的。わざと自身を撃たせて弾をお返しする様子はハラハラさせられます。
スタンリーがティナたちと車を降りるシーン
Vanessa Williams - You Would Be My Baby
スタンリーがティナたちと車を降りるシーンで流れた曲は、Vanessa Williamsの『You Would Be My Baby』です。
ドリアンを倒し、ティナの命を救ったスタンリーは車に乗って橋へ。その際に車のから女性シンガーの穏やかな歌声が聞こえてきましたね。物語の終わりらしい柔らかな雰囲気が印象的です。
チャーリーも一緒に車に乗っていて、スタンリーがマスクを手放すことを心配しますが…ティナはマスクを川に放り投げてスタンリーにキスをするというロマンチックなラストを迎えるのでした。
ハッピーエンドとコメディが魅力的な映画だと改めて思います。
エンディング1曲目
Xscape - Who's That Man
エンディング1曲目で流れた曲は、Xscapeの『Who's That Man』です。
エンディングでは、ノリの良い女性シンガーの歌とリズミカルな音楽が続きます。アップテンポな歌は元気をもらえる気がしつつ、マスクの怪人が暴れまわっていた様を思い出させてくれます。
陽気な曲にピッタリな軽いノリのジョークなども多い作品なので、単純に楽しみたい時にもおすすめとなる映画でした。
「エクスケイプ」は1991年に結成されたアメリカのガールズグループで、『Just Kickin' It』、『Understanding』などが有名な曲です。
エンディング2曲目
Harry Connick Jr. - (I Could Only) Whisper Your Name
エンディング2曲目で流れた曲は、Harry Connick Jr.の『(I Could Only) Whisper Your Name』です。
軽快なリズムの管楽器やピアノと共に男性シンガーの爽やかな歌が続いていく曲です。ピアノなどの楽器と歌が掛け合いをしているようにも思えて、マスクの怪人と警察やドリアンの一味との掛け合いを思い出させてくれますね。
ハリー・コニック・ジュニアは1967年生まれのアメリカの歌手、俳優です。『Just the Way You Are』、『 (They Long to Be) Close to You』などが有名な曲です。
エンディング3曲目
Tony,Toni,Tone - Bounce Around
エンディング3曲目で流れた曲は、Tony,Toni,Toneの『Bounce Around』です。
落ち着いた感じの曲調で力強いリズムを刻んでいく曲です。男性シンガーの歌は軽やかだけど落ち着きがある感じが特徴ですね。
警察官が強盗事件やマスクの怪人について調べつつ、堅実に捜査を進めていた際の地道なシーンを思い出させてくれました。
「Tony,Toni,Tone」は1989年代後半に活躍したアメリカのバンドで、ソウルやR&Bを手掛けました。『Let's Get Down』、『Feels Good』などが有名な曲です。
筆者の感想
スタンリーがマスクを付けると、身の回りにトルネードが発生して様変わり!インパクトのある見た目と共に予想外な行動を繰り返すのが見ものですね。
冗談などが飛び交ったり、マンガやアニメのような大げさな演出が実写映画で表現されたりというコメディ要素とは笑ってしまうシーンばかりでした。
ジャズやルンバなど軽快な音楽や、歌って踊るワクワクするシーンと一緒に楽しめる映画でした。
サウンドトラック
マスク サウンドトラック