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『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』で流れる15曲をシーン別にご紹介!

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『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』で流れる15曲をシーン別にご紹介!

https://youtu.be/jGptuZ_yRXk



2019年11月15日公開の映画『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』。

  • 主演/アモス役:トビー・セバスチャン、マエストロ役:アントニオ・バンデラス
  • 監督:マイケル・ラドフォード
  • 音楽:ガブリエル・ロベルト

アンドレア・ボチェッリ本人が書いた自伝的小説を、マイケル・ラドフォード監督が彼の出生地であるイタリアで製作・映画化。

弱視として生まれ、さらに小学生の時に授業中の事故で失明してしまったアモス。

家族や親戚、親友のアドリアーノ、のちに妻となるエレナに助けられ、スペイン人の歌唱指導者マエストロと出会い、幼い頃からの夢であった歌手として生きて行く。

歌唱部分は本人による吹き替えで、様々な曲が聴ける音楽映画となっています。

この記事では、映画『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』で流れる15曲をご紹介します。

※以下ネタバレ有り


『アンドレア・ボチェッリ』を聴く

 

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『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』で流れる曲とは?

アモスが病院で初めて音楽を聴くシーン

 

アモスが病院で初めて音楽を聴くシーンで流れる曲は、モーツァルトの『Vesperae solennes de confessore laudate dominum』です。

モーツァルトは、オーストリアの天才的な作曲家。代表曲は「トルコ行進曲」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」など。

生まれつき目に障害を抱え、手術をし暴れますが、隣の部屋から聴こえて来る音楽によって落ち着きを取り戻すシーン。

冒頭から、母の一生懸命さが痛いほど伝わって来ました。幼いアモスは、両親からの確かな愛で支えられているように思えますね。

ここでは、「ザルツブルク大聖堂」での典礼用に構成された合唱曲が流れます。


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アモスがジョバンニおじさんの家でスープを食べるシーン

ベニャミーノ・ジーリは、イタリアのテノール歌手。20世紀前半の、偉大なオペラ歌手の一人と言われています。

ちょっと捻くれてしまったアモスが、大好きな叔父のもとへ行きスープを食べながらオペラを聴くシーン。

彼の人生に無くてはならない、良き理解者ジョバンニおじが登場。キャストのエンニオ・ファンタスティキーニさんがドンハマりですが、病気のため今作が遺作となってしまいました。

おじさんがかけている曲は「トスカ」「蝶々夫人」などで有名な、ジャコモ・プッチーニ作曲のオペラ「マノン・レスコー」の中の曲です。

アモスが盲目の寄宿学校へ行くシーン

Andrea Chénier - 'Un dì, all'azzurro spazio' (Jonas Kaufmann, The Royal Opera; Giordano)

アモスが盲目の寄宿学校へ行くシーンで流れる曲は、ウンベルト・ジョルダーノの『Andrea Chénier 'Un dì, all'azzurro spazio'/ある日、青空を眺めて』です。

ウンベルト・ジョルダーノは、イタリアのオペラ作曲家。代表作は「アンドレア・シェニエ」「フェドーラ」など。

医者に目は治る見込みがないと言われ、点字を覚えるために親元を離れ盲目の寄宿学校へ行くシーン。

涙無くしては見られない、両親との別れのカット。「置いていかないで」というアモスが不憫で涙が出ました。

また、アモスが失明するシーンでも使用され、母役:ルイーザ・ラニエリさんの熱演にまた涙が止まらなくなります!!

ここでは、実在するフランスの詩人「アンドレア・シェニエ」の半生を描いた、ヴェリズモ・オペラの傑作と言われる作品の第一幕のアリア「ある日、青空を眺めて」が流れます。

アモスが学校で合唱に参加しているシーン

Giuseppe Verdi - Va' Pensiero | Classical Music

アモスが学校で合唱に参加しているシーンで流れる曲は、ジュゼッペ・ヴェルディの『ジュゼッペ・ヴェルディ - VA PENSIERO/行けわが想いよ黄金の翼に乗って(「ナブッコ」より)』です。

ジュゼッペ・ヴェルディは、イタリアの有名なオペラ作曲家。代表作は「ナブッコ」「リゴレット」「椿姫」など。

合唱をしていたところ、その美声に気付いた先生がアモスに一人で歌わせるシーン。

ウットリするほど澄んだ歌声!この子役のJacopo Iebbaさんの情報が少ないのが残念です;

また、歌唱部分はベアトリス・コルテッラさんという方だそうですが、こちらも詳細は不明。うーん気になる!

ここでアモスが歌うのは、傑作オペラ「ナブッコ」の少々哀愁のある楽曲です。

アモスがコンクールで「レジネッラ」を歌うシーン

アモスがコンクールで「レジネッラ」を歌うシーンで流れる曲は、ガエターノ・ラーマの『REGINELLA/レジネッラ』です。

数々のイタリアのアーティストが歌う、ナポリ民謡。作詞はリベロ・ボヴィオ。今回は、イタリアのミュージシャン、ロベルト・ムロロが歌う曲を掲載しました。

ジョバンニおじさんが半ば無理やり連れて来たコンクールで、堂々たる歌を披露したアモスが合格するシーン。

アモスの前の女の子の、自信のない「アメイジング・グレイス」も初々しくて可愛かったです!

大きな転機を迎えるシーンでアモスが歌うのは、イタリアのポップス歌手も虜になったしっとりとしたバラード。

コンクールでアモスの前の男性が歌うシーン

コンクールでアモスの前の男性が歌うシーンで流れる曲は、サルヴェ・デスポジートの『Anema e core』です。

サルヴェ・デスポジートは、イタリアの作曲家。アンドレア・ボチェッリも歌っている、古典的音楽。

富裕層しか行けなそうなコンクールで、イケメン青年が歌っているシーン。

足が長い!スタイルが良い!!と思わずチョイ役の男性に見惚れてしまいました。

そんな彼が歌っているのは、ポップス歌手にも人気のあるアダルトな雰囲気の楽曲。

アモスがコンクールで優勝するシーン

Andrea Bocelli - O Sole Mio (Live From Central Park, USA / 2011)

アモスがコンクールで優勝するシーンで流れる曲は、アルフレード・マッツッキ、エドゥアルド・ディ・カプアの『O SOLE MIO/オー・ソレ・ミオ』です。

イタリアの作曲家が共同製作した、ナポリ民謡。三大テノール(ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス)が歌っている事でも有名。

イケメンのセクシーな歌声のあと、清らかな歌声で観客とマエストロの心を鷲掴みしたアモス。歌う前の「ジョバンニおじさんに捧げます」には感動しちゃいました!

「君の顔に輝く 私の太陽」という歌詞が、大切な相手に贈るのにピッタリな楽曲。

アモスがアドリアーノと曲を披露するシーン

Il Gabbiano - Andrea Bocelli

アモスがアドリアーノと曲を披露するシーンで流れる曲は、Andrea Bocelliの『Il Gabbiano』です。

オペラを歌うのを諦め、ユニット「アドリアモス」として活動するシーン。

幼少期の栄光と、声変わりしてからの挫折がハッキリとしたカット。それを救ったのは、親友・アドリアーノでした。アモスは盲目ですが、支えてくれる人が多く周りの環境には恵まれていますよね!

ここで歌われている沁みるバラードはボチェッリ本人のオリジナル曲で、歌唱部分も本人の吹き替えです。

アモスがバーでアドリアーノと作った歌を披露するシーン

アモスがバーでアドリアーノと作った歌を披露するシーンで流れる曲は、Andrea Bocelliの『Il diavolo e l'angelo』です。

ピアノを弾き面接を受けるシーン。バーのママにはハマってお気に入りの様子。

ハンサムな見た目と美しいピアノ、そして歌声と来たらオバ世代にはたまらない♪

ここで一瞬歌われるのは、ポップなメロディの曲。このようにキャッチーな歌も出しているのには驚きました!

客に嫌味を言われたアモスが、オペラを歌うシーン

The Three Tenors in Concert 1994: Brindisi ("Libiamo ne' lieti calici") from La Traviata

客に嫌味を言われたアモスが、オペラを歌うシーンで流れる曲は、ジュゼッペ・ヴェルディの『LIBIAMO NE I LIETI CALICI/乾杯の歌(「椿姫」より)』です。

泥酔客に絡まれ、怒ったアモスが名曲「乾杯の歌」を歌い、エレナの友人・アリスとデュエットするシーン。

皆が振り返り、話を止めるほどの堂々たる歌声を披露。ここがターニングポイントとなったのであれば、絡んで来た泥酔兄ちゃんにも感謝しなきゃですね;

ここで歌われる名曲は聴いた事のある人も多いでしょう。今回は、三大テノールが歌ったコンサートの動画を掲載しました♪ とっても豪華…!!

アモスがオペラ評論家の前で歌うシーン

Andrea Bocelli - E lucevan le stelle - Live From Piazza Dei Cavalieri, Italy / 1997

アモスがオペラ評論家の前で歌うシーンで流れる曲は、ジャコモ・プッチーニの『E LUCEVAN E STELLE/星は光りぬ(「トスカ」より)』です。

ジャコモ・プッチーニは、イタリアの作曲家。代表作は「トスカ」「蝶々夫人」「ラ・ボエーム」など。

ジョバンニおじさんが連れて来た評論家の前で歌うシーン。このあと、マエストロ(演/アントニオ・バンデラス)に初対面する時もこの曲を披露します。

評論家に酷評されるカットなのですが、ボチェッリ本人の吹き替えが圧巻過ぎて。マエストロの指示もいらないんじゃ?と思いました。笑

本人も「そこは映画の中で唯一うまく行かなかった所だけれど、仕方ないよねw」と話しています。確かに下手には歌えないですもんね!

「星は光りぬ」はオペラの中でも有名な曲で、メロディの盛り上がる箇所では最高に鳥肌が立ちます♪

マエストロがアモスの練習の成果を認め、レコーディングをするシーン

Andrea Chénier - 'Un dì, all'azzurro spazio' (Jonas Kaufmann, The Royal Opera; Giordano)

マエストロがアモスの練習の成果を認め、レコーディングをするシーンで流れる曲は、ウンベルト・ジョルダーノの『Andrea Chénier 'Un dì, all'azzurro spazio'/ある日、青空を眺めて』です。

アモスが盲目の寄宿学校へ行くシーンでも使用されています。

アモスがエレナと結婚式をするシーン

Andrea Bocelli - Ave Maria - Live From Central Park, USA / 2011

エレナと結婚式をするシーンで流れる曲は、フランツ・シューベルトの『Ave Maria』です。

フランツ・シューベルトは、有名なオーストリアの作曲家。 代表作は「魔王」「アヴェ・マリア」「セレナーデ」など。

バーの仕事などを切ったもののトラニからの仕事が来なくなり、不安ながらも結婚式を挙げるシーン。

音楽業界のゆらゆらとした不安定さが露呈されます。口先だけの仕事って怖いですよね…筆者もフリーランスなので経験アリ。しっかりと見極めなければなりません。

ここでは、アモスが結婚式で歌うも、声変わりにより声が出なくなるシーンでも使用された、結婚式の定番曲が流れます。とても美しい曲なので、聴いた事のある人も多いでしょう♪

アモスがズッケロとツアーでデュエットするシーン

Zucchero - Miserere ft. Luciano Pavarotti

アモスがズッケロとツアーでデュエットするシーンで流れる曲は、Zuccheroの『Miserere』です。

ズッケロは、イタリアのシンガーソングライター。代表曲は「Diavolo In Me」「Senza Una Donna」など。

数々のアーティストとコラボして来たズッケロ。パヴァロッティの代打で、アモスがデュエットする事になったシーン。

待ちに待ったズッケロからの連絡。「神に祝福された声」「イタリアの国宝」のパヴァロッティの代打って本当に栄誉な事ですよね!!

こちらはボチェッリバージョン

Andrea Bocelli, Zucchero - Miserere

 

エンディング・スタッフクレジット

Andrea Bocelli - Nessun Dorma (Live at Central Park, New York / 2011)

エンディングで流れる曲は、ジャコモ・プッチーニの『Nessun Dorma/誰も寝てはならぬ(「トゥーランドット」より)』です。

トントン拍子に事が運び、アモスはエレナに「逃げ出そうか」と提案するも、結局は歌手としての道を選び物語は終了。

最後はちょっと呆気なかったですが、スタッフクレジットでは時代背景と共にボチェッリ本人の軌跡が流れ、つい見入ってしまいました。

「誰も寝てはならぬ」はテノールのための名アリアとして知られていますが、日本ではトリノ五輪で金メダルを獲得した荒川静香選手の、フリーの曲で有名になったと思います。

Shizuka Arakawa's Mesmerizing Free Program to 'Turandot' | Music Monday

最終グループの錚々たる選手達にミスが目立ち、また日本がトリノではメダルを一つも獲れていないという状況の中、本当にのびのびと滑りジャンプを全て決め、イナバウアーを披露し優勝した荒川選手。

今観てもいつ観ても素晴らしい演技です!!

エンドロール

Andrea Bocelli - Con Te Partirò (Time To Say Goodbye) (2016 Orchestra and Choir Version)

エンドロールで流れる曲は、Andrea Bocelliの『CON TE PARTIRÓ/Time To Say Goodbye/君と旅立とう』です。

ボチェッリのオペラティック・ポップ楽曲。作詞はルーチョ・クアラントット、作曲はフランチェスコ・サルトーリ。

クラシック音楽とポピュラー音楽を融合させた「クラシカル・クロスオーバー」作品で、サラ・ブライトマンとデュエットした事により大ヒットを記録しました。

Time To Say Goodbye (Live From Teatro Del Silenzio, Italy / 2007)

「エンドロールまで誰も立たない映画」と言われながら、日本ではそこまでヒットしなかった映画ですが、クラシック好きならずとも見応えのある作品でした♪

ちなみにボチェッリは、ディズニー実写映画『くるみ割り人形』のエンドソングで、次男と共演しデュエットしています。とても良い曲なのでこちらもぜひチェックしてください!

サウンドトラック

映画のサウンドトラッックはありませんでした。

代わりに「Time To Say Goodbye」が入ったアルバムのページを掲載しておきます!

『アンドレア・ボチェッリ』を聴く

 

カテゴリー - 挿入歌・サントラ
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ビール党のアラフォーで二児の母beersy(ビアシィ)子ども就寝後、夜な夜なテレビを付けては夫婦で動画視聴。仕事や家事から意識を飛ばすのが得意技。アクション好きだが、雑食性で何でも鑑賞するタイプ。しかしその実態はただの筋肉好き。いつかシルヴェスター・スタローンに会うのが夢であり、それゆえ筋トレを欠かさない(嘘) 私の記事を通して、筋肉好きの読者様が増えたら嬉しいです(?)