2025年3月28日公開の映画『BETTER MAN/ベター・マン』は、イギリスのポップスター、ロビー・ウィリアムズの波乱万丈な人生を描いたミュージカル映画です。
監督は『グレイテスト・ショーマン』のマイケル・グレイシーが務めます。ロビーの姿をCGIでサルとして描写するという斬新な表現が特徴的です。
この記事では、映画『BETTER MAN/ベター・マン』で流れた音楽のうち13曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます

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映画『BETTER MAN/ベター・マン』のネタバレを劇場鑑賞者が解説!人気歌手の心情と派手なライブが魅力!
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『ベターマン』で流れた曲とは?
ロバートが父とテレビを見ながら歌うシーン
Robbie Williams - Feel
ロバートが父とテレビを見ながら歌うシーンで流れた曲は、Robbie Williamsの『Feel』です。
子供のロバートは祖母と母、そして父親と暮らしていましたね。父が帰って来てからテレビのフランク・シナトラの名曲を一緒に歌い始めるのが印象的。この頃からロビーは歌が好きだったことが伝わってきました。
父と一緒に歌う姿が良いなと思いつつ、ロビーがアンテナを倒してしまって怒られるのは少し心が痛みます。※この曲はラストで父と一緒に歌う際にも流れます
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ロバートが父と離れてから歌うシーン
Robbie Williams - Feel
ロバートが父と離れてから歌うシーンで流れた曲は、Robbie Williamsの『Feel』です。
ロバートは劇で観客を沸かせたのにも関わらず、父は見に来ていなかった…それどころか、遠くに行ってしまうのでした。成功するのか気になる中、子供のロバートは悲しそうに歌っていたのが印象的。聞き入るような歌が印象的ですが、下記の原曲と聞き比べるのも良いなと思いました。
感情豊かなバラードであり、シンプルなピアノ伴奏とロビー・ウィリアムズの力強いボーカルが特徴ですね。
「Take That」でロバートが活躍し始めるシーン
Take That - I Found Heaven
「Take That」でロバートが活躍し始めるシーンで流れた曲は、Take Thatの『I Found Heaven』です。
ロバートはオーディションを受け、「Take That」というグループで活躍を始めます。ゲイクラブを回ってから、女性ファンだけで埋め尽くされるようになるという展開は見もの!明るくポップな歌と、華やかでパワフルなダンスで彩られるステージがカッコ良かったです。原曲は以下のとおりです。
アップテンポなポップソングで、シンセサイザーとリズミカルなビートが特徴ですね。
「Take That」が契約を喜ぶシーン
Robbie Williams - Rock DJ
「Take That」が契約を喜ぶシーンで流れた曲は、Robbie Williamsの『Rock DJ』です。
「Take That」は契約(レーベルかな?)成功を喜ぶかのようにノリの良い歌が始まりました。建物を出てメンバーが息ピッタリで歌い踊るため思わず目を奪われますね。たくさんの人たちと一緒に踊ったり、ミュージカルならでは立ち回りを思わすのが印象的です。
エネルギッシュなダンスナンバーで、キャッチーなメロディとリズムが良いですね。ミュージックビデオを見比べるのもおすすめです。
「Take That」のライブが始まるシーン
Take That - Relight My Fire
「Take That」のライブが始まるシーンで流れた曲は、Take Thatの『Relight My Fire』です。
ロバートは「ロビー」と呼ばれるようになり、人気も上々…一方で、薬やドラッグと離れられませんでしたね。ドラッグのせいで失神することも珍しくなかったようで、ライブ時直前に失神することも!
そんなライブの始まりと共に、派手なステージで観客は沸いていました。ロビーは何とか起きてフラフラになりながら踊り、マイクを奪ったりするのが印象的でしたね。原曲は以下のとおりです。
ファンキーなディスコ調の曲で、爽やか&力強いボーカルが特徴ですね。
ロビーが「Take That」を抜けるシーン
Robbie Williams - Come Undone
ロビーが「Take That」を抜けるシーンで流れた曲は、Robbie Williamsの『Come Undone』です。
「Take That」のメンバーに呼ばれたロビー…ライブのことだけでなく、普段の行いもあって「ツアーはロビー以外の4人で行きたい」と言われます。ロビーは承諾しましたが、車に乗って無茶な運転をしつつ、心情を表すように歌うのでした。
今にも他の車にぶつかってしまうような演出や、溺れそうになる演出などハラハラするワンシーンでしたね。原曲は以下のとおりです。
内省的なバラードで、アコースティックギターとストリングスが特徴ですね。
船でロビーがニコールと歌い踊るシーン
Robbie Williams - She’s the One
船でロビーがニコールと歌い踊るシーンで流れた曲は、Robbie Williamsの『She’s the One』です。
一人でも有名になりたいと意気込むロビー。そんな彼に声をかけたのがニコールでした。少し会話をしてから心を通わすかのように歌い踊るのが素敵でしたね。
その後の2人の暮らしなどがダイジェストで映し出される中、まさか中絶という展開もあるとは…船上で歌い踊るシーンと交互に映し出されるためいろいろと考えさせられましたね。原曲は以下のとおりです。
美しいメロディのバラードで、ピアノとオーケストラのアレンジが特徴的ですね。ロビーの優しい歌声は変わらずです。
ロビーが歌を考えるシーン
Robbie Williams - Something Beautiful
ロビーが歌を考えるシーンで流れた曲は、Robbie Williamsの『Something Beautiful』です。
ロビーはソロで歌を出すにあたり、良い相棒を見つけましたね。ガイ・チェンバースだったかと思われますが、ロビーがノートを見ながらポツリと歌うのに合わせてピアノを弾いてくれるのでした。
ロビーの歌に対し、「繰り返す方が良い」などのアドバイスをしつつ曲を完成させていくのがステキです。原曲は以下のとおりです。
曲を作った時の映画のシーンと見比べると、印象がだいぶ変わるなと思いました。
ロビーが有名になっていくシーン
Wilson Pickett(カバー) - Land of 1000 Dances
ロビーが有名になっていくシーンで流れた曲は、Wilson Pickett(カバー)の『Land of 1000 Dances』です。
歌を完成させたロビーは、まずはカバー曲で数十人の前で歌ってみることに…「ナーナナッナー」とノリノリで歌いつつ、シーンが切り替わっていくのが楽しかったワンシーンでした。ロビーが有名になっていき、ネブワースへの道が開かれていくのに注目ですね。原曲は以下のとおりです。
Wilson PickettによるリズミカルなR&Bナンバーで、特徴的な歌声が印象的。観客と一緒に歌ったり、ダンスフロア向けの曲にもピッタリですね。
ロビーが祖母の死を悼むシーン
Robbie Williams - Angels
ロビーが祖母の死を悼むシーンで流れた曲は、Robbie Williamsの『Angels』です。
大成していくロビーのシーンが続く中、母からの電話に出ずにいました。そうしてライブ前に電話に出てみると、最愛の祖母が亡くなったとの知らせが…。そのまま祖母のお墓の前の葬儀のシーンに移り、雨に打たれながら悲し気に歌うロビーの姿に心が痛みましたね。原曲は以下のとおりです。
ピアノ主導のドラマティックなバラードで、感情的な歌が特徴的です。
ネブワースでライブをするシーン
Robbie Williams - Let Me Entertain You
ネブワースでライブをするシーンで流れた曲は、Robbie Williamsの『Let Me Entertain You』です。
ロビーはネブワースでのライブで、観客を沸かせる歌を歌います。盛り上がるステージと観客とは裏腹に、ロビーは観客の中に幻覚を見るようなシーンが…。
ずっと悩まされていた幻覚に対し、戦っていくような演出が入っていくためこれまでとは違うぶつかり合いを感じさせましたね。原曲は以下のとおりです。
ポップとロックが融合した曲で、ギターリフと力強いボーカルが特徴的。ミュージックビデオの白黒のフェイスペイントは、映画でも見たような気がします。
ロビーが更生していくシーン
Robbie Williams - Better Man
ロビーが更生していくシーンで流れた曲は、Robbie Williamsの『Better Man』です。
大規模ライブを終え、リハビリ施設(ドラッグの影響ですかね)と思われる場所で奮闘するロビーの姿が!
「Take that」のメンバーや、親友に会って関係を修復していく際に、ロビーのしっとりとした歌が流れました。より良い人間になっていくための歌という感じがして印象的でしたね。
その後、大きなホール(クラシックを演奏したりするような厳格な感じでしたね)で歌うロビーの姿にも注目です。母だけでなく、父も招き、感動的な展開を迎えられて良かったなと思いました。
エンディング
Robbie Williams - Forbidden Road
エンディングで流れた曲は、Robbie Williamsの『Forbidden Road』です。
静かなアコースティックギターと共に語りかけるような歌が続いていく曲がエンディングで流れました。苦楽や浮き沈みの多いロビーの人生を思い出させてくれるような曲だったなと感じましたね。温かみのある歌い方も素敵です。
旅を思わせるような曲かと思いきや、サビでは力強く立ち向かうような感じもしました。