2023年11月1日に公開された、Netflixオリジナル映画『ヴォルーズ』
アメリカとフランスが共同製作した、クライム・コメディ・ヒューマンドラマ映画。
妊娠が発覚し、裏家業からの引退を決意したキャロル。しかし、ボスであるゴッド・マザーに拒まれてしまう。
凄腕スナイパーで親友のアレックスと、新しい仲間・サムとの友情を育みながら、最後のミッションに挑む。
- 主演&監督:キャロル役/メラニー・ロラン(『人生はビギナーズ』『6アンダーグラウンド』)
- 出演:アレックス役/アデル・エグザルコプロス(『アデル、ブルーは熱い色』)
- 出演:ゴッド・マザー役/イザベル・アジャーニ(『ポゼッション』)
この記事では、Netflix映画『ヴォルーズ』で流れる音楽13曲をご紹介します。
※以下ネタバレ有り
『ヴォルーズ』を観る方法
『ヴォルーズ』で流れる曲とは?
キャロル・アレックスが隠れ家で踊るシーン
キャロル・アレックスが隠れ家で踊るシーンで流れた曲は、Diane Tellの『Si J'étais Un Homme』です。
ダイアン・テルは、カナダのミュージシャン。セリーヌ・ディオンの先輩にあたるシンガー。
友情というよりも愛を感じる2人が、ゴッド・マザーから逃れるために隠れ家へ行くシーン。
2人きりでとても楽しそうに踊る姿を観ていると、切なさと温かさを感じます。
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キャロルが、ゴッド・マザーの店で仕事の話をするシーン
キャロルが、ゴッド・マザーの店で仕事の話をするシーンで流れた曲は、Brice Davoliの『Amore addio』です。
ブライス・ダヴォリは、フランスの作曲・編曲家。映画音楽、ショー、広告など、世界中で活躍しているアーティスト。
レストランのコックを人質にし、キャロルに有無を言わせないゴッド・マザー。そして新しい仕事の話を持ちかけるシーン。
涙ながらに協力する事を伝えたキャロルからは、無念さがひしひしと伝わって来ます。ゴッド・マザーを演じる、イザベル・アジャーニの存在感が半端ない!
サムがレーシングカーに乗るシーン
サムがレーシングカーに乗るシーンで流れた曲は、Take It Awayの『Archive』です。
本作の音楽を担当した、ダリウス・キーラー、ダニエル・グリフィス、ポラード・ベリエ、デイブ・ペン。そしてロンドンのバンド「アーカイブ」が演奏した楽曲です。
自身の不調を車のせいにする男性レーサーに対し、サムがその車に乗って好タイムを叩き出すシーン。
クビを言い渡され、ブチ切れてその場でユニフォームを脱ぎ捨て、下着のみで出て行くサム(演:マノン・ブレシュ)が男前っ!!
スタイル抜群なので、私もサムだったら脱いでもいいな…などと訳の分からない事を思ってしまいました!!!
3人が船に乗るシーン
アストラッド・ジルベルト - イパネマの娘
3人が船に乗るシーンで流れた曲は、アストラッド・ジルベルトの『イパネマの娘』です。
アストラッド・ジルベルトは、ブラジルのボサノヴァ、ジャズ、ポピュラーミュージックの歌手。1964年にリリースしたこの曲は、世界的大ヒットを記録しました。
アブネルが用意した、休暇用の別荘へ船で向かうシーン。美しい海と、爽やかなメロディに癒されるカットです。
サムがお菓子を差し出しても無視!!アレックスの子供じみた態度がちょっと可愛い。笑
それでも無邪気に振る舞うサムは、根っから良い子なんだと思いますし、2人の良き中和剤としてもピッタリなのではないでしょうか♪
3人が、武器商人のクラレンスに会いに行くシーン
パトリス・ベルナルディーニは、フランスの作曲家・シンガーソングライター。壮大な自然にマッチした、ハーモニーの美しい楽曲です。
アブネルに紹介されたクラレンスのもとへ、車で向かうシーン。
このあたりのカットは街並みが驚くほど美しいので、何度か見返してしまいました!真っ青な海、いいですね〜。
まだまだぎこちないアレックスとサムの、これからも見どころです。
アレックスが銃や身体作りを教え、サムの腕が上達して行くシーン
アレックスが銃や身体作りを教え、サムの腕が上達して行くシーンで流れた曲は、Danielle Licariの『Concerto Pour Une Voix』です。
ダニエル・リカーリは、フランスの歌手。パルム・ドールを獲得した『シェルブールの雨傘』の主題歌を担当し、有名になりました。
最初はあまり動けなかったサムが、筋トレがすんなり出来るようになり、銃も扱えるようになって行くシーン。
やっぱり『ロッキー』シリーズ好きの筆者は、こういうトレーニングの成果が観られるシーンにはワクワクしてしまいます!
アレックスが呆れるほど、サム自身がトレーニングや銃に興味を持って、毎日練習しているのが健気で可愛いですよね♪
アレックスとサムがライブで踊るシーン
アレックスとサムがライブで踊るシーンで流れた曲は、Les Rita Mitsoukoの『Marcia Baïla』です。(ここでは原曲を掲載)
レ・リタ・ミツコは、フランスのポップ・ロック・グループ。このシーンでは、本人がライブをしています。
力強い歌声と声量、歌い方もダンスもカッコイイ!MVも個性的で筆者的にヒットしました♪
サムは女性とキスをしたり、このあとキャロルに亡くした女性との想い出を語ったりと、ハッキリとでは無いですが、彼女が同性愛者である事が描かれています。
キャロルとアレックスも愛し合っているようですし、美しい女性達の百合はとても尊い…!!
アレックスが襲いかかって来た男と戦うシーン
アレックスが襲いかかって来た男と戦うシーンで流れた曲は、ピョートル・チャイコフスキーの『The Nutcracker, Op. 71: Waltz of the Flowers』です。
ピョートル・チャイコフスキーは、ロシアの作曲家。ここで使用されたのは、バレエ組曲『くるみ割り人形』から「花のワルツ」です。
謎の男が登場。3人でするの!?とかなりドキドキしましたが、実はその男は懸賞金のかかったクラレンスを狙っていた悪人で、突然襲い掛かります。
真っ裸で戦う男が滑稽で、アレックスが強過ぎて、花火が綺麗で、いろんな意味で釘付けになってしまうシーンでした;
アレックスとクラレンスが仲を深めるシーン
アレックスとクラレンスが仲を深めるシーンで流れた曲は、John Kirbyの『Charlie's Prelude』です。
ジョン・カービーは、アメリカのベーシスト、ジャズ・コントラバス奏者。妖艶で美しい、低音の音色が魅力的な楽曲です。
謎の男はぐるぐる巻きにされ、海にポチャン!あ、結局戦意喪失した相手を殺したのね?と少々驚いたシーン。
その後クラレンスと恋仲になり、ゆったりとくつろぐアレックス。勇ましい女性ですが、好きな人の前では可愛くなっちゃって♪
本作、こういう女性らしい描写が多くてほっこりさせられるのは、流石メラニー・ロランの手腕でしょうね!
キャロルとサムがフラメンコを躍り、アレックスがサントスの仇を討つシーン
キャロルとサムがフラメンコを躍り、アレックスがサントスの仇を討つシーンで流れた曲は、Vicente Amigoの『Poeta En El Viento』です。
ビセンテ・アミーゴは、スペインのフラメンコ・ギタリスト、作曲家。
劇中で流れている箇所と、一曲まるまる聴いた時のイメージが全然違う、まるで壮大な物語のような楽曲です。
この曲に合わせて踊る2人(特にサム)が美し過ぎて!クールに合図を出すキャロル、うさぎのサントスを殺した犯人達を、寸分違わぬ狙いで次々と射殺して行くアレックス…。
全員の魅力がたっぷり詰まったカットでした。筆者は本作で1番好きなシーンです!!
3人がさらに仲を深めて行くシーン
3人がさらに仲を深めて行くシーンで流れた曲は、Archiveの『Time On My Hands』です。
キャロル&アレックスと、サムの絆が深まるシーン。
食事をして笑い合い、抱き合ったり、手を繋いだり、ヘアアレンジをしたり、タバコの回し吸い?をしたりと、どんどん仲良くなって行く3人。
女性ならではの親密な雰囲気がよく出ていて、観ているこちらまで温かくなりますね!
アブネルのイヤホンが壊れるも、キャロルとアレックスが絵を盗み出すシーン
想定外な事が起こりまくり、ちょっとハラハラさせられるシーン。でも、3人は難なく乗り越え華麗に絵画を盗み出します。
本作で1番長い時間使用されており、エンドロールのNG集でも流れます。
エンディング・スタッフクレジット
エンディング・スタッフクレジットで流れた曲は、The Pretendersの『I'll Stand by You』です。
プリテンダーズは、イギリスのバンド。2005年にはロックの殿堂入りを果たしました。
衝撃のクライマックス!からのどんでん返し。少々ラストの予想は出来てしまったものの、笑いあり感動あり、うるさ過ぎない程度のアクションありで、ゴリゴリの男性よりは女性が楽しめる作品だと思いました。
作品時間1時間55分と割と短めなのも、仕事のあとちょこっと観るのにちょうど良い!
また、着ている服やネイルなどがオシャレな点も、とっても楽しめました♪
Netflix映画『ヴォルーズ』の見所・感想をネタバレ解説!
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