2024年3月1日公開の映画『アーガイル』は、ヘンリー・カヴィルとサム・ロックウェルが主演するスパイアクション作品。スパイ小説家エリーが驚きの展開に巻き込まれる中、二転三転するストーリー、目を見張るアクション、時に笑ってしまう掛け合いなどが魅力ですよ。
監督は、スタイリッシュなアクションで知られるマシュー・ヴォーン。
どんな映画?おすすめポイントを紹介!
ARGYLLE/アーガイル
- 未体験
- 5
- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
- 5
- 予測不可
- 5
- サウンド
- 4
一度見たらもう一度鑑賞したくなるスパイ映画!スパイの全容を知っていく楽しみをまずは味わおう!アクション重視で見ていくのもオススメです。
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
ストーリー
二転三転に大どんでん返しもあるストーリーから目が離せない!真相がわかるにつれてさらに深い話が展開されていくのが見ものでした。
ストーリーについてはネタバレに触れてしまうため、「おもしろいよ!」とだけお伝えしておきます…!
演出
エリーが自分の小説の主人公「アーガイル」とワイルドの姿が被って見える演出がおもしろかったですね。それぞれを演じるヘンリー・カヴィルとサム・ロックウェルが交互に映し出されてエリー視点のように楽しめました。
また、電車内や空き家でのアクションシーンも凄まじい!挿入歌に合わせてスローの演出があるのが見ものでした。
この作品ならではの切り口
「スパイの世界に巻き込まれる小説家…と思いきや!?」みたいな世界観は今作ならではの切り口ですね。スパイ映画の作家として成功をおさめているエリー…母親との会話や愛猫のアルフィーをかわいがる姿も良いですね。
今作ならではの他の切り口の魅力は映画の感想にてお話ししますね!
おすすめポイント
映画『キングスマン』シリーズも予想外な展開やキレのあるアクションシーンが多かったですよ。なので、今作もスパイが題材ということもあって期待していましたが…その期待もかなり越えた作品でした!
でも、簡単なストーリーを求める人は「難しいかも」と思うかも…そんな濃厚なストーリーがも見ものだとも思うので、その時はもう一度見て欲しいかなとも思いました!
以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
エリーとスパイ
エリーはスパイ小説「アーガイル」の作者。4巻目の発表も好評な中、5巻目もほぼ完成していました。母に原稿を見てもらって「もう1章欲しい」と言われたので、イギリスに向かう電車に乗りました。
すると、ヒゲの長い男に声をかけられて男はエリーがこれから襲われると言って多くの者たちから攻撃を受けたのです。男はエリー守り、彼女を連れて電車から飛び降りた…目覚めたエリーは一緒にイギリスに行くことになりました。
男はワイルドと名乗り、エリーの各小説は予見そのものであると言いますが…エリーは信じられないと思いつつ、小説の続きを考えます。そこでワイルドが必要としている情報源のヒントを得て空き部屋を訪ねるのでした。
まさかの小説家の書いたスパイの話が現実の状況と一致するとは!わかりやすく「悪の組織」として説明をしますが、小説の主人公がその組織を壊滅させるためのファイルを入手していく…そんな話が実話と言われても見ている側はにわかに信じられませんよね!今作ならではの話の作り、必見です!
ちなみに空き部屋を見つけ出すまでのワイルドの敏腕さも、アクションと合わせて注目ポイントですね。
エリーを狙う者
悪の組織も情報源を追っており、エリーたちを追い詰めますが…建物の屋上を経由してボートに乗って逃げおおせた2人。その夜、ホテルに泊まった際にエリーはワイルドが自分を殺そうとしているとわかって急いで部屋を出ました。
エリーは母に電話してホテルで待ち合わせをし父も合流…空き家にあったログノートを父は興味深そうに見ます。そこにワイルドが現れ、エリーの両親は銃を向けたためワイルドは彼らを倒してエリーと車で移動し始めました。
エリーは両親に命を狙われたことにショックを受け、ワイルドはログノートをとある男に届けると言いました。その男は元CIA副長官…エリーは驚きますが、彼がとあるスパイについて明かすことでさらに驚愕します。
副長官はエリーは元々優秀なスパイだったが、とある件で病院に運ばれた際には記憶を失っていたと言いました。そんな彼女を悪の組織が洗脳し、エリーは両親のことや自分が作家であることを思い込んだ…それでも、スパイの時のように振る舞って欲しいとワイルドたちに頼まれます。
空き部屋からログファイルを見つけ、元CIAに届けることになる一連のシーン!ワイルドは大勢の敵を相手に戦っていくのが見ものでしたね。エリーにも「アタマを潰せ」と言いますが…パニック症状を患うエリーには荷が重かったようです。(普通の小説家ですしね!)
そう思って巻き込まれていくエリーが大変そうに思えましたが…まさかの展開が明らかに!なんと、エリー自身が小説の主人公とのこと。小説の内容は彼女の体験が元になっていること、悪の組織の洗脳を受けてスパイだった自分を取り戻せないことなど、おもしろい展開になっていきます!
壊滅
エリーはマスターファイルを受け取るために、以前の自分のフリをして任務を遂行しますが…敵に睡眠薬を盛られてワイルド共々、捕まってしまいます。目覚めたエリーは敵組織で活躍をしていた時の姿そのもの。ワイルドが拷問にあっていると知って彼の心臓に銃弾を撃ち込むほどの冷徹さがありました。悪の組織のボスも安心したかと思われましたが…エリーは元副長官にマスターファイルのデータを送付しようとしていたのです。
ワイルドは彼女に活かされたと察し、エリーと共に敵の部隊を倒していきました。敵の博士はエリーを洗脳した時と同じように音を鳴らしはじめ、エリーはワイルドを攻撃開始。その窮地を救ったのは、心だと思われていたキーラだったのです。彼女はエリーの洗脳を解き、ワイルドたちと共に敵地を脱出。副長官は送られてきたマスターファイルに喜びつつ、悪の組織は葬られたのです。
その後、エリーは小説の続巻を出し、ワイルドと共に平和に暮らしたようでした。
悪の組織のアジトは海上のオイルタンカーだった!艦内で色とりどりの発煙筒が撒かれてダンスのような動きと共にエリーとワイルドが銃を撃っていくのがカッコ良かったですね。そんなワイルドですが、キーラともども心臓を撃たれたと聞いていましたが、隙間を銃弾が貫いていて無事だったのが驚きです。
エリーは悪の組織の一員でしたが、ファイルの存在やワイルドとの出会いがあって壊滅させようとしていた…そうして爆発から逃れた際に記憶を失い、病院で目覚めてから洗脳されていったと思うと大変でしたね。オルゴール音と合言葉により博士の命令を遂行していくのにハラハラ!無事に悪の組織を壊滅させてハッピーエンドとなって良かったです。
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キングスマン:ファースト・エージェント
『キングスマン』シリーズの3作目で、第一次世界大戦前夜を舞台にした映画。英国の名門貴族、闇の狂団、そして独立スパイ機関「キングスマン」の設立…これらの組み合わせからなるスパイの活躍が物語の主軸です。
ラスプーチンとの戦いでは、人智を超えた力にビックリ!これまでのシリーズお馴染みのスタイリッシュなアクションとはまた別次元の凄さがありましたね。また、親子愛をテーマにしたドラマ性も魅力。マシュー・ヴォーン監督の描くスパイ映画としてもお楽しみくださいね。
『キングスマン:ファースト・エージェント』を観る方法
ザ・ロストシティ
2022年公開のサンドラ・ブロック、チャニング・テイタム主演の映画。恋愛小説家の主人公が古代都市の謎を解き明かすためアドベンチャー模様を繰り広げるというストーリーが描かれます。
コメディ満載で笑って楽しめるアドベンチャー作品!小説家が派手なピンクの衣装を着たままジャングルを歩くとは…無茶させますよね。そんな主人公をブラット・ピット演じる傭兵が助けに来たり、派手な爆発と共にカッコ良く決めるシーンが会ったりするのもポイントでしょう。
もちろん、小説家ならではの発想力やロマンスにも注目ですよ。ライトに楽しめる作品なのでおすすめです。