2024年4月5日公開の映画『ブルックリンでオペラを』は、ニューヨークを舞台にした心温まるロマンティックコメディ。
作曲家のスティーブンが運命的な出会いを通じて人生が変わるのに注目です。
アン・ハサウェイ、ピーター・ディンクレイジ、マリサ・トメイが出演し、レベッカ・ミラーが監督を務めています。ブルース・スプリングスティーンの音楽も魅力の一つですよ。
この記事では、映画『ブルックリンでオペラを』を劇場鑑賞したのでネタバレ解説をご紹介していきます!
どんな映画?おすすめポイントを紹介!
ブルックリンでオペラを
- 未体験
- 4
- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
- 3
- 予測不可
- 3
- サウンド
- 5
オペラ作曲家の劇的な人生を目の当たりにできる映画!オペラの歌や音楽も魅力的でした。
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
ストーリー
ロマンス模様を中心にわかりやすいストーリーが良いですね。といっても、登場人物は多めなので複雑に感じるかもしれません。
全体を通して個々の心情をとらえつつ、それぞれの考えをしっかりと楽しみたくなるでしょう。結末までのロマンスの行方は特に必見です。
演出
オペラの舞台が演出の見どころ!男女が歌い、物語をつむいでいくのシーンは目を見張ります。オペラならではの歌い方や壮大さが魅力的でした。
作曲家のスティーブンが新曲を作るキッカケを得ていく際の演出も良かったと思います。
その作品ならではの切り口
オペラとBGMの音楽も良かったです!サウンドトラックの曲を先に聞いてから映画を観たのですが、シーンに合わせた使い方が聞きどころでした。
ピアノなどの音楽、シリアスなシーンに合わせた曲など、今作ならではの魅力だったと思いました。
サントラにも入っているオペラのシーンの曲「Tugboat Opera (She Came to Me)」、「Alien Opera (Hurry, Hurry)」にも注目ですよ。
おすすめポイント
オペラのシーンや歌を映画館の大音響で聞けるのが特におすすめポイント!ロマンス模様も気になるので、ストーリーをライトに楽しめるのも良いですね。
スティーブンを取り巻く恋愛模様は、親子なども関わってくるので少し複雑かも?心配な方は公式サイトで相関図を見ておくと良いですよ。
シンプルに登場人物を演じる役者の演技をそのまま楽しむのもいいかもしれませんね。
以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
オペラとスティーブン
オペラの作曲家であるスティーブンはブランクで曲が書けず、妻に心配をかけていました。妻のパトリシアは精神科医で、スティーブンに愛犬と散歩を推奨。彼は言われた通りに街を歩き、バーで一休みします。
バーにいたカトリーナはスティーブンに声をかけ、自分の船を見てみないかと誘いました。スティーブンは考えましたが付いていくことに…船長だった彼女は仕事場を案内し、そのまま部屋を紹介します。
スティーブンは彼女の話を聞きつつ、恋愛依存症であると知って動揺。お茶を勧められるだけでなく、スティーブンはそのまま関係を持ってしまいます。スティーブン愛犬を連れて逃げるように出ていき、同時にオペラのインスピレーションを得ました。
オペラの歌とスティーブンが映し出される映画の冒頭。しかし、スティーブンは周りからのプレッシャーに苦慮していたようですね。スランプで曲が書けず、焦りもあったと思いますが…そんな彼を支えるパトリシアも印象的でした。
パトリシアはキレイ好きなので部屋の清潔感が際立つ!アン・ハサウェイ演じる彼女のカウンセリングをしている姿も良いなと思いました。
2つの物語
スティーブンの新作が舞台で公開されて大盛況。しかし、劇場にカトリーナが現れ、スティーブンは慌てて帰宅します。その後、つきまとわれたスティーブンはカトリーナに恋愛依存症の治療を奨めますが…彼女はパトリシアの元に相談に行きました。
パトリシアはスティーブンの隠し事を知り、かねてから修道女になりたいと思っていたことで決意を固めます。
スティーブンたちの物語ともう一つの物語が深刻な事態を迎えていました。パトリシアの18歳の息子のジュリアンは、16歳のテレザと恋仲。学校で発表を共にしたり、部屋で2人で過ごしたり…そうした中、テレザの母がパトリシアの元で家政婦を勤め始めたことで関係が明らかになってしまいます。
母はテレザに隠し事をされていたとショックを受け、ジュリアンの部屋を清掃した際に裸の写真を発見。夫のトレイに相談し、法廷速記官だったトレイはジュリアンを訴えようとします。テレザは母を責め、ジュリアンはスティーブンたちに相談しました。
スティーブンはカトリーナの元を去る際に海に落ちてしまい、その際に曲のインスピレーションが降りてくるという演出が印象的。そうして作り上げた曲を使ったオペラの練習が始まりましたが…スティーブンが「ちがう!ストップ!」と言って稽古を止めていましたね。
カトリーナのイメージは魔女のように描かれる中、スティーブンは彼女をもっと明るく陽気なイメージだと言いますが…伝わりきらないのがもどかしそうでした。
完成したオペラの完成度も凄かったです!
オペラ
スティーブンはジュリアンたちに結婚してはどうかと提案。他の州なら彼らの年齢でも親の同意があれば結婚できるとわかり動き始めます。トレイの監視が強かったため、テレザと母はカトリーナの船で州を移動。スティーブンはカトリーナに頼み込んだことで実現でき、彼はカトリーナへ告白もしました。
船に乗って一晩を過ごす一同…その間にカトリーナはオンラインで牧師の免許を取りました。スティーブンとテレザは船の到着後、結婚を果たします。
この一連の物語はスティーブンによりオペラと題材となり、劇場には関係者たちと修道服を着たパトリシアの姿がありました。劇はまたもや拍手喝采で終えたのです。
スティーブンとカトリーナ、ジュリアンとテレザのロマンスはどうなるのかと見入ってしまいましたね。訴訟問題にも発展していくジュリアンたち…そんな子供たちの問題を解決すべく、親たちが懸命に動くのも見どころでしたね。
そうして最後はみんながハッピーエンドを迎えるのが良かったです。宇宙をテーマにしたオペラは、男女の描き方と壮大な歌に聞き入ってしまいました。
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はじまりのうた
2015年に公開され、キーラ・ナイトレイとマーク・ラファロ主演、ジョン・カーニーが監督を務めたミュージカル映画。ニューヨークを舞台に失意のシンガーソングライターと音楽プロデューサーが出会い、街角で音楽を録音するという計画を通じて再起を目指す物語が描かれます。
音楽と再会を軸にした人間ドラマが展開され、ブランクを乗り切る様子などが見どころで、ニューヨークの街並みを背景にした生演奏シーンにも注目です。
公園や橋の上など、街の様々な場所で繰り広げられる音楽シーンは、観る者を音楽の力で包み込むことでしょう。また、主人公たちが音楽を通じて互いを理解し、成長していく過程も魅力の一つです。
『はじまりのうた』を観る方法
マイ・インターン
2015年に公開され、アン・ハサウェイ演じる若きCEOが新しいオンラインファッションビジネスの世界で奮闘する物語が描かれます。インターンとして迎えた年配の男性をロバート・デ・ニーロが演じ、彼との関わりの中でCEOがプロフェッショナルとしても人としても成長していくストーリーに注目です。
アン・ハサウェイの役どころは、現代女性が直面する多くの挑戦(仕事とプライベートのバランス、世代間のギャップ、人を育てる重要性)を描き出していますよ。
現実を生きる働く女性たちの共感、世代を超えた友情といった見どころも満載なのでライトに見るのにもオススメな映画です。