2023年6月16日に公開された、アメリカのアクション映画『タイラー・レイク 命の奪還2』。
前作は、1週間で9000万以上の視聴世帯数を記録し、Netflixの視聴世帯数史上最高記録を1週間で塗り替えました。
数々のアクション映画を観て来た私が自信を持ってオススメする、タイラー・レイクシリーズ!!
すでに第3作の制作が決まっているそうですが、もうネトフリだけではもったいない…。
今からでも全国の映画館で上映して欲しいほどの、超超超傑作です!
この記事では、Netflix映画『タイラー・レイク 命の奪還2』を鑑賞した筆者の、感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介します!
『タイラー・レイク -命の奪還-2』を観る方法
評価『タイラー・レイク 命の奪還2』の感想&あらすじ
- 感動度
- 5
- 脳トレ度
- 2
- 再鑑賞度
- 5
- サプライズ度
- 5
- 話題性
- 5
主演のクリス・ヘムズワースが、俳優のゴルシフテ・ファラハニやサム・ハーグレイヴ監督、「アベンジャーズ/エンドゲーム」のルッソ兄弟らと再びタッグを組んだアクション満載の大ヒット映画。
前作よりもパワーアップしたシリーズ第2作。なんといっても、秀逸なカメラワークが魅力的な作品!
演者の後ろからカメラが追うので、その場にいるかのような臨場感・緊張感が観るだけで味わえます。
しかも、ワンカット撮りが多いのも特徴的!現実的には不可能なので、気付かれないように高度な技術でシーンが繋がれているそうですが、前作を上回る最長20分・列車でのアクションシーンは感動すら覚えますよ!!
推理や考察などは特に必要なく頭を使うストーリーではありませんが、もうずっと食い入って観てしまい、晩酌をするのも忘れるほどでした…酒が減らない映画。笑
また、アクションだけではなく本作のテーマとなる「きょうだいの絆」も深〜く描かれています。
タイラーの同僚であるニックとヤズ。本作のメインキャラのサンドロとニーナ。敵のズラブとダビット。そしてミアとケト。
それぞれ境遇や生い立ちは違うものの、同じように血の繋がったきょうだいを愛しています。そこから派生するストーリーがとにかく泣ける…。
タイラーの元妻が登場したり、『マイティ・ソー』でヘムズワースと共演した謎の男役・イドリス・エルバが絡むのも見どころです!!
役職・役名 | キャスト・スタッフ名 |
監督 | サム・ハーグレイヴ |
脚本 | ジョー・ルッソ |
出演:タイラー・レイク | クリス・ヘムズワース |
以下より重要なネタバレを含みます。
『タイラー・レイク 命の奪還2』のネタバレ
タイラーの復帰
前作で安否の分からなかったタイラーが、ニック率いる仲間に助けられ意識を取り戻す。しかし重傷を負ったため、新しい住まいで引退後の生活を送る事となった。
一方、ジョージアのギャング組織「ナガジ」の指導者・ズラヴは、最愛の弟・ダヴィットが長期に渡って投獄されており苛立つ。何も出来ない知事を殺害した。
ある日、タイラーが予後をゆっくりと過ごしていると、謎の男が現れる。「元妻であるミアの妹・ケトがダヴィットと結婚しているが、刑務所に監禁されている。子どもも2人いるので、全員の救出を」と依頼しに来た。
タイラーはこれを自分の使命と思い、ニック達に手助けを頼み救出に向かう。
しかし、救出する直前にダヴィットが襲いかかる。ケトを殺そうとしたため、タイラーはダヴィットを殺害した。
前作のあの怪我から復活とは…タイラー不死身説!しかし冒頭の痩せ細った身体からは、強さが微塵も感じられません。
タイラーが現場復帰するためにトレーニングを開始しますが、方法がかなりアナログなので『ロッキー』シリーズを思い出しました!なお肉は叩いていません。笑
本作のクリス・ヘムズワースの役作りには脱帽です!!(彼は映画『白鯨との闘い』の時も、過酷な減量を成功させました。見習わねば…)
そしてどうしようもない父親・ダヴィットですが、そんな人間でも、息子であるサンドロは信じています。
でもこれって洗脳に近いですよね。特に男子の場合、母親でも解く事は難しいかもしれません。
それぞれの「きょうだい」の絆
尊敬していた父を殺されたサンドロは、タイラー達を裏切りズラヴに連絡。
その後、タイラーと話すうちに後悔をし始めるも、時すでに遅し。チームのいるビルが襲撃を受け、ニックの弟であるヤズが死んでしまった。
サンドロは結局ズラヴに合流。命からがら逃げ出したタイラー達は、雪山にあるタイラーの家へと向かった。
そこへミアが到着。タイラーと、息子が亡くなった時について話し合うも、分かり合う事は無かった。
最初からヤズ死亡フラグが立っているように思えましたが、本当にいなくなってしまうと超辛かったです。
サンドロに腹が立ちますが、彼もまた、ギャングであっても「父親」を愛していたのですね。というか、無理やり愛そうとしていたのかもしれません。
ミアに関してはサンドロ以上に腹が立ちました。妹を救い出してくれたのに、しかもメンバーの1人が亡くなったのに、「ありがとう」の一言もないとは!!
それぞれの想いが錯綜していて、とてもやりきれない中盤のストーリーでした。
そして鑑賞中のこちらも、タイラーの家に着いてやっと一息付くことが出来ました!笑
過去を乗り越え、新しい任務に就く
突然、ズラヴがタイラーに連絡を入れ、最終決戦を申し込む。指定された教会へ行くと、サンドロが爆弾を付けたチョッキを着せられていた。
間一髪のところでニックが合流。サンドロも機転をきかせ、タイラーがやっとの思いでズラヴを殺害した。
そして地元警察が到着し、重傷を負ったタイラーとニックの2人は警察病院に入れられる。
しばらくすると、ミアが服役中のタイラーと面会し、「息子が最期に見た父の背中は、世界を救いに発つ姿。そして、彼は父のように勇敢になりたいと言っていた」と伝えた。長年自責の念に駆られていたタイラーは、その言葉で救われる。
その後、今回のミッションを依頼した謎の男が再登場。タイラーとニックを刑務所から出し、新たなる仕事を依頼するのだった。
これまでさんざんそれぞれの肉親のストーリーが描かれていましたが、ズラヴが叔父貴を殺したのも、組織(ファミリー)の兄弟という点で、テーマに絡んで来るんですよね。う〜ん細かい!
叔父貴、唯一まともな人っぽくて、ズラヴの身を案じていましたが…。「撃たれるのは覚悟していたが、お前の銃とは」という最期のセリフが重かったです。
色々しんどいストーリーがありましたが、最後にタイラーが救われて良かった。エンディングは前作よりもスッキリしました。
すでに第3作の制作も決まっているそうなので、イドリス・エルバ演じる「謎の男」がどう絡んで来るのか、また本作よりも壮大になるであろうアクションも楽しみです!!
『タイラー・レイク 命の奪還2』が好きな人へのオススメ映画
映画『タイラー・レイク 命の奪還2』は秀逸なカメラワークと徹底したアクション、深いストーリーが魅力的。
こちらでは、同じように激しいアクションを楽しめる作品をご紹介します♪
グレイマン
本作の脚本を手がけたルッソ兄弟が、監督&脚本を務めたアクションムービー。
マーベルっぽさがありつつ、エキサイティングなアクションは『タイラーシリーズ』にも劣らない。
『ラ・ラ・ランド』『バービー』では優男イメージのある主演・ライアン・ゴズリングの戦闘シーン、真のヒーロー『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンスのサイコパスっぷりに興奮します♪
カーター
本作と同じように臨場感たっぷり&緊張感の続く、ものすごく疲れる韓国のノンストップ・アクションムービー。
カメラワークが凄すぎて、人によっては映像に酔ってしまう可能性があります…。それほどヤバイ!(三半規管の弱い筆者も予告で酔いました)
殺戮シーン等はエグい上に、ゾンビが出て来たりして賛否両論あるみたいですが、ほぼ全部がワンカット撮りのような、新次元のアクションを堪能したい人にオススメです。