2023年12月1日公開の『エクソシスト 信じる者』は、1973年に公開された『エクソシスト』の続編。
妻を失ったヴィクターには娘のアンジェラがおり、彼女の友人のキャサリンと共に悪魔に取り憑かれるのが物語の始まり。悪魔祓いを試みますが…
主要キャストにはレスリー・オドム・Jr(ヴィクター役)、リディア・ジュエット(アンジェラ役)、オリヴィア・オニール(キャサリン役)がいます。
どんな映画?おすすめポイントを紹介!
エクソシスト 信じる者
- 未体験
- 4
- 感情移入
- 3
- 再鑑賞
- 3
- 予測不可
- 4
- サウンド
- 4
悪魔の恐ろしさは憑りついた際の行動だけじゃない!精神的に追い詰めていく様子が怖いなと思いました
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
ストーリー
父親が娘を助けたいという一心や、悪魔祓いをしていく際のストーリーはわかりやすかったです!
悪魔祓いが一筋縄では行かない展開もしっかり用意されているのが見どころですね。
演出
悪魔に憑りつかれた子供たちの様子はこだわりを持って描かれていたなと感じました。
まさにホラーといった不気味さ、唐突に驚かせてくる演出なども見ものですよ。過去のフラッシュバックなどの演出にも注目です!
その作品ならではの切り口
役者や音楽の緩急が印象的で、静かなシーンとの対比が見ものでしたね。以下の動画内にもあるように、エクソシストでお馴染みの曲が流れるのも合わせて音関係にこだわりを感じさせますよ。
おすすめポイント
前作と同じようなホラーテイストがあるので、その期待を胸に観ると満足できるかも!今作の方が少しマイルドになっていますが、悪魔の悪さを良く描いているのが見どころでしょう。
「ホラーが苦手」という人にはオススメできないので、配信を待ちつつ落ち着いて見れる環境でご覧いただく方が良いでしょう…!
以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
ヴィクターとアンジェラ
ヴィクターは2010年のハイチの地震で妻を亡くし、一人で娘のアンジェラを育てていました。ある日、アンジェラは友達のキャサリンと森に行き、降霊術をして遊んでいましたが…2人とも行方不明になってしまいます。心配したヴィクターとキャサリンの両親は必死に探しましたが、見つかったのは3日後だったのです。
アンジェラたちは前とは違う様子…様子がおかしいと判断したヴィクターは病院に連れていくと、「精神科病院に入れるべきだ」と言われ応じました。
アンジェラとキャサリンは、悪魔に憑りつかれてしまったと目に見えてわかるのが凄かった!かわいらしい子供という雰囲気は無く、沈黙が多かったり、うつろな表情を浮かべたり…さらに彼女たちの行動に驚かされましたね。 自分の腕や周りの家具に爪で文字を掘ったり、暴れたりするのは怖かったですね。精神病にも見える一連のシーンからの展開が気になることでしょう!
クリスと悪魔祓い
ヴィクターの隣人の看護師は他の人には知られていない秘密をアンジェラが知っていたことから、クリスを頼る方が良いと助言。クリスは娘が前に悪魔に憑りつかれたことがあり、そこから同じ境遇の人を救うために活動していました。彼女はヴィクターの話を聞き、キャサリンの様子を見に行きます。
キャサリンはクリスに憑りつく悪魔の存在に気付き、対話を試みますが…悪魔から不意打ちを受けて両眼を失明。事態を重く見た看護師は教会に相談し、悪魔祓いを進言します。しかし、教会は危険だと考えて受け入れず…ヴィクターたちのみで悪魔祓いの準備を始めました。
高齢のクリスはヴィクターたちのために尽力してくれて、彼女なら悪魔祓いができそうだと思いましたが…キャサリンを元に戻したかと思われたその時、まさか十字架で両目をえぐられてしまうとは思いもよりませんでした。 悪魔に「お前は娘に会えない」と言われたクリスは、肉体的にも精神的にもだいぶダメージを負ったのではと思います。
最後の悪魔祓い
アンジェラが生まれる前にお祈りをしてくれた医師に助けを求め、彼女を中心として悪魔祓いを始めます。アンジェラとキャサリンを拘束し、医師は悪魔と対峙しやすいように床に魔方陣を描き、その他の準備も整えて聖書の1節を読み上げました。目覚めた悪魔は看護師が苦しむことを口にし、彼女が手にした十字架が熱を帯びてひるませます。そこに教会の神父が助けに来た…かと思われましたが悪魔の抵抗により命を落としました。
亡き妻の遺品を持って来てアンジェラに渡し、「おまえのことは愛してる」と伝えると悪魔の気配が薄れていくのを感じます。そこでキャサリンの父親は娘を助けて欲しいと言うと、悪魔はキャサリンを連れていき彼女は命を落としました。アンジェラは心停止を経て命は無事だったのです。
そこにやって来た警察は事情聴取をし、ヴィクターとアンジェラは元の生活に戻りました。クリスは疎遠だった娘と再会して物語は幕を閉じます。
一時的にアンジェラとの会話が可能になりましたが、悪魔が戻って「自分を選ばなかったくせに」と言うのは心にきますね…ヴィクターが地震の際に妊娠した妻を助けて欲しいと言った過去が明かされてアンジェラに恨まれているのではとハラハラさせられます。 また、悪魔は「アンジェラかキャサリンのどちらかだけ命を救う」と言ったりすることから、ただ憑りつくだけではなく精神心的にも追い詰めていくのが怖いなと思いました。 両眼を失ったクリスですが、娘と会えたという最後に少しホッとさせられます。
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エクソシスト
1974年公開のアメリカの女優クリスの一家に異変が起きる物語。一人娘・リーガンが悪霊に取り憑かれ、エクソシストの介入による戦いが描かれます。
悪魔に変貌する様や奇行などが派手!ブリッジしたような姿で階段を駆け降りてくるあのシーンはやはり恐ろしいので心して見てください。 この作品のクリスが、今作でも登場するので関連性を見るのもオススメです。
ヴァチカンのエクソシスト
2023年公開のラッセル・クロウが実在のエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父を演じ、人間に取りついた悪魔との戦いを記した回顧録を映画化した作品です。
監督:ジュリアス・エイヴァリー、
エクソシストによる派手な戦いが見ものとなる作品!悪魔が憑りついた際の演出も目を見張るため、アクションよりに楽しめることでしょう。