2024年11月15日公開の映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は、リドリー・スコット監督による2000年の名作『グラディエーター』の続編です。ポール・メスカルがルシアスを演じます。
父・マキシマスに救われたルシアスが、妻を失い復讐を誓いながら剣闘士として戦う様が描かれ、ローマ帝国の陰謀やコロッセウムでの激闘を背景に、人間ドラマと壮大なアクションが展開されます。
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
- 未体験
- 4
- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
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- 予測不可
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- サウンド
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剣闘士やコロッセウムでの戦いが凄まじい!迫力バッチリなアクションは映画館で見るのがおすすめ!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は人気?どんな人が観ている?
土曜の昼前から始まる上映を観に行きました!川崎の映画館は全体的に人が少なかったですね。上映回の人もまばらで席の埋まり具合は2割くらいでした。最近、洋画はなかなか観に行く人が少ないのかもしれませんね。
男性の鑑賞者が主で、年代も上の人が多いようでした。前作を観ていませんでしたが、CMで北野武さんが「映画館で観た方が良い」と言っていたので私も足を運んでみたのですが…今作だけでも十分見応えがあるので、見る人が増えると良いなと思いました!
以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
ローマ軍の支配
ローマ軍を率いるアカシウスは、ルシアスのいた地を支配。ルシアスは妻の死を嘆き、ローマ軍に捕らえられます。マクリヌスは剣闘させるための捕虜を探しており、ルシアスに目を付けます。ルシアスはヒヒとの戦いで凄まじい戦いを見せたためです。
ルシアスは妻の仇を討つべく、マクリヌスの元で戦うことに決めました。グラディエーターとしてカラカラ帝とゲタ帝の目に留まったルシアス。コロッセウムの戦いに駆り出され、初戦で勝利を収めます。
ルシアス(映画の途中までは別の名で呼ばれていました)は妻と共に平穏な暮らしを送っていましたが、ローマ軍の侵略により戦場へ…胸当てなどの装備を付けて剣や弓で戦うのが凄かった!アカシウス将軍は自ら前に出て戦う様も流石だなと思いました。
その後のヒヒとの戦いでルシアスは噛み付いたり、チェーンを使ったりして戦うのにも引き込まれます。
コロッセウムではサイに乗った猛者との戦い…目くらましをしてサイを壁にぶつけるシーンはハラハラ!ダイナミックな動きを映画館の大画面で見れたのが良かったです。
コロッセウム
ルシアスの戦いを見たアカシウスの妻・ルッシラは彼の元へ。亡き夫との間にできた子であると確信したためです。父亡き後、命を狙われると考えたルッシラはルシアスを逃がした…ルシアスはローマ軍を憎んでいたことから、母のことを受け入れられませんでした。
コロッセウムの2回戦目は海戦。ルシアスは仲間と共に勝利を収めます。ルッシラはルシアスを助けたいとアカシウスに伝え、彼は作戦を立てますが…密告者によりゲタ帝たちに作戦がバレてしまいます。
裏切ったアカシウスはコロッセウムの戦いに出されました。ルシアスは妻の仇と思い、彼を殺そうとしますが…アカシウスは国の事を考えて戦いをしていたとわかり、殺せなかったのです。ゲタ帝は弓兵にアカシウスを殺させますが…英雄を殺されたことで民の怒りを買いました。
ルッシラは子供のルシアスを逃がす際に、迎えに行くと言った…その約束を果たせないばかりか、ローマ軍がルシアスの妻を殺したことで恨まれてしまったのです。
ルシアスの言葉を聞いてルッシラが彼の正体に気付くシーンからの悲しい展開が印象的でした。
海戦ではルシアスが仲間に指示し、敵船のオールを無効化していくのが凄かったです。
アカシウスはゲタ帝たちを倒し、人々にこれ以上血を流させたくないという思いが伝わってきました。そんな彼だからこそ、民からの支持もあったと思いますが…マクリヌスにより反逆が暴かれるストーリーに引き込まれました。
マクリヌス
マクリヌスはカラカラ帝に「ゲタ帝がアカシウスの死の責任を押しつけようとしている」と説明しました。ゲタ帝に嘘をつかれることが多いと感じていたカラカラ帝は剣で兄を殺すことに…マクリヌスはその手伝いをし、執政官の地位に就きました。その後、マクリヌスはカラカラ帝を殺す算段をつけます。
ルッシラが処刑されるとわかり、ルシアスは捕らえられていた者たちを助けて闘技場へ。処刑が始まり、ルシアスは仲間と共に近衛兵を倒し、ルッシラの処刑を止めようとしますが…マクリヌスが放った矢はルッシラを貫きました。
ルシアスは馬で逃げたマクリヌスを追って外へ。ルシアスが呼んだアカシウスの軍勢に阻まれたマクリヌスは、追いついたルシアスと剣を交えます。ルシアスはマクリヌスに勝ち、ローマ軍に民のために努めようと呼びかけました。ルシアスはコロッセウムでルッシラが殺された場所に触れつつ物語は幕を閉じます。
マクリヌスはゲタ帝たちやルッシラを殺すことで彼の考える復讐を果たそうとしていましたね。結果的にルシアスがマクリヌスを止めることになりましたが…この後のローマはどうなっていくのか気になる映画のラストでした。
カラカラ帝をそそのかしてゲタ帝を殺させるマクリヌスのシーン。そしてゲタ帝の首を持って元老院たちに圧をかけるシーン!マクリヌスに引き込まれることも多かったなと思いました。
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キングダム
2019年に公開された日本映画で、佐藤信介が監督を務めました。主演は山﨑賢人が務め、物語の中心となる信を熱演しています。
本作は、原泰久による同名の人気漫画を原作に、中国春秋戦国時代を舞台とし、天下の大将軍を目指す信と、若き秦王・嬴政(演:吉沢亮)が繰り広げる壮大な戦いを描きます。
中国春秋戦国時代を舞台に、壮大なスケールで描かれる戦いと友情が見どころ!主人公・信が若き秦王・嬴政と出会い、天下の大将軍を目指して奮闘する姿は、『グラディエーター2』のルシアスの戦いと重なる部分がありましたね。
戦場での激しい剣戟アクションや、仲間との絆が深まるドラマ性も『グラディエーター2』のような壮大さを感じるのがポイントです。運命に立ち向かう主人公の姿に勇気をもらえる映画としてもおすすめです。
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
2003年に第1作目が公開され、シリーズ作品も人気だった映画です。型破りで風変わりな海賊ジャック・スパロウを、ジョニー・デップが演じます。
海賊と呪い、そして冒険をテーマにした物語が描かれ、エリザベス・スワン(演:キーラ・ナイトレイ)とウィル・ターナー(演:オーランド・ブルーム)と共に海を駆け巡ります。
冒険とファンタジーを融合させた映画!ジャック船長ならではのキャラクター性に引き込まれ、呪いを巡る謎解きも楽しめます。
『グラディエーター2』の冒頭の戦いで、船から砦に上がるアクションや、コロッセウムでの海戦を観ていた時に『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを思い出しましたね。スリル満点の海上バトルや剣術アクションが見どころですよ。