2024年3月15日公開の映画『FLY!/フライ!』は、イルミネーション・エンターテインメントによる作品。渡り鳥なのに移動したことがないカモの家族を描いたアドベンチャー・コメディ映画です。
マック(クメイル・ナンジアニ、日本語吹替:堺雅人)とパム(エリザベス・バンクス、日本語吹替:麻生久美子)をはじめとするカモ一家の心温まる物語が展開されます。
どんな映画?おすすめポイントを紹介!
FLY!/フライ!
- 未体験
- 4
- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
- 3
- 予測不可
- 3
- サウンド
- 4
子供はもちろん、家族で観ても笑って楽しめる心温まる映画!鳥のように空を飛んだり、冒険したくなる作品です!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
ストーリー
住み慣れた池からの飛び立って世界を見に行こう!というシンプルなストーリーがわかりやすくて良かったです。
様々な鳥に会ったり、迷子になったり…都市に着いた時のリアクションも含めてワクワクする物語が描かれますよ。子供のでもわかりやすいストーリーなので、親子で観るのもおすすめ!
演出
大空を飛ぶカモたちの演出が特に見どころ!空を優雅に飛んだり、雲で遊んだり、鳥たちならではの動きが良いですね。
仲良しなカモ一家の言動も微笑ましいものが多く、一挙一動はコミカルさがあって鳥の動きを思わせるのにも注目ですよ。
その作品ならではの切り口
池の外の世界を知らないカモたちが、ニューヨークに迷い込む…建物や車にぶつかりそうになって冷や冷やさせるシーンが印象的でしたね。
そうした作品の切り口も見ものですので、カモ一家が降り立つ各地の騒動もお見逃し無く!楽園などの出来事も鳥たちならではの世界観でした。
おすすめポイント
見知らぬ地へ冒険に出たくなる映画なので、ワクワクしたり、親子や家族で映画を観たい人に特におすすめ!笑ってしまうシーンが満載ですよ。
「大人向け」という感じは薄いかもしれないので、軽く映画を楽しみたい人は映画館や配信を待って見てみてくださいね。映画館の大画面だと、大空を飛ぶ心地を味わえますよ。
以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
カモの一家の旅立ち
カモの一家は大きな池に住んでおり、心配性なマックは息子のダックスと娘のグウェンに「池の外は危険だ」と言い聞かせていました。ある日、池に渡り鳥の群れが来て、彼らは南の楽園”ジャマイカ”に向かうとのこと。母のパムはその話を聞いて「一家で向かおう」と提案しますがマックは反対。しかし、孤独なおじのダンの姿を見て考えを改めます。
翌朝、マックは家族を起こして池の外へ飛び立とうと言い、一家は空へ。池の外の世界に見惚れながら飛んでいきますが…大雨により幸先が不安になります。
そんな彼らを見つけたのはサギのおばあさん。彼女は廃屋へ案内し、一晩ここで一緒に過ごすと良いと言いました。カモの一家はサギに襲われるのではと考えますが、彼女に助けられて朝には再び飛び立ちます。
池の世界しか知らないカモの一家!優雅な渡り鳥たちの姿を見たことをキッカケに空へ飛んでいく際の演出が魅力でした。これから冒険が始まるかと思いきや、大雨と雷が鳴り響いて「大丈夫かな…?」と不安になりましたね。
しかもサギのおばあさんが現れて不安がさらに煽られる!彼女は悪いサギなのかと思いましたが、親切だとは意外でした。
果たして親子4人とダムおじさんたちはジャマイカに行けるのか見守りましょう。
ニューヨークのシェフ
一家が行き着いた先はなんとニューヨーク。ハトの群れと食べ物を取り合ったりしつつ、南へ案内してくれるオウムのデルロイに会いに行きます。ハトのチャンプに案内された先は厳格なシェフが経営するお店…飼われていたデルロイの檻を開けるべく、シェフから鍵を盗んで鳥たちはなんとか脱出しました。
デルロイは空を飛べることを喜び、カモの一家と故郷のジャマイカへ。途中でグウェンが休みたいと言うので地上に降りると、怪しげな扉があったためマックは中へ入っていき、その先にはヨガをしているアヒルたちがいたのです。彼らはマッサージを受けたり、ご飯をたくさん食べたり…夫婦によって管理された地で楽園を楽しむように過ごしていました。カモの一家も遊んでいくことにする中、ダックスは大きな車がやって来たことに気付きます。
ニューヨークのハトたちのリーダーのチャンプは、勢いがあってギャングのリーダーのような感じもしましたね。そんな彼女に気に入られたパム…頼もしく思えました。
デルロイを捕えていたシェフの調理場のシーンや、鍵を開けようとするマックたちにワクワクさせられましたね。その後、アヒルたちの楽園で過ごす一家にはほのぼの…ウォータースライダーもあるこの地は「本当に楽園かな?」と思わせるには十分でした
それにしても、マックの声優を務めた堺雅人は心配性な雰囲気が良く伝わってきて良かったですね。
窮地
なんと車にはシェフが乗っており、彼はアヒルを買いに来た…ダックスはアヒルたちに車に乗らないように呼びかけ、それに気付いたマックも止めようとします。しかし、シェフが気付いてダックスを襲い、マックの呼びかけに気付いたアヒルたちは空へ…カモの一家もなんとか助かりました。
カモとアヒルたちは飛び疲れて休むことにし、夜を迎えます。そこにシェフがアヒルたちを見つけたことで空から網を落として捕えたのです。空を飛んで去っていくシェフ…捕まらずに助かっていたダックスとグウェンは両親たちを救おうと考えました。
マックはパムと協力して脱出を試み、乗り物から落下…檻が開かずに窮地に陥りますが、ダックスたちが助けに来たことで脱出できました。そうして他のアヒルたちも助かり、みんなで海を渡って南へ。
光る海を見つけてその先を見ると、様々な鳥たちが暮らしているジャマイカに到着したのです。カモたちは楽しく暮らし、翌年は新しい地へ渡ることを決めました。
シェフは肥えたアヒルたちを飼いに来て、カモの一家も見つけたことで躍起に!ヘリコプターのような乗り物で皆を捕え、乗り物内の檻に容れるという厳戒態勢がすごかったですね。
マックとパムは四角い檻に入れられましたが、脚を出して移動していくのがおもしろかったです。夫婦ならではの息の合ったダンスと共に見どころとなるワンシーンでした。
映画の最後にペンギンたちと南極(北極?)へ渡ろうと意気込む一家に不安を覚えましたが、エンドロール時に一家の冒険が描かれるイラストがあったので安心できました。
映画『FLY!フライ!』で流れる曲(エンディング・主題歌)をシーンごと解説(同時上映のミニオンも)
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見どころは、フクロウが主役のファンタジー映画という点!フクロウたちが築く文明などが3DCGで美しく描かれるのも魅力ですね。
また、主人公の成長物語としても楽しめて、仲間たちと共に困難に立ち向かい、勇気と友情を学んでいく様子は感動も覚えるでしょう。正義と勇気、家族や友情の大切さを描いているのもこの映画のポイントです
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笑ってしまう掛け合いも多く、テンポが良いので子供だけでなく大人も楽しめる作品です。